日本は2025年10月21日、ついに女性初の総理大臣が誕生しました。自民党総裁の高市早苗さんが第104代首相に指名され、新内閣が発足。しかも今回の船出は、長年の“自公連立”とは違い、自民党×日本維新の会という新しい組み合わせでのスタートです。これにより政権の色合いは「ぐっと保守寄り」に見えるという見立ても出ています。
そしてこの流れに、労働組合のナショナルセンター「連合(RENGO)」のトップ、芳野友子会長が反応。「高市首相とは考え方に距離感がある」と語り、公明党との連携に期待を示したのです。たった一言の“距離感”が、政治地図の読み解きをグンと難しくしました。
この一週間で、日本の政治は保守派の熱狂とリベラル側の不安や反発が交錯。ネットでも街頭でも、賛否のボルテージが一気に上がりました。ここからは、「ヤバすぎる10の真実」として、やさしい言葉で順番に解説します。
- 真実1:今回の政権交代は「顔ぶれ」だけじゃない——連立の組み替えが本質
- 真実2:女性初の総理は歴史的快挙——でも政治の舵取りは「超」難しい
- 真実3:連合トップが放った「距離感」の意味は“政策のスジ道”の違い
- 真実4:保守派が熱狂する理由——規制改革・防衛・憲法論議の加速期待
- 真実5:リベラルが反発する理由——権利と包摂の“範囲”が削られる不安
- 真実6:「公明党と連合」が近づく? “ねじれ地図”の新常識
- 真実7:賃上げと中小企業——“きれいごと”にしない現実解が問われる
- 真実8:高市政権の“支持率の壁”——「歴史的快挙」後の現実テスト
- 真実9:「10のチェックポイント」——次にニュースで見たら押さえたい的確ポイント
- 真実10:炎上ではなく「政策で勝つ」——それが連合・政権・有権者にとっての最短距離
- シンプル図解:いまの政治の“力学”を一言で
- まとめ
真実1:今回の政権交代は「顔ぶれ」だけじゃない——連立の組み替えが本質
高市政権を語るうえで大事なのは、「誰が首相か」だけでなく、どこと組むかです。今回は長年のパートナーだった公明党が与党を離脱し、代わりに日本維新の会が与党側に。これで政策の軸足は、福祉・合意形成を重視しやすい“自公”から、規制改革・自己責任・憲法論議に前のめりな“自維”寄りに移る、という見方が強まりました。
この変化は、単なる“席替え”ではありません。税・社会保障、労働、教育、憲法、安全保障まで、幅広い分野に影響が及ぶ可能性があります。
真実2:女性初の総理は歴史的快挙——でも政治の舵取りは「超」難しい
女性が首相になったのは、日本の憲政史上初。この歴史的意義は大きく、世論の注目と期待も集めます。一方で、連立再編直後で地盤が揺らぎやすい時期でもあり、“右に寄った”という受け止めや、調整力の試金石になる政策課題が山積。政権運営は簡単ではありません。
真実3:連合トップが放った「距離感」の意味は“政策のスジ道”の違い
連合・芳野会長が「高市首相とは考え方に距離感がある」と述べた背景には、選択的夫婦別姓などの価値観・家族政策をめぐる立ち位置の違いがあります。公明党は制度に前向き、一方で高市首相は慎重——だからこそ連合は、公明党との連携に可能性を見出した、という構図です。
この“距離感”は、賃上げ・労働時間・社会保障の作り方でも噴き出すかもしれません。連合はここ数年、春闘での賃上げを主導してきました。政権が「成長のための改革」を打ち出すとしても、現場の生活をどう守るかで、連合と政権の距離が縮むのか、広がるのかが決まります。
真実4:保守派が熱狂する理由——規制改革・防衛・憲法論議の加速期待
自民×維新の連立は、保守派から見ると「やっとギアが入る」展開。たとえば、規制改革やデジタル化、教育改革、地方分権といった維新色のテーマは、保守系の“スピード感”と相性が良い。安全保障や憲法の議論も、ブレーキ役が少ないぶん、前へ進みやすいと受け止める人が多いのです。
真実5:リベラルが反発する理由——権利と包摂の“範囲”が削られる不安
逆にリベラル側は、多様性・人権・社会的弱者への配慮が後退するのでは、と強く懸念します。選択的夫婦別姓、LGBTQ関連、入管・難民、生活困窮対策などで、過度に自己責任へ寄るのではないか、という不安です。この間、公明党は“人権や福祉の歯止め役”を担うことがありました。そのブレーキが外れた政権に、反発が出やすいのは自然です。
