朝ドラ『ばけばけ』の主題歌「笑ったり転んだり」や、映画『ぼくのお日さま』の主題歌などで、じわじわと知名度が上がっているハンバートハンバート。
落ち着いた歌声と、ちょっとレトロな雰囲気。
なのに歌詞は、妙に今っぽくてリアル。
そんな2人を見ていると、
「この夫婦、何歳くらいなんだろう?」
「若いの? 意外とベテランなの?」
と、年齢やプロフィールが気になって検索した人も多いはずです。
この記事では、
- ハンバートハンバート2人の年齢・プロフィール
- 「意外な夫婦年齢」の正体
- 出会いからデュオ結成までの馴れ初めストーリー
- 子育てと音楽活動を両立させてきた歩み
を解説していきます。
2人は本物の夫婦デュオ!まずは基本プロフィール
佐野遊穂(さの・ゆうほ)
- 生年月日:1976年10月28日生まれ
- 出身:東京都
- 担当:ボーカル、ハーモニカ、ティン・ホイッスル、作詞 など
公式サイトやWikipediaによると、1976年生まれの東京出身。
2025年時点では40代後半(48〜49歳あたり)ということになります。
ハーモニカやティン・ホイッスル(小さな笛)を使った、あたたかいサウンドと、
少しあどけなさも残る歌声が印象的です。
佐藤良成(さとう・りょうせい)
- 生年月日:1978年10月21日生まれ
- 出身:神奈川県
- 担当:ボーカル、ギター、フィドル(バイオリン)、バンジョー、マンドリン、作詞・作曲 など
さまざまな弦楽器を操るマルチプレイヤーで、ハンバートハンバートのサウンドの土台を作っている人です。
1978年生まれなので、2025年時点では40代半ば〜後半(46〜47歳あたり)。
遊穂さんより2歳年下の“年下夫”ですね。
2人は「本物の夫婦」で、3人の息子のパパとママ
Wikipediaやインタビュー記事によれば、
佐野遊穂さんと佐藤良成さんは、プライベートでも夫婦であり、3人の男の子の両親です。
- 仕事では「音楽ユニットの相方」
- 家では「3兄弟のパパとママ」
という二つの顔を持つ夫婦デュオ。
ライブやインタビューでも、ときどき子どもの話が出てきて、
「普通の家族なんだなぁ」と感じさせてくれます。
「夫婦年齢が意外!」と言われる理由
プロフィールを見ると、2人はアラフィフ世代の夫婦。
ここで、よくある印象とのギャップを整理してみます。
① 見た目が「落ち着いているのに、妙に若々しい」
写真やMVを見ていると、
- 派手なメイクでもない
- 衣装もシンプルでナチュラル
- でも、どこか“少年・少女感”が残っている
という、不思議な雰囲気の2人です。
年齢を知ってから映像を見ると、
「え、思ったより年上だった!」
「落ち着いてるけど、50手前には見えない…」
と驚く人が多いのも頷けます。
② 歌のテーマが「若者向け」でも「大人すぎ」でもない
ハンバートハンバートの歌詞は、
- 学生の恋愛
- 20代のもどかしさ
- 子育て世代のしんどさ
- 親世代のまなざし
など、いろんな年代の気持ちが混ざっています。
だから、10代〜60代くらいまで、どの世代が聴いても
「なんか自分のことを歌われている気がする」
と感じやすい。
その結果、
- 「もっと若いのかな?」
- 「逆に、もっと年上かと思った」
と、人によってイメージがバラバラになり、
実年齢を知ると「意外!」となるわけです。
③ デビューからの年月を考えると「キャリアはベテラン級」
- 結成:1998年
- CDデビュー:2001年『for hundreds of children』
ということは、活動歴はすでに25年以上。
キャリアだけ見ると完全にベテランですが、
いまだにインディーズのようなマイペース感もあり、
「ベテラン」という言葉から連想する“貫禄ゴリゴリ”な感じがあまりありません。
「落ち着いた雰囲気」「等身大」「ベテラン感もあるのに柔らかい」
――このバランスが、年齢を聞いたときの「意外さ」を生んでいるように感じます。
馴れ初め:大学サークルから始まった2人の出会い
では、2人はどうやって出会ったのか。
ここからは、インタビューや解説記事をもとに、馴れ初めストーリーを追っていきます。
大学の学園祭で「初めての出会い」
