インドネシア火山噴火はどこで起きた?スメル火山の場所【地図付き】

インドネシア火山噴火はどこで起きた?スメル火山の場所【地図付き】 海外

2025年11月19日、インドネシア・ジャワ島のスメル火山が大きく噴火しました。
ニュースやSNSでは、

  • 「インドネシア火山噴火」
  • 「スメル火山」
  • 「津波は大丈夫?」
  • 「バリ旅行への影響は?」

といった言葉がたくさん流れています。

でも、

「そもそもスメル火山ってどこにあるの?」
「インドネシアのどのあたりで噴火しているのか、地図で知りたい」

と思っている方も多いはずです。

この記事では、

  • インドネシア火山噴火はどこで起きたのか(場所)
  • スメル火山がどんな火山なのか
  • 周辺の都市・観光地との位置関係
  • 津波との関係や、日本人が気をつけるポイント

を解説していきます。


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インドネシアとジャワ島の中での「スメル火山」の位置

まずは、ざっくりした地図感覚をつかみましょう。

インドネシアのどのへん?

  • インドネシアは、1万以上の島がある島国です。
  • 日本の南西、赤道のあたりに広がっていて、バリ島やジャカルタ(首都)がある国、と言えばイメージしやすいと思います。

スメル火山があるのは、このインドネシアの中でも

「ジャワ島(Java)」の東側

です。

ジャワ島の中での位置

ジャワ島は、ざっくり言うと

  • 西側:首都ジャカルタ
  • 真ん中:バンドンなどの都市
  • 東側:スラバヤ(大きな港湾都市)

といった感じで、大都市が横一列に並んでいます。

スメル火山は、ジャワ島の東側、東ジャワ州にある火山です。


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スメル火山ってどんな火山?

次に、火山そのものの基本情報を、なるべくシンプルに整理します。

ジャワ島で一番高い山

  • 名前:スメル火山(Semeru)
  • 標高:3,676メートル
  • 種類:成層火山(円すい形の火山)
  • 場所:インドネシア・ジャワ島の東ジャワ州

3,676メートルという高さは、富士山(3,776メートル)とほぼ同じクラスです。
つまり、

「ジャワ島版の富士山」+「しかも、かなり活動的な火山」

とイメージするとわかりやすいです。

すごく活動的な活火山

スメル火山は、インドネシアでも特に噴火回数の多い活火山のひとつです。
記録が残っているだけでも、19世紀以降、噴火をくり返してきた火山で、現在も「継続噴火中」とされるほど、常に活動しています。


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行政区画で見るスメル火山の位置(どの県にある?)

日本でいう「県」にあたる単位でいうと、スメル火山は

  • マラン県(Malang)
  • ルマジャン県(Lumajang)

この2つの県の境目付近にまたがっています。

さらに、ここ一帯は

  • ブロモ・テンゲル・スメル国立公園(Bromo Tengger Semeru National Park)

という国立公園の一部にもなっていて、
火山・高原・砂漠状のカルデラなどが集まった、世界的にも有名な観光エリアです。


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地図でイメージするスメル火山の位置関係

ここからは、「地図付き」の代わりに、言葉で地図を描くイメージで説明します。

日本から見た位置

  • 日本(東京)から見て、南西方向にインドネシアがあります。
  • そのインドネシアの「まん中あたり」にジャワ島があります。
  • さらにそのジャワ島の東側に、スメル火山があります。

ジャカルタ・バリとの距離感

移動距離の目安としては、

  • ジャカルタ(首都)〜スメル火山:およそ706km
  • バリ島〜スメル火山:およそ390km

です。

飛行機やバスを乗り継いで行く距離なので、
「バリからすぐ近く」というほどではありませんが、同じインドネシア国内・比較的近いエリアというイメージです。

周辺の主な都市

  • 北側:スラバヤ(東ジャワ州最大の都市)
  • 西側:マラン(高原の観光都市)
  • 南側:インド洋沿岸の町々(ルマジャン県など)

地図で見ると、スメル火山はジャワ島東部の内陸側にポンと立っている山で、
その周りを、農村や小さな町、そして川が取り巻いている形になります。


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今回の噴火はどこで起きた?(2025年11月の状況)

では、今回「インドネシア火山噴火」としてニュースになっている噴火は、
スメル火山の中のどのあたりで起きているのかを見ていきます。

噴火しているのは「山頂付近の火口」

スメル火山の山頂付近には、

  • ジョングリング・セロコ火口(Jonggring-Seloko)

と呼ばれる活動的な火口があります。
今回の噴火も、この山頂付近の火口から、

  • 高さ5〜6km級の噴煙(火山灰の柱)
  • 山肌を流れ下る火砕流(熱いガスと岩と灰の混合体)

が観測されています。

危険区域の広がり

インドネシアの火山当局は、

  • 山頂から2.5km以内には近づかないこと
  • 特に南東側(Besuk Kobokan 方面)では8km以上はなれておくこと

など、かなり厳しい立ち入り制限を出しています。

火砕流は、※最新の情報では8km近くまで到達したとされており、
周辺の村からは住民が避難所に移動しています。


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「津波は来るの?」という不安について

検索キーワードを見ると、

「インドネシア火山噴火 津波」

という組み合わせも多く見られます。
これは、過去に「海底火山の巨大噴火→津波」というニュース(トンガなど)があったため、不安になっている人が多いからだと考えられます。

結論:スメル火山は「内陸の山」で、海底火山ではない

まずおさえておきたいのは、

  • スメル火山は、ジャワ島の内陸にある陸上火山
  • 海の中にある海底火山ではない

という点です。

そのため、

「火山そのものの噴火が、直ちに大津波を生むタイプの場所ではない」

と言えます。

では、なぜ「津波」という言葉が出てくるのか?

