西東京市で起きた「母子4人無理心中」のニュースを見て、
「現場はどこなんだろう?」
「自分の生活圏のすぐ近くなのかな?」
と、不安になったり、気になった人は多いと思います。
この記事では、
「西東京市母子4人無理心中の現場はどこなのか」
そしてニュースで出てくる
「西東京市」と「練馬区のマンション」の“距離感”
を、地図をイメージしながら、できるだけわかりやすく整理していきます。
ただし、最初に大事なことをはっきりさせておきます。
- 具体的な住所や建物を特定するような情報は書きません
- 「野次馬的に現場を見に行く」ことをあおる意図は一切ありません
あくまで、
「ニュースで聞いた地名が、自分の生活感覚の中でどのあたりなのか」
をイメージしやすくするための記事です。
まずは事件の概要を整理しておく
ニュースは、次のような流れで報じられています。
つまり、
西東京市の自宅での「母子4人死亡」と、
練馬区南田中のマンションでの「男性死亡」
という、2つの現場が約6kmの距離に存在している、というのが現在の報道のベースです。
「現場はどこ?」に、今わかる範囲と限界
報道で出ているのは「西東京市の住宅」まで
今回のニュースをあらためて読み込むと、
どの社も表現はほぼ共通しています。
- 「東京・西東京市の住宅で…」
- 「西東京市の自宅で母親と息子3人が…」など
「西東京市◯◯町△丁目の一軒家」
のような、番地レベルの情報は出ていません。
これは、
- 遺族や近隣住民へのプライバシー配慮
- 野次馬やSNS特定班による「現場探し」を抑えるため
といった理由が大きいと考えられます。
ニュースで「○○区××一丁目のマンション」と細かく出る事件もありますが、
今回のように家族や子どもが関わる事件では、あえてぼかして報じることも珍しくありません。
「ここだ」と特定して拡散する行為の危うさ
SNSを見ていると、
「このあたりじゃないか」「ここが現場?」と
ストリートビューのスクショを載せる人も、しばしばいます。
しかし、それは
- もし間違っていたら、まったく関係ない家を巻き込む
- 仮に正解でも、近隣住民の生活をさらすことになる
という大きな問題があります。
この記事では、
「ニュースで出てきた地名が、大体どのあたりなのか」
だけを扱い、
具体的な家を示すような情報には踏み込まない方針で書いていきます。
西東京市ってそもそもどこ?ざっくり「地図のイメージ」
まず、西東京市そのものの位置をざっくりイメージしてみましょう。
- 東京都の多摩地域(23区の西側)にある市
- 武蔵野市や小金井市の少し北西あたり
- 駅でいうと
- 西武新宿線の「田無」「花小金井」付近
- 西武池袋線の「ひばりヶ丘」「保谷」の周辺
つまり、西東京市は
「新宿や池袋から電車で20〜30分ほどの、
住宅街が広がるベッドタウン」
というイメージが近いと思います。
一方で、もう一つの現場とされる練馬区南田中は、
- 東京23区の中でも北西側
- 西武池袋線「練馬高野台」駅の近くの住宅街
というエリアです。
「西東京市の自宅」と「練馬区南田中マンション」の距離感
報道でも「約6キロ」と説明されている
テレビ朝日などの報道では、
「西東京市の事件の現場から約6キロ離れた、
東京・練馬区のマンションで男性の遺体が見つかった」
といった表現が使われています。
おそらくこれは、
- 西東京市側:自宅がある近辺
- 練馬区側:南田中のマンション
の「直線距離」または「道路距離」をもとにした数字です。
約6kmというと、どのくらいの感覚かというと——
- 徒歩なら:
- 1時間半前後(ゆっくり歩きつつ信号も考えるとそれくらい)
- 自転車なら:
- 20〜30分程度
- 車なら:
- 渋滞状況にもよりますが、15〜25分ほど
つまり、
「となり町どころか、
日常生活の中で何度も行き来していてもおかしくない距離」
と言えます。
生活圏レベルでは「かなり近い」
地図を頭の中でざっくり描くと、こんな感じです。
- 東京23区を四角形っぽくイメージする
- その左上あたりに「練馬区」
- 練馬区の西側の外側に「西東京市」
この2つは、
「県をまたぐほど遠い」わけではまったくなく、
“ほぼ隣接エリア”レベルの近さです。
たとえば西東京市に住んでいる人が、
- 池袋方面に出るときに西武池袋線を使う
- 買い物や通勤・通学で練馬区を通る
というケースは、十分にありえます。
報道の「約6キロ」という距離も、その感覚と一致していると言えます。
