「全領域異常解決室」というドラマタイトルを聞いて、実在する組織なのかと思った方も多いのではないでしょうか。
実は、このドラマは完全なフィクションですが、現実世界にも類似した組織が存在します。
今回は、ドラマと現実の狭間にある「全領域異常解決室」の世界をご紹介します。
ドラマ「全領域異常解決室」とは
「全領域異常解決室」は、フジテレビ系で2024年秋に放送予定の水曜ドラマです。藤原竜也さんが主演を務め、黒岩勉さんが脚本、石川淳一さんが演出を担当する本格ミステリードラマです。
ドラマの舞台となる「全領域異常解決室」(通称:全決)は、大和朝廷時代から存在する世界最古の捜査機関として設定されています。
この組織は、超常現象のような”不可解な事件”を捜査する内閣官房直轄の機関として描かれています。
実在する「全領域異常対策室(AARO)」
実は、ドラマの「全領域異常解決室」に似た名前の組織が現実世界にも存在します。それが、アメリカ国防総省の「全領域異常対策室(All-domain Anomaly Resolution Office、略称AARO)」です。
AAROは2022年7月に設立された比較的新しい組織で、未確認飛行物体(UFO)や未確認異常現象(UAP)の調査を行っています。
2023年には、UAPに関する情報公開を強化するため、専用のウェブサイトを開設しました。
ドラマと現実の「全領域異常解決室」の比較
ドラマの「全決」と現実のAAROには、いくつかの共通点と相違点があります。
共通点
- 超常現象や不可解な事象を調査対象としている
- 政府機関の一部として機能している
相違点
- ドラマの「全決」は日本の組織、AAROはアメリカの組織
- ドラマでは古代からの組織とされているが、AAROは2022年設立の新しい組織
- ドラマは犯罪捜査が主、AAROはUFO・UAP調査が主
日本における類似組織の存在
日本にも、ドラマの「全決」に似た組織が存在します。それが「警視庁公安部特事課」です。この組織は、異常現象・超常犯罪に対処するために組織された警視庁内部の秘密捜査機関とされています。
特事課の主な活動は、
- 要注意団体の動向把握と行動抑制
- 異常実体が社会に及ぼす影響の緩和
- 脅威となる異常存在からの一般市民の保護
ただし、この「特事課」の存在は公式に確認されているものではなく、SCP財団というフィクションの世界観の一部として描かれているものです。
「全領域異常解決室」が注目される理由
「全領域異常解決室」のようなコンセプトが注目される背景には、現代社会における超常現象への関心の高まりがあります。
- 現実世界での未解明事象の存在: UAPのような科学では説明しきれない現象が実際に報告されており、人々の興味を引いています。
- エンターテインメントとしての魅力: 超常現象を扱うミステリードラマは、視聴者の好奇心を刺激し、高い娯楽性を提供します。
- 現実と虚構の境界線: ドラマの設定が現実の組織(AARO)と類似していることで、フィクションでありながらリアリティを感じさせます。
視聴者の反応と期待
ドラマ「全領域異常解決室」は、その斬新な設定と豪華キャストにより、放送前から大きな注目を集めています。SNSでは、以下のような反応が見られます。
- 「UFOや超常現象を扱う政府機関って本当にあるの?」
- 「藤原竜也さんの演技が楽しみ!」
- 「日本版Xファイルみたいで面白そう」
まとめ
「全領域異常解決室」は、フィクションでありながら現実世界の要素を巧みに取り入れたドラマです。実在するAAROや、日本の架空組織「特事課」の設定を参考にしながら、独自の世界観を構築しています。
このドラマを通じて、視聴者は純粋にエンターテインメントを楽しむだけでなく、現実世界における未解明現象や政府の取り組みにも興味を持つきっかけになるかもしれません。
「全領域異常解決室」は、フィクションと現実の境界線を巧みに利用した作品であり、その魅力的な設定と豪華キャストにより、多くの視聴者を引きつけることでしょう。
放送が始まれば、さらなる話題を呼ぶことは間違いありません。