クラウドフレアDNSのメリット・デメリット|導入リスクは?

クラウドフレアDNSのメリット・デメリット|導入リスクは? ライフスタイル

「クラウドフレアってよく聞くけど、DNSをクラウドフレアにすると何がいいの?」
「速くなるって聞くけど、なんとなく怖くて触れていない…」
「無料だから飛びついて大丈夫? 後からトラブルにならない?」

そんな不安やモヤモヤをスッキリさせるために、
この記事では「クラウドフレアDNSのメリット・デメリットと、導入するときのリスク」をまとめていきます。


  1. そもそも「クラウドフレアDNS」って何?
    1. DNSって、そもそも何者?
    2. クラウドフレアとは?
    3. クラウドフレアDNSを導入すると何が変わる?
  2. クラウドフレアDNSのメリット
    1. 高速なDNS応答でページ表示が安定しやすい
    2. 無料プランでもかなり多機能
    3. DDoS対策や攻撃からの保護がしやすい
    4. SSL/TLS(https)を簡単に導入・維持できる
    5. 管理画面が見やすく、複数ドメインも一括管理しやすい
  3. クラウドフレアDNSのデメリット・注意点
    1. 設定を間違えると「サイトが丸ごと見えなくなる」リスク
    2. クラウドフレアが落ちたときの影響
    3. 無料プランゆえの制限や仕様変更リスク
    4. キャッシュやセキュリティ設定が複雑に感じることも
    5. 特定のサービス(メール、外部認証など)との相性
  4. クラウドフレアDNS導入の「主なリスク」
    1. サイト・メールがダウンするリスク
    2. クラウドフレアへの「依存度」が高まるリスク
    3. 法的・情報管理の観点
  5. こんな人にはクラウドフレアDNSは向いている
    1. 複数ドメインをまとめて管理したい人
    2. 海外アクセスが多いサイト、グローバル展開を視野に入れているサイト
    3. セキュリティを強化したいサイト
  6. こんな人は、まずは慎重に検討したほうがいい
    1. DNSやメール設定がほぼ分からないまま、一人で全部やろうとしている人
    2. メールがビジネスの生命線になっている人
    3. 社内規定やコンプライアンスが厳しい業種
  7. 導入するときにやっておくべき「3つの準備」
    1. いまのDNS設定を全バックアップしておく
    2. 切り替え後すぐにチェックする「確認リスト」を用意
    3. 「戻す手順」も事前に決めておく
  8. まとめ
    1. ◆クラウドフレアDNSの主なメリット
    2. ◆主なデメリット・リスク
    3. ◆こんな人には向いている
    4. ◆こんな人は慎重に
    5. 最後にひと言
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そもそも「クラウドフレアDNS」って何?

DNSって、そもそも何者?

DNSは「インターネットの電話帳」とよく言われます。

  • example.com という「名前」があったとき
  • その名前が、どのサーバーの「住所(IPアドレス)」なのかを教えてくれる仕組み
    → これがDNSです。

たとえば、人に電話するときも、「名前」だけでは電話できませんよね。
電話帳を開いて「電話番号(住所)」を知る必要があります。

インターネットも同じで、

  • ブラウザにURLを打ち込む
  • 裏側で「DNS」が動いて
  • サーバーのIPアドレスを調べてくれる

このおかげで、私たちは「数字だらけのIPアドレス」を覚えなくて済んでいます。


クラウドフレアとは?

クラウドフレア(Cloudflare)は、

  • CDN(世界中にある中継サーバーのネットワーク)
  • セキュリティサービス(DDoS対策、WAFなど)
  • DNSサービス(高速なDNS)

を提供している会社です。

その中のDNSサービスが、いわゆる「クラウドフレアDNS」。

  • 自分のドメインの「ネームサーバー(DNSサーバー)」をクラウドフレアに向ける
  • DNSの設定をクラウドフレアの管理画面で行う

こうすることで、クラウドフレア経由でサイトを公開できるようになります。


クラウドフレアDNSを導入すると何が変わる?

