結論から言うと、
上野寧々選手の進路は「実業団ではなく、愛知県内の一般企業への就職+市民ランナーとしての競技継続予定」という形でほぼ固まっています。
「えっ、あの走りで実業団じゃないの!?」
と驚いた人も多いと思います。この記事では、
- 上野寧々ってどんな選手?
- 進路として「実業団」ではなく「一般企業就職」を選んだ背景
- 就職後のランナーとしての姿
を整理していきます。
上野寧々ってどんな選手?まずはプロフィール整理
まずは「そもそも上野寧々ってどんな選手?」というところから。
- 名前:上野 寧々(うえの ねね)
- 所属:名城大学 女子駅伝部
- 出身:愛知県・名古屋大谷高校
- 学部:人間学部・人間学科
高校時代は「全国優勝クラスのスーパーエース」というタイプではなく、
県大会レベルの選手としてコツコツ積み上げてきたタイプです。
それでも大学に入ってからグングン伸びて、
- 3000mや5000mで自己ベストを更新
- 全日本大学女子駅伝で駅伝メンバーに抜てき(2区)されるまでに成長
と、まさに「叩き上げのシンデレラストーリー」のような選手です。
「もともとは全国区のスターじゃなかった選手が、
名城大という強豪チームの中でレギュラー争いに食い込んでいく」
このストーリーにグッときて、ファンになった人も多いのではないでしょうか。
どうしてここまで「進路」が注目されるのか?
では、なぜ上野寧々選手の進路が、ここまで話題になっているのでしょうか?
理由はシンプルで、
- 名城大女子駅伝部という“女子駅伝界のトップブランド”に所属している
- 3年~4年にかけて一気に伸びてきた「成長株」である
- いかにも「実業団でまだまだ伸びそう」な走りを見せている
この3つが揃っているからです。
普通に考えれば、
「このまま実業団に進んで、マラソンや駅伝で活躍するんじゃない?」
と想像したくなりますよね。
ところが実際の進路は、ちょっと違いました。
結論:実業団ではなく「愛知県内の一般企業へ就職」
名城大女子駅伝部の特集記事によると、
上野寧々選手は 大学で競技生活を一区切りにして、愛知県内の一般企業に就職する進路を選んだ と紹介されています。
ポイントを整理すると、
- 卒業後、実業団チームには所属しない
- 愛知県内の一般企業に就職(会社名は公表されていない)
- 競技は大学で“本気の第一線”からは引退
- ただし、名古屋ウィメンズマラソンに挑戦する計画もある(市民ランナーとして)
つまり、
「陸上は大好き。でも、仕事とバランスを取りながら走る道を選ぶ」
という、“競技一本”ではない新しいスタイルを選んだわけです。
これが、ファンから見て
「えっ、実業団じゃないの!?」
という「衝撃の展開」に見えた理由ですね。
実業団ってそもそも何?一般企業就職と何が違う?
ここで一度整理しておきましょう。
実業団選手とは?
- 企業に所属しながらも「仕事<陸上」が基本
- 練習時間や遠征費など、会社がある程度サポート
- ニュースや駅伝中継で会社名とともに紹介されやすい
(例:○○企業女子陸上部、○○銀行女子陸上部 など)
いわゆる
「企業に所属するプロ寄りのランナー」
というイメージですね。
一般企業就職とは?
- 普通の社員として会社に就職
- 業務がメインで、練習時間は勤務後や休日が中心
- 走ることは「仕事」ではなく「趣味~セミアスリート」に近い立ち位置
もちろん、会社によってはクラブ活動やサークルのような形で
大会に出ることもありますが、「実業団」とはスタイルがかなり違います。
なぜ「実業団ではなく一般企業」を選んだのか?(可能性ベースで考察)
ここからは、事実ではなく“可能性の話”として読んでください。
インタビューで細かい理由がすべて語られているわけではないので、
大学陸上界の一般的な事情も含めて、考えられるポイントを整理します。
① 4年間で一区切りをつけたい気持ち
名城大の特集によると、上野選手は
- 高校時代は“無名に近い”立ち位置
- 大学に入ってから一気に伸び、駅伝メンバーにも抜てき
- 自分でも「世界が変わった」と感じている
と話しています。
「高校までの自分から考えると、ここまでやれたら十分」と感じて、
「名城大での4年間を、陸上選手としての“物語の完結”にしたい」
そう思っても、全く不思議ではありません。
② ケガやプレッシャーと向き合う覚悟
長距離選手は、どうしてもケガのリスクと隣り合わせです。
周りにも、故障で苦しんだ選手がたくさんいたはずです。
実業団で続けるということは、
- 会社に所属しながら“結果”を出し続けるプレッシャー
- ケガやスランプがそのまま「契約問題」に直結する可能性
も覚悟しなければいけません。
「そこまでの覚悟よりも、
これからは“普通の社会人”として、長く元気に走り続けたい」
そう考える選手も、実はかなり多いのです。
③ 地元・愛知での新しい人生を選びたかった
報道では「愛知県内の一般企業」とされています。
- 出身も愛知
- 大学も愛知(名城大)
