バカリズム脚本のドラマって、「なんか地味そう」と思って見始めると、
いつの間にかドハマりして一気見してしまう不思議な力があります。
この記事では、
という構成で 「バカリズムドラマ17選」 を紹介します。
どれも「難しい設定」よりも「会話の妙」と「じわじわ来るおかしさ」が中心なので、
疲れた夜でもサクッと楽しめますよ。
バカリズム脚本ドラマの“刺さるポイント”3つ
先に「バカリズム作品らしさ」をざっくり整理しておきます。
- 会話がめちゃくちゃリアル
- 飲み会、職場、家族の小競り合いなど、「そこまで言う?」という本音がボロボロ出てきてニヤニヤします。
- “あるある”日常から、いつの間にかSFやサスペンスへ
- タイムリープ、別世界線、妄想世界など、設定だけ聞くと難しそうですが、
どれも「普通の人」が主人公なので、スッと入っていけます。
- タイムリープ、別世界線、妄想世界など、設定だけ聞くと難しそうですが、
- ラストで「え、そう来る?」とひっくり返される
- 伏線回収がきれいすぎて、「最初からもう一周見たくなる」タイプの作品が多いです。
この3つを頭に入れながら、それぞれのドラマを見ていくと、より深く楽しめます。
まず見るべき5作品(入門+王道)
① ブラッシュアップライフ(2023・日テレ)
バカリズム脚本の名を一気に世間に広めた、タイムリープ転生コメディ。
平凡な市役所勤めの女性・麻美(安藤サクラ)が、事故で亡くなり、
「赤ちゃんに戻って人生やり直し」を繰り返す物語です。
刺さるポイント
- 日常会話がとにかくリアル
友だちとのダラダラした会話、コンビニ前での立ち話など、
「こういう会話、マジでやるわ…」と笑いながらも、妙に胸が痛くなります。 - タイムリープなのに“ゆるい”
世界を救うとかではなく、
「徳を積んで、来世でちょっとマシな生き物になりたい」という、
ものすごく小さくて人間臭い願いが中心。 - 伏線回収の気持ちよさ
何気ないセリフや小道具が後半で一気に意味を持ち始めて、
ラストは鳥肌レベルで気持ちよくまとまります。
こんな人におすすめ
- タイムリープ系が好きだけど、重いのはしんどい人
- 30代女子会の空気感を思い出してニヤニヤしたい人
- 「2周目視聴」を楽しみたい、考察好きな人
② ホットスポット(2025・日テレ)
2025年スタートの新作。
テーマは「地元系エイリアン・ヒューマン・コメディー」という、
説明だけ聞くとよくわからない世界観ですが、
宇宙人×地元コミュニティ×バカリズム脚本という、完全に“当たり”の組み合わせです。
刺さるポイント
- 「宇宙人もの」なのに、やたら生活感がある
宇宙やSFというより、「地元のめんどくさい人間関係」に
ちょっと“エイリアン”が混ざった感じ。 - キャストの掛け合いが最高
市川実日子さん、鈴木杏さん、平岩紙さんなど、
会話劇が光る俳優陣が集結していて、セリフのテンポが心地いい。 - 今から追いかけやすい
放送時期が新しいので、「リアタイでバカリズム新作を語りたい」人にもぴったり。
こんな人におすすめ
- ブラッシュアップライフでバカリズム脚本を知って、「次何を見るか」迷っている人
- ちょっと不思議で、でも怖くないSFコメディが好きな人
③ 架空OL日記(2017・読売テレビ/Huluほか)
もともとは、バカリズムが“本物のOLを装って”書いていたブログ。
それが書籍化され、さらにドラマ化されました。
バカリズム本人がOL役として出演する、伝説のOL日常ドラマです。
刺さるポイント
- 「本当にOLやってたんじゃ?」と思うほどOLあるあるが細かい
更衣室トーク、ランチタイムの愚痴、
意味不明な社内ルールなど、いちいち共感できます。 - バカリズムが制服姿で混ざっても、すぐに違和感が消える
途中から「完全に女子」として見えてくるのが不思議です。 - 大事件は起きないのに、なぜかクセになる
日々の小さなイラッとや笑いを丁寧に描いていて、
「こういう日常こそ、実はドラマ」と感じさせてくれます。
こんな人におすすめ
- 会社員生活にモヤモヤを抱えている人
- OLあるある系のゆるいドラマが好きな人