音楽インタビューによると、2人の出会いは、
大学時代の文化祭(学園祭)でした。
- 良成さん:早稲田大学に在学。フォークやロックのコピーをやるバンドを組んでいた。
- 遊穂さん:和光大学に在学。音楽が好きで、友人のバンドを見に行くタイプ。
ある日、良成さんが、遊穂さんの大学の文化祭に遊びに行ったとき、
そこで歌っていた彼女の姿に出会います。
インタビューでは、
「良成が、私の大学の文化祭に遊びに来たのが最初の出会い」
と、遊穂さん自身が語っています。
最初は「6人組バンド」の一員として
当時、良成さんは、
- 高校時代の仲間
- 大学サークルの仲間
などを集めて、6人編成のバンドを組んでいました。
そこに「コーラスとして入ってみない?」と声をかけられ、
遊穂さんがバンドメンバーに加入。
この段階では、あくまで
- 「大学の仲間がやっているバンド」
- 「ボーカルとコーラスの関係」
という、学生バンドあるあるの距離感だったようです。
6人から2人へ:ハンバートハンバート結成まで
就職活動でメンバーが抜けていく
大学4年生になると、多くのメンバーは就職活動へ。
音楽を本気で続ける人と、そうでない人の間で、
少しずつ生活のリズムがズレ始めます。
記事によれば、
就活や進路の関係でメンバーが次々と抜けていき、
気がつけば残ったのは佐藤良成と佐野遊穂の2人だけになったそうです。
そこで、
「じゃあ、2人でできる形を考えよう」
となり、ハンバートハンバートの原型となる男女デュオとしての活動がスタートします。
コンビ名の由来は、文学作品の登場人物
ユニット名「ハンバートハンバート」は、
ロシア系アメリカ人作家・ナボコフの小説『ロリータ』の主人公の名前が由来と言われています。
小説の内容自体はかなり問題作ですが、
- 響きのおもしろさ
- 名前としてのインパクト
から、この名前をグループ名に選んだそうです。
1998年、正式に「ハンバートハンバート」として活動開始
こうして2人は、
- 歌とギターを中心としたアコースティックデュオとして
- 1998年に「ハンバートハンバート」を結成
ライブハウスやカフェ、公民館のような会場も含め、
地道にライブを重ねていきます。
2001年には、1stアルバム『for hundreds of children』でCDデビュー。
2005年のシングル「おなじ話」がFM局のパワープレイに選ばれ、
全国区の知名度が広がっていきました。
いつ結婚した?家族になってからの歩み
結婚の時期は「デビュー前後〜活動初期」と考えられる
2人がいつ入籍したかについては、
はっきりした日付までは公表されていません。
ただし、
- 2000年代前半から「夫婦デュオ」として紹介されていること
- 2010年代前半の時点で、すでに子どもがいるインタビューがあること
などから、
デビュー前後〜活動初期のどこかで結婚したと考えられます(あくまで推測レベルです)。
3人の息子と、ライブ活動の両立
雑誌インタビューや子育て系メディアによると、
ハンバートハンバートの2人には3人の息子がいます。
- 子どもが小さい頃は、
「土日はできるだけ仕事を入れない」年を作ったり、
ツアーの日程を工夫したりしながら、子育てとのバランスを取ってきたそうです。
このあたりの話はインタビューを読んでいても本当にリアルで、
- 「運動会に行きたかったけど、仕事で行けなかった」
- 「『今回は行けるよ!』と言うと、子どもがすごく喜ぶ」
といったエピソードが語られています。
ミュージシャンという不規則な仕事をしながらも、
できる範囲で“親としての時間”を確保しようとしてきた夫婦なんだと伝わってきます。
「週休2日宣言」で話題に
2010年代後半〜2019年頃には、
ハンバートハンバートが「週休2日宣言」をしたことも話題になりました。
- 子育て
- 自分たちの健康
- 長く音楽を続けるペース作り
こうしたものを考えた結果、
「ライブやレコーディングを詰め込みすぎない」
という判断に至ったそうです。
結果として、
- 家族と過ごす時間が増えた
- 無理のないペースで音楽を続けられるようになった
という、前向きな働き方改革になっています。
夫婦で一緒に仕事をするって、実際どうなの?