- そして就職も愛知
ということで、
「ずっとお世話になってきた地元で、
これからも生活しながら走っていきたい」
そんな気持ちがあったとしても、自然ですよね。
「引退」といっても、完全に走らなくなるわけではない
ここで大事なのは、
「競技引退 = もう走らない」
という意味ではない、ということです。
記事によると、上野選手は
名古屋ウィメンズマラソンへの挑戦も口にしています。
- 「楽しく走ろう、みたいな感じ」とコメント
- ガチガチの結果至上主義ではなく、“楽しむマラソン”のスタンス
この一言からも、
「これからも走ることは続ける。ただし“仕事とのバランス重視”で」
というスタンスが見えてきます。
第一線の「名城大の上野寧々」から、
“市民ランナーとしての上野寧々”へ。
ユニフォームは変わっても、
走ることが好きな気持ちは、そのまま残っているように感じます。
一般企業就職×ランナーという生き方のリアル
ここからは、少し大人向けの話です。
「走ること=仕事」から解放されるメリット
実業団選手の世界は華やかに見えますが、実際はとてもシビアです。
- 結果が求められる
- 故障が長引くと契約への不安が出る
- チーム事情で駅伝メンバーから外れることもある
一方で、一般企業で働きながら走るスタイルだと、
- 生活の軸は「仕事」
- 走るのは「自分の心と体のため」
- 多少の不調があっても、職場をクビになるわけではない
というメリットがあります。
プレッシャーの質が全く違います。
陸上で身につけたものは、仕事でも武器になる
長距離選手として4年間ガチでやってきた人は、例外なく
- 目標を決めて、コツコツ積み上げる力
- 朝練・授業・夕練を両立させる時間管理能力
- チームで戦う駅伝を通じたコミュニケーション力
など、ビジネスでも超重要なスキルを持っています。
営業職でも、事務職でも、サービス業でも、
「一度決めたことをあきらめずにやり切る力」
は、社会人として大きな武器になります。
上野選手も、きっとそういう力を評価されての内定なのでしょう。
気になる「就職先の会社名」は?実名は出ていない
ここが、検索している人にとって一番気になるところかもしれません。
「愛知県内のどこの会社に就職するの?
製造業?銀行?スポーツ系?それとも全然違う業界?」
現時点で公開されている情報は、
「愛知県内の一般企業に就職する」というところまでです。
会社名や業種までは、公的な記事では明かされていません。
ここは、本人や会社のプライバシーに関わる部分でもありますので、
無理に「この会社では?」と推理するのは控えた方がよさそうです。
ファンとしては、
「どこで働くか」よりも
「元気に新しいスタートを切れるか」
を応援する方が、きっと上野選手も嬉しいはずです。
「実業団じゃない=残念」ではない
ここまで読むと、
「せっかくここまで伸びたのに、もったいないな…」
と感じる人もいるかもしれません。
でも、こうも考えられます。
- 実業団に行くことだけが「正解」ではない
- 陸上で培った力を、まったく別のフィールドで生かす生き方もある
- “燃え尽きる前に、次の人生のステージに移る”という選択肢もアリ
長距離選手としての4年間を、
最高の形で締めくくろうとしている上野寧々。
そしてその先には、
「“元アスリート”として社会で活躍する新しい物語」
が待っています。
実業団で箱根駅伝やクイーンズ駅伝を走るのも素晴らしい人生。
でも、一般企業で働きながら市民ランナーとして走る人生も、同じくらい素敵です。
ファンにできるのは「肩書きではなく人として応援する」こと
これからの上野寧々選手は、
- テレビで名前を聞く機会は、もしかしたら減るかもしれません。
- でも、名古屋ウィメンズマラソンや各地の大会で、
ひょっこり自己ベストを更新しているかもしれません。
そして、もしかしたら数年後には、
- 仕事をしながら、市民ランナーとしてサブ3(3時間切り)を目指していたり
- 地元の子どもたちに陸上を教えていたり
- 会社の同僚と駅伝大会に出ていたり
そんな姿があるかもしれません。
私たちファンにできるのは、
「実業団選手としての上野寧々」だけを追いかけるのではなく、
「一人の人間としての上野寧々」を、これからも応援していくこと
ではないでしょうか。
まとめ
ここまでの内容を、サクッとおさらいします。
- 上野寧々は、名城大女子駅伝部で3~4年にかけて大きく伸びた“叩き上げの成長株”
- 「この走りなら実業団へ」と思われていたが、進路は愛知県内の一般企業への就職
- 大学で一度「競技引退」という区切りをつけつつ、名古屋ウィメンズなどでのマラソン挑戦も視野に、市民ランナーとして走り続ける予定
- 就職先の会社名までは公表されておらず、「会社当てクイズ」をするより、本人の新しい人生を素直に応援するのが良さそう
- 実業団だけが正解ではなく、「陸上で培った力を社会で生かす」という、新しいタイプの“アスリートのその後”を見せてくれる存在になりそう