今回のような大規模噴火が起きると、

  • 大気のゆれ(空気の波)
  • 地震のゆれ
  • 山体崩壊(もし起きた場合)

などから、二次的に津波の可能性がないかを、各国の気象機関や専門機関がチェックすることがあります。

一部の海外メディアで、日本の気象庁が津波の可能性を調べているといった報道もありますが、
現時点で、スメル火山の噴火によって大きな津波が発生したという公式情報は出ていません(2025年11月19日時点)。

「津波」という言葉だけが一人歩きして不安になるよりも、

  • 気象庁
  • インドネシア当局
  • 信頼できる報道機関

などの公式発表を確認することが、落ち着いた情報収集につながります。


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バリ旅行や日本への影響は?

検索されがちな疑問として、

「バリ旅行への影響は?」
「日本行き・日本発の飛行機は大丈夫?」

というものもあります。

航空機への影響

今回の噴火では、

  • 高度5〜6km、報道によっては約1万6,000〜1万8,000フィート以上の高さまで噴煙が上昇し、
  • オーストラリアの火山灰情報センター(VAAC)などから、航空機向けに「レッド」レベルの警報が出されています。

火山灰はジェット機のエンジンに大きなダメージを与えるおそれがあるため、

  • インドネシア国内線
  • 近隣国との国際線
  • バリ行き・バリ発の便

などで、欠航・遅延・ルート変更が発生する可能性があります。

旅行者としてできること

バリやインドネシアに旅行する方は、

  1. 利用する航空会社の公式サイト・アプリ
  2. 空港の発着情報
  3. 外務省や旅行会社からの注意情報

などをこまめにチェックすることが大切です。

「今すぐ日本が危険」という状況ではありませんが、
飛行機の運航への影響は、火山から離れた地域にも波及しやすいので、最新情報の確認は欠かせません。


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なぜスメル火山はよく噴火するのか?かんたん解説

ここからは、少しだけ火山の仕組みにふれておきます。

「環太平洋火山帯」にある国

インドネシアは、いわゆる

  • 「環太平洋火山帯(Ring of Fire)」

と呼ばれる、火山や地震がとても多いエリアに位置しています。

このライン上には、

  • 日本
  • インドネシア
  • フィリピン
  • ニュージーランド
  • 南北アメリカの太平洋側

など、多くの火山・地震国があります。

プレートが沈み込む場所にある火山

スメル火山があるジャワ島の下では、

  • インド・オーストラリアプレート
  • スンダプレート(ユーラシアプレートの一部)の下に沈み込んでいます。

プレートが沈むと、その先端で岩石が溶けてマグマになり、
それが地表へ上がってきて火山をつくります。

インドネシアには、このような仕組みで生まれた火山が約130もあると言われていて、スメル火山もそのひとつです。


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地図を見ながらニュースを読むコツ

最後に、「場所」を意識してニュースを読むときのポイントをまとめます。

① まずは「国」→「島」→「県・都市」の順でイメージする

  1. インドネシア
  2. その中のジャワ島
  3. 東ジャワ州のマラン県・ルマジャン県の境目にスメル火山

というように、大きい単位から小さい単位へと頭の中でズームしていくと、
ニュースの位置情報がぐっと理解しやすくなります。

② いつも聞く地名との距離をセットで覚える

  • ジャカルタから約700km
  • バリ島から約390km

という数字と一緒に覚えておくと、

「あ、あのバリからはこんな距離にある火山なんだな」

と、距離感が一気につかみやすくなります。

③ Googleマップなどで一度だけでも実際に見る

時間があるときに、

  • 「Semeru」
  • 「Gunung Semeru」
  • 「Mount Semeru」

などで地図アプリを一度検索してみるのもおすすめです。

一度でも山の形や周りの川、村の名前を眺めておくと、
次に「スメル火山が噴火」と聞いたとき、

「あの辺の村、大丈夫かな……」

と、自分ごととしてニュースを受け止めやすくなります。


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まとめ

この記事では、

  • インドネシア火山噴火はどこで起きたのか?
  • スメル火山がインドネシアの中のどの位置にあるのか?
  • 周辺の都市・バリとの距離感
  • 津波との関係や、旅行者が気をつけたいポイント

を整理してきました。

ポイントをおさらいすると…

  1. 噴火しているのは、インドネシア・ジャワ島東部の
    東ジャワ州「スメル火山(標高3,676m)」
  2. 行政的には、マラン県とルマジャン県の境目に位置し、
    ブロモ・テンゲル・スメル国立公園の一部。
  3. スメル火山は内陸の活火山であり、今回の噴火そのものが
    直接大津波を生むタイプではない
  4. ただし、噴煙や火砕流の影響で、周辺地域の住民の避難や航空機の運航への影響が出ている。
  5. バリ・日本への「今すぐの危険」というよりは、
    フライト情報・公式発表をこまめに確認することが大切。

ニュースで「火山噴火」と聞くと、とても怖く感じますが、
「どこで、何が起きているのか」が地図でイメージできると、
必要以上に不安にならず、落ち着いて状況を理解しやすくなります。

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