ざっくり言うと、次のような変化があります。

  • DNSの応答が速くなる(ページ表示が少しキビキビすることも)
  • CDNやセキュリティ機能を一緒に使える(設定次第)
  • DNSの管理画面がクラウドフレア側に移る
  • ネームサーバーは「クラウドフレアのもの」に変更される

つまり、

「DNSをクラウドフレアに丸ごと預ける代わりに、スピードと機能をもらう」

こんなイメージです。


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クラウドフレアDNSのメリット

ここからは、多くのサイト運営者が感じている代表的なメリットを整理していきます。

高速なDNS応答でページ表示が安定しやすい

クラウドフレアは世界中に多くの拠点(データセンター)を持っていて、
ユーザーの近くのサーバーからDNS応答してくれます。

そのため、

  • DNSの応答時間が短い
  • 世界中どこからアクセスしても、ある程度安定して速い

というメリットがあります。

DNSの応答が速い=「ページが一瞬で爆速になる!」というほど大げさではありませんが、

  • ページ表示の「もたつき」を減らす
  • 全体のレスポンス改善の一部を担う

くらいの効果は期待できます。

とくに、海外からのアクセスが多いサイトにはメリットが大きいです。


無料プランでもかなり多機能

クラウドフレアの強みの一つが、無料プランでもかなり多くの機能が使えるという点です。

無料プランでも、ざっくりこんなことができます(一部例):

  • DNSホスティング(クラウドフレアDNS)
  • CDN(キャッシュ)
  • 基本的なDDoS対策
  • HTTPS(SSL/TLS)の無料証明書
  • シンプルなWAFルール(プランによる)
  • ページルールによるリダイレクトや設定変更(上限あり)

「DNSだけ」のつもりで導入しても、
ついでにセキュリティ強化や高速化もできるのは大きな魅力です。


DDoS対策や攻撃からの保護がしやすい

クラウドフレアは「攻撃からサイトを守るサービス」としても有名です。

  • 大量アクセス(DDoS攻撃)をクラウドフレア側で吸収
  • 不審なアクセスに対してはCAPTCHA(ロボット判定)を出す
  • 国ごとのブロックやIPアドレス単位のブロックも可能

など、いろいろな防御機能があります。

とくに個人ブログや中小企業サイトは、

「自分のサーバーに直接攻撃を受ける」

「サーバーが落ちてサイトが見られない」

という状況になると、とても困ります。

クラウドフレアDNS+CDNを挟むことで、

  • 攻撃の窓口をクラウドフレア側に立ってもらう
  • サーバーのIPアドレスを直接さらさない(オリジン隠し)

といった防御のレイヤーを1枚増やすことができるのは、大きな安心材料です。


SSL/TLS(https)を簡単に導入・維持できる

クラウドフレアを使うと、

  • http:// から https:// への移行が比較的カンタン
  • 無料でSSL証明書を発行・更新してくれる

といった利点もあります。

もちろん、サーバー側にもSSL設定をするかどうかなど構成はいくつかパターンがありますが、

  • オリジン側は「柔軟モード」や「フルモード」など
  • クラウドフレア側でブラウザとの通信をhttpsに

など、段階的な移行もしやすいです。

「SSL証明書の更新を忘れて、ある日突然ブラウザに警告が出た…」
といった事故を減らせるのも、精神的にかなり楽になります。


管理画面が見やすく、複数ドメインも一括管理しやすい

クラウドフレアの管理画面は比較的わかりやすく、

  • DNSレコードの追加・編集・削除
  • サブドメインの追加
  • メール関連(MXレコード)やTXTレコードの設定

なども、ブラウザ上でポチポチ操作できます。

複数のドメインを持っている場合でも、

  • 1つのクラウドフレアアカウントで一元管理
  • どのドメインも同じUIで触れる

ので、「レジストラやレンタルサーバーごとに管理画面がバラバラで混乱する…」
というストレスからだいぶ解放されます。


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クラウドフレアDNSのデメリット・注意点

メリットの裏側には、必ずデメリットや注意点があります。
この部分を知らないまま導入すると、「なんかよくわからないけど不具合が出た…」ということになりやすいです。

ここからは、代表的なデメリットや落とし穴を見ていきます。

設定を間違えると「サイトが丸ごと見えなくなる」リスク

DNSはインターネットの「住所録」です。
ここを間違えると、

  • 名前から住所が引けなくなる
  • その結果、サイトにたどり着けない

という状態になります。

クラウドフレアDNSを導入する際にありがちなトラブルは、

  • Aレコード(IPアドレス)の設定ミス
  • wwwあり/なしの片方だけ設定して、もう片方はエラー
  • メール用のMXレコードやSPF(TXT)を移し忘れてメールが届かなくなる
  • 代理店や他サービスが使っていたレコードを削除してしまう

