白川陽大選手の進路について、結論から先にお伝えします。
白川陽大選手は、大学卒業後「SUBARU陸上競技部」に加入することが正式発表されています。
タイトルでは「実業団か就職か?」としていますが、すでに実業団SUBARU行きが決定している形ですね。そのうえで、
- どんな選手なのか
- なぜ実業団、それもSUBARUなのか
- 実業団か就職かで悩む学生ランナーへのヒント
を解説していきます。
白川陽大ってどんな選手?
まずは基本プロフィールから整理しておきましょう。
- 名前:白川 陽大(しらかわ ひなた)
- 出身:大阪府
- 生年月日:2004年1月26日
- 出身高校:大阪府立大塚高校
- 大学:中央大学 文学部(長距離ブロック所属)
中央大学の長距離ブロックに所属し、箱根駅伝でも重要区間を任されてきた選手です。
ベスト記録はおおよそ以下の通り。
- 5000m:13分52秒70
- 10000m:28分45秒07
- ハーフマラソン:1時間01分34秒(上尾シティハーフなどで更新)
これだけ見ると、「トラックも走れるけど、とくにロード(公道の長い距離)が得意」というタイプ。SUBARUの紹介文でも「ロードで真価を発揮するスタミナ型ランナー」と書かれています。
箱根駅伝での役割
箱根駅伝では、これまでに
- 第100回大会:9区 16位(1時間11分14秒)
- 第101回大会:4区 9位(1時間2分03秒)
と、距離が長めで難しい区間を任されてきました。
監督から「信頼されているからこそ任される区間」と言っていいでしょう。
さらに、2025年の上尾シティハーフマラソンでは61分34秒の自己ベストをマークし、先頭のハイレベルな集団に食らいつきながら表彰台圏内の8位でフィニッシュ。
「まだまだいける自己ベスト」とコメントしていて、伸びしろの大きさも感じさせる走りでした。
大学4年間で見えた「白川陽大らしさ」
白川選手の特徴を、一言でまとめると
「距離が延びれば延びるほど、強さが光るスタミナ型ランナー」
というところです。
(1) ロード適性がトップレベル
公式の紹介でも「学生長距離界トップレベルのロード適性」と評価されています。
- ハーフマラソンで全国レベルの大会でも上位争い
- 箱根駅伝では9区、4区といった“勝負どころ”を担当
- 上尾ハーフでは自己ベスト更新&入賞
「スピードはあるけどロードはイマイチ…」という選手も多い中、白川選手は距離が伸びても崩れず、むしろ強さが増していくタイプです。
(2) チームの中での立ち位置
中央大は、5000m13分台前半・10000m27分台~28分台の選手がずらりと並ぶ“スピード軍団”。その中で白川選手は、
- 出雲・全日本など比較的距離が短い駅伝では、出場機会は多くない
- その代わり、箱根のような長い距離で存在感を発揮
という、「ロード駅伝の頼れる男」というポジションを確立してきました。
このキャラクターは、実業団に進んでも間違いなく武器になります。
実業団か就職か? 長距離選手の“典型的な選択肢”
ここからは、一般論として
「大学の長距離ランナーは、進路でどんな選択肢があるのか?」
を、かんたんに整理してみます。
(1) 実業団(企業チーム)に入る
実業団とは、企業が持っている陸上チームのことです。
- 日中は会社員として勤務
- でも、仕事の一部として練習や大会出場をする
- 給料や寮、サポートを受けながら競技に集中できる
いわば「働きながらプロに近い環境で走る道」ですね。
メリットとしては、
- 競技レベルの高い仲間・ライバルに囲まれる
- 専属コーチ・トレーナーなどサポートが充実
- 駅伝やマラソンで、さらに上のステージを目指せる
などが挙げられます。
(2) 一般企業に就職してクラブチームで走る
もう一つは、普通に企業に就職して
- 市民ランナーとして走り続ける
- 実業団ほどではないものの、クラブチームなどで競技を続ける
という道です。
こちらは、
- 競技よりも「キャリア」「やりたい仕事」を優先したい
