アイナ・ジ・エンドは、「BiSHのセンターだった人」「ガンダムのエンディングを歌っていた人」
というイメージが強いかもしれません。
でも、2025年の今は、シンガーソングライター・女優・作家としても活躍する “表現モンスター”
と言っていいくらい、活動の幅が一気に広がっています。
この記事では、
を、「名前だけ知ってる人」向けに、整理して解説します。
アイナ・ジ・エンドとは何者?ざっくり一言でいうと…
一言でいうと、
声と体ぜんぶで感情をぶつけてくる、“全身で歌う”アーティスト
です。
- 低めでハスキーな声
 - 叫ぶようなシャウトと、ふっと力を抜いたささやき声
 - 振り付けからステージ演出まで、自分で作り込んでいくスタイル
 
この組み合わせで、BiSH時代から「圧倒的なライブ」を武器に人気を広げてきました。
今は、ソロ歌手・ダンサー・シンガーソングライター・女優 として、アニメ主題歌、映画主演、武道館ワンマン、海外公演までこなす存在になっています。
年齢・本名・出身などプロフィール【2025年時点】
まずは基本情報から。
- アーティスト名:アイナ・ジ・エンド(AiNA THE END)
 - 本名:飯谷 愛菜(いいたに あいな)
 - 生年月日:1994年12月27日生まれ
 - 年齢:30歳(2025年時点)
 - 出身地:大阪府豊中市
 - 身長:約159cm
 - 職業:歌手、ダンサー、シンガーソングライター、女優
 - 所属レーベル:avex trax(エイベックス)など
 - 元所属グループ:BiSH(ビッシュ)
 
小さい頃から「ダンス漬け」
- 4歳からダンスを習い始める
 - 中学生の頃はミュージカルスクール
 - 高校ではジャズダンスのスクールに通い、講師のバイトまでしていた
 
という、完全に“ダンスの人”からスタートしたタイプです。
BiSHでも多くの曲で振り付けを担当していて、「歌もダンスも自分で組み立てる“表現者”」として頭ひとつ抜けていました。
「BiSHのアイナ」時代:楽器を持たないパンクバンドの中心メンバー
BiSHってどんなグループ?
BiSHは、キャッチコピーが
「楽器を持たないパンクバンド」
という、かなり独特なアイドルグループでした。
- デビュー:2015年
 - メンバー:ユカコラブデラックス、モモコグミカンパニー、セントチヒロ・チッチ、アイナ・ジ・エンド、ハグ・ミィ からスタートし、その後メンバー加入・脱退を経て6人体制に
 - パンク・ロック寄りのサウンド
 - ライブでの暴れっぷり&汗だくパフォーマンスが話題
 
という、“アイドルの皮をかぶったロックバンド”のような存在でした。
BiSHの中のアイナの役割
BiSHの中でのアイナは、
- エースボーカル担当
 - 多くの曲で振り付け担当
 - ライブでは、感情をむき出しにして叫ぶように歌う中心人物
 
として、グループの「感情のど真ん中」を担っていました。
あのハスキーな声と、地面に倒れ込むような激しいダンスは、BiSHをBiSHたらしめていた大きな要素と言ってもいいと思います。
BiSH解散はいつ?なぜ?
BiSHは、2023年6月29日、東京ドーム公演をもって解散しました。
なぜ解散したのか、細かい理由はメンバーや事務所側の話を総合すると、
- グループとしてやれることはやり切った
 - それぞれのこれからの人生・表現のために、区切りをつける決断をした
 
という、「燃え尽きたあと、前に進むための解散」に近いニュアンスです。
東京ドームでのラストライブは、“解散”という悲しさよりも「ここまで走り切った誇りと感謝」を前面に出したステージだったと言われています。
解散後のアイナ・ジ・エンド:ソロで一気に加速した理由
BiSH解散後、アイナはすぐに
- ソロ名義の楽曲リリース
 - ソロライブツアー
 - 初の武道館ワンマン
 - 海外でのワンマン(台湾など)
 
と、むしろ活動が加速していきます。
① ガンダム・水星の魔女ED「Red:birthmark」
アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』Season2のエンディング曲
「Red:birthmark」 のボーカルを担当。
- 作詞作曲・プロデュースは、凛として時雨のTK
 - 重くドラマチックなサウンドに、アイナの声がガチッとはまる
 
ことで、アニメファンの間でも一気に知名度を広げました。
② 映画『キリエのうた』で主演女優としても開花
2023年には、岩井俊二監督の映画
『キリエのうた』で主演 を務めます。
- 役名も「キリエ」=歌うことでしか感情を出せないような女の子
 - セリフというより、「歌う演技」で感情を表現
 
という、まさにアイナのためのような役でした。この作品で、「歌える女優」という新しい評価をつかみます。
③ 日本武道館ワンマン「ENDROLL」
2024年9月には、自身初の日本武道館ワンマンライブ「ENDROLL」 を開催。
- ダンサー約20人を従えた大規模ステージ
 - 映像・照明・ダンスが一体になった“総合芸術”のようなライブ
 - ライブ映像はPrime Videoでも世界配信される
 