- 架空OL日記の映画版を見る前に、まずドラマで世界観を味わいたい人
④ 素敵な選TAXI(2014・関西テレビ/フジテレビ)
「過去のある地点に戻れるタクシー」の運転手が、
乗客の“人生の選択”に付き合うオムニバスドラマ。
バカリズムが初めて連ドラ全話の脚本を担当し、脚本賞も受賞した出世作です。
刺さるポイント
- 「あのとき、別の選択をしていたら…」をそのままドラマ化
恋愛、仕事、家族など、誰にでもありそうな後悔がテーマ。 - タイムスリップなのに、空気はゆるい
運転手(竹野内豊)の脱力感あるキャラと、
カフェでの常連たちの会話が心地よすぎます。 - 1話完結で見やすい
どこから見ても楽しめるので、忙しい人にもぴったり。
こんな人におすすめ
- 「人生の分岐点」について考えたいけど、説教くさい話は苦手な人
- タイムスリップ×ヒューマンストーリーが好きな人
⑤ 侵入者たちの晩餐(2024・日テレ新春SP)
『ブラッシュアップライフ』チームが再集結した、新春サスペンスコメディ。
低賃金で働かされている家事代行スタッフたちが、
脱税疑惑のある女社長の豪邸に「盗みに入る」ところから物語が始まります。
刺さるポイント
- “正義のつもりの犯罪”というグレーなテーマ
主人公たちは悪いことをしている自覚がありつつ、
「いや、あの社長が悪いから…」と自分を納得させようとする感じが、
ものすごく人間臭いです。 - 次々と現れる“別の侵入者”
「え、また来た?」の連続で、会話劇がカオス化していく展開は、バカリズム節全開。 - ラストの“ひっくり返し”
ただのドタバタ劇で終わらない、
最後にスッと背筋が伸びる感じのオチが待っています。
こんな人におすすめ
- ブラッシュアップライフの雰囲気が好きだった人
- 一夜限りのサスペンスコメディをサクッと楽しみたい人
次に見るべき9作品(世界観にどっぷり浸かる)
⑥ 住住(すむすむ)シリーズ(2017〜/Huluほか)
芸人・俳優たちが「本人役」で登場し、
同じマンションに住む仲良しメンバーの日常をゆる〜く描いたドラマ。
シーズン4まで続く人気シリーズです。
刺さるポイント
- 「芸能人って、実際こんな感じで集まってそう」と思わせるリアルさ
- 何も事件が起きないのに笑える、超・会話劇ドラマ
- 家飲みしてるみたいな感覚で見られる
⑦ かもしれない女優たち(2015/2016)
竹内結子さん、真木よう子さん、水川あさみさんなど人気女優たちが、
「もし女優になっていなかったら?」という“別人生”を演じるドラマ。
2016年には第2弾も放送されました。
刺さるポイント
- 誰もが一度は考える「別ルートの人生」を、超豪華キャストで見せてくれる
- それぞれの世界線が微妙に交差していく構成が、いかにもバカリズム
- 女優さん本人のイメージと“もしも人生”のギャップが面白い
⑧ 黒い十人の女(2016・読売テレビ)
1961年の名作映画を、バカリズムが現代版としてドラマ化した作品。
妻+9人の愛人を持つテレビプロデューサーを巡り、
10人の女たちのバトルが繰り広げられます。
刺さるポイント
- テーマはドロドロの不倫なのに、ちゃんと「笑える不倫ドラマ」になっている
- 女たちの会話がエグいのに、どこかスカッとする
- “女の面倒くささ”をここまでコメディ寄りに描けるのはバカリズムならでは
⑨ 殺意の道程(2020・WOWOW)
父を自殺に追い込んだ男に復讐しようとするいとこ同士(バカリズム&井浦新)が、
“初めての殺人計画”に右往左往するサスペンスコメディ。
刺さるポイント
- 「完全犯罪を目指すのに、2人ともあまりに素人」で笑ってしまう
- 物騒なテーマなのに、雰囲気はなぜかのほほん
- しっかりサスペンスとしても面白く、最後はきれいに伏線回収
⑩ ケンシロウによろしく(2023・DMM TV/テレ東)
ヤングマガジン連載の同名ギャグ漫画が原作。
『北斗の拳』を読んで暗殺拳を学んだ男が、なぜか“凄腕マッサージ師”になってしまう、
ぶっ飛んだ復讐アクションコメディです。
刺さるポイント
- 原作のバカバカしさと、ドラマならではのテンポがうまく融合
