俳優・工藤阿須加が農業に挑戦!?その意外な決断の裏には、幼少期からの食への関心と日本の農業への熱い思いがありました。
東京と山梨を行き来する二拠点生活で、俳優業と農業を両立させる工藤さん。
その姿に、私たちの「食」と「農」への意識が変わるかも。
工藤阿須加が描く農業の未来とは?俳優から農家への転身に込められた想いを探ります。
農業に目覚めたきっかけ
工藤阿須加さんが農業に目覚めたきっかけは、幼少期からの食への関心と父・工藤公康氏の影響、そして東京農業大学への進学にあります。
食への関心
工藤さんは幼い頃から食に対する強い興味を持っていました。
これは、プロ野球選手だった父親の影響で、家庭での食事に対する意識が高かったことが大きな要因です。
工藤さんは「父がプロ野球選手だったので、母は食事に人一倍気をつかっていました」と語っています。
出汁にもこだわり
また、工藤家では出汁にもこだわりがあり、工藤さんは「大人になってはじめて、粉末やパックタイプの出汁があるんだと知ったくらいで」と振り返っています。
このような環境で育ったことが、食への関心を高めるきっかけとなりました。
東京農業大学への進学
さらに、東京農業大学への進学も農業への関心を深める大きな要因となりました。
工藤さんは「もっと日本の農業を知りたい!」という思いから農業大学を選んだと語っています。
これらの経験が重なり、工藤さんの中で農業への興味が芽生え、成長していったのです。
なぜ今、農業なのか?
工藤阿須加さんが今、農業に取り組む理由は、コロナ禍での自己内省、日本の農業の現状への危機感、そして俳優としての影響力を活かしたいという思いにあります。
コロナ禍は多くの人々に自己を見つめ直す機会を与えましたが、工藤さんもその一人でした。
「自分自身と向き合う時間ができたとき、昔から付き合いのある農家の方たちの『日本の農業のことをもっと考えないといけない』という言葉を思い出した」と語っています。
農業の現状に対する危機感
また、日本の農業の現状に対する危機感も大きな要因です。
農林水産省の統計によると、日本の農業就業人口は2020年時点で136万人で、10年前と比べて約40%減少しています。
さらに、65歳以上の割合は69.8%に達しており、農業の担い手不足は深刻な問題となっています。
工藤さんは俳優としての影響力を活かし、この問題に取り組もうと考えました。
「自分が役者として注目されれば、農業のことでも発信力を持てるのではという思いもありました」と語っています。
これらの理由が重なり、工藤さんは今、農業に本格的に取り組むことを決意したのです。
山梨県北杜市での農業生活
工藤阿須加さんは山梨県北杜市で農業に取り組んでいます。
この地を選んだ理由は、農業に適した環境と東京からのアクセスの良さにあります。
北杜市は名水の里
山梨県は日本有数の日照時間を誇り、2022年の年間日照時間は2,489.7時間で全国1位でした。
また、北杜市は名水の里としても知られ、水資源も豊富です。工藤さんは「山梨県は名水に恵まれ、日照時間も長く、農業に適していて、暮らすにも気持ちが良い場所」と語っています。
さらに、東京から約2時間という立地も、俳優業と農業を両立する上で重要な要素でした。
工藤さんは「役者を続けるにあたり東京から2時間というアクセスの良さも魅力でした」と説明しています。
阿須加農園
現在、工藤さんは井上農場の一角を借りて農業を行っており、約40アールの土地で15種類ほどの野菜を栽培しています。
「阿須加農園」の屋号で野菜を販売するなど、着実に農業の道を歩んでいます。
農業から得ているもの
工藤阿須加さんは農業を通じて、自然との対話から生きる本質を学び、野菜栽培と人生の類似性を感じ、農家の方々との交流から刺激を得ています。
工藤さんは「野菜を種から育てて出荷するまでは、人の人生のようです」と語り、農業を通じて生きることの本質を学んでいます。
自然と向き合うことで、命の尊さや生きることの意味を深く考える機会を得ているのです。
また、野菜栽培と人生の類似性についても言及しています。
「同じように手をかけても、野菜の成長はそれぞれ違うし、病気や自然災害で思うように育たなかったりと、野菜を人になぞらえてみると人生のようで感慨深いです」と述べています。
さらに、農家の方々との交流も大きな刺激となっています。
工藤さんは「番組のロケで農家さんに、農業を始めたきっかけや、苦労や喜び、地域に対する思いなどを語ってもらうのですが、それぞれはみんな違うけれど、農業への熱い思いは一緒で。
毎回新鮮な刺激をいただき、その意識の高さは僕にとって大きな学びです」と語っています。
俳優業と農業の両立
工藤阿須加さんは俳優業と農業を両立させていますが、この二つの職業には共通点があると感じています。
また、農業が演技に与える影響も大きいようです。
工藤さんは「農家も役者も、ある意味”職人”で、そこは共通しています」と語っています。
両者ともに、自分の仕事を通じて人々に何かを届けるという点で共通しているのです。
また、農業が演技に与える影響についても言及しています。
「農業をやることで、俳優としての厚みも増していたらいいなと思います」と述べており、農業での経験が演技の幅を広げることにつながると考えています。
時間管理の面では、東京と山梨を行き来する生活を送っています。
「普段は東京都と山梨県を行ったり来たり。どうしても仕事で畑に行けないときは家族に作業をお願いすることもある」と語っており、家族の協力も得ながら両立を図っています。
工藤阿須加が描く農業の未来
工藤阿須加さんは農業の未来について、規模拡大と法人化への展望、若者の農業参入を促す取り組み、メディアを通じた農業の魅力発信を考えています。
規模拡大と法人化については、「規模を拡大していずれ会社やチームを作るなど法人化も見据えています」と語っています。
個人での農業から、組織的な取り組みへと発展させていく意向があるようです。
若者の農業参入を促す取り組みについては、自身の経験を活かしたアプローチを考えています。
工藤さんは「就農についていろいろな情報が発信できる素敵な教科書、一教材になればいいな」と述べており、自身の経験を若者の農業参入のヒントとして提供したいと考えています。
メディアを通じた農業の魅力発信については、BS朝日で放送中の番組「工藤阿須加が行く 農業始めちゃいました」を通じて実践しています。
この番組で工藤さんは「農家さんの現状や思いをなるべくストレートに伝えられるよう、僕自身も頑張っていきます!」と意気込みを語っています。
まとめ
工藤阿須加さんは農業の未来について、規模拡大と法人化への展望、若者の農業参入を促す取り組み、メディアを通じた農業の魅力発信を考えています。
規模拡大と法人化については、「規模を拡大していずれ会社やチームを作るなど法人化も見据えています」と語っています。
個人での農業から、組織的な取り組みへと発展させていく意向があるようです。
若者の農業参入を促す取り組みについては、自身の経験を活かしたアプローチを考えています。
工藤さんは「就農についていろいろな情報が発信できる素敵な教科書、一教材になればいいな」と述べており、自身の経験を若者の農業参入のヒントとして提供したいと考えています。
メディアを通じた農業の魅力発信については、BS朝日で放送中の番組「工藤阿須加が行く 農業始めちゃいました」を通じて実践しています。
この番組で工藤さんは「農家さんの現状や思いをなるべくストレートに伝えられるよう、僕自身も頑張っていきます!」と意気込みを語っています。