豪快キャプテンがM-1準決勝まで来れた理由!会見から爪痕残す漫才の魅力

豪快キャプテンがM-1準決勝まで来れた理由 エンタメ

「豪快キャプテンって誰?」
「なんでこんなに名前がトレンドに出てくるの?」

2025年のM-1グランプリ準決勝メンバーの発表で、関西お笑いファン以外にも一気に名前が広がったのが、コンビ「豪快キャプテン」です。各ニュースサイトの準決勝30組リストの中にも、しっかり名前が並んでいます。

さらに、開催記者会見では「笑いが起きるまでしゃべり続ける」勢いでマイクをつかみ、しっかり爪痕を残しました。

この記事では、

  • 豪快キャプテンがM-1準決勝まで来れた理由
  • 会見から見える「しゃべりの強さ」
  • それでも残る不安要素

を解説していきます。


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豪快キャプテンってどんなコンビ?

まずは基本情報から整理しておきましょう。

  • コンビ名:豪快キャプテン
  • 所属:吉本興業(大阪)
  • 結成:2019年5月27日
  • メンバー:
    • べーやん(ボケ・広島出身)
    • 山下ギャンブルゴリラ(ツッコミ・神戸出身)

べーやんは広島弁で、山下ギャンブルゴリラ(通称ギャンゴリ)は関西弁。ふたりともNSC(吉本の養成所)の出身で、先輩後輩の関係からコンビを組んでいます。

M-1での歩みをざっくり振り返る

M-1グランプリの結果だけを並べても、「じわじわ上がってきたコンビ」だとわかります。

  • 2019年:3回戦進出
  • 2020年:2回戦進出
  • 2021年:3回戦進出
  • 2022年:準々決勝進出
  • 2023年:準決勝進出
  • 2024年:準決勝進出(敗者復活戦にも進出)
  • 2025年:3年連続で準決勝へ(今回のテーマ)

一気に「ドン!」と売れたというより、
毎年少しずつ、階段を上り続けてきたタイプです。

さらに2025年には、伝統ある「上方漫才大賞」で新人賞も受賞。バッテリィズやジョックロックといったM-1ファイナリスト級のコンビをおさえての受賞で、「劇場が認めた実力派」としての評価も一気に上がりました。


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豪快キャプテンの漫才スタイル:一言でいえば「お説教しゃべくり漫才」

豪快キャプテンの漫才は、ざっくり言うとこんな感じです。

  • ベーやん:ちょっと抜けたことを言うボケ
  • ギャンゴリ:丁寧な言葉づかいなのに、がなりながら熱くツッコむ
  • スタイル:台本ガチガチではなく、しゃべくり中心
  • 雰囲気:関西の「オカン+オトン」みたいなハイブリッドなお説教

noteのコラムでは、山下ギャンブルゴリラのことを

「見た目はいかついのに、言葉づかいはやけに丁寧で、ツッコミが“関西のおかん”っぽい」

と表現しています。

ただ怒鳴るのではなく、
「それはこうやで」「こう考えたらええねん」と
じわじわ説き伏せるタイプのツッコミなんですね。

ネタの作り方も「しゃべり前提」

インタビューなどによると、ネタはまずギャンゴリが大まかな案を考え、そのあと2人でしゃべりながら肉付けしていくスタイル。文字でビッチリ書いた台本ではなく、話しながら形を決めていくタイプです。

だからこそ、

  • 会場の空気
  • 相方のその日のテンション

に合わせて、細かく調整しながら漫才ができるのが強みです。


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賞レースと劇場で鍛えられた「勝負強さ」

ytv漫才新人賞での「95点」と悔しさ

2023年、豪快キャプテンは「ytv漫才新人賞決定戦」の決勝に進出しました。ここは、芸歴10年目までの若手にとって「ここを逃すともうラスト」というガチンコ勝負の場。

  • オール巨人師匠から「95点」をつけられる
  • しかし他の審査員の点が伸びず、結果は3位

ギャンゴリは「これは行った!」と思ったそうですが、現実はあと一歩届かず。べーやんも「人生ってうまくいかんもんやな」と語っています。

ここで一気に優勝とはいかなかったものの、

  • 大御所審査員から高得点
  • ラストチャンスの大会でしっかり爪痕

という経験は、その後のM-1でも生きているはずです。

2023〜2024年のM-1準決勝・敗者復活

先ほどのとおり、豪快キャプテンは2023年と2024年に連続でM-1準決勝に進出。2024年には敗者復活戦にも挑みました。

Lmaga.jpのインタビューでは、

  • 「とにかくウケたい」
  • 「家族のためにも、一矢報いてバコーンと爪あとを残したい」

と、ギャンゴリとべーやんがそれぞれM-1への思いを語っています。

ここ数年で、

  • 劇場での出番増
  • 関西ローカル番組への出演増加

と、露出もはっきり増えています。

2025年は「全国ツアー&M-1決勝」が目標

2025年2月には、日刊スポーツのインタビューで「今年の目標はM-1決勝進出です!」と2人そろって宣言。記事では、3年連続準決勝進出の実績と、4カ所の全国ツアーのチケットがほぼ即完だったことも紹介されています。

