箱根駅伝を控えた大東文化大学4年・照井海翔(てるい かいと)選手。
岩手・一関学院高校から大東文化大学に進み、4年間コツコツ力をつけてきた長距離ランナーです。2025年夏には、なんと学生のうちからフルマラソンに挑戦し、2時間28分台で完走しています。
そんな照井選手も、箱根が終わればいよいよ「卒業後どうするの?」という進路の時期。
・実業団に進んでランナーを続けるのか
・一般企業に就職して「市民ランナー」として走るのか
ファンとしては、とても気になるところですよね。
この記事では、2025年12月28日時点で公表されている情報をもとに、
- 照井海翔のプロフィールとこれまで
- 現時点で「進路について分かっていること」
- 「実業団」と「就職」それぞれの可能性
- どんなタイプのチーム・仕事が“有力候補”になりそうか(あくまで仮説)
を整理していきます。
照井海翔のプロフィール
まずは、基本情報から整理しておきましょう。
基本データ
箱根駅伝のチームエントリー資料によると、照井選手のプロフィールは次のようになっています。
- 名前:照井 海翔(てるい かいと)
- 生年月日:2003年4月17日
- 年齢:22歳(2026年1月3日時点)
- 出身:岩手県
- 高校:一関学院高校
- 大学:大東文化大学 経営学部
- 専門種目:長距離(5000m、10000m、ハーフマラソン、マラソン)
公認ベスト記録(2025年時点)は、同じく箱根のチームエントリー資料によると
- 5000m:14分15秒67
- 10000m:29分39秒97
- ハーフマラソン:1時間03分23秒
学生長距離界の中では、「超エリート」とまでは言わないまでも、
しっかりと実力のある選手だと分かります。
高校時代:一関学院で全国高校駅伝へ
照井選手は、岩手の強豪・一関学院高校で力をつけました。
2019年の全国高校駅伝(男子第70回大会)では、一関学院の1区を25分12秒で走っている記録が残っています。
また、岩手県予選でもチームの一員として優勝に貢献し、
全国の舞台を経験してきました。
さらに、翌年の全国高校駅伝でも3区で19位の走りを見せるなど、
高校時代から安定して長い距離に強い選手だったことが分かります。
高校時代のまとめ
- 岩手県を代表する高校駅伝の強豪・一関学院で活躍
- 全国高校駅伝で複数回出場
- 1区・3区など、チームの流れをつくる重要区間を任される
「中堅から上位のしっかりした長距離選手」という印象が、高校時代から続いていると言えそうです。
大東文化大学での4年間とフルマラソン挑戦
大学での位置づけ
大東文化大学は、箱根駅伝で過去4回の総合優勝を誇る名門校。
現在のチームは、特に2・3年生に力のある選手が集まっており、
4年生は「エース級」というよりも、チームを支える存在が多いと報じられています。
その中で照井選手は、
- 復路向きの長距離タイプ
- フルマラソンにも挑戦するスタミナ型
として、監督やメディアから紹介されています。
4years.の記事では、こんな紹介がありました。
今夏、フルマラソンにチャレンジした。長い距離を走り切るスタミナには自信を持っている。
「復路の6区以外ならどこでも走れる準備をしています。復路の長い距離を走って、シード権を守り抜きたい」と意気込んでいる。
ここからも分かるように、
- 自分の強み=「長い距離」「スタミナ」
- チームのために復路の長い区間を走ることをイメージ
というスタイルの選手です。
北海道マラソン2025で2時間28分台
照井選手の大きな転機は、フルマラソンへの挑戦でしょう。
2025年8月31日に行われた「北海道マラソン2025」で、
大東文化大学所属として出場し、2時間28分39秒で完走しています。
- 大会名:北海道マラソン2025
- 日程:2025年8月31日
- 記録:2時間28分39秒(公式記録2:28:38)
- 総合順位:34位(大会結果一覧より)
学生で2時間28分台というのは、
- 「いきなり優勝争い」というレベルではないものの
- 将来マラソン路線に進んでいく足がかりとしては、悪くない記録
と言えます。
しかも、マラソンは経験を積み、30歳前後でピークを迎えることも多い種目です。
22歳の学生の段階でフルマラソンを完走し、「長い距離への適性」を実戦で示したことは、
将来を考える上で大きな材料になりそうです。
現時点で「進路として分かっていること」
ここが一番気になるポイントだと思いますが、
2025年12月28日時点で、照井海翔選手の「具体的な進路(実業団チーム名・就職先企業名など)」が、公式には発表されていません。
- 大東文化大学の公式サイト
- 実業団チームのニュースリリース
- 駅伝・マラソン系メディアの「内定一覧」「進路一覧」記事
などを確認しても、照井選手の就職先・実業団内定に関する情報は見当たりませんでした。
そのため、
- 「○○実業団に決まった」
- 「××社への就職が内定」
といった具体名を挙げて書くことはできません。
ただし、
- 箱根駅伝の結果
- その後のトラック・マラソンの記録
- 大学やチームからの公式発表
によって、この先、情報が出てくる可能性は十分にあります。
この記事では、あくまで現時点の情報に基づき、
「もし実業団に行くなら、こんなタイプのチームが合いそう」
「もし就職するなら、こんな働き方が考えられる」
という一般的なパターンを整理していきます。
選択肢①:実業団に進む場合の可能性
まずは、多くの駅伝選手が目指す「実業団」の道です。
実業団ってどんなところ?
