2018年4月に放映された、東洋水産のカップ麺「MARUCHAN QTTA」のCMに、卓球選手の早田ひな選手が出演しました。
このCMは、お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さんが、様々な分野で頑張る若者を応援するために「MARUCHAN QTTA」を差し入れに行くというシリーズCMで、早田選手が出演したのは「卓球」篇です。
このCMは、2020年4月現在、削除されていますが、メイキング映像は現在も公開されています。
メイキング映像では、早田選手と松本人志さんの共演シーンや、希望が丘高校の卒業生たちと和気あいあいと撮影に臨む様子を見ることができます。
クッタ食ってスマッシュ!
CMは、早田選手の飾り気のない笑顔や、松本さんとの軽快な掛け合いが見どころとなっており、彼女の卓球の実力も垣間見えるシーンも収められています。
マルちゃんQTTA:進化し続ける一杯
「マルちゃんQTTA(クッタ)」は、東洋水産が販売するカップ麺です。
2018年には、お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さんを起用したCMシリーズが話題を呼びました。
このCMシリーズでは、松本さんが様々な分野で頑張る若者を応援するために「MARUCHAN QTTA」を差し入れに行くという設定で、その中には、卓球選手の早田ひな選手もいました。
CMでは、早田選手が練習に励む卓球場に、松本さんが「QTTAの差し入れでーす!」と登場し、早田選手がQTTAを受け取ると、食べる前から「くったー!」と言ってしまい、松本さんに「まだ食べてへんがな!」とツッコまれるという、コミカルなやり取りが繰り広げられました。
早田選手は当時19歳、世界ランキング29位の実力を持つ、卓球界期待の若手選手でした。
早田ひなの卓球人生を振り返る
早田ひな選手は、2000年7月7日生まれ、福岡県北九州市出身の卓球選手です。
2024年8月現在、世界ランキング5位につける日本女子卓球界のエースです。
幼い頃からその才能を開花させ、数々の偉業を成し遂げてきました。
卓球との出会い、そして頭角を現すまで
早田選手が卓球を始めたのは4歳の時でした。 きっかけは、卓球名門の石田卓球クラブに通う姉の影響でした。
当初は右利きでしたが、クラブ入りの際に左利きに転向したというエピソードも残っています。
小学校2年生で出場した全日本卓球バンビの部では、後に「黄金世代」と呼ばれる伊藤美誠選手と対戦し、敗れています。
中学生時代には全国中学校卓球大会で2連覇を達成し、 2014年には史上最年少記録となる13歳でITTFワールドツアー・チリオープンの決勝に進出するなど、早くからその非凡な才能を見せていました。
高校時代:数々の国際大会で輝かしい成績を収める
2016年、希望が丘高校に進学した早田選手は、 その年のインターハイ女子シングルスで優勝し、高校1年生での優勝は4年ぶりの快挙となりました。
同年には、ITTFワールドツアークウェートオープン(U-21)、ITTFワールドツアーオーストラリアオープンで優勝を果たし、国際大会でも活躍を見せ始めます。
さらに、伊藤美誠選手、平野美宇選手、加藤美優選手らとともに臨んだ世界ジュニア卓球選手権大会(南アフリカ共和国・ケープタウン)では、団体戦で金メダルを獲得しました。
シニア転向後:日本卓球界を牽引する存在へ
2017年、早田選手は本格的にシニアの世界へと足を踏み入れます。
同年4月のアジア選手権では、女子団体で銀メダル、伊藤美誠選手とのペアで出場した女子ダブルスで銅メダルを獲得しました。
続く世界卓球選手権デュッセルドルフ大会では、女子ダブルスで銅メダルを獲得。
2001年大会の武田明子・川越真由ペア以来、16年ぶりの快挙となりました。
この頃から、早田選手は日本の卓球界を牽引する存在へと成長していきます。
2020年:全日本選手権初優勝、そして東京オリンピックへ
2020年1月、早田選手は全日本卓球選手権大会で悲願の初優勝を達成します。
決勝の相手は、日本のエースであり、同じ「黄金世代」の石川佳純選手。
激闘の末に勝利し、自身初の「皇后杯」を手にしました。
同大会の女子ダブルスでも、伊藤美誠選手とのペアで3連覇を達成し、まさに完全優勝を果たしました。
同年の東京オリンピックでは、惜しくも代表入りは叶いませんでしたが、リザーブとしてチームを支えました。
現在:進化を続ける早田ひな
東京オリンピック後も、早田選手の勢いは止まりません。
2021年のアジア卓球選手権では、シングルス、女子団体、混合ダブルスの3冠を達成。
これは、日本人選手としては47年ぶりの快挙でした。
2023年の世界卓球選手権ダーバン大会(南アフリカ共和国・ダーバン)では、女子シングルスで銅メダルを獲得。これは、中国選手以外では58年ぶりとなる歴史的快挙でした。
2024年のパリ五リンピックでは、女子団体で銀メダル、女子シングルスでは銅メダルを獲得しました。
まとめ
早田選手は、そのプレースタイルから怪我が多いことでも知られています。 しかし、持ち前の明るさと強さで幾度となく困難を乗り越えてきました。
「くったー!」のフレーズが印象的だったQTTAのCM出演から、 日本のエースへと成長した早田ひな選手。 これからの活躍からますます目が離せません。