真実6:「公明党と連合」が近づく? “ねじれ地図”の新常識
連合は働く人の視点を重視する団体。選択的夫婦別姓のような家族制度のアップデートには前向きです。そこに公明党も前向き——だから「政策を通すために組むなら、公明とも“あり”」という現実的な選択肢が浮かびます。昔ながらの「自公 vs. 立憲・共産…」という単純図式はもう古い。課題ごとの流動同盟が増えるのです。
真実7:賃上げと中小企業——“きれいごと”にしない現実解が問われる
ここ数年の春闘は、賃上げ率5%台という歴史的な成果が続きました。ただし、中小企業がその負担に耐えられるかは別問題。賃上げを持続させるには、価格転嫁の徹底・下請け取引の是正・生産性投資がセットで必要です。政権の成長戦略と、連合の生活防衛の視点が噛み合うかが焦点。
真実8:高市政権の“支持率の壁”——「歴史的快挙」後の現実テスト
就任直後は注目とご祝儀で支持率が上がりやすいものの、最初の大型法案や予算編成、物価と賃金のギャップ、年金・医療の持続性など、“暮らし直撃の案件”で評価は一気に変わります。「右に寄り過ぎていないか」「生活目線があるか」——ここで連合の“距離感”が、世論の“距離感”に連動してしまう可能性があります。
真実9:「10のチェックポイント」——次にニュースで見たら押さえたい的確ポイント
- 選択的夫婦別姓…政府・与党内の議論の前進/停滞
- 賃上げ維持の仕組み化…中小向け価格転嫁・取引監視の強度
- 社会保障と税…負担軽減と給付維持の両立案
- 教育・人材投資…高等教育負担軽減、リスキリング支援
- 規制改革の中身…既得権に踏み込む度合い
- 地方分権…霞が関の権限をどこまで移すか
- 入管・難民政策…人権と治安のバランス
- エネルギー・気候…原発・再エネ・電気料金の現実路線
- 外交・安保…同盟深化と抑止・対話のバランス
- 政治とカネ・透明性…ガバナンス再発防止の具体策
これらは保守・リベラルの立場に関係なく、家計と働き方に直結する論点です。ニュースで政策キーワードが出てきたら、「暮らしにどう響く?」の一問を忘れないでください。
真実10:炎上ではなく「政策で勝つ」——それが連合・政権・有権者にとっての最短距離
今回の“距離感”発言は、見方によっては炎上の火種ですが、別の見方をすれば、政策で歩み寄る余地を示したサインです。連合は、構成員(働く人)の生活を守るためなら、誰とでも話す“現実派”。政権側も、賃上げの定着・人への投資・社会保障の土台で成果を出せれば、支持は安定しやすい。スローガンの応酬より、家計と現場の数字で勝負する——ここにしか、分断を越える道はありません。
シンプル図解:いまの政治の“力学”を一言で
- 与党:自民 × 維新(新連立)→ 「改革・右寄り」に期待/不安が分かれる
- 公明:与党離脱 → 連合と価値観が近い論点(夫婦別姓など)で接近の余地
- 連合:賃上げ・生活防衛の軸。政権とは“距離感”を保ち、課題別に連携を模索
- 世論:暮らし直撃の政策(物価・賃金・社会保障)で評価が決まる
まとめ
政治は「好き・嫌い」より「何を、どこまで、いつまでに」が大事。
高市政権の誕生で保守派は色めき立ち、リベラルは身構えました。そこへ連合の“距離感”宣言。これを“絶縁状”と読むか、“交渉開始”と読むかで、これからの暮らしは変わります。
- 家計の実感(物価と賃金)
- 働き方の実感(賃上げ・長時間労働の是正)
- 安心の実感(年金・医療・子育て)
この「三つの実感」を数字と制度で形にできた側が、最終的に支持をつかみます。炎上の熱より、家計の温もり。連合と政権の“距離”が、生活者にとってちょうど良い“近さ”に変わるか——ここが、これから数カ月の最大の見どころです。
主要ソース(本文中に反映)
- 自民党公式「高市早苗第104代総理を選出」ほか内閣発足関連(2025/10/21)。自由民主党
- 毎日新聞「高市内閣が21日午後発足、初の女性首相」(2025/10/21)。毎日新聞
- 連合・芳野会長「高市首相とは考え方に距離感がある」「公明と連携に期待」(2025/10/26、鹿児島の地元報道)。南日本新聞デジタル
- ロイター解説「自民・維新で“右寄り化”の可能性」ほか(2025/10/21)。Reuters Japan
- Nippon.com(Jiji)ほか、連合の賃上げや人事関連報道(2025/10/8ほか)。Nippon

