不破聖衣来、実業団デビューへ!大学駅伝で魅せた”リニアモーターカー”の走りが、世界への挑戦の舞台へ。マラソン転向、五輪の夢…。新たなステージで輝く彼女の次なる一歩とは?
富士山女子駅伝での有終の美
不破聖衣来選手は、2024年12月30日の富士山女子駅伝で大学最後の駅伝を見事な走りで締めくくりました。
- 5区(10.5km)を33分51秒で走破
- 6人抜きの快走で、チームを10位から4位まで引き上げる
- 区間2位の好タイム(区間賞との差はわずか6秒)
不破選手のコメント
「大学の駅伝をやりきったなという気持ちは大きい。本当にずっと楽しんで走れた」
不破選手は、ケガに苦しんだ大学生活の集大成として、最高の形で大学駅伝を締めくくりました。この走りは、彼女の復活と今後の活躍を予感させるものとなりました。
実業団三井住友海上への移籍
不破聖衣来選手は、2025年春から実業団の三井住友海上に加入することが決定しています。
- 三井住友海上は全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)で7度の優勝を誇る強豪チーム
- パリ五輪5000メートル代表の樺沢和佳奈選手も所属する実力派揃いのチーム
不破選手のコメント:
「学生と社会人と区分が大きく変わる節目になる。ここからは仕事として陸上に取り組むので、より一層気持ちを入れ替えて、次のステージでも走り続けたい」
三井住友海上という強豪チームでの活動は、不破選手のさらなる成長と世界を見据えた挑戦の始まりとなります。実業団での新たな挑戦は、彼女の潜在能力を最大限に引き出す機会となるでしょう。
2025年シーズンの展望
不破選手の2025年シーズンは、実業団デビューとともに本格的なロードレース挑戦の年になると予想されます。
2025年シーズンに出場が予想される主な大会:
- ゴールデングランプリ陸上2025
日時:2025年5月18日(日)
場所:調整中(東京) - 第109回日本陸上競技選手権大会
日時:2025年7月4日(金)~6日(日)
場所:調整中(東京) - 第109回日本陸上競技選手権大会・10000m
日時:2025年4月12日(土)
場所:えがお健康スタジアム(熊本) - 東京2025世界陸上競技選手権大会
日時:2025年9月13日~21日
場所:東京 - 全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)
日時:2025年10月23日(日)
場所:宮城県仙台市
不破選手のコメント:
「将来はマラソンをやりたいという思いが強い。いきなりマラソンは体が追いつかないところもあると思う。欲張らずに今できる練習を積みながら移行していきたい」
2025年シーズンは、不破選手にとってトラック競技とロードレースの両立を図りながら、将来のマラソン挑戦に向けた重要な準備期間となるでしょう。実業団での経験を積みながら、徐々に長距離種目へと移行していく過程が注目されます。
マラソンへの挑戦
不破選手は将来的にマラソンへの挑戦を視野に入れており、段階的な距離延長を計画しています。
- 不破選手自身が「マラソンをやりたいという思いが強い」と明言
- 2028年ロサンゼルスオリンピックでのマラソン代表入りを目指している
- トラック種目での実績(1万メートルで日本歴代3位の記録30分45秒21)をベースに、ロードレースへの移行を計画
マラソンデビューの可能性がある大会:
- 東京マラソン(例年3月開催)
- 名古屋ウィメンズマラソン(例年3月開催)
- 大阪国際女子マラソン(例年1月開催)
マラソンへの挑戦は不破選手の長期的な目標であり、慎重かつ計画的なアプローチが必要です。2025年シーズンは、ハーフマラソンなどの中距離ロードレースへの挑戦を通じて、徐々にマラソンに向けた準備を進めていくことが予想されます。
2025年の主要目標
2025年の不破選手の主要目標は、世界陸上2025東京大会での活躍と、日本選手権での好成績、そしてクイーンズ駅伝での貢献です。
- 世界陸上2025東京大会
- 日時:2025年9月13日~21日
- 場所:東京
- 意義:世界最高峰の陸上競技大会での活躍が期待される
