高校サッカーを見ていると、毎年のように「このキーパー、絶対プロ行くでしょ…」という選手が出てきます。
2025〜2026年シーズン、その代表格の一人が青森山田高校の守護神・松田駿(まつだ しゅん)選手です。
この記事では、
- 松田駿選手がどんな選手なのか
- 「大学」「Jリーグ」「社会人」「海外」…進路の選択肢の中で、実際にどの道を選んだのか
- その選択が、今後のキャリアにどうつながっていくのか
を解説していきます。
結論から先に言うと──
松田駿選手の進路は、「高卒でJリーグ・ファジアーノ岡山加入」です。
そのうえで、「もし大学だったら?」「海外は?」といった、他の選択肢も含めて整理してみましょう。
松田駿とはどんな選手?基本プロフィール
まずはプロフィールからざっくり整理しておきます。
- 名前:松田 駿(まつだ しゅん)
- 生年月日:2007年5月22日
- 出身:群馬県
- 身長/体重:185cm前後/70kg台中盤
- ポジション:GK(ゴールキーパー)
- 利き足:右
- 所属(高校):青森山田高校サッカー部
- 経歴:美土里SC → 前橋FC → 青森山田高校
- 代表歴:U-17日本高校選抜(J-VILLAGE CUP優勝など)
青森山田といえば、いまや説明不要の高校サッカーの超名門。
そのチームで「背番号1」「主将」「絶対的守護神」を任されているのが松田選手です。
青森山田の“最後の砦”としての実績
主将としてゴール前に立ちはだかる
各種メディアの選手紹介では、松田選手について、
- 反応が鋭いセービング
- しなやかなキャッチング
- 落ち着いたコーチングで最終ラインをまとめる
- ロングキックの質が高い
といった特徴が挙げられています。
単なる「シュートストップがうまいキーパー」ではなく、
- 守備陣への声かけ
- ラインの高さのコントロール
- ビルドアップの起点
まで担う、現代型のGKと言っていいタイプです。
U-17日本高校選抜としても活躍
2025年には、全国から選ばれたメンバーで構成されるU-17日本高校選抜にも選出。
J-VILLAGE CUP 2025で優勝を経験しています。
つまり、
「高校サッカー界の中でも、世代トップクラスのGKの一人」として認められている
ということです。
悔しい経験も糧にしてきたメンタルの強さ
GKというポジションは、「目立つとき=失点したとき」になりがちです。
それだけメンタルが削られるポジションでもあります。
2025年夏、青森山田は県大会でまさかの敗戦を喫し、県内連覇が途切れたことで話題になりました。
そのときも、松田選手はキャプテンとして、
- 負けを忘れない大切さ
- チームとして立て直していく必要性
を強く意識していたと語っています。
記事の中では、
- 自分のプレーだけでなく、
- ミーティングを開いて選手同士で議論したり、
- キャプテンとして「言うべきことは言う」姿勢を貫いたり
といったエピソードも紹介されています。
守備の中心でありながら、精神的な面でもチームを支えるリーダーシップのあるGK。
これは、プロの世界でもかなり重宝されるタイプです。
気になる進路|大学?Jリーグ?社会人?海外?
では、いよいよ本題の「進路」の話です。
高校サッカーで目立っている選手が選ぶ進路としては、ざっくりこんなパターンがあります。
- 大学サッカー(関東・関西の強豪大学など)
- 高卒でJリーグとプロ契約
- 社会人チーム(実業団)経由でプロや別キャリアへ
- いきなり海外クラブへ挑戦
松田選手クラスのGKであれば、どの道を選んでもおかしくありません。
実際、ニュースや進路一覧を見ると、
- 「青森山田 GK松田駿 → ファジアーノ岡山」
と、J2ファジアーノ岡山への加入が内定していることがわかります。
答え:松田駿の進路は「Jリーグ・ファジアーノ岡山」
ここで一度、事実ベースで整理しておきましょう。
公式に発表されている進路
ファジアーノ岡山は2025年6月22日付で、
「青森山田高校のGK松田駿選手が、2026シーズンから新加入することが内定した」
と公式発表しています。
その中で紹介されているプロフィールは、
- 生年月日:2007年5月22日
- ポジション:GK
- 身長/体重:185cm/73kg
- チーム歴:美土里SC → 前橋FC → 青森山田高校
といった内容で、先ほどの情報と一致します。
また、高校サッカーのJ内定者一覧や進路特集でも、
- 「GK松田駿(青森山田)→ファジアーノ岡山」
と明記されています。
本人コメントから見える覚悟
クラブ公式のリリースでは、松田選手自身もコメントを寄せています。
要点をかんたんにまとめると、
- 幼い頃から兄の背中を追いかけながら、プロを目指してきた
- その夢のスタート地点が、ファジアーノ岡山であることをうれしく思っている
- 自分の持ち味とユーモアを活かしながら、1日も早くチームの勝利に貢献したい
- 将来は、子どもたちに「背中を追いかけてもらえるような選手」になりたい
という、感謝と覚悟とユーモアが混ざったコメントになっています。
この言葉から、
「ただプロになれて嬉しい」では終わらず、
「自分がロールモデルになっていく側に回りたい」という視点
を持っていることが伝わってきます。
もし大学を選んでいたら?
