紅白は単なる人気投票ではありません。例年、次の4条件が強く働きます。
- 今年のヒット実績(チャート/ストリーミング/セールス)
- NHKとのつながり(朝ドラ・大河・うたコン・スポーツテーマ など)
- 話題性(周年・大型ツアー・社会現象・海外バズ)
- バランス(世代・ジャンル・男女・グループ/ソロ・演歌/ポップ)
この4つを“根拠”に、確度A(濃厚)→B(有力)→C(穴)で予想していきます。
今年の“勢い”を数字で確認(ざっくり相場観)
- Billboard JAPAN 2025年上半期「Artist 100」では、
1位ミセス(Mrs. GREEN APPLE)/2位back number/3位Vaundy/4位米津玄師/5位Official髭男dism/6位YOASOBI/7位あいみょん など、上位常連が強力でした。 - オリコンの最新週間ランキング(10/20付)でも、=LOVE、RADWIMPS、米津玄師らの動きが見え、アイドル~ロック~ソロ勢まで幅広く数字を作っています。
- NHK朝ドラ(2025後期「ばけばけ」)主題歌はハンバート ハンバートが担当。紅白は“朝ドラ枠”が強いのは毎年の傾向です。
- 参考までに昨年(2024)の紅白出場者とタイムテーブルを振り返ると、K-POP勢・大型ガールズグループ・ベテラン演歌・若手シンガーがバランス良く配されています。
この地ならしを踏まえて、本題へ。
【確度A(濃厚)】今年“最優先で押さえる”顔ぶれ
Mrs. GREEN APPLE(ミセス)
- 上半期アーティスト総合1位クラスの存在感。年間通してヒットを重ね、テレビ露出とライブ規模も申し分なし。
back number
- 安定のストリーミング&ラジオパワー。冬のバラード需要とも相性が良く、紅白の“年越し感”を作れる一組。
Vaundy
- 楽曲のサブスク常連、タイアップ多数。幅広世代に刺さる“国民的ポップ”の軸。
米津玄師
- シングルが引き続き強い。新曲の動向もつねに話題化し、全方位で“数字が出る”アーティスト。
Official髭男dism
- 代表曲の資産+新曲でも強さを維持。音楽特番適性が高く、紅白の大舞台で“聴かせる”演出が組みやすい。
YOASOBI
- グローバル露出と国内指標の両立。前年までの代表曲資産に加え、NHKスポーツ系テーマの実績もあり(参考:2024年のNHKスポーツテーマ)。
あいみょん
- ロングヒット曲の強さ+最新曲でも安定。“家族で観る紅白”にフィットする普遍性。
乃木坂46/櫻坂46/=LOVE(イコラブ)
- 均衡を取りつつ、女性アイドル枠の主力。近況のランキング上位で存在感(=LOVE・櫻坂46など)。
BE:FIRST/Number_i/JO1(ボーイズ主力)
- ダンス&ボーカル枠の中核。昨年はK-POPや国内ボーイズが同居しており、今年も“同系複数”で編成される可能性大。
TWICE/TOMORROW X TOGETHER(海外勢・実績枠)
- 昨年出演の実績が直近であり、年末特番でも話題を作れる鉄板カード。編成バランス次第で1〜2組は入りうる。
石川さゆり/天童よしみ(演歌・定番枠)
- 紅白の“核”となるベテラン歌手。2024の実績リストにも名を連ね、番組の顔としての役割が強い。
ハンバート ハンバート(朝ドラ主題歌枠)
- 後期朝ドラ「ばけばけ」主題歌“笑ったり転んだり”。“NHKタイアップ×年末”は最強カードのひとつ。
【確度B(有力)】ここから“調整で入る”可能性大
RADWIMPS
- 配信/レンタル・カタログ資産の強さが上がっており、指標面で再浮上。年末の話題曲やコラボ次第で浮上。
星野源
- 大型ツアー完走など露出増。年末の歌番組ラインまで波及すれば、“年越しの顔”に戻ってくるポテンシャル。
藤井 風
- 作品力・配信力ともに強い。最新作『Prema』が話題の中心に。ステージの説得力は屈指。
ちゃんみな/XG(ガールズ勢の新常連候補)
- ちゃんみなは上半期で大浮上、話題のオーディション連動でも注目度↑。XGは世界的露出と国内話題性の両立。
Mrs. GREEN APPLE×コラボ(企画枠)
- 今年の顔ゆえ、番組内コラボや“スペシャルメドレー”の軸としての起用もあり得る。
BE:FIRST×BMSG企画(ダンス枠拡張)
- 昨年から続くボーイズ勢の勢いを“企画ブロック”で魅せる構成、十分に考えられる。
【確度C(穴・台風の目)】年末にかけて“来る”かもしれない
サカナクション
- 2025年シングル「怪獣」がヒット指標上位。久々の表題曲で“復帰ムード”の象徴。演出映えは唯一無二。
BUMP OF CHICKEN/スピッツ
- 新曲が堅調に推移。年末露出が高まれば“国民的バンド枠”として復帰・再登場の可能性。
海外コラボ勢(Rosé & Bruno Mars ほか)
- 年間を通じてグローバル連動ヒットが散見。番組サイドの“国際色”演出次第ではサプライズ起用も。