などです。

DNSの切り替えは「小さなミスで大きな影響」が出るので、

  • 変更前の設定をスクショやエクスポートでしっかり保存
  • クラウドフレア移行後も、しばらくはメールやフォーム動作を必ずチェック

といった「慎重な移行」が欠かせません。


クラウドフレアが落ちたときの影響

クラウドフレア自体は非常に大規模で信頼性も高いのですが、
2020年以降も何度か「一部の地域で障害」「特定サービスの不具合」といった事例は報告されています。

クラウドフレア側に大きな障害が起きると、

  • DNSの応答が止まる
  • CDN経由の配信が止まる
  • 結果として、あなたのサイトも見えなくなる

というリスクがあります。

もちろん、既存のレンタルサーバーや他社DNSも同様に障害リスクはありますが、

「クラウドフレアに依存する構成にする」ということは、
「クラウドフレア側の障害リスクも受け入れる」という意味

だと理解しておきましょう。


無料プランゆえの制限や仕様変更リスク

クラウドフレアは無料プランが充実している反面、

  • 一部機能に制限がある(WAFの高度なルール、ログの保持など)
  • 将来、無料枠の内容が変わる可能性がある
  • ビジネス利用が増えてきたときに「有料にせざるをえない」ことも

といった点は頭の片隅に置いておきたいところです。

今は便利でも、サービス側の方針転換によって、

  • 無料枠が縮小される
  • 使っていた機能が有料プラン限定になる

といったことは、どのクラウドサービスでも起こり得ます。

中長期で安定した運用をしたい場合は、

  • 最悪「有料プランに上げてもいい」という覚悟
  • あるいは「いつでも他のDNSに戻せるようにしておく」準備

のどちらか(もしくは両方)を考えておくと安心です。


キャッシュやセキュリティ設定が複雑に感じることも

クラウドフレアは高機能であるがゆえに、

  • キャッシュ設定(どのファイルをどれくらいの時間キャッシュするか)
  • ページルール(URLごとの動作変更)
  • WAFルール(攻撃やボットのブロック条件)

など、設定項目が多くなりがちです。

とくに、

  • WordPressなどの動的サイト
  • 会員制サイトやECサイト(ログインがあるタイプ)

では、

  • キャッシュしすぎると「ログインできない」「カートがおかしい」などの不具合
  • セキュリティを厳しくしすぎると「本物のユーザーまで弾いてしまう」

といった問題が出てしまうこともあります。

「よくわからないまま、適当にチェックを入れまくる」

これは一番危ないパターンなので、

  • まずは安全な最低限の設定から始める
  • 不具合が出たら、ひとつずつ設定を戻しながら原因を確認する

という慎重なステップで使うのがポイントです。


特定のサービス(メール、外部認証など)との相性

DNSをクラウドフレアに完全移行すると、

  • メール送受信に必要なMXレコード
  • SPF・DKIM・DMARCなどのTXTレコード
  • 外部サービス(Google Workspace、Microsoft 365、各種SaaS)の認証用レコード

も、すべてクラウドフレア側で管理することになります。

これを忘れると、

  • いつの間にかメールが届かなくなっている
  • 認証が切れて外部サービスが止まる
  • メールが迷惑メール判定されやすくなる

など、「地味だけど致命的」なトラブルにつながることがあります。

クラウドフレアへの移行前に、

  1. いま使っているDNSレコードをすべて洗い出す
  2. クラウドフレア側に一つもれなくコピーする
  3. 切り替え後に、メールや外部サービスの動作確認を必ず行う

この3ステップを徹底しましょう。


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クラウドフレアDNS導入の「主なリスク」

メリット・デメリットを整理してきましたが、
ここで「じゃあ導入リスクって具体的に何?」という視点でまとめ直します。

サイト・メールがダウンするリスク

一番のリスクはやはりこれです。

  • DNS設定のミス
  • 切り替えタイミングの読み違え
  • プロキシ(オレンジ雲マーク)のオン/オフの混乱

などによって、

  • サイトにつながらない
  • メールが届かない・送れない

という状態になる可能性があります。

DNSの変更は「反映に時間差(数分〜数時間)」があるため、

  • すぐに気づけない
  • 一部のユーザーだけ見えない時間が発生する

など、状況がややこしくなりがちです。

対策としては

  • アクセスが少ない時間帯(深夜など)に切り替える
  • 変更前にすべてのレコードをバックアップする
  • 切り替え後すぐに、自分のスマホ回線などからも動作確認する