タイトルにもあるように、「大学かJリーグか?」というのは、近年の高校サッカーの大きなテーマです。
松田選手ほどのGKであれば、
- 筑波大
- 明治大
- 早稲田大
- 流通経済大
- 関西の強豪大学
など、強豪大学からの誘いがあっても全く不思議ではないレベルと言えます。
大学に進むメリットを整理すると、
- 体づくりにもう少し時間をかけられる
- ケガがあっても、学歴の安心感がある
- 関東・関西の大学リーグで実績を積み、プロのスカウトに見てもらえる
といったポイントがあります。
もし松田選手が大学進学を選んでいたら、イメージとしては、
- 1〜2年生:控え〜カップ戦出場
- 3〜4年生:レギュラーとしてリーグ戦で活躍
- その後、Jクラブとプロ契約
という、「大学経由プロルート」も十分考えられました。
それでも、彼は
「高校卒業と同時にプロの世界に飛び込む=高卒Jリーガー」
という道を選んでいます。
これはかなりチャレンジングで、リスクも覚悟した選択です。
「社会人」「海外」という選択肢との違い
社会人チーム(実業団)ルート
サッカー界には、Jリーグだけでなく社会人リーグ・地域リーグ・JFLなど、多くのカテゴリーがあります。
そこからプロになる選手もいますが、
- 高校No.1クラスのGK
- 青森山田の主将
- U-17日本高校選抜
という肩書きを持つ松田選手の場合、Jクラブから内定をもらえない状況は考えにくいレベルです。
したがって、「社会人チームをあえて選ぶ」可能性は現実的には低かったと思われます。
いきなり海外挑戦
最近は、高校やユースからいきなりヨーロッパやアジアのクラブに行く選手も増えてきました。
ただし、このルートは、
- 言語・文化の壁
- 試合に出られないリスク
- 契約の安定性
など、かなりハードルが高い道でもあります。
松田選手の場合、
- まずはJリーグで試合に絡む
- そこから日本代表や海外クラブを狙う
という「段階を踏んで世界を目指すタイプ」のキャリア設計を選んだ、と見るのが自然です。
なぜファジアーノ岡山を選んだのか?
ここからは少し背景も含めて考えてみます。
ファジアーノ岡山はJ2リーグに所属するクラブで、
- 若手選手を育ててステップアップさせる
- 地域密着でサポーターの熱量が高い
といった特徴があります。
若手GKにとっての「ちょうどいい環境」
J1クラブだと、いきなり
- 代表レベルの正GKがいる
- ベテランGKが2〜3人揃っている
という状況も珍しくありません。
そうなると、試合出場までの距離がかなり遠くなることもあります。
一方、J2のクラブは、
- 若手にチャンスを与えつつ
- 将来的な移籍やステップアップも視野に入れている
ところも多く、高卒GKが成長するには非常に良いステージと言えます。
もちろん、GKというポジションは1チームに1人しかピッチに立てないので、どこに行っても競争は激しいです。
それでも、
「岡山で試合に絡みながら成長する」
「そこで評価を高め、将来的にJ1や海外へ」
というルートは、かなり現実味のあるキャリアパスです。
高卒でプロになることの「リスク」と「リターン」
リスク
高卒でプロになるというのは、
- 同世代の多くが大学に行く中で、すぐ実力勝負の世界に入る
- 2〜3年試合に出られないと、そのまま埋もれてしまう可能性もある
- ケガをすると、サッカー以外の進路を考えないといけなくなる
といったシビアな面もあります。
リターン
一方で、リターンも非常に大きいです。
- 18〜20歳のうちからプロのトレーニング環境で鍛えられる
- 20代前半でJリーグの実績を積めれば、日本代表や海外クラブにも届きやすい
- 「プロ生活の時間」が、その分長くなる可能性がある
特にGKは「ピークが遅いポジション」とも言われ、30代前半くらいで全盛期を迎える選手も多いです。
だからこそ、
若いうちからプロの環境で経験値を貯めておく
ことには大きな意味があります。
松田選手の場合、
- 青森山田のキャプテン
- U-17日本高校選抜
- Jクラブからの高卒内定