予想リスト(暫定版):紅組/白組/企画枠
※★=確度A、☆=確度B、△=確度C
※五十音ベースの目安。最終発表で入れ替えあり。
紅組(女性ソロ・女性グループ・混成で女性主導)
- ★あいみょん
- ★YOASOBI
- ★乃木坂46
- ★櫻坂46
- ★=LOVE
- ★TWICE(海外)
- ★天童よしみ
- ★石川さゆり
- ★ハンバート ハンバート(朝ドラ)
- ☆ちゃんみな
- ☆XG
- △Ado(曲動向次第)
- △西野カナ(再活動の動きや特別枠があれば)
白組(男性ソロ・バンド・ボーイズ)
- ★Mrs. GREEN APPLE
- ★back number
- ★Vaundy
- ★Official髭男dism
- ★米津玄師
- ★JO1/BE:FIRST/Number_i(うち複数)
- ☆藤井 風
- ☆星野源
- ☆RADWIMPS
- △BUMP OF CHICKEN
- △スピッツ
- △サカナクション(復帰・話題性)
企画・特別枠(番組演出でのブロック想定)
- ミセス or 髭男 or back number の“国民的メドレー”
- ダンスボーカル横断コラボ(BE:FIRST×Number_i×JO1 など)
- 海外勢とのコラボ(TXT/TWICE×和楽器/アニメ×J-POP)
- 朝ドラ「ばけばけ」特集(主演陣+主題歌ライブ)
どうしてこの人たちが“当てにいける”のか
- 指標の裏づけ:ミセス、back number、Vaundy、米津、YOASOBI、髭男、あいみょんは2025上半期のArtist 100上位常連。年末までに“失速せず”数字を積んでいる。
- 最新ランキングの肌感:=LOVEや米津玄師は直近の週間ランキングでも上位を確保。直近で勢いの“見える化”がある。
- NHKタイアップ:朝ドラ主題歌のハンバート ハンバートは鉄板。前年の編成でも“NHK×旬”の直結起用が多い。
- 昨年の実績ライン:2024の出演者分布から、K-POP/国内ボーイズ/ガールズ/演歌の“均衡配置”は今年も踏襲される見込み。
- 話題の再浮上:RADWIMPS・星野源・藤井風は音源/ツアー/特集の露出が増加。TSUTAYAレンタルやBillboard JAPANニュースでも関心が高い。
- カムバック注目:サカナクション「怪獣」はBillboard/オリコン上位。復帰ストーリー+アニメ主題歌で“物語”が作れる。
逆に“落ちやすい”パターンもある
- 年末のスケジュール(海外公演・長期ツアー・体調)が厳しい
- 炎上・不祥事などで“安心安全”のNHK基準に抵触
- 直近の指標が想定より伸びず、他の台頭組に差し替え
この“マイナス要因”は、毎年の入れ替えで必ず起きます。だからこそ、確度Aの中でも2~3枠は入れ替え余地と考えておくのが現実的です。
今年の“勝ち筋”セット:番組が組みたくなる3本柱
- 朝ドラ×主題歌×物語演出
→ ドラマ映像・キャスト挨拶・主題歌ライブ(ハンバート ハンバート)で番組の“核”に。 - 国民的ポップ×世代横断メドレー
→ ミセス/髭男/back number/Vaundy/あいみょんの“王道ポップ・名曲縦断”で視聴者総取り。 - ダンス&グローバル×年越しフィナーレ
→ 国内ボーイズ+K-POP(TXT/TWICE など)のコラボ・尺拡大で“年越しカウントダウン”を作る
最終暫定ボーダー(10/20時点)
- 当確ライン:ミセス/back number/YOASOBI/Vaundy/米津/髭男/あいみょん/乃木坂46/櫻坂46/=LOVE/BE:FIRST(or JO1/Number_i)/石川さゆり/天童よしみ/ハンバート ハンバート
- 当落線上:RADWIMPS/星野源/藤井 風/TWICE/TXT/ちゃんみな/XG
- 大穴:サカナクション/BUMP OF CHICKEN/スピッツ(年末の動向次第)
まとめ:今年の“色”は「王道×朝ドラ×ダンス/グローバル」
- 指標面では王道ポップ勢が強く、
- 編成の“物語”は朝ドラ主題歌で固め、
- 年越しの高揚感はダンス&グローバルで仕上げる。
この三段構えが、視聴率・SNS波及・家族視聴の“最大公約数”です。
正式発表は例年11月下旬。この予想は“当てにいくための最新地図”です。
参考・出典
- Billboard JAPAN 2025年上半期 Artist 100(上位勢の勢い)Billboard JAPAN
- オリコン 週間ランキング(10/20付 ほか最新動向)オリコン
- NHK紅白歌合戦 2024 出場者・タイムテーブル(昨年の分布)mora ~WALKMAN®公式ミュージックストア~
- 朝ドラ「ばけばけ」主題歌:ハンバート ハンバート(NHKタイアップの強み)タワーレコード オンライン
- TSUTAYAレンタル動向/Billboard JAPANニュース(話題化の兆し)TSUTAYA映画
- サカナクション「怪獣」チャート情報(復帰・話題性)ウィキペディア