など、BiSH時代の東京ドームとは別の形で、自分の名前で大きな会場を埋めた節目になりました。
④ エッセイ本『達者じゃなくても』で“素顔”が明らかに
2024年には、初のエッセイ集
『達者じゃなくても』 を出版。
- 生い立ちや家族とのこと
 - BiSH時代の葛藤
 - 声が出なくなった時期や、自分を責めてしまった過去
 
などをかなり赤裸々に語っていて、「歌うアイナ」だけでなく「一人の人間・愛菜」が見えてくる一冊です。
2025年のアイナ・ジ・エンドは何をしている?
では、2025年現在はどうなっているのかも整理しておきます。
① アニメ『ダンダダン』2期OP「革命道中」が大ヒット
2025年には、アニメ『ダンダダン』第2期のオープニング曲
「革命道中」 を担当。
- 作詞作曲もアイナ本人
 - TikTokで再生1億回超え、Spotifyの世界バイラルチャートにもランクイン
 - Billboard Japan Hot 100でも3週以上トップ50入り
 
という、国内外でバズった代表曲になっています。
同名の全国ツアー「革命道中」も2025年に開催し、10月の東京・Zepp公演でファイナルを迎え、大きな盛り上がりを見せました。
② avexへの移籍&3rdアルバム『RUBY POP』
2024年には、メジャーレーベル avex trax へ移籍。
その流れの中でリリースされたのが、3rdアルバム 『RUBY POP』。
- ポップだけど、アイナらしい“痛み”のある歌詞
 - ロック・ダンス・バラードとジャンルも幅広い
 - ライブでも中心になる1枚
 
として、音楽メディアからも高く評価されています。
③ 大型フェスやイベントにも多数出演
2025年も、
- ROCK IN JAPAN
 - 各種ロックフェス
 - 他アーティスト主催のイベント(氣志團万博など)
 
に出演。「アイドル上がり」ではなく、ロック/フェスシーンで戦えるソロアーティストとして存在感を強めています。
アイナ・ジ・エンドの魅力をわかりやすく3つにまとめると…
1)唯一無二のハスキーボイス
アイナの声は、
- かすれた低音なのに、よく通る
 - 泣き声のようなシャウト
 - サビで一気に感情があふれる歌い方
 
が特徴です。
「音程がきれい」だけでなく、声そのものが物語を語っているように聞こえるタイプのボーカルです。
2)ダンスと歌が一体化した“全身表現”
小さい頃からダンスをやってきたこともあり、
- 曲の世界観に合わせた振りを自分で作る
 - ライブでは歌いながら床を転がったり、飛び跳ねたり
 - ミュージカルのように「一曲で芝居を見せる」パフォーマンス
 
ができるのが強み。
YouTubeに上がっているライブ映像を見ると、「歌」+「ダンス」+「芝居」が全部混ざっているのがよくわかります。
3)“弱さ”を隠さずさらけ出す歌詞と生き方
エッセイやインタビューを読むと、
- 自分のコンプレックス
 - 人間関係のしんどさ
 - 生きる気力を失いかけた時期
 
など、あまりカッコよくない部分も正直に話しています。
その“弱さを隠さない感じ”が、
「うまく生きられない自分でも、このままでいいのかもしれない」
と感じさせてくれる、とファンに受け止められているポイントです。
これからのアイナ・ジ・エンドはどこへ向かう?
ここからは、今出ている情報から今後を軽く予想してみます。
- すでに国内の大きな会場(武道館)は経験済み
 - 2025年には台湾ワンマンも決定しており、海外活動への足がかりを作っている
 - アニメ主題歌やCM曲、映画音楽など、タイアップが増加中
 - 女優としても、映画『キリエのうた』のような“歌と芝居がセット”の作品での起用が増えそう
 
つまり、
「日本のロック/ポップスシーン」+「アニメ・映画」+「海外」
この3つのフィールドをまたいで活動していく、“ボーダーレスな表現者”として進んでいく可能性がかなり高いです。
まとめ
最後に、この記事のポイントをまとめます。
- アイナ・ジ・エンドは1994年12月27日生まれの30歳(2025年)
 - 本名は飯谷愛菜(いいたに あいな)、大阪府豊中市出身の元BiSHメンバー
 - BiSHでは、エースボーカル&振り付け担当として“感情むき出しのライブ”で人気に
 - BiSHは2023年6月の東京ドーム公演で解散
 - 解散後は、
- ガンダム『水星の魔女』ED「Red:birthmark」
 - 映画『キリエのうた』主演
 - 日本武道館ワンマン「ENDROLL」
 - 3rdアルバム『RUBY POP』
 - 『ダンダダン』2期OP「革命道中」の大ヒット
など、ソロでの活躍が一気に加速中 
 - 声・ダンス・芝居・言葉を全部使って表現する、“全身で歌うアーティスト”
 - これからは、日本だけでなく海外を含めた活動の広がりも期待される
 
「BiSHが好きだったから名前だけ知ってる」
「最近アニメの主題歌でよく聞くけど、どんな人なの?」
という方は、まずは
- 「Red:birthmark」
 - 「革命道中」
 - 武道館ライブ「ENDROLL」の映像
 
あたりからチェックしてみると、“アイナ・ジ・エンド=何者なのか”が一瞬で理解できるはずです。
そこから、BiSH時代・ソロ曲・映画・エッセイと少しずつ掘っていくと、「この人、ただの元アイドルじゃないな…」と感じられると思います。
  
  
  
  