といった基本をしっかり守ることが大事です。


クラウドフレアへの「依存度」が高まるリスク

DNSをクラウドフレアに移すということは、

  • 名前解決(DNS)
  • CDN
  • セキュリティ

といった重要な部分を「外部サービス1社」にまとめて預けることになります。

これは

  • 管理がラクになる反面
  • 障害や仕様変更の影響をモロに受ける

という意味でもあります。

たとえば、

  • クラウドフレア側の障害
  • ポリシー変更で無料プランの制限が厳しくなる
  • 特定機能が有料化される

などがあったときに、

  • 別のDNSやCDNに移るのに手間がかかる
  • 設定移行が面倒で「動いているからそのまま…」と惰性で使い続けてしまう

という状態になりがちです。

「いつでも戻れるように設計しておく」
「DNSの元の設定をちゃんと残しておく」

こうした「逃げ道」を最初から用意しておくと、心理的にもかなり楽になります。


法的・情報管理の観点

企業サイトや、個人情報を扱うサービスの場合、

  • アクセスログ
  • 通信経路
  • キャッシュされるデータ

などが、クラウドフレアのインフラを通過します。

クラウドフレアはプライバシーポリシーやコンプライアンスにも配慮している会社ですが、
とはいえ、

「海外の大企業のインフラを使う」

という事実は変わりません。

とくに、

  • 社内規定や顧客との契約で「第三者にログを渡さない」などの条件がある
  • 公共系・医療・金融など、規制の厳しい業種

の場合は、

  • 導入前に、必ず社内の情報システム部門や法務部門に相談
  • クラウドフレアの利用規約・プライバシーポリシーの確認

といった手順を踏む必要があります。

個人ブログや小規模サイトの場合はここまで厳密に考えないケースも多いですが、
「データは海外のサービスを経由する」という感覚は、持っておいて損はありません。


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こんな人にはクラウドフレアDNSは向いている

ここまで見てきた内容をもとに、
「クラウドフレアDNSが向いているパターン」を整理してみます。

複数ドメインをまとめて管理したい人

  • ブログ用、商品サイト用、LP用など、ドメインが増えてきた
  • レンタルサーバーやレジストラがバラバラで管理画面が混乱している

こんな人には、クラウドフレアでDNSをまとめてしまうのはかなり便利です。

1つの画面で全部管理できるので、

  • レコード設定のミスが減る
  • 引っ越しやドメイン移管のときに楽

というメリットがあります。


海外アクセスが多いサイト、グローバル展開を視野に入れているサイト

  • 海外からのアクセスが多いECサイト
  • 日本語+英語など、多言語で展開しているブログ
  • 今後海外向けのサービスも展開したい企業サイト

こういったケースでは、

  • 世界中に分散したDNS&CDNネットワーク
  • 地理的に近いサーバーからの配信

といったクラウドフレアの強みが活かしやすくなります。


セキュリティを強化したいサイト

  • 過去に攻撃を受けたことがある
  • 競合やアンチからの攻撃が心配
  • 重要なサービスなので、ダウンさせたくない

というケースでは、

  • DDoS対策
  • WAF(Web Application Firewall)
  • 不審なアクセスのブロック

など、クラウドフレアのセキュリティ機能は心強い味方になります。


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こんな人は、まずは慎重に検討したほうがいい

逆に、「ちょっと待った」のパターンも整理しておきましょう。

DNSやメール設定がほぼ分からないまま、一人で全部やろうとしている人

「全部クラウドフレアに変えたら速くなるらしい!」
と勢いだけで移行すると、高確率でどこかでつまずきます。

  • DNSって何をしているか、ざっくりでも理解できているか
  • Aレコード、CNAME、MX、TXTあたりの意味をなんとなく説明できるか
  • メールの設定や、ドメインとサーバーの関係がうすぼんやりでもイメージできているか