という実績から見ても、「高卒プロを狙えるだけの土台は十分にある」と判断したうえでのチョイスだと考えられます。
プレースタイルと“プロで伸びそうなポイント”
松田選手のプレーの特徴を、プロの目線も意識しながら整理すると、だいたい次のようになります。
- 反応の速さと1対1の強さ
- 至近距離のシュートにも、しなやかな動きで対応
- 「決定機を止める」セービングでチームを救うタイプ
- コーチングとリーダーシップ
- 守備陣への声かけを積極的に行う
- キャプテンとしてピッチ内外でチームをまとめる
- ロングキックの精度
- 前線へのロングフィードで一気にチャンスを作れる
- GKから攻撃をスタートさせられる
- メンタルの強さと切り替え
- 大きな敗戦も自分の成長の材料に変える
- 自分の責任だけでなく、チームとしての課題も言語化できる
プロの世界では、
- 「止めるGK」だけでなく
- 「守備ラインを動かすGK」
- 「攻撃を作るGK」
がより高く評価されます。
そういう意味でも、松田選手の持っている資質は、現代サッカーにフィットしたタイプのGKだと言えるでしょう。
将来的に「日本代表」「海外」を目指す現実的なルート
松田選手はコメントの中で、「子どもたちに背中を追いかけてもらえる選手になりたい」と話しています。
その延長線上にあるのが、
- J2→J1へのステップアップ
- 日本代表候補入り
- さらには海外クラブへのチャレンジ
といった未来です。
現実的なステップとしては、
- ファジアーノ岡山でプロ生活スタート
- トレーニングやカップ戦でアピールし、リーグ戦の出場機会をつかむ
- J2で正GKに近い立場になる
- 結果を出し続けることで、J1クラブや海外クラブのスカウトの目に留まる
- 代表候補や海外への移籍という話が見えてくる
という流れが一つのモデルケースです。
もちろんGKは競争が激しいので、ここに数年単位の時間がかかるのが普通です。
その長い時間を耐えながら、練習と試合を積み重ねていけるかどうかが勝負どころになります。
ファン目線での「ここをチェックしておくと楽しいポイント」
これから松田選手を追いかける人向けに、「ここを見ておくと成長がわかりやすいよ」というポイントも挙げておきます。
① 岡山での“プロ初出場”のタイミング
- まずはルヴァン杯や天皇杯、プレシーズンマッチなどにベンチ入りするか
- 公式戦デビューがいつになるか
GKはフィールドプレーヤー以上に「最初の一試合」が大きな意味を持ちます。
デビュー戦の日付は、ファンとしても覚えておきたいところです。
② シュートストップだけでなく「コーチング」を見る
テレビや配信で試合を見るときは、
- セービングの派手さだけでなく
- 失点前後にどう味方に声をかけているか
- CKやFKで、ディフェンスラインをどう動かしているか
といった部分にも注目してみると、松田選手のリーダーシップ面の成長がよくわかります。
③ ロングキックやビルドアップ
岡山がどんなサッカースタイルを選ぶかにもよりますが、
- 後ろからじっくりつなぐビルドアップ
- 一気に前線に送るロングフィード
どちらを選んだとしても、GKのキック精度は重要です。
「今日はロングキックの質が良かったな」
「味方の足元にぴったり通していたな」
といった視点で見ると、試合観戦がより楽しくなります。
まとめ
最後に、この記事のポイントを整理します。
タイトルにあったように、
大学か?Jリーグか?社会人か?それとも海外か?
という問いに対する答えは、
「Jリーグ(ファジアーノ岡山)でプロとして勝負する」という攻めの選択
でした。
この先、岡山でどれだけ早く出場機会をつかめるか。
そして、そこからどこまで上のステージを目指していけるのか。
高校サッカーから追いかけている人も、この記事で初めて名前を知った人も、
ぜひ今後のファジアーノ岡山の試合で「松田駿」という名前を探してみてください。
“次の時代の日本のゴールマウスを守るかもしれない男”として、要チェックの一人です。

