最近、「Perfumeのあ〜ちゃんの結婚相手が吉田カバンの社長」というニュースが出て、一気に注目が集まった吉田幸裕(よしだ・ゆきひろ)社長。
そんな素朴なギモンを整理してみます。
最初にハッキリお伝えしておくと、
- 吉田幸裕社長の「正確な年収の金額」は公表されていません。
- ですので、この記事では「会社の規模」や「一般的な社長の年収相場」から、“だいたいこのくらいのレンジかな”というイメージをお伝えする形になります。
「ズバリ○○円!」と断定するのはデマにつながるので、そこはきちんと線を引きながら解説していきますね。
そもそも吉田幸裕社長ってどんな人?
まずはざっくりプロフィールから。
- 鞄ブランド「PORTER(ポーター)」などで知られる
株式会社吉田(通称:吉田カバン)の代表取締役社長 - 代々続く吉田カバンの「三代目」にあたる存在
(創業者・吉田吉蔵 → 二代目・吉田滋 → 三代目・吉田輝幸 → 現社長・吉田幸裕 という流れ) - 2025年11月、Perfumeのあ〜ちゃん(西脇綾香さん)と結婚した相手としてニュースに
いわゆる「創業家の三代目」でありつつ、
今の時代に合うブランド戦略・コラボ企画なども仕掛けている、
“老舗を現代風にアップデートしている社長”というポジションです。
「吉田カバン」=株式会社吉田ってどんな会社?
■ 有名ブランドいろいろ
吉田カバンといえば、やはりこのブランド名を思い浮かべる人が多いでしょう。
- PORTER(ポーター)
- LUGGAGE LABEL(ラゲッジレーベル)
- POTR(ポーター)
デパートやセレクトショップ、オンラインショップなどで、
黒いタグに「PORTER」と書かれたバッグを見たことがある人は多いはずです。
■ 会社の基本情報
公開されている会社情報をまとめると、株式会社吉田(吉田カバン)はこんな感じです。
- 事業内容:
自社ブランド鞄・財布小物の企画・デザイン・製造・卸販売・小売 - 本社:東京都千代田区東神田
- 代表者:代表取締役社長 吉田幸裕
いわゆる「モノづくりメーカー」+「ブランドビジネス」を両方やっている会社ですね。
会社規模:売上はいくら?従業員はどのくらい?
一番気になる「会社としてどれくらいの規模なの?」というところを、数字で見てみましょう。
■ 最新に近い数字(採用サイトなどより)
就活サイトの会社概要によると、株式会社吉田(吉田カバン)の規模感は以下の通りです。
- 資本金:2,000万円
- 売上高:201億円(2025年5月期実績)
- 従業員数:303名(男女比 186:117)
同じ会社の別年度のデータを見ると、
- 売上高:196億円(2024年5月期実績)
という情報もあり、ここ数年はおおよそ「売上200億円前後・従業員300人前後」の規模で推移していることがわかります。
■ 少し前の数字と比べてみる
少し古いですが、社長自身が講演で語った数字もあります。
- 売上高:148億円
- 社員数:159名
- 経常利益:32億円
- 営業利益:29億円(平成20年=2008年ごろの数字)
ここから読み取れるのは、
2008年ごろ → 売上148億円/社員159名
2025年ごろ → 売上約200億円/従業員300人前後
と、売上も人員もじわじわと増えてきた中堅メーカーというイメージです。
■ 「売上200億の会社」ってどのくらいの大きさ?
感覚的に分かりづらいので、ざっくりイメージを言葉にすると…
- 上場企業の中でも小〜中規模クラス
- 「社員数数十人の町工場」よりはだいぶ大きい
- とはいえ、何万人も抱える巨大企業ではない
- 「こだわりのある専門メーカーとしてはかなり大きめクラス」
といったところです。
中小企業の中でも、
- 「売上が数億〜10億未満」の会社が本当にたくさんある中で、
- 売上200億円規模というのは、かなり優良な中堅企業グループ
といっていいレベルです。
なぜそこまで売上があるのか?ビジネスモデルをざっくり整理
「なんでそんなに売れるの?」という視点から、ビジネスの中身をかんたんに整理してみます。
① 自社ブランドでの企画・開発
- 自分たちでデザインを考え、
- 生地や金具にもこだわり、
- 使い勝手や耐久性を徹底的にチェックする
いわゆる「OEM(他社ブランドの製造)」だけでなく、
自社ブランドで勝負しているのが大きな強みです。
② 卸販売+直営店+ECの組み合わせ
ビジネスの大きな柱は、
- 百貨店・専門店などへの卸販売
- 自社の直営店やオンラインショップなどの小売
この「BtoB(企業向け)+BtoC(一般向け)」の両輪で売上を作っています。
③ ブランド力による「長く売れ続ける」ビジネス
一度ヒットしたシリーズが、
- 10年単位で売れ続ける
- 別カラーや別サイズを追加してシリーズ展開
- コラボ企画で話題作り
というサイクルに乗ると、商品ライフサイクルが長くなり、
安定した売上と利益を生み続けられるのがブランドビジネスの特徴です。
吉田カバンの代表格「PORTER」は、まさに“長く愛される定番ブランド”になっているので、売上も比較的安定しやすいと考えられます。
本題:吉田幸裕社長の年収は?【結論から】
いよいよ本題の「年収」の話です。
■ まず結論
- 吉田幸裕社長の「年収の具体的な金額」は、公表されていません。
- 株式会社吉田は非上場企業なので、
「社長が年にいくらもらっているか」を、
一般に公開する義務はありません。
そのため、
「○億円らしい」「△△円という噂がある」
といった話は、根拠のない推測かデマである可能性が高いです。
この記事でも、個人に対して具体的な金額を断定することはしません。
ただし、
- 会社の規模(売上・従業員数)
- 一般的な日本企業の「社長の年収相場」
といったオープンな情報から、
「だいたいこれくらいのレンジにいると考えるのが自然だろう」
という“イメージの話”はできます。
ここから先は、あくまで一般論ベースの解説として読んでください。
一般論としての「社長の年収相場」
まず、「日本の社長の年収相場」がどんな感じかを見てみましょう。
■ 中小企業社長の平均年収
調査によって数字は変わりますが、たとえば中小企業を対象とした調査では、
- 中小企業の社長の平均年収は1,000万〜1,700万円前後というデータが多い
また、資本金別の平均役員報酬を見ると、
- 資本金2,000万円未満の企業:平均約660万円
- 資本金2,000万円以上:平均約1,000万円
- 資本金1億円以上:平均約1,450万円
- 資本金10億円以上:平均約2,000万円超
といった数字も出ています。
■ 上場企業クラスの社長の平均年収
一方で、上場企業やそれに匹敵する規模の企業を対象とした調査では、
- 社長の年間報酬の平均:およそ3,000万〜5,000万円台
- 従業員300人未満クラスの会社の社長年収は約3,300万円というデータも
など、「中小企業全体」よりもだいぶ高い水準になっています。
■ 何が年収を決めるのか?
