陸上・鈴木大翔(すずき ひろと)選手は、高校長距離界でも名前がよく挙がる注目ランナーの1人です。
この記事では、
- どんな選手なのか
- これまでの成績
- 高校トップランナーの定番ルート
- 「大学か実業団か?」そして「有力候補」と言えそうな進路
を整理してみます。
※2025年12月19日時点の公開情報をもとにまとめています。
鈴木大翔選手ってどんな選手?
基本プロフィール
まずは、わかっている範囲の基本情報をざっくり整理します。
- 名前:鈴木 大翔(すずき ひろと)
- 種目:長距離(主に5000m/駅伝)
- 所属:仙台育英学園高校・陸上競技部長距離ブロック(宮城)
- 学年:高校3年生(2007年生まれ世代)
高校駅伝の強豪・仙台育英の中でも、「5000m13分台」の実力を持つ世代トップクラスのランナーとして知られています。
中学時代から全国区
中学時代からすでに全国レベルで活躍していました。
- 全日本中学校陸上競技選手権大会3000mで4位(8分44秒00)と12位(8分41秒68)に入る好走
→ 中学のうちから全国決勝レベルの力を持っていた選手です。
この時点で、将来の「全国高校駅伝」や「U20大会」での活躍を期待される存在だったことがわかります。
仙台育英で一気にブレイク
高校はもちろん駅伝の名門・仙台育英へ。ここから一気に全国区の選手として名前が広がっていきます。
高校2年時:全国高校駅伝3区で大活躍
- 2024年の全国高校駅伝では、仙台育英は1区でアクシデントがあり14位スタート。
- 2区で5位まで巻き返したあと、3区を任されたのが当時2年生の鈴木大翔選手。
- ここで一気に“5位 → 2位”まで順位を押し上げる力走を見せました。
高校2年生ながら「流れを変える走り」ができる選手として、一気に注目度がアップしました。
トラックでも安定して強い
宮城県の大会では、男子5000mで14分01秒61をマークしており、県内トップクラスの記録です。
さらに、その後のレースでは記録を伸ばし、
- U20日本選手権5000mでは13分54秒44をマーク(仙台育英・3年生として出場)
と、5000mでしっかり「13分台前半」に乗せてきています。
高校長距離界で「5000m13分台前半」というのは、箱根駅伝常連大学からすれば“ぜひ欲しい戦力”と言えるレベルです。
ひろしま男子駅伝などロードでも実績
ロードレースでも存在感があります。
- 天皇盃・全国都道府県対抗男子駅伝(ひろしま男子駅伝)では、宮城県チームの高校生区間メンバーとして1区7kmを任され、5000mの持ちタイム13分57秒74の選手としてエントリー。
仙台育英での駅伝、県高校駅伝、都道府県駅伝、U20日本選手権…と、トラックもロードも全国レベルで経験している、かなり“場数を踏んだ”選手と言えます。
鈴木大翔選手の走りの特徴
公開されている記録やレース展開から、特徴をざっくりまとめると…
- スタミナ系+スピードもあるバランス型
- 3000m・5000mともに高いレベル。
- 中学時代から3000mで全国入賞、高校では5000m13分54秒44。
- 「流れを変える区間」で力を発揮
- 高校駅伝で、14位→5位→2位と追い上げる展開の中、3区で順位をグッと押し上げた走りは象徴的です。
- 駅伝での安定感
- 仙台育英のような“優勝候補チーム”で主要区間を任されるのは、それだけ監督からの信頼が厚い証拠。
- プレッシャーのかかる場面でも、冷静に自分の走りができるタイプといえそうです。
こうした特徴を見ると、
「大学に進んで箱根駅伝を目指す」
というルートと、かなり相性が良さそうなタイプですよね。
高校トップ長距離選手の“定番進路”を整理
ここからは、「そもそも高校トップ選手はどんな進路を選びがちか?」を整理しておきます。
① 大学(箱根駅伝を目指すルート)
いちばん多いのがこのパターンです。
- 青山学院大
- 駒澤大
- 早稲田大
- 中央大
- 國學院大
- 東洋大
- 大東文化大
- 帝京大
- 創価大 …など
