箱根駅伝やトラックのレースを見ていると、
エンジのユニフォームでグイグイ前を引っ張るこの名前、
何度も聞いたことがある人も多いと思います。
“#ノリノリ智規”こと、早稲田のエース・山口智規(やまぐち・とものり)選手。
この記事では、
- 山口智規ってどんな選手?
- 進路は実業団?それとも就職? → 今出ている“公式レベルの事実”
- どんなチームに行くのか、有力候補(というかもう答え)
- その選択が意味する“これからのストーリー”
を解説していきます。
山口智規ってどんな選手?ざっくりプロフィール
まずは基本のプロフィールから。
- 名前:山口 智規(やまぐち とものり)
- 生年月日:2003年4月13日
- 出身地:千葉県銚子市
- 高校:学法石川高校(福島)
- 大学:早稲田大学 スポーツ科学部 4年
- 所属:早稲田大学競走部・長距離ブロック/駅伝主将
自己ベスト(えぐいです):
- 1500m:3分38秒16
- 5000m:13分16秒56(早稲田大学記録)
- 10000m:27分52秒37
- ハーフマラソン:1時間01分16秒
日本選手権1500mで2位になったり、
ホクレンDC千歳大会で5000m13分16秒を出して早稲田記録を更新したりと、
スピードとスタミナを両方持った“超エース級”ランナーです。
高校時代:無名から“日本トップクラス”へ
出身高校は、福島の学法石川高校。
駅伝でも全国に名を知られている強豪校です。
高校時代の主な実績は、
- インターハイ1500m 8位入賞(2021年)
- 東北の駅伝やトラックレースで頭角を現す
など、「超スター」というより、
“グングン伸びてきた成長株”タイプ
という印象でした。
それでも3分台の1500mや、
安定した5000mの走りが評価され、
早稲田大学スポーツ科学部に進学。
ここから一気に、“日本トップレベル”に駆け上がっていきます。
大学での活躍:トラックでも駅伝でも“早稲田のど真ん中”
トラックでのブレイク
大学に入ってからの伸び方は、かなりエグいです。
- 2024年 クロカン日本選手権優勝(男子10km)
- 2025年 日本選手権1500m 2位(3分38秒16)
- 2025年 ホクレンDC千歳 5000m 13分16秒56で優勝&早稲田記録更新
クロカン日本選手権では、
実業団のスター選手・井川龍人や坂東悠汰らを抑えて優勝。
ホクレンDCでは、
18年ぶりに竹澤健介さんの大学記録を塗り替え、
日本人学生歴代3位というとんでもない記録をたたき出しました。
駅伝でも“ど真ん中のエース”
もちろん駅伝でも、しっかり結果を残しています。
箱根駅伝では、
- 第100回大会:2区 4位(1時間6分31秒)
- 第101回大会:2区 12位(1時間7分1秒)
2区は「花の2区」と呼ばれるエース区間。
そこを2年連続で任されている時点で、
チーム内での信頼の厚さが分かります。
さらに2025年シーズンは、
駅伝主将としてチームをまとめながら、
- 関東インカレ10000m 日本人トップの3位
- クロカン、トラック、ロードとオールラウンドに活躍
まさに、
“走ってもエース、しゃべってもキャプテン”
という存在です。
そもそも「実業団」と「ふつうの就職」の違いは?
タイトルにある「実業団か就職か?」を語る前に、
ざっくりと違いを整理しておきます。
実業団ランナーの進路
実業団に行くというのは、
「企業の陸上部に所属し、
給料をもらいながら競技を続ける道」
です。
- 日中は練習やケア、ミーティングが中心
- 会社のイベントや地域のランニング教室などに参加することもある
- ニューイヤー駅伝(全日本実業団駅伝)などの大きな大会に出場
メリット
- 練習環境・トレーナー・遠征費などのサポートが手厚い
- 世界大会や五輪を目指しやすい
- 同じレベルの強い選手たちと練習できる
大変なところ
- 結果が求められるプレッシャーが大きい
- 引退後の配属やキャリアも考えながら動く必要がある
一般企業への就職
こっちは、
普通に企業に就職して社会人になるパターンです。
- 仕事は営業・企画・開発・事務などいろいろ
- 陸上は“趣味”や“健康づくり”として続ける人も多い
メリット
- キャリアの選択肢が広い
- 競技の結果に縛られずに働ける
大変なところ
- 練習時間や場所は自分で確保しないといけない
- 日本トップレベルで戦い続けるのはほぼ不可能に近い
山口智規クラスの選手だと、
「実業団に行ってガチで世界を狙うか?」
というのが、自然な流れに見えますが…
実際のところ、進路はどうなっているのでしょうか。
山口智規の進路、結論:実業団・SGホールディングスへ!