- ケガなどで、トップレベルで戦い続けるのが難しくなった
という選手が選ぶことが多いです。
(3) 進路の判断ポイント
ざっくり言うと、基準はこんな感じです。
- 全日本レベルで戦えているか
- 5000m・10000m・ハーフの記録がどれくらいか
- 駅伝での実績・安定感はどうか
- そして何より、本人に「もっと上を目指したい」という強い意思があるか
白川選手は、
- 5000m 13分52秒
- 10000m 28分45秒
- ハーフ 61分34秒
という“実業団クラス”の記録を持ち、全国レベルの大会でも結果を残しています。
そのうえで「チャレンジを恐れず結果を求め続ける」と意気込みを語る選手でもあります。
この条件を考えると、
「もっと上を目指したい」
「駅伝やマラソンで勝負したい」
という気持ちと、実績の両方がそろっているタイプ。
実業団から声がかかるのも、ごく自然な流れと言えるでしょう。
有力候補先はどこだった? → 結論:SUBARUに決定
(1) SUBARU陸上競技部への加入が正式決定
2025年12月25日付で、SUBARU陸上競技部の公式サイトが「2026年度新戦力」として白川陽大選手の加入を発表しています。
同時に発表されたのは、
- 城西大:斎藤将也選手
- 中央大:白川陽大選手
の2名。
ここに名前が載るということは、すでに進路としてSUBARU入りが「内定→正式発表」された状態です。
(2) SUBARUが白川陽大に期待していること
SUBARUの紹介文を要約すると、白川選手についてこんな評価が書かれています。
- ロードで真価を発揮するスタミナ型
- ハーフマラソンで安定して上位争い
- 上尾ハーフで自己ベスト更新
- 中央大では、箱根駅伝9区・4区など長い距離で存在感を発揮
そして、
「SUBARU加入後は即戦力として、トラック種目での結果を追求しつつ、駅伝ではロード区間での活躍を期待」
といったニュアンスで、“即戦力”としての期待が表れています。
つまりSUBARUにとって、
- チームのスコアを支える安定感のある選手
- 先頭集団に食らいついていけるスタミナ型
- 将来的にはマラソンでも化ける可能性があるランナー
という“伸びしろ込みの即戦力”として迎え入れた、という見方ができます。
(3) なぜSUBARUだったのか? 考えられる理由
ここからは推測も入りますが、進路としてSUBARUを選んだ背景を整理してみましょう。
- ロード重視のチームカラーとの相性
SUBARUはニューイヤー駅伝など、ロード駅伝での戦いを重視するチームです。
白川選手の強みである「ロード適性」は、このカラーとぴったり合っています。 - ハーフ~マラソンへのステップとして理想的
ハーフマラソン61分台というレベルは、マラソン転向を考えたときにも非常に有望なライン。
SUBARUで駅伝とトラックをこなしながら、将来的なマラソン挑戦にもつなげられそうです。 - 実績に見合う「即戦力枠」
箱根駅伝での経験と安定した記録から、即戦力としてオファーしやすい選手だったと考えられます。
もちろん、最終的には本人の「もっと走りで勝負したい」という気持ちが一番大きいはずですが、その想いとチーム側のニーズがきれいにかみ合った結果が「SUBARU行き」と言えるでしょう。
もし就職だったら?を考えることで見える“覚悟”
タイトルにもある「実業団か就職か?」という分かれ道。
白川選手のように実業団を選んだケースでも、
「もし一般企業に就職していたら?」
という“もう一つの可能性”を考えてみると、進路の重みがより伝わってきます。
(1) 就職を選ぶランナーの背景
大学トップレベルの選手でも、さまざまな理由で就職を選ぶケースがあります。
- ケガが多く、第一線で戦い続ける自信がない
- 競技よりもやりたい仕事、夢が見つかった
- 将来を考えたときに、まずはキャリアを優先したい
競技を続けたい気持ちはあっても、「生活」「家族」「将来の安定」といった現実的な要素も無視はできません。