つまり、

2025年の豪快キャプテンは、「劇場の人気者」が「全国区のスター」へ抜け出すタイミングにいる

ということです。M-1準決勝進出は、その流れの中にある結果だと見ることができます。


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会見から見えた「しゃべり続ける力」と爪痕の残し方

ここからは、本題のひとつ。
2025年のM-1開催記者会見で見えた“豪快キャプテンらしさ”です。

「笑いが起きるまでしゃべり続ける」豪快さ

お笑いナタリーの会見レポートによると、豪快キャプテンは

「笑いが起こるまでしゃべり続ける」

ぐらいの勢いで、マイクを握っていました。

一方で、同じく会見に出席していた「例えば炎」の田上は、ほとんどしゃべらなかったと書かれています。

このコントラストによって、

  • 豪快キャプテン=前に出る、しゃべり倒すコンビ
  • 例えば炎=寡黙でミステリアスなコンビ

という印象が、一気にハッキリしました。

テレビの会見は、
「どうやって自分たちの色を残すか」がとても大事です。

そこで、

  • 緊張しながらも、
  • とにかくしゃべって笑いどころを探し、
  • 会場の空気が温まるまで粘る

というのは、かなり“豪快キャプテンらしい”立ち回りです。

芸名「ギャンブルゴリラ」をめぐる質問にも対応

もうひとつ話題になったのが、「山下ギャンブルゴリラ」という芸名と、ギャンブルに関する質問です。

Oriconの会見記事によると、

  • 芸名に「ギャンブル」と入っていることから、
  • 所属の吉本興業からも、ギャンブルの実態について迅速に調査を受けた
  • そのうえで、山下本人は「僕は公営(競馬など)1本です」と“潔白”をアピールしていた