いわゆる「箱根駅伝常連校」や、有力校に進む選手が多いです。
実際、全国高校駅伝の注目選手の進路をまとめた記事を見ても、
“箱根駅伝出場校への進学”がズラッと並びます。
高校時代の駅伝で活躍 → 大学で箱根駅伝や全日本大学駅伝 → 卒業後に実業団へ…
という「王道ルート」を目指す選手がほとんどと言っていいレベルです。
② 実業団へ直接進むルート
高校卒業後、すぐに実業団(企業チーム)へ入る選手もいますが、
- 高校歴代級の記録
- すでに世界大会経験がある
- 企業側からの強いオファー
など、かなり“超トップ”のケースに限られることが多いです。
駅伝・長距離界全体を見ると、
高校 → 大学 → 実業団
という流れがまだまだ主流です。
③ その他(留学・別競技・競技引退など)
一部の選手は、
- 海外の大学へ
- 別競技へ転向
- 競技は趣味にして、一般就職
という道を選ぶこともありますが、
全国クラスの長距離エースであれば、やはり「大学駅伝ルート」が圧倒的多数です。
鈴木大翔選手の進路は?大学か実業団か
では、いよいよ本題です。
まだ「公式発表」は見当たらない
2024年末の時点では、全国高校駅伝の注目選手を特集した記事でも、
鈴木大翔(仙台育英)
自己ベスト・3000m/8分41秒68
進路/未定
と紹介されていました。
このように、少なくとも「2024年12月ごろ」は、
メディアにも“進路はまだ公表されていない”と書かれていました。
2025年12月時点でも、学校公式サイトなどで「○○大学に進学決定」といった明確なリリースは見つかっていません。
そのため、現状はあくまで“予想・噂レベル”を整理していく形になります。
可能性が高いのは「大学進学ルート」
ここまで見てきたように、
- 5000m13分54秒44の記録
- 全国高校駅伝・都道府県駅伝など全国の駅伝でエース級の活躍
という実績を考えると、
高校→大学→箱根駅伝→実業団
という“王道ルート”を目指す可能性がかなり高いと考えるのが自然です。
いきなり実業団に行くという情報も、今のところは出ていません。
有力候補はどの大学?
では、「もし大学進学ならどこへ行きそうか?」を、公開情報から整理してみます。
① 大東文化大学進学説
まず、かなり気になるのが大東文化大学です。
鈴木大翔選手のX(旧Twitter)アカウントの投稿を拾うと、
「4年間の目標は箱根駅伝に出場して、チームに貢献する事です!! 応援よろしくお願いします!」
といった内容とともに、
「#大東文化大学」「#大東文化大学陸上競技部男子長距離」などのハッシュタグが付いた投稿が確認できます。
この文章だけ読むと、
- 自分の進学先として大東文化大学を示している
- 4年間=大学4年間という意味で、箱根駅伝出場を目標にしている
と解釈するのが自然です。
また、仙台育英と大東文化大学の間には、すでに“パイプ”もあります。
- 仙台育英のエースだった大濱逞真選手が、大東文化大学へ進学している
- 仙台育英OBで大東文化大学に進んだ選手が、都道府県駅伝で宮城代表として走っている例もある
こうした流れを考えると、
仙台育英の有力長距離選手 → 大東文化大学 → 箱根駅伝へ
という“ルート”は、すでにいくつも前例がある形です。
その意味で、「大東文化大学進学」は十分に“有力候補”と言っていいレベルだと考えられます。
② 駒澤大学進学説(掲示板情報)
一方で、インターネット掲示板(5ちゃんねる)の「高校長距離選手の進路スレ」では、
「13:54.44 鈴木大翔(仙台育英) 駒澤」
といった書き込みも見られます。
ただし、
- 掲示板の情報は公式発表ではない
- 投稿者のソース(情報元)が不明
- 過去にも“誤情報”が混じることがある
という点には注意が必要です。
とはいえ、駒澤大学は箱根駅伝の常連中の常連であり、
5000m13分台前半のエース級高校生が進むことも多い大学です。
「記録だけ見れば駒澤クラスからオファーが来てもおかしくない選手」
という意味で、駒澤進学説が噂になるのも理解はできます。