このあたりが全くイメージできない場合は、

  • まずはレンタルサーバー標準のDNSのまま運用する
  • どうしても導入したい場合は、詳しい人にサポートしてもらう

という方が安全です。


メールがビジネスの生命線になっている人

  • 受発注や顧客対応をすべてメールで行っている
  • メールが止まるとビジネスが完全に止まる

こういう場合は、DNS切り替えの影響が非常に大きいです。

クラウドフレア移行時にMXレコードをミスると、

  • メールが受信できない
  • 相手にはエラーメールが返ってしまう
  • 大事な商談や連絡を逃す

ということにもなりかねません。

どうしても導入したい場合は、

  • テスト用のサブドメインや別ドメインでまずは練習する
  • メールに詳しいエンジニアや、サーバー会社のサポートにも相談する

といった慎重なステップを踏みましょう。


社内規定やコンプライアンスが厳しい業種

前述のとおり、

  • 公共系
  • 医療系
  • 金融系
  • 大企業で情報管理ルールが厳しい場合

などでは、

  • クラウドフレアの利用が社内規定に合っているか
  • 顧客との契約に反しないか

を必ず確認する必要があります。

「個人ブログや小規模サイトで使われているから安心」
という感覚は、こうした業種では通用しません。
必ず社内のしかるべき部署に確認する、ここは外さないでください。


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導入するときにやっておくべき「3つの準備」

最後に、「クラウドフレアDNSを導入する」と決めたときに、
最低限やっておきたい準備を3つにまとめます。

いまのDNS設定を全バックアップしておく

  • レンタルサーバーやレジストラのDNS設定画面を開く
  • A、CNAME、MX、TXT、SRVなどすべてのレコード情報をスクショ or メモ
  • 可能なら、エクスポート機能があればファイルでも保存

これをやっておけば、

  • 何かあったら元のDNSに戻せる
  • クラウドフレアへの登録を見比べながら進められる

ので、安心感がまったく違います。


切り替え後すぐにチェックする「確認リスト」を用意

DNS切り替え後は、次のようなポイントをチェックしましょう。

  • 自分のサイトのトップページが表示できるか
  • 別ページ・カテゴリページ・記事ページも問題なく表示されるか
  • 管理画面(WordPressなど)にログインできるか
  • お問い合わせフォームが正常に送信できるか
  • 自分のドメインメールで送受信できるか(Gmail宛てなど複数の相手にテスト)
  • 外部サービス(決済、会員システム、予約システムなど)が動いているか

これを「簡単なチェックリスト」にしておいて、
切り替え後30分〜数時間のあいだに一気に確認すると安心です。


「戻す手順」も事前に決めておく

導入前に、こんなことも考えておくと安心です。

  • もし大きなトラブルが起きたら
    → どこのDNSに戻すのか(サーバー会社?レジストラ?)
    → どの画面でネームサーバーを変更するのか
    → 戻したあとも、やはり反映に時間がかかることを理解しておく

「最悪こうすれば戻せる」と分かっているだけで、
作業中のメンタルがかなり楽になります。


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まとめ

ここまでの内容を、最後にギュッとまとめます。

◆クラウドフレアDNSの主なメリット

  • 高速なDNS応答で、世界中からのアクセスが安定しやすい
  • 無料プランでもDNS+CDN+基本的なセキュリティが使える
  • DDoS対策やWAFなど、攻撃からサイトを守る機能が豊富
  • SSL/TLS(https)対応がしやすく、証明書管理もラク
  • 管理画面が見やすく、複数ドメインも一括管理しやすい

◆主なデメリット・リスク

  • DNS設定を間違えると、サイト&メールが丸ごと止まる
  • クラウドフレア側の障害や仕様変更の影響を受ける
  • 無料プランには制限があり、将来的に有料化が必要になる可能性
  • キャッシュやセキュリティ設定が複雑で、誤設定による不具合が起きやすい
  • メールや外部サービスのレコード移行を忘れると、地味に致命的なトラブルになる

◆こんな人には向いている

  • 複数ドメインをまとめてスッキリ管理したいサイト運営者
  • 海外アクセスも視野に入れたブログ・ECサイト・サービス運営者
  • セキュリティを強化し、攻撃からサイトを守りたい人

◆こんな人は慎重に

  • DNSやメールの仕組みがほとんど分からず、サポートしてくれる人もいない
  • メールが完全にビジネスの生命線になっている
  • 業種的にコンプライアンスや情報管理がとても厳しい

最後にひと言

クラウドフレアDNSは、
「ちゃんと理解して、慎重に使えば、とても強力な味方になるサービス」です。

逆に言うと、

「よくわからないけど流行ってるから、とりあえず入れておこう」

という感覚で手を出すと、
DNSまわりのトラブルで数時間〜数日つぶれてしまうこともあります。

この記事を読み終わった今のあなたは、
もう「なんとなく」ではなく、メリットとリスクを知った状態です。

  • 自分のサイト規模
  • 技術レベル
  • 必要なセキュリティやスピード
  • 将来の運用方針

これらを一度整理した上で、

「クラウドフレアDNSを導入するか」
「導入するなら、どのくらいの慎重さで進めるか」

を決めていけば、大きな失敗はかなり防げるはずです。

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