簡単にいうと、
企業に社員として所属しながら、ランナーとして活動するチーム
のことです。
- 給料は「会社員」としてもらう
- 日中の多くは練習時間
- ニューイヤー駅伝や各地のロードレース、トラックレースに出場
- 企業のイメージアップやPRの役割も担う
という形が一般的です。
もちろん、実業団チームの中にもいろいろなタイプがあります。
- ニューイヤー駅伝で上位入賞を狙う「駅伝特化型」
- マラソンで世界大会(オリンピックなど)を狙う「マラソン強化型」
- 地域密着で、地方のマラソン大会などを中心に活動するチーム
などです。
照井選手の特徴から見た“向いていそうな方向性”
照井選手のこれまでの流れを整理すると、
- 高校&大学ともに「駅伝チーム」で鍛えられた
- 大学では「復路向き」「長い区間向き」と評価されている
- 学生のうちからフルマラソンに挑戦し、2時間28分台をマーク
という特徴があります。
ここから考えると、もし実業団に進むとしたら、
- ニューイヤー駅伝だけでなく、マラソン路線にも力を入れているチーム
- 若手をマラソンランナーとして育成する方針のあるチーム
- 長い距離のスタミナ型ランナーを求めているチーム
との相性が良さそうです。
「有力候補先」の“タイプ”をあえて挙げるなら
繰り返しになりますが、具体的な企業名やチーム名は、現時点では出せません。
そのうえで、「こういうタイプのチームなら、照井選手の特徴に合いそうだな」という「候補のタイプ」を挙げてみます。
- マラソン強化を掲げる実業団
- 国内マラソン(東京、大阪、福岡、別府大分など)で結果を狙うチーム
- 10000mやハーフで結果を出しつつ、数年かけて2時間10〜15分台を狙う育成プランを持つ
- 地方自治体や地方企業が運営するロード系チーム
- 地域密着で、地元のマラソン大会・駅伝にも出る
- 岩手出身ということを生かし、東北エリアや北日本エリアで活動するチームも考えられる
- 駅伝とマラソンを両立させる中堅実業団
- ニューイヤー駅伝では上位を狙いすぎず、着実に本戦出場を続ける
- マラソンでも一定の人数を派遣し、JMCシリーズなどに挑戦させる方針のチーム
照井選手のように、
- 「学生のうちから2時間28分台のマラソンを完走」
- 「スタミナ型で、復路の長い距離を任される」
というタイプは、将来的にマラソンで伸びる可能性を秘めた素材でもあります。
実業団によっては、こうした選手を「数年かけて育てていく」ケースもあるので、
そうした環境を用意しているチームとご縁があれば、面白いキャリアになりそうです。
選択肢②:一般企業に就職+市民ランナーとして走る道
もう一つの大きな選択肢が、
一般の企業に就職しながら、走ることを続ける
という道です。
「普通の会社員+ランナー」というスタイル
近年、大学まで本格的に陸上をやっていた選手の中にも、
- 実業団には入らず
- 一般企業に就職して
- 仕事後や休日にクラブチーム・市民ランナーとして走る
という人が増えています。
理由としては、
- 「実業団枠」はそもそも数が限られていて、競争が激しい
- ケガなどのリスクも考えると、長期的な生活の安定を優先したい
- 一般企業でキャリアを積みながら、趣味やセミプロ的な形で走るのもアリ
と考える選手が多いからです。
照井選手の場合に考えられる就職パターン
箱根のチームエントリーによると、照井選手の学部は「経営学部」です。
ここからイメージできる就職先の例としては、
- 一般の民間企業(メーカー、サービス業、金融、小売など)
- スポーツ関連企業(スポーツ用品メーカー、スポーツショップ、ジム運営など)
- 地元・岩手や東北の企業で地域貢献を目指すパターン
などが考えられます。
就職後も、
- 実業団登録のない「クラブチーム」に所属して大会に出る
- 市民マラソンで自己ベスト更新を狙う
- 将来的には地元の指導者(コーチ)やランニングスクールの運営に関わる
といったキャリアを選ぶ人もいます。
照井選手のように、マラソンを完走しているランナーであれば、
市民ランナーとしてもかなり上位レベルで戦える力があると言って良いでしょう。
「どっちが正解?」ではなく、「どんな人生を歩みたいか」
ここまで見てきたように、
- 実業団に進めば、「競技者としての環境」は最高クラス
- 一般企業に就職すれば、「仕事のキャリアの安定」が得られやすい
という、それぞれのメリット・デメリットがあります。
照井選手の場合、
- 高校・大学を通じて長距離に真剣に向き合ってきた
- フルマラソンにもチャレンジし、スタミナ型としての道が開けている
- 経営学部で学んできた知識も持っている
という背景を考えると、
「競技を突き詰める道」
と
「ビジネスの世界で働きながら走る道」
どちらに進んだとしても、それなりに“ハマる”可能性がありそうです。
大事なのは、どっちが正解かではなく、
自分がどんな人生を歩みたいのか
どのくらいの期間、本気で競技に打ち込みたいのか
という本人の思いです。
ファンとしてできることは?進路は「箱根のあと」の楽しみに
現時点では、照井海翔選手の進路は「公式にはまだ分からない」というのが正直なところです。
ですが、これだけははっきり言えます。
- 高校時代から全国の舞台で走り続けてきたこと
- 大学でスタミナ型としての新しい武器を手に入れたこと
- 学生のうちにフルマラソンに挑戦したチャレンジ精神
これらは、どんな進路を選んだとしても、すべて強みになります。
私たちファンにできることは、
- まずは箱根駅伝での走りを全力で応援すること
- その後、大学やチーム、メディアからの公式発表を静かに待つこと
- どんな選択をしても「ここまでお疲れさま」「これからも頑張って」とエールを送ること
この3つくらいです。
まとめ
最後に、この記事の内容を簡単にまとめます。
進路の“答え合わせ”ができるのは、もう少し先になりますが、
まずは大学ラストイヤーの走りをしっかり見届けてから、
その先の一歩を一緒に見守っていきましょう。