それでも“現場特定”にブレーキをかけたい理由
とはいえ、「現場はどこの家か?」という方向に踏み込むのは、やはり慎重であるべきです。
遺族や近隣住民は、まだ日常に戻れていない
今回の事件では、
- 亡くなったのは、母親と3人の息子たち
- 残された親族や、近隣の子どもたち・保護者は、強いショックの中にいる
そんな状況で、
- 現場の家を撮影してSNSに載せる
- 「ここがあの家だよ」と話のネタにする
という行為は、
残された人たちの心を、さらに深く傷つける可能性があります。
間違った「特定」は、ただの二次被害
もし、ネット上の憶測で
「この家っぽい」
と決めつけてしまったものが
全く別の家庭の家だった場合、それは完全な二次被害です。
- 子どもが「事件の家の子」と噂される
- 家族が心ない目で見られる
こういうことは、実際に過去の事件でも起きています。
だからこそこの記事では、
- 「西東京市」という市全体の位置
- 「練馬区南田中」という町単位の位置
- 両者のざっくりとした距離感
だけを扱うにとどめています。
「地図」と「距離感」から見えるもの
では、「現場はこの市のどのあたりか」を細かく追いかける代わりに、
地図と距離感から、私たちが受け取れるメッセージについて考えてみます。
ベッドタウンの、ごく普通の住宅街でも起きてしまう
西東京市も練馬区南田中も、ニュースを見るかぎり
- 大きな繁華街ではなく
- 一戸建てやマンションが並ぶごく普通の住宅街
です。
「治安が悪そうな場所」
「いかにも事件が起きそうな裏通り」
……ではなく、
私たちの生活とほとんど変わらない景色の中で起きている。
つまり、
「自分とは別世界の出来事」
ではなく、
「どこの街でも、何かのキッカケで起こりうること」
として、受け止めざるを得ません。
距離は近いのに、心は見えない
西東京市の住宅と練馬区南田中のマンションは約6キロ。
地図上では近くても、
- そこで何が話し合われていたのか
- どんな不安や悩みがたまっていたのか
- 誰にも相談できなかったのか
といった、「心の距離」は、ニュースを読んだだけではわかりません。
地図アプリをどれだけ拡大しても、
感情や追い詰められた気持ちは映らない——
このことこそ、今回の事件から私たちが強く意識すべきポイントではないでしょうか。
私たちにできる「距離の取り方」
最後に、
「このニュースを見た私たちがどう距離を取るか」という話で締めくくります。
「知ろうとすること」と「覗き込むこと」は別もの
- 事件の背景を知ろうとすること
- 同じ悲劇をくり返さないために考えること
これは、とても大事なことです。
でも一方で、
- 家の前まで行って写真を撮る
- SNSで住所や家族構成を“調査”する
というのは、ただの「覗き見」になってしまいます。
同じ「知りたい」という気持ちからスタートしても、
少しの方向の違いで、人を傷つける行動にもなりうる、ということは忘れたくありません。
一番近い「現場」は、自分のすぐそばかもしれない
本当の意味で私たちが気にするべき“現場”は、
もしかしたら地図の上ではなく、
- いつも元気そうに見えるけれど、実は疲れ切っている家族
- 「大丈夫」と笑っているけれど、どこか様子が違う友人
- 仕事や子育てで追い詰められている自分自身
そういった「すぐそば」の中にあるのかもしれません。
ニュースで「西東京市」「練馬区」といった地名を追いかけながらも、
最終的には、
「自分の身の回りで、誰かがひとりで抱え込んでいないか」
にそっと意識を向けてみることが、
いちばん建設的な“距離の取り方”なのかな、と感じます。
まとめ
この記事では、
- 西東京市で起きた母子4人の無理心中とみられる事件の概要
- 練馬区南田中のマンションで見つかった男性遺体との関係
- 2つの現場がおよそ6kmという生活圏レベルの距離感にあること
- それでも、具体的な住所特定や現場巡りには慎重であるべき理由
を整理してきました。
地図アプリを開けば、
西東京市も練馬区南田中も、簡単に場所は見つかります。
でも、地図を閉じたあとに、
もう一度見てみたいのは、実はこんな場所かもしれません。
- いま隣にいる家族の顔
- 最近連絡していない友達とのメッセージアプリ
- 「ちょっと疲れたな」と感じている、自分の心の中
事件の「現場」がどこかを追いかけるより、
自分のすぐそばで起きている小さなサインに気づくことのほうが、
もしかしたら、ずっと大きな意味を持つのかもしれません。