(2) 白川陽大が実業団を選んだ意味
そんな中で白川選手は、
- 学生トップレベルのロードの実績
- 箱根駅伝での経験
- さらに自己ベストを更新し続けている伸びしろ
を持ちながら、「あえて」実業団を選びました。
これは、
「まだ終わりたくない」「もっと上を目指せる自分を試したい」
という、強い覚悟の表れです。
普通に就職しても、安定した人生は送れるかもしれません。
それでも“あえて競技の世界に残る”というのは、かなり大きな決断です。
白川陽大の“これから”に期待できること
ここから先はあくまで「期待・予想」の範囲ですが、SUBARUでの白川選手の未来像を、少しだけ覗いてみましょう。
(1) ニューイヤー駅伝での活躍
SUBARUと言えば、ニューイヤー駅伝常連チームのひとつ。
白川選手のようなスタミナ型ランナーは、
- 10km前後の区間
- あるいは後半の勝負区間
で力を発揮しやすいタイプです。
箱根駅伝で長い距離を任されてきた経験を、そのまま実業団駅伝の舞台に持ち込めるのは大きな強みです。
(2) マラソン挑戦への布石
ハーフマラソン61分台は、マラソンで世界と戦う選手たちと比べても、十分通用するポテンシャルがあります。
- 20代前半で実業団入り
- しばらくは駅伝・トラックで経験を積む
- 20代後半~30代でフルマラソン本格挑戦
という流れも現実的に見えてくる記録です。
もちろん、ケガやコンディションの問題もあるので断言はできませんが、
「将来マラソンで名前を聞くかもしれない選手」
として覚えておいて損はないでしょう。
学生ランナー・駅伝ファンにとっての「学び」
この記事を読んでいる方の中には、
- 長距離をやっている高校生・大学生
- 箱根駅伝や実業団駅伝が好きなファン
の方も多いと思います。
白川陽大選手の進路から、参考になりそうなポイントをまとめてみます。
(1) 「自分の強み」が進路を決める
白川選手の場合、
- ロードに強い
- 長い距離で崩れない
- 駅伝本番に強い
という「自分の強み」がハッキリしていました。
その強みを求めてくれるチームがあり、そこにフィットした結果が「SUBARU行き」です。
逆に言えば、自分の強みが分からないと、
- どんなチームが合っているのか
- どのレベルの実業団なら戦えるのか
が見えにくくなります。
(2) 「記録+駅伝の実績」で道は開ける
大学長距離の世界では、
- トラックの記録(5000m・10000m)
- ロードの実績(ハーフ・駅伝区間成績)
この両方が、実業団からの評価ポイントになります。
白川選手は、
- トラックでもしっかり13分台・28分台
- ロードではハーフ61分台+箱根の重要区間経験
という、“両方の土台”を作っていました。
どちらか一方だけではなく、「総合力」を上げていくことの大事さが分かります。
(3) 進路は「正解」ではなく「選んだ後に正解にしていくもの」
最後に、進路で悩む全ての学生ランナーに伝えたいのは、
「実業団か就職か」に絶対の正解はない
ということです。
- 実業団に進んだから成功するわけではない
- 就職したから夢をあきらめるわけでもない
大事なのは、自分で選んだ道をどう“正解”にしていくかです。
白川選手は、その中で
「実業団で、もっと走りで勝負したい」
という道を選びました。
その選択をどう正解にしていくのか――これからのSUBARUでの走りが、その答えになっていくはずです。
まとめ
この記事のポイントを最後に整理します。
タイトルの答えを一言でいうと、
「白川陽大の進路は、SUBARU実業団一択。その理由は、ロードでこそ真価を発揮するスタミナと、これからの伸びしろにある」
という形になります。
箱根駅伝での「中央大・白川陽大」から、
これからは「SUBARU・白川陽大」としてどんな走りを見せてくれるのか。
大学時代まで追いかけてきたファンとしては、
ニューイヤー駅伝やハーフ、そしていつかのマラソンでの活躍を、長い目で楽しみにしたいところですね。