先に結論から言うと――
山口智規の進路は、実業団・SGホールディングス(SGHグループ)です。
複数の信頼できる情報源で、
すでにこのように報じられています。
① 大学駅伝の進路まとめサイト
大学駅伝の進路情報をまとめているサイトでは、
「【2026年度実業団進路】早大、山口はSGHへ」
と、ハッキリ書かれています。
② 箱根メンバー進路まとめページ
箱根駅伝メンバーの就職先をまとめたページでも、
「山口智規(早稲田大学)→SGホールディングス」
と、進路が明記されています。
③ X(旧Twitter)などの情報
Xでの駅伝ファンの投稿や、
実業団のメンバー構成を分析したポストでも、
- 「来季SGHに早大主将の山口智規が加入」
- 「SGHのメンバー構成に、山口の名前が入る」
といった内容が語られています。
これらを総合すると、
山口智規の進路=SGホールディングス(実業団)入り
でほぼ確定と言ってよい状況です。
SGホールディングスってどんなチーム?
「SGホールディングス」という名前に
ピンと来ない人のために、ざっくり説明すると…
- 旧・佐川急便グループの陸上部を母体とする企業チーム
- 京都を拠点とする有力実業団
- ニューイヤー駅伝では上位常連、優勝争いも経験あり
メンバーを見てみると、
- 東海大学出身の選手が多い
- 青山学院大、駒澤大など箱根強豪校のOBも多数
と、駅伝ファンなら「名前知ってる!」という選手がズラッと並びます。
そこに、
早稲田のエースで駅伝主将、
5000m早稲田記録保持者の山口智規が加入
というわけです。
駅伝的に言えば、
「SGHのエース候補が、また一人増えた」
という見方ができます。
なぜSGホールディングスを選んだのか?(ファン目線の考察)
正式なコメントが出ているわけではないので、
ここからは“ファン目線の推測”ですが、
理由として考えられるポイントをいくつか挙げてみます。
① 世界を見据えて、トラックもロードも強いチーム
山口選手は、
- クロカン日本選手権優勝(世界クロカン代表)
- 日本選手権1500m 2位
- 5000m13分16・10000m27分52のスピードランナー
と、“世界”を視野に入れた選手です。
SGホールディングスは、
- ニューイヤー駅伝で上位を狙いつつ
- トラックでも日本選手権クラスの選手を抱える
という、「駅伝も個人種目も両方やる」チームカラーがあります。
「駅伝のエース」+「トラックで日本代表を狙う」
この二刀流を続けるには、
かなり相性の良いチームだと考えられます。
② 自分の“スタイル”とチームカラーが合いそう
山口選手は、記事やインタビューを読むと、
- とにかく“走ること”が大好き
- 練習もレースも、自分でどんどん仕掛けていくタイプ
- でもレース後のコメントは冷静で、自己分析もかなりできる
一方、SGHの選手たちも、
- 積極的にレースを引っ張るランナー
- 攻めの走りをする選手
- それぞれが強い個性を持っている
という印象が強いチームです。
「攻めるレースが好き」「自分で展開を作りに行く」
という山口選手のスタイルは、
SGHのカラーにハマりやすいと言えます。
③ “先輩OBとのつながり”も決め手の一つ?
実業団チームを選ぶとき、
意外と大きいのが「大学の先輩・同期がいるかどうか」です。
SGHには、東海大や青学出身の選手が多いですが、
各大学のエース級が集まっているので、
レースで戦ってきた“顔なじみ”も多いはず。
また、早稲田OBでSGグループに関わっていた選手もおり、
そうした「人のつながり」も
進路を決めるうえで影響していても不思議ではありません。
(※この部分はあくまで推測です。)
山口智規の“これから”に期待したいこと
進路がSGホールディングスに決まったことで、
ここから先の楽しみが一気に増えました。
ファン目線での“期待ポイント”を整理しておきます。
① ニューイヤー駅伝での区間&チーム成績
おそらく多くの人がまず期待するのは、
「ニューイヤー駅伝のどの区間を走るのか?」
です。
- 2区(エース区間)なのか
- 3区・4区で流れを作る役なのか
- アンカーとして勝負を託されるのか
特に、
箱根でも2区を任されていたことを考えると、
“実業団のエース区間”をどれだけ早く任されるかが一つの注目ポイントになります。
② 日本選手権・世界大会への挑戦
トラックではすでに、
- 日本選手権1500m 2位
- 5000m日本人トップ級の記録
と、日本代表一歩手前のところまで来ています。
ここから先は、
- 世界選手権
- オリンピック
など、世界大会への挑戦が現実的な目標になっていくはずです。
「実業団に行ったら駅伝専門になるのかな…?」と
心配するファンもいるかもしれませんが、
山口選手のプロフィールやコメントを見る限り、
“世界で戦う”ことも強く意識しているタイプ
なので、トラックでの挑戦も続けていくと考えるのが自然です。
③ “クロカン日本王者”としての新しい戦い
クロカン日本選手権を制したとき、
山口選手は
「世界クロカンで戦うための、一つの通過点」
というようなコメントも残しています。
SGHに入れば、
- ヨーロッパのクロカン
- 海外ロードレース
などにも挑戦しやすくなる可能性があります。
- トラック
- ロード
- クロカン
この“全部のフィールド”で
どこまで行くのか、長い目で見て楽しめる選手です。
まとめ
つまり“有力候補先”どころか、
すでに本命が決まっている、という状況です。