- 主人公と助手役の掛け合いが、ほぼ漫才
- 原作ファンも未読勢も楽しめるように作られている
⑪ スキャンダル専門弁護士 QUEEN(2019・フジ)
この作品では、バカリズムは“脚本そのもの”ではなく、
キャラクター監修&出演という立場で参加。
厳しい弁護士ドラマの中に、クスッと笑える会話を差し込む役割を担っています。
刺さるポイント
- ピリピリしがちな弁護士ドラマの空気を、バカリズム節がちょうどよく中和
- 事務所での何気ない会話が妙に面白い
- バカリズム演じる“副所長”というキャラも要チェック
⑫ 生田家の朝(2018〜・日テレ「ZIP!」内)
朝の情報番組内で放送された、
「ごく普通の家族の、慌ただしい朝だけ」を切り取ったミニドラマ。
企画から主題歌まで豪華布陣で、ギャラクシー賞も受賞しています。
刺さるポイント
- 1話7分前後でサクサク見られる
- 朝の“あるある”が細かすぎて、全国の家庭に刺さる
- 大事件は起こらないのに、めちゃくちゃ面白い
⑬ 緑山家の朝(2019・日テレ)
『生田家の朝』の「裏側」として生まれたスピンオフ。
今度はバカリズム本人と平岩紙さん演じる夫婦の朝の風景が描かれます。
刺さるポイント
- 生田家とは違う、共働き夫婦のリアルなモヤモヤが詰まっている
- 『生田家の朝』最終回とのリンク演出がニクい
- 2作品セットで見ると、世界がつながっていてより楽しい
⑭ ノンレムの窓(2022〜・日テレSPシリーズ)
「夢と現実の間」をテーマにした、新感覚SFショートドラマ。
バカリズムが脚本を担当するエピソードを含むオムニバスで、
“窓先案内人”として本人も出演しています。
刺さるポイント
- 1本あたりが短く、“世にも奇妙な物語”系が好きな人にはドンピシャ
- 2022年〜2025年にかけて、春・秋・新春スペシャルなど形を変えて続いている
- 見終わったあとに「さっきの、どういう意味?」と考えたくなる不思議な余韻
バカリズム沼にハマった人向け“マニアック3本”
ここからは、すでに主要作品を見終えて
「もっと深くバカリズムワールドを味わいたい!」という人向けの3作です。
⑮ FNS27時間テレビ2017 戦国ドラマ「僕の金ヶ崎」
2017年の『FNS27時間テレビ』内で放送された戦国ドラマ企画の一編。
歴史の一場面を、バカリズム流の視点と会話劇で描いた“攻めた”作品です。
⑯ FNS27時間テレビ2017 戦国ドラマ「私たちの薩長同盟」
同じく27時間テレビ内の戦国ドラマ。
坂本龍馬や薩長同盟といった歴史キーワードを、
現代的な会話とテンションで描き直しています。
15・16が刺さるポイント
- 歴史の「偉人たち」を、妙に等身大のキャラとして描いていて笑える
- 歴史が苦手でも、「こういう授業だったら覚えられたのに」と思うほどわかりやすい
- 放送枠が特殊なので探すのは少し大変ですが、バカリズムの“仕事の幅”を知るにはぴったり
⑰ 長澤まさみTV(2020・NHK BSプレミアム)
長澤まさみさんが「今やってみたいこと」に挑戦する番組内で、
バカリズム脚本の二人芝居が披露された企画回。
刺さるポイント
- 連ドラとは違う、“生放送寄り”の空気の中でバカリズム脚本がどう機能するかがわかる
- 台本の“間”を意識したつくりがよく見えるので、脚本好きにはたまらない
まとめ:まずは5本、その後は“会話劇”を味わい尽くそう
最後に、もう一度ざっくりルートを書いておきます。
- まずはこの5本から
- ブラッシュアップライフ
- ホットスポット
- 架空OL日記
- 素敵な選TAXI
- 侵入者たちの晩餐
- ハマったら世界観を広げる9本
- 住住/かもしれない女優たち/黒い十人の女/殺意の道程
- ケンシロウによろしく/QUEEN/生田家の朝/緑山家の朝/ノンレムの窓
- もっと深掘りしたくなったらマニアック3本
- 僕の金ヶ崎/私たちの薩長同盟/長澤まさみTV
配信状況はどんどん変わるので、
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