2025年12月末、「俳優・小林けんいち引退」のニュースが流れました。
X(旧Twitter)やニュースサイトでも取り上げられ、
「名前は知らなかったけど、顔見たら絶対わかる」
「あの劇団の人だったんだ!」
といった声が多く上がっています。
この記事では、
- 小林けんいちさんはどんな俳優なのか(年齢・プロフィール)
- どんなドラマや映画に出ていたのか(主な出演作)
- 劇団「動物電気」での経歴
をまとめてご紹介します。
小林けんいちの基本プロフィール
まずは、ざっくり「どんな人?」から。
- 名前:小林けんいち(こばやし けんいち)
※本名表記やクレジットでは「小林健一」と書かれることも多いです。 - 生年月日:1972年9月19日
- 年齢:53歳(2025年時点)
- 出身地:長野県
- 血液型:O型
- 身長:およそ168cm
- 所属:長年、劇団「動物電気」の看板俳優として活動
もともとは大学の演劇サークル出身で、明治大学の演劇サークルOBたちと一緒に、1993年に劇団「動物電気」を立ち上げました。
そこから約32年間、
- 舞台
- テレビドラマ
- 映画
- CM
と、さまざまな作品に顔を出してきた“脇役の名バイプレイヤー”です。
いま話題の理由:2025年いっぱいで俳優引退を発表
なぜ今、「小林けんいち」が急に検索されているのか。
一番大きな理由は、俳優引退のニュースです。
公式サイトとXで「俳優をやめます」と報告
2025年12月23日、所属していた劇団「動物電気」の公式サイトに
「小林けんいち退団のお知らせ」が掲載されました。
その中で本人は、
- 劇団動物電気を退団すること
- 俳優活動そのものからも引退すること
- 今後はお芝居の世界から離れ、地元・長野に戻ること
を、ファンに向けて丁寧に報告しています。
また、自身のX(@kenichi_koba)でも、
今年いっぱいで動物電気を退団し、俳優業を引退して地元長野に戻る
という内容の投稿を行い、ニュースサイトやSNSで一気に拡散されました。
「動物電気のために生きた32年でした」
公式サイトのメッセージでは、
- 第2回公演からすべての公演に出演してきたこと
- 観客の笑い声や劇団の仲間への感謝
- 30年以上やってきた俳優を辞める不安と、それでも新しいことにチャレンジしたい気持ち
などを、穏やかでまっすぐな言葉で綴っています。
中でも印象的なのは、
「動物電気のために生きた32年でした」
という一文。
このフレーズがニュース記事の見出しにも引用され、多くのファンの胸を打ちました。
経歴①:明治大学の演劇サークルから「動物電気」へ
小林さんの俳優人生は、大学の演劇活動から本格的に動き出します。
- 明治大学の演劇サークルOBたちと出会う
- 1993年、政岡泰志さんらとともに、劇団「動物電気」を結成
- 第2回公演から、全公演に出演する“中心メンバー”として活動
「動物電気」は、“昭和っぽいニオイ”のする人情喜劇を得意とする劇団で、
笑いとちょっとした切なさが混ざった作品が特徴です。
その中で小林さんは、
- キックやパンチを受けても「悲惨」ではなく「笑い」に変えてしまう身体性
- ふんどし姿で体を張るキャラクター
- ちょっと不器用で真っすぐな男や、皮肉屋のエリート役
など、幅広い役柄をコミカルに演じる看板役者として知られてきました。
経歴②:テレビドラマで「見たことある!」な出演作
「名前は知らなかったけど、顔を見たらわかる」という声が多いのは、
テレビドラマでのチョイ役・脇役出演が本当に多いからです。
動物電気公式プロフィールや、テレビ情報サイトなどを参考に、
代表的なドラマ出演をいくつかピックアップしてみます。
朝ドラ・NHKドラマ
- 連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」(NHK)
→ テレビタレント役で出演。水木しげる夫妻を描いた人気作です。 - 連続テレビ小説「瞳」(NHK)
- 「オトコマエ!」(NHK時代劇)
- 「咲くやこの花」(NHK土曜時代劇)
NHK作品にちょこちょこ出ているので、
「時代劇で見たことある」「朝ドラで見たかも」という人も多いはずです。
民放ドラマ・深夜ドラマ
- 「新選組!」(NHK) – 神田橋直助 役(初期の出演で認知度アップ)
- 「きらきら研修医」(TBS)
- 「オトコの子育て」(テレビ朝日) – レギュラー・田島孝司役
- 「ハリ系」(日本テレビ/深夜ドラマ)
- 「警部補 矢部謙三」(テレビ朝日)
- 「MM9」(MBSドラマ)
- 「13歳のハローワーク」(テレビ朝日) – 医師役
- 「都市伝説の女」(テレビ朝日)
- 「まほろ駅前番外地」(テレビ東京)
- 「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」(テレビ朝日)
- 「相棒 season13」(テレビ朝日) など