- 日本選手権
- 日時:2025年7月4日(金)~6日(日)
- 場所:調整中(東京)
- 意義:国内最高峰の大会での成績が世界大会の代表選考に影響
- クイーンズ駅伝
- 日時:2025年10月23日(日)
- 場所:宮城県仙台市
- 意義:実業団チームの一員としての初めての大きな挑戦
不破選手のコメント:
「世界で戦える選手になりたい。一つ一つの大会を大切にしながら、着実にステップアップしていきたい」
2025年は不破選手にとって実業団選手としての実力を試される重要な年となります。世界陸上、日本選手権、クイーンズ駅伝という3つの大きな舞台での活躍が、彼女の今後のキャリアを左右する可能性があります。
長期的な目標
不破選手の長期的な目標は、2028年ロサンゼルスオリンピックでのマラソン代表入りです。
- 2028年ロサンゼルスオリンピック開催日:2028年7月21日~8月6日
- 不破選手の年齢:2028年時点で26歳(マラソン選手として最も脂の乗る年齢)
- 現在の実績:1万メートルで日本歴代3位の記録(30分45秒21)を持つ
不破選手のコメント:
「陸上をやっていく上で五輪出場は夢であって目標。そこはしっかり目指していきたい」
2028年ロサンゼルスオリンピックは、不破選手の競技人生における最大の目標です。トラック種目での実績をベースに、マラソンでの成功を目指す彼女の挑戦は、日本陸上界にとっても大きな期待となっています。
不破選手の競技スタイルと魅力
不破選手は、小柄ながらパワフルな走りと抜群の心肺機能を持ち、トラック種目からロードレースまで幅広い適性を持つ選手です。
- 身長154cm、体重37kgと小柄ながら、大きなストライドと素早いピッチが特徴
- 平常時の心拍数が1分間に30〜35回と極めて少なく、驚異的な心肺機能の持ち主
不破選手の走りについての評価:
- 青山学院大学陸上競技部長距離ブロック監督の原晋氏:「車で例えるなら、軽自動車にスーパーカーのエンジンを搭載しているかのよう」
- スポーツジャーナリストの増田明美氏:「リニアモーターカー」に例え、「幼少期からピアノを弾いていて体の中に良いリズムがあることは、走りとどこか接点があるのではないか」
不破選手の競技スタイルは、小柄な体格からは想像できないパワフルさと、抜群のリズム感が特徴です。この独特の走りは、トラック競技からロードレースまで幅広い種目で活躍できる可能性を秘めており、今後のさらなる成長が期待されています。
怪我からの復活と今後の課題
不破選手は大学2年時からの怪我に苦しんだ時期を乗り越え、着実に復活への道を歩んでいます。
怪我の経緯と復活の過程:
- 2022年4月:右アキレス腱周囲炎が判明
- 2022年5月:股関節周りの右梨状筋故障により日本選手権1万メートルを欠場
- 2022年9月:日本学生対校選手権で145日ぶりの復帰レース、1万メートルで優勝
- 2024年12月:富士山女子駅伝で完全復活を印象づける走り
不破選手の復活への思い:
「ケガで苦しい期間が長かったけど、改めて走れる楽しさを感じられました。色々な経験ができて成長の4年間でした」
怪我からの復活過程は、不破選手に多くの学びと成長をもたらしました。この経験を活かし、実業団での活動では怪我予防と持続可能なキャリア構築が重要な課題となります。
まとめ
不破選手は、大学時代の応援への感謝と、実業団での新たな挑戦への意気込みを表明しています。
- 大学4年間で多くのファンの支持を獲得
- 実業団での活躍に期待が高まっている
- SNSなどを通じて積極的にファンとの交流を図っている
不破選手のメッセージ:
「4年間応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。実業団でも頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします」
不破聖衣来選手の実業団デビューと今後の活躍に、多くのファンが注目しています。彼女の真摯な姿勢と努力は、多くの人々に感動と勇気を与え続けるでしょう。2025年シーズン以降の不破選手の挑戦に、さらなる期待が寄せられています。