※この記事は「役どころ解説」と「疑われる理由の整理」が目的です。
そのため 第1〜4話あたりの内容(公式あらすじに書かれている範囲) には触れます。ガチの結末ネタバレはしません。
まず結論:森本慎太郎の役は「小山隆弘(こやま たかひろ)/ターボー」
森本慎太郎さん(SixTONES)が演じるのは、小山隆弘(通称:ターボー)。
キング(高木将)の親友で、現在はアプリ開発会社「TURBOinc.」の社長という設定です。
そして何より大事なのが、ターボーは「ただの友だち」じゃなくて、小学校時代の“例の同級生グループ”の中心にいる1人だという点。
ターボーってどんな人物?3行でわかるプロフィール
- 平成15年度・鷹里小学校6年1組の卒業生(キングたちと同級生)
- キングの親友(昔からの“仲良し側”)
- 今はアプリ開発会社の社長で、仕事も人生も“派手め”
ここまで読むと「エリート起業家の勝ち組?」に見えます。
でもこのドラマは、そういう“キラキラ”ほど疑われます。なぜなら――
ここから本題:「あの過去が怪しい」と言われる理由
ターボーが怪しく見える理由は、大きく分けて 5つ あります。
難しい推理じゃなくて、“違和感”の正体をほどいていきます。
理由①:そもそも「過去にやらかしてる側」だから(いじめの当事者グループ)
『良いこと悪いこと』の土台はここです。
- 小学生当時、同級生グループが転校生の園子を“どの子”と呼んでいじめていた
ターボーは、その“同級生グループ(6年1組の中心メンバー)”の一員。
つまり視聴者から見ると、最初からこう思ってしまうんです。
「昔いじめてたなら、今になって恨まれてても不思議じゃない」
「逆に、罪を隠したい側かもしれない」
過去がある人は、それだけで“疑われる土台”ができちゃう。
ミステリーってそういうジャンルです。
理由②:「このタイミングで帰国」が偶然に見えない
第3話の公式あらすじで、かなりハッキリ疑われています。
ターボーはアメリカで会社を経営していて、新規事業のPR会見のため久々に日本へ帰国。
でも園子は「たまたま日本に帰国……?」と疑い、帰国のタイミング自体が怪しいと見ます。
これ、現実でも同じですよね。
- 事件が起きる
- しばらく離れてた人物が“偶然”戻ってくる
- 「え、なんで今?」となる
「偶然」に見えるほど、ドラマは“伏線”にします。
理由③:「黒いウワサ」が公式に書かれている(目的のためなら手段を選ばない)
疑いが強まる決定打が、これ。
公式あらすじで、園子の調べとして
ターボーには 「黒いウワサが絶えない」「目的のためなら手段を選ばない男」 という情報が出ます。
つまり制作側が、はじめから
- “いい人そうだけど実は…”
- “成功者の裏側”
を匂わせている。
親友ポジション × 黒い評判って、ミステリーで一番おいしい配置なんです。
(疑われるのに、すぐには退場しないやつ)
理由④:事件の“型(パターン)”にピッタリはまる位置にいる
このドラマの怖さは、犯行が「デタラメ」じゃなくて、ある順番やあるルールっぽく進むこと。
公式あらすじでも、事件が
22年前に作った“替え歌”の順番通りに起きている可能性が示されています。
そして第4話の公式あらすじでは、見立て通りに次の標的として狙われたのがターボー、と書かれています。
ここで視聴者がザワつくのが、
「狙われる側に見せかけて、実は仕掛ける側なんじゃ?」
「“次の標的”って情報を利用して、みんなを動かしてる?」
という逆読み。
ミステリー視聴者は疑い深いので、
“狙われた”=“無実” とは限らない、って考えがちです。
理由⑤:ターボーは「情報」と「技術」を持っている(現代ミステリーで最強)
ターボーはアプリ会社の社長。
現代のミステリーで「ITに強い人」って、それだけで強いです。
- 連絡履歴
- 位置情報
- 監視カメラ的な“データ”
- SNSの裏取り
- 仕事を理由に人へ近づける
もちろん作中でそれをやっている、と断言はしません。
でも視聴者はこう思います。
「この人なら、いろいろ“できちゃう”よね?」
“できそう”だけで疑われる。
それが、ミステリーの残酷さです。
「怪しい」と言われても、ターボーが“決め手”にならない理由もある
ここまで読むと「じゃあターボー黒じゃん!」と思うかもですが、逆もあります。
逆ポイント①:キングが「親友だから」信じたい
第3話の公式あらすじでも、キングは「ターボーが犯人なわけない」と否定します。
でも園子に「そう信じたいだけじゃなくて?」と刺される。
これ、めちゃくちゃ人間っぽい。
- 親友を疑いたくない
- でも状況が疑わせてくる
- 心が裂ける
ターボーは、事件の鍵であると同時に、キングの心を揺らす存在でもあります。
逆ポイント②:公式が「疑ってね」と言っている人ほど、ミスリードの可能性がある
公式あらすじで“黒いウワサ”まで書かれると、むしろ
「疑わせ要員かも?」と勘ぐる人も出ます。
このドラマはタイトルからして「良いこと/悪いこと」が反転しそうなので、
“悪そうに見える人”が、最後に一番つらい立場になることもあり得ます。
ここからの見方:ターボーの「過去」を追うときのチェックリスト
ターボーの過去が怪しい、と言うとき。
おすすめの見方はこれです。
チェック①:ターボーは「いじめの中心」だったのか、「流されてた側」だったのか
同じ“加担”でも重さが違います。
- 先頭で煽った人
- 止められたのに止めなかった人
- 空気で笑った人
この差が、最終回の“納得度”を変えます。
チェック②:「帰国は偶然」だとしても、誰が呼び寄せた?
本人が悪くなくても、
誰かが“戻る理由”を作った可能性はあります。
チェック③:「親友」という関係が、実は“武器”になってない?
親友は、信頼されます。
信頼される人は、疑われにくい。
ミステリーではこれがいちばん怖い。
まとめ:森本慎太郎(ターボー)は「親友」なのに「疑われ役」として完璧すぎる
最後に整理します。
つまりターボーは、
「疑わせる材料が多いのに、簡単には答えにならない」
ミステリーの黄金ポジションです。
ターボーが怪しい理由、最後の1つ
ここまで読んで、私が一番「怪しい」と思ったポイントを発表します。
あだ名が ターボー。
速すぎるんですよ。
登場したと思ったら情報量も多いし、疑惑も多いし、話も進む。
つまりターボーが怪しい理由は――
物語の進行速度がターボ。
良いこと:テンポが良くて目が離せない。
悪いこと:こっちの脳みそが置いていかれる。
……というわけで真犯人は、
あなたのリモコンの「巻き戻しボタン」です(押しすぎて壊れるやつ)。