「ずっと一緒にいる」からこそ、適度な距離感も大事
夫婦で同じバンドをやる、というのはなかなかレアケースです。
インタビューを読んでいると、
- 仕事でも24時間一緒
- 家でも当然一緒
という状況になりがちなので、
意識的に距離を取ることも大事だと語っている場面があります。
- お互いのソロ活動をやってみる
- 別々の現場に出ることもある
など、“夫婦だけど相棒でもある”というバランスを探りながら、今の形に落ち着いてきたようです。
夫婦だからこその「ケンカ」と「強さ」
夫婦でユニットを続けていれば、もちろんケンカもあるはずです。
ただ、長年のインタビューを見ていると、
- 「ケンカも、最終的には歌の中に溶けていく」
- 「相手への不満やモヤモヤが、曲作りのエネルギーになることもある」
といったニュアンスも感じられます。
- 距離が近いからこそ、ぶつかる
- でも、距離が近いからこそ、支え合える
この「めんどくささ」と「心強さ」の両方が、
ハンバートハンバートの歌のリアリティにつながっているのかもしれません。
年齢を重ねたからこそ書ける、ハンバートハンバートの歌
最後に、2人の年齢や人生経験が、
どんなふうに作品の世界に反映されているかも、少し見てみましょう。
若い頃には書けなかった「家族の歌」
- 「家族行進曲」
- 「がんばれ兄ちゃん」
- 子どもや親をモチーフにした楽曲たち
これらの曲には、
子育てや家族の現実を知っている人ならではの視点がたくさん詰まっています。
ただ「家族っていいよね」とキレイごとを言うのではなく、
- めんどくささ
- うまくいかない瞬間
- それでも一緒にいる理由
こうしたものを、淡々と、でもやさしく歌っているのがハンバート流です。
40代〜50代だからこそ書ける「弱さ」と「諦め」の歌
最新作『カーニバルの夢』や、映画主題歌「トンネル」などを聴いていると、
- 若い頃のような“勢いだけ”ではない
- かといって、完全に諦めてもいない
- 「現実は現実として受け止めよう」という落ち着き
がにじんでいます。
これはやはり、
- 子どもを育て
- 仕事を続け
- 親の世代のことも考え始める
――そんな40代〜50代だからこそ、
自然に染み出てくるものなのだと思います。
「意外と年上」だからこそ、安心して聴ける
2人の実年齢を知ったとき、
思わず「意外!」と感じた人も多いはずですが、同時に、
「あ、このふたり、ちゃんと人生を生きてきた人たちなんだな」
という、変な安心感も生まれてくるのではないでしょうか。
- しんどいことを知っている
- それでも、まだ歌うことをやめていない
そんな夫婦だからこそ、
ハンバートハンバートの歌は、私たちの日常にそっと寄り添ってくれるのだと思います。
まとめ
最後に、この記事のポイントをまとめます。
もしこの記事で、2人の年齢や馴れ初めが少し身近に感じられたなら、
あとは音楽そのものに触れてみてください。
- 「おなじ話」
- 「ぼくのお日さま」
- 「家族行進曲」
- 「笑ったり転んだり」
このあたりを、年齢やバックグラウンドを知った上で聴き直すと、
きっと歌詞の一行一行が、前より少しだけ深く胸に響いてくるはずです。