いずれも主役ではないけれど、物語を支える名脇役ポジション。
シリアスな作品でも、ふっと場を和ませる表情やセリフ回しが印象に残るタイプの俳優です。
経歴③:映画出演作もじわじわ豪華
ドラマだけでなく、映画にもかなり多く出演しています。
動物電気のプロフィールや映画データベースをもとに、有名どころをまとめると――
有名監督・話題作への出演
- 「交渉人 真下正義」(監督:本広克行)
- 「ハチミツとクローバー」(監督:高田雅博)
- 「隠し砦の三悪人」(監督:樋口真嗣)
- 「幽霊VS宇宙人 略奪愛」(監督:豊島圭介)
- 「グーグーだって猫である」(監督:犬童一心)
- 「ハッピーフライト」(監督:矢口史靖)
- 「七瀬ふたたび」(監督:小中和哉)
- 「シン・ゴジラ」(総監督:庵野秀明、監督:樋口真嗣)
作品名だけ並べても、かなりの“話題作”が多いのがわかります。
とはいえ、いずれも端役〜脇役の出演が中心なので、
「え、シン・ゴジラにも出てたの!?」
と驚く人も多いと思います。
経歴④:舞台の仕事量がとにかく多い
小林さんを語る上で外せないのが、舞台の仕事量の多さです。
動物電気の公式プロフィールを見ると、
1990年代後半から2020年代まで、他劇団・プロデュース公演への出演がびっしり並んでいます。例えば――
- 猫のホテル
- カムカムミニキーナ
- 劇団鹿殺し
- 阿佐ヶ谷スパイダース
- パルコ・プロデュース公演
- 明治座のエンタメ時代劇や歌謡ショー
- 2.5次元系のミュージカル(「監獄学園 PRISON SCHOOL」「マクロス・ザ・ミュージカルチャー」など)
など、多彩なカンパニー・ジャンルの舞台に出演しています。
体を張るコメディ+人情ものが得意
公式プロフィールやタレントデータバンクの説明をざっくりまとめると、小林さんの舞台での持ち味は、
- キックやパンチなど“痛い芝居”を笑いに変える身体性
- ふんどし姿も厭わない体当たりのギャグ
- 不器用でまっすぐな青年役
- シニカルなエリート役
- 客席の空気を自分のペースに巻き込む“コバケンワールド”
という感じ。
一言でいえば、「体を張るコメディアン寄りの俳優だけど、ちゃんと芝居も泣かせる人」です。
人柄・キャラクター:無口で不器用だけど愛されキャラ
退団の挨拶文の中で自分自身のことを、
「ただの無口で無愛想なでくの坊だった」
と表現している小林さん。
しかし、劇団の仲間やファンから見れば、
- いじられキャラとして愛される存在
- 体を張って笑いを取りに行く“プロの芸人肌”
- それでいて、どこか不器用でまっすぐな男
というイメージが強い俳優です。
プロフィール欄には、
- 趣味:ガンダム全般、ゲーム、マンガ
- 特技:痛いのを我慢する
- 好きな食べ物:カレーライス
といった親しみやすい一面ものっています。
なぜ“名バイプレイヤー”と呼ばれるのか
主役を張るタイプではないのに、
なぜここまで多くの作品に呼ばれ続けてきたのか。
公開されているプロフィールや出演歴から見えるのは、次のような理由です。
- どんな現場にもなじむ“空気読み力”
- シリアスな作品からコメディまで、幅広く出演している
- 主役陣を立てつつ、自分もしっかり爪痕を残す
- 体を張った芝居ができる
- キックやパンチを受けても笑いに変えられる
- ふんどし姿でも平気で出ていける度胸
- 「この人が出てると安心する」と思わせる存在感
- 作品の“地味だけど重要なポジション”を任されやすい
- キャスティング側からの信頼が厚いタイプと考えられる
結果として、
「主役じゃないけど、よく見かける俳優」というポジションを長くキープし続けてきた、というわけです。
引退後の予定は? まだ詳しいことは明かされていない
気になるのは「引退後に何をするのか」ですが、
現時点(2025年12月末)で明確に発表されているのは、
- 地元・長野に戻ること
- 俳優としての活動はやめるが、何か新しいことにチャレンジしたいという意思
この2点だけです。
具体的な仕事の内容や新しい活動は、まだ公表されていません。
ただ、30年以上「現場で体を張ってきた人」なので、
- 地元での舞台・演劇ワークショップ
- 映像や舞台に関する裏方・指導
- 全く違う仕事にゼロから挑戦
といった可能性も考えられます。
いずれにせよ、本人が「新しいことに挑戦する」と明言しているので、
何らかの形で「第二の人生」が動き始めるのは間違いありません。
まとめ
最後に、この記事の内容を簡単にまとめます。
主役級の派手さはないものの、
多くの作品を“現場力”で支えてきた、小さくて大きな存在。
「そういえば、この人、よく見るよね」
「名前は知らなかったけど、好きな俳優だった」
そんな視聴者の記憶にしっかり残る、“名バイプレイヤー”の一人が、
2025年いっぱいで静かに第一線を去ります。
これからの人生がどんなものになるのか。
俳優ではなく一人の「小林健一」としての新しい挑戦を、
温かく見守っていきたいところです。

