まずいちばん気になるポイントからハッキリ書きます。
- 試合:プレミアリーグ 2025-26
- カード:リヴァプール vs ノッティンガム・フォレスト
- 日時:現地時間 2025年11月22日、会場はアンフィールド
- 結果:リヴァプール 0−3 ノッティンガム・フォレスト
この試合で、遠藤航は
ベンチ入りしたものの、最後まで出場機会はありませんでした。
海外メディアのレポートでも、交代出場した選手の一覧に遠藤の名前はなく、
「sub not used(出場せず)」のカテゴリにまとめられています。
この記事では、
- 試合全体の流れと結果
- 遠藤航の出場状況(なぜ使われなかったのか?)
- メディアやファンの評価、今後の立ち位置
を整理していきます。
リヴァプール 0−3 フォレスト:衝撃スコアの中身を整理
スコアと得点者
この試合は、数字だけ見るとかなり衝撃的です。
- 前半33分ごろ:
セットプレーからムリーロが先制ゴール。 - 後半立ち上がり直後:
再び守備のスキを突かれ、ニコロ・サヴォナに追加点を奪われ 0−2。 - 後半終盤:
カウンターからモーガン・ギブス=ホワイトに決められ、ダメ押しの3点目。
結果は0−3。
ホームのアンフィールドで、しかも相手は残留争い中のフォレスト。
リヴァプールとしては「最悪レベル」の敗戦となりました。
内容も苦しかったリヴァプール
リヴァプールはシュート数では上回ったものの、決定力を欠き、
守備でも
- セットプレーの対応ミス
- カウンターへの切り替えの遅さ
- 個々の判断のズレ
が目立ちました。
監督アルネ・スロットのもとで、
- 直近11試合で8敗
- リーグ戦だけ見ても「6敗目」
と、完全にクラブ全体が“負のスパイラル”に入りつつある状況です。
スタメン・フォーメーションと遠藤航の立ち位置
この日のリヴァプールのスタメン
事前レポートや公式の試合情報によると、リヴァプールは
- フォーメーション:4−3−3
- スタメン例:
- GK:アリソン
- DF:ショボスライ、コナテ、ファン・ダイク、ケルケズ
- MF:カーティス・ジョーンズ、グラフェンベルフ、マク・アリスター
- FW:サラー、アレクサンダー・イサク、ガクポ など
という構成でした(メディアによって表記は多少前後しますが、
基本的には「攻撃的寄りの中盤+前線」の組み合わせです)。
遠藤航はどこにいた?
ベンチメンバーとしては、
- GK:ママルダシュヴィリ
- DF:ロバートソン、ゴメス、ラムゼイ
- MF:遠藤航、トレイ・ニョニ
- FW:フェデリコ・キエーザ、ヒューゴ・エキティケ、リオ・ングモハ
といった名前が並びました。
つまり、遠藤は「控えのボランチ」としてベンチスタート。
試合展開によっては途中から入ってゲームを締める、
あるいは流れを変える役回りが期待されていたはずでした。
交代の流れ:なぜ遠藤は使われなかった?
実際にピッチに立った交代選手
試合が進む中で、スロット監督は攻撃強化を狙い、次々と交代カードを切ります。
レポートによると、交代で出場したのは
- ヒューゴ・エキティケ(54分ごろ)
- フェデリコ・キエーザ(68分ごろ)
- アンディ・ロバートソン(68分ごろ)
- リオ・ングモハ(78分ごろ)
といった、主に攻撃的な選手やサイドの選手でした。
その一方で、
ママルダシュヴィリ、ラムゼイ、ゴメス、ニョニ、そして遠藤航は「出場せず」。
となっています。
なぜボランチの遠藤が出なかったのか?(考えられる理由)
ここから先は、公式に「理由」が発表されているわけではないので、
あくまで状況から考えられる“可能性”として整理します。
- スコア状況が常にビハインドだった
- 0−1、0−2と負けている展開では、
監督としては「守備を固めるボランチ」よりも、
「点を取りに行ける選手」を優先しがちです。
- 0−1、0−2と負けている展開では、
- 監督の頭の中にあった“ゲームプラン”とポジションの優先順位
- 中盤の構成をガラッと変えるより、
- CBを一枚削って前線を増やす
- サイドからの突破力を上げる
といった形の方が、追いかける展開ではイメージしやすかった可能性があります。
- 中盤の構成をガラッと変えるより、
- コンディション・連戦の管理
- 代表戦明けや、直前に別の試合でフル出場していた場合など、
監督が「今日は無理に使わない」と判断するケースもあります。 - 公開情報ではケガの報道は出ていないので、
完全な「戦術的理由」での温存の可能性が高そうです。
- 代表戦明けや、直前に別の試合でフル出場していた場合など、
いずれにしても、この試合では
「中盤の守備を安定させるカード」として遠藤を使うよりも、
「攻撃重視の交代」が優先された結果、出番が回ってこなかった
と考えるのが自然です。
遠藤航の「出場状況」とメディアでの評価
出場時間:0分、スタッツも当然ゼロ
各種スタッツサイトや試合レポートを見ても、
遠藤の欄は
- 出場時間:0分
- シュート:0
- パス数:0
- タックル:0
と、「出番なし=数字もゼロ」という扱いになっています。
そのため、採点記事でも評価はつかない(N/A扱い)か、
そもそも採点の対象外になっているケースが多いです。
チーム全体への評価はかなり厳しい
一方で、出場した選手・チーム全体への評価はかなりシビアです。
- 「守備も攻撃も機能せず、ホームで0−3の大敗」
- 「ここ7試合で6敗、タイトル防衛どころか中位転落の危機」