ただし、信頼度としては「SNSで本人が大東文化大学のハッシュタグをつけている」という情報の方が一歩リードしている印象です。
③ そのほかの箱根常連校
- 青山学院大学
- 中央大学
- 國學院大学
- 東洋大学
- 帝京大学
- 創価大学 など
名前が挙がる可能性はゼロではありませんが、
現時点で「○○大学に内定」といった具体的な情報は見つかっていません。
そのため、候補としては「大東文化大学・駒澤大学」が一歩抜けている状況で、
その他の大学については「情報なし(可能性はあるが根拠も特になし)」という感じです。
「大学か実業団か?」に対する結論
ここまでの情報をまとめると、
1. 進路の方向性
- 実業団に直接進む情報はなく、
- 本人のXでも「4年間の目標」「箱根駅伝に出場してチームに貢献」という表現があるX
このことから、
進路は「大学」ルートがほぼ確実
(大学で箱根駅伝を目指す)
と考えるのが自然です。
2. 有力候補
- 本人Xの投稿内容やハッシュタグから見ると
→ 大東文化大学が最有力候補 - 一方で、匿名掲示板では「駒澤大学」とする書き込みもある
→ ただし、公式性・信頼性はやや低い
よって、
現時点でもっとも有力なのは「大東文化大学進学」説
ただし、学校や大学、本人からの正式発表が出るまでは「確定」とまでは言い切れない
というのが、慎重に見た結論になります。
もし大東文化大学に進んだら…どんな役割になりそう?
ここからは少し“妄想交じりの展望”ですが、
大東文化大学に進学した場合をイメージしてみましょう。
チーム内でのポジション
大東文化大学は、
- 近年、箱根駅伝でシード権争いにしっかり絡む実力校
- 各区間にバランスよく走れる選手が揃っている
というチームです。
そこに「5000m13分54秒44」の高校エースが加わると、
- 1年目から予選会や全日本大学駅伝のメンバー入り
- 2〜3年目で箱根駅伝の主要区間(2区・3区・4区あたり)も視野
という成長プランも十分ありえます。
「ロードでの強さ」を活かせそうな区間
高校時代の実績から見ると、
- 高校駅伝の3区(アップダウンのあるコース)で順位を大きく押し上げた
- ひろしま男子駅伝の1区(7km)など、ロード区間の経験も豊富
というタイプなので、大学では
- 箱根駅伝:3区・4区・9区あたり
- 全日本大学駅伝:3区・4区の中距離区間
での起用もイメージしやすいです。
もちろん、これはあくまで「走りのタイプとこれまでの使われ方からの予想」にすぎませんが、
チームの流れを変える“中盤のキーマン”として使いやすい選手だと考えられます。
実業団に進む可能性は?
ただ、「絶対に実業団はない」と言い切ることもできません。
- 今後、U20や高校最後のレースでさらに大きな結果を出す
- ある企業チームがどうしても欲しくなり、高卒採用の話が出る
といったことがあれば、高卒で実業団という選択も理論上はありえます。
しかし、現時点の公開情報・周辺選手の進路傾向を総合すると、
「高校 → 実業団」のレアケースに当てはめるより、
「高校 → 大学(箱根) → 実業団」という王道ルートを選ぶ可能性の方が圧倒的に高い
と見ておくのが現実的だと思います。
まとめ
最後にこの記事の内容をギュッとまとめます。
これらを踏まえると、2025年12月時点での結論は、
進路は大学進学が有力。
有力候補としては「大東文化大学」が一歩リード、
掲示板情報では駒澤大学の噂もあるが確定とは言えない。
という形になります。
進路の話は、本人・学校・大学からの「正式発表」が出て初めて“確定情報”になります。
この記事はあくまで公開情報をもとにした整理と考察なので、
今後、新しい情報が出てきたら、ぜひ最新ニュースもあわせてチェックしてみてください。
そして何より、
どの進路を選んだとしても、「箱根」「ニューイヤー駅伝」「世界大会」で走る鈴木大翔選手を見てみたい
というのが、陸上ファンとしてのいちばんの本音ですね。
公式な発表が出るその日まで、ワクワクしながら待ちつつ、
高校ラストシーズン、そして次のステージでの活躍を一緒に見守っていきましょう。