社長の年収は、
- 会社の売上・利益
- 従業員数などの規模
- 株主構成(オーナー企業かどうか)
- 役員報酬としての給与+配当収入
などで大きく左右されます。
吉田カバンのような、
- 売上約200億円
- 従業員300人前後
- 創業家が経営しているオーナー企業色の強い会社
では、
「役員報酬としての“給与”」+「株主としての“配当”」の合計=社長の実質的な年収
というケースが多いと考えられます(※あくまで一般論)。
吉田カバンの規模から見た「社長年収のイメージ」
ここまでの情報を組み合わせて、あくまで“イメージ”として考えてみましょう。
■ 規模的にはどのゾーンか?
- 売上200億円規模
- 従業員数300人前後
という条件だけを見ると、先ほど紹介した
「従業員300人未満クラスの社長年収:約3,300万円(上場・準上場企業の調査)」
といったゾーンに近い規模感です。
ただし、吉田カバンは非上場企業であり、業種も「人気ブランドビジネス」という特徴があります。
そのため、
- 「売上の割に利益率が高い」
- 「オーナー企業なので株主の意向で報酬を調整しやすい」
など、一般的な上場企業とは違う要素も加わります。
■ とはいえ「飛び抜けた超高額」かというと…
一方で、「年収○億円!」というレベルになるのは、
- 時価総額が何千億〜何兆円クラスの上場企業
- 世界展開している巨大企業のトップ
など、ごく一部の例です。
吉田カバンは「世界中に熱狂的ファンがいるブランド」ではありますが、
会社の規模としては“堅実な中堅メーカー”クラス。
そのため、一般的なイメージとしては、
「平均的な中小企業社長よりはかなり高い」
「巨大上場企業のトップほど、ケタ違いの年収ではない」
というゾーンにいると考えるのが自然でしょう。
■ 大事なのは「具体的な数字を断定しない」こと
繰り返しになりますが、
- 個人名とセットで「年収○○円」と断定する情報は、基本的に根拠がありません。
- 特に、非上場企業のオーナー社長の場合、外からは正確な金額を知る手段がないのが現実です。
なので、
「ネットで見た○○円って本当?」
という話には、かなり疑いの目で見るくらいがちょうどいいと思っておいてください。
「年収」よりも見えてくる、吉田カバンという会社の価値
ここまで読むと、
「結局、いくらもらってるのかはハッキリしないのか…」
と感じるかもしれません。
でも、社長の“具体的な年収の数字”はわからなくても、
- 売上が200億円規模にまで育っていること
- 社員数300人規模の安定した会社になっていること
- 長年愛されるブランドを作り、次の世代にもつなげていること
という「会社としての実績」や「ブランドとしての価値」は、
公開された数字や歴史からしっかり見えてきます。
言い換えると、
年収がいくらかよりも、
「どんな会社を、どう育ててきたか」
「どんなブランドを残していくのか」
の方が、その社長の“すごさ”を測るうえでは、よっぽど重要だとも言えます。
吉田カバンの場合、
- 職人の技術を大切にする「一針入魂」の姿勢
- メイド・イン・ジャパンにこだわったものづくり
- 流行に流されすぎない、長く使えるデザイン
といった価値観を守りつつ、
コラボや新ブランドで新しいファンも増やしているところに、
吉田幸裕社長の手腕が表れていると言えるでしょう。
まとめ
最後に、ポイントを整理しておきます。
● 吉田カバン(株式会社吉田)について
- PORTERやLUGGAGE LABELなどの鞄ブランドで有名
- 事業内容は、鞄・財布小物の企画〜製造〜卸販売〜小売までを一貫して行う
- 売上高はここ数年約200億円前後
- 従業員数は300人前後の中堅メーカー
● 吉田幸裕社長について
- 創業家の流れを継ぐ三代目社長
- Perfumeのあ〜ちゃんの結婚相手としても話題に
● 年収について
- 正確な金額は公表されておらず、外から知ることはできない。
- 日本全体のデータでは、
- 中小企業社長の平均年収は1,000万〜1,700万円前後
- 従業員300人未満クラスで、上場等企業の社長平均は約3,300万円
- 吉田カバンの規模感から考えると、
- 「平均的な中小企業社長よりはかなり高め」
- 「超巨大上場企業のトップほどケタ違いではない」
というレンジ感をイメージするのが現実的