- 「昨季王者とは思えないほど自信を失っている」
といったコメントが各メディアで目立ち、
監督スロットへのプレッシャーも強まっています。
遠藤個人はこの試合でピッチに立っていないため、
「この試合の出来で叩かれている」わけではありませんが、
チーム全体が苦しい時期に、出番を得られていないという状況は、
日本人ファンとしてもモヤモヤするところだと思います。
遠藤航のキャリアと現在地
経験豊富な“守備的MF”
あらためて整理すると、遠藤航は
- 生年月日:1993年2月9日(32歳)
- ポジション:守備的ミッドフィルダー(ボランチ)、ときどきCBも可能
- 2023年夏にシュトゥットガルトからリヴァプールへ移籍
という選手です。
クロップ政権ラストイヤーには、
- 中盤の潰し役
- 空中戦・フィジカル勝負
- リーダーシップ
といった部分が評価され、「想定以上の当たり補強」として
高く評価されました。
新監督スロット体制での立ち位置
しかし、アルネ・スロット監督が就任した今シーズンは、
- 新戦力の台頭
- システム変更(ポゼッション志向やビルドアップの形の変化)
- 若手の積極起用
もあり、遠藤の出場時間はやや減少傾向にあります。
特にこのノッティンガム・フォレスト戦のように、
「追う展開」+「攻撃的なカードを多く切りたい」
という試合では、
- ボランチ増員で固めるよりも、
- 一人でも多くアタッカーを入れて流れを変えたい
という監督の意図が優先されたと考えられます。
日本人ファン目線での“モヤモヤ”とポジティブ要素
「こんな試合こそ、遠藤を入れてほしかった…」
日本から観ているファンとしては、
- セットプレーから失点
- 中盤での寄せが甘い
- セカンドボールを拾えない
といった試合内容を見ると、
「こういう時こそ、“潰せるボランチ”の遠藤じゃないの?」
と思ってしまいますよね。
特に、
- 相手の切り替えが速い
- 球際の激しさで負けている
という展開では、遠藤の
- インテンシティ(運動量と激しさ)
- デュエルの強さ
- 経験値
は大きな武器です。
それでも起用されなかったということは、
監督の中で
- 「この試合でやりたいサッカー」
- 「そのために優先したい交代カード」
が、遠藤とは別方向にあった、ということになるでしょう。
それでも“完全に構想外”とは言い切れない理由
とはいえ、今回のように
- ベンチ入りはしている
- 出場しない試合がある
というケースだけで、
「もう構想外だ」「終わった」
と決めつけるのは早いです。
理由としては、
- シーズンは長く、コンディション・カードの組み合わせで出番は変わる
- 相手や試合展開によって、「今日は遠藤のタイプが欲しい」という試合も必ず来ます。
- スロットのサッカーは“役割がハマった瞬間に一気に評価が上がる”タイプ
- プレシーズンやインタビューでも、遠藤は
「どこででもプレーする準備がある」と語っており、
6番(アンカー)だけでなく、SBやCBでの起用の可能性も示唆しています。
- プレシーズンやインタビューでも、遠藤は
- チームが苦しい時ほど、ベテランの落ち着きが必要になる
- 負けが重なった時に、若手だけでなく、
「修羅場をくぐった30代」の存在は重宝されがちです。
- 負けが重なった時に、若手だけでなく、
今回のフォレスト戦は、
“たまたま交代の優先順位が回ってこなかった試合”
と捉えるのが現実的でしょう。
今後のポイント:遠藤航に求められるもの
では、これから遠藤航に求められるのは何でしょうか。
限られた出場時間で「わかりやすい影響」を示すこと
監督交代後のシーズンで立場をつかむには、
- 出場した時に、チームの守備が一気に安定する
- ビルドアップがスムーズになる
- セットプレーの守備で強さを見せる
といった「誰が見てもわかるプラス」を残す必要があります。
1試合90分×38試合、すべてに出ることは難しいですが、
- カップ戦
- 終盤の逃げ切り要員
- 連戦時のローテーション要員
として出た時に、“お、やっぱり遠藤がいると違うな”と思わせることが、
次のスタメン、さらにその次の試合への道を開きます。
ポジションの柔軟性を武器にする
遠藤自身も、
「ボランチだけでなく、右SBやCBでもプレーできる」
とコメントしているように、
ポリバレント(複数ポジション対応)は大きな武器です。
- 中盤だけでなく、
- 守備のユーティリティプレーヤーとしても評価されれば、
ベンチ入りの確率、さらに出場機会も増えやすくなります。
メンタル面でチームを支える“静かなリーダー”に
チームが負け続けると、
どうしてもロッカールームは重い雰囲気になりがちです。
そんな時に、
- 表情や態度でネガティブにならない
- 黙々とハードワークを続ける
- 若手を励まし、声をかける
こういった「見えにくい部分」での貢献が、
ベテランの価値として評価されることも少なくありません。
まとめ
最後に、この記事のポイントをもう一度整理します。
日本時間の朝起きて
「遠藤、出たかな? どうだったかな?」
とドキドキしながら結果を見る身としては、
今回のような「ベンチのみ」は正直さみしいですよね。
ただ、プレミアリーグのシーズンは長く、
まだまだチャンスは必ずやってきます。
- チームが立て直しを図る時
- 守備の安定が最優先になるビッグマッチ
- カップ戦でのターンオーバー
そういった場面で、
またアンフィールドのピッチ中央に立つ遠藤航の姿を、
楽しみに待ちたいところです。