と紹介されています。

ここには、2つのポイントがあります。

  1. ちょっとセンシティブな話題を、笑いを交えつつきちんと説明できる
  2. 自分のキャラ(ギャンブル好き)を、ネタにもリアルにも落とし込んでいる

こういう「トークの整理の仕方」は、
M-1の敗者復活や決勝の記者会見でも、確実に求められる力です。

別のイベントでも評価された「目を見て話す」姿勢

FANYマガジンの別企画では、「トラブルを起こした人に記者が突撃する」という設定のイベントに、山下ギャンブルゴリラが登場。記者役とのやりとりの中で、

  • 「老人をひいた・ひかれた」など、意見がかみ合わない
  • それでも記者の目をしっかり見てやりとりを続ける姿勢が評価され、採点は「70点」と高評価

と紹介されています。

ここでも、

「人の目を見て、会話のキャッチボールを続ける力」

が評価のポイントになっているのがわかります。

M-1の審査員も、
テレビのスタッフも、
そして観客も、

「漫才だけじゃなく、トークも任せられそうか」
をよく見ています。

豪快キャプテンは、この「トークの現場」で爪痕を残せるコンビなのです。


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豪快キャプテンがM-1準決勝まで来れた3つの理由

ここまでの情報を整理すると、準決勝まで来れた理由は大きく3つにまとめられます。

理由① 劇場で磨かれた「お説教しゃべくり」が武器になった

  • ベーやんの「抜けてるボケ」
  • ギャンゴリの「丁寧+がなり声」のツッコミ
  • 広島弁と関西弁が混ざった、耳に残る会話

この組み合わせは、一度ハマるとクセになるタイプです。

しかも、「文字にした台本」でガチガチに固めるのではなく、
しゃべりながら微調整していくスタイルなので、

  • 会場の反応に合わせて間を変える
  • ちょっとしたアドリブを入れる

といった「生っぽさ」が出やすい。

M-1の会場の空気に合わせて、
その場でベストに寄せていける漫才だからこそ、
長いラウンドを勝ち抜きやすいと言えます。

理由② ギャンゴリという“キャラ”が強く、でも中身は真面目なツッコミ

noteのコラムでも取り上げられているように、ギャンゴリは

  • ビジュアルはいかつい
  • 名前は「ギャンブルゴリラ」で、かなり攻めてる
  • なのにツッコミは正論で、言葉づかいは丁寧

というギャップで、見る人の印象に強く残ります。

さらに、

  • ytv漫才新人賞での悔しさ
  • 上方漫才大賞の新人賞受賞
  • 全国ツアー完売

などの実績を重ねる中で、

「見た目だけじゃなく、中身もちゃんとあるツッコミ」

としての評価が高まっています。

M-1はどうしても、

  • 短時間でキャラを覚えてもらう
  • 一度見ただけで「どんなコンビか」が伝わる

ことが大事なので、ギャンゴリのような「わかりやすいキャラクター+真面目な中身」は、大きな武器です。

理由③ 「悔しさ」の積み重ねが、ネタとメンタルを強くした

  • ytv漫才新人賞決定戦で3位
  • 2023・2024年M-1準決勝で敗退
  • 敗者復活戦も経験

こうした「あと一歩届かない」経験が、豪快キャプテンのネタにも会話にも、ほどよい“ガッツ”を与えています。

実際、インタビューでも

  • 「とにかくウケたい」
  • 「一矢報いて爪あとを残したい」

と、ガツガツした気持ちを隠していません。

M-1の長い戦いを勝ち抜くには、

  • テクニック
  • キャラ

だけでなく、

「何度負けてもあきらめないメンタル」
が必要です。

豪快キャプテンは、ここ数年ずっと「もう少しで届きそう」という位置にいたからこそ、2025年の準決勝に食い込むだけの力を手に入れた、と言えるでしょう。


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それでも気になる「不安要素」3つ

タイトルにもあるように、豪快キャプテンには「不安要素」もあります。ここからは、ファン目線で感じる心配ポイントも正直に書いてみます。

不安① “濃さ”が前のめりすぎて空回りするリスク

  • 濃いビジュアル
  • 大きな声のツッコミ
  • しゃべり続けるスタイル

これは武器でもありますが、
初見の人にはちょっとしんどく感じられる可能性もあります。

会見でも、「笑いが起きるまでしゃべり続ける」姿勢は爪痕としては最高ですが、M-1本番で同じテンションだと、

  • 序盤のフリが長く感じられる
  • 審査員に「ちょっとくどい」と思われる

というリスクもゼロではありません。

不安② ネタの設定が“関西ローカル”に寄りすぎないか

豪快キャプテンは、よしもと漫才劇場を中心に活動してきた「ど関西の劇場コンビ」です。

だからこそ、

  • 関西のノリ
  • 劇場で鍛えた間合い

は抜群なのですが、M-1のステージには全国各地からお客さんが集まります。

  • 関西の人には一瞬で伝わるニュアンス
  • 劇場の常連なら知っている背景

こういった“前提”に頼りすぎると、

「面白いけど、なんとなく置いていかれた…」

という視聴者も出てきてしまいます。

ネタのテーマをどれだけ「全国向け」にチューニングできているかは、本番まで見えにくい不安要素です。

不安③ 決勝常連クラスと同じ土俵で「一発で覚えてもらえるか」

2025年の準決勝メンバーを見ると、

  • 既にテレビでおなじみのコンビ
  • 他の賞レースの王者
  • 去年の決勝組

など、名前を見ただけで笑いのイメージが湧くコンビも多く並んでいます。

その中で、豪快キャプテンが

  • 一発目の登場で
  • 初めて見る人にも
  • 「あのギャンブルゴリラのコンビね!」と覚えてもらえるか

ここは、本番の順番や、他のコンビとの並びによっても左右されるところです。


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まとめ

最後に、この記事のポイントをぎゅっとまとめます。

  1. 豪快キャプテンは、2019年結成から少しずつ実力を積み上げてきた劇場派コンビ
    • M-1では2019〜2022年で3回戦・準々決勝を経験し、2023・2024年で準決勝進出
    • 2025年は3年連続準決勝+上方漫才大賞新人賞で、まさに“旬”のタイミング
  2. 漫才の核は「お説教しゃべくり」スタイル
    • ベーやんの天然ボケ
    • ギャンゴリの丁寧で熱いツッコミ
    • 広島弁×関西弁の掛け合いがクセになる
  3. 会見では「笑いが起きるまでしゃべり続ける」姿勢で爪痕を残した
    • 他のコンビがあまりしゃべらない中、豪快キャプテンは前に出てアピール
    • 芸名「ギャンブル」問題も、笑いを交えつつ誠実に説明し、トーク力を見せた
  4. それでも、「濃さが空回りする」「ローカル感」「一発で覚えてもらえるか」という不安要素もある

とはいえ、2025年の今の空気感を見ると、

「そろそろ決勝で見てみたいコンビ」

として名前を挙げる人も、かなり増えています。

M-1準決勝のステージで、
豪快キャプテンがどれだけ「劇場の熱量」をそのまま持ち込めるのか。

  • あの会見で見せた“しゃべり倒す覚悟”
  • 何度も味わってきた悔しさ
  • 劇場で鍛えられたお説教漫才

が、どこまで爆発するのか。

今年のM-1を見るうえで、
豪快キャプテンは「絶対チェックしたい1組」と言っていいはずです。

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