「え、家にあるポッキーも回収対象なの…?」
ニュースを見て、こう思った人は多いはずです。
江崎グリコは2025年12月8日、ポッキーシリーズを含むチョコレート製品20品目・約600万個の自主回収を発表しました。理由は「香辛料の香りが移って、本来と違う風味になったから」で、安全性には問題ないと説明されています。
とはいえ、
- うちのポッキーは対象?
- パッケージのどこを見ればいいの?
- 回収してもらうにはどうしたらいい?
- QUOカードって本当にもらえるの?
というところは、公式発表を読んでも「なんとなく分かるけど、スッと頭に入らない…」となりがちです。
そこでこの記事では、
- 今回のポッキー回収のざっくり概要
- 回収対象になりうる主なポッキー商品
- パッケージのどこを見れば対象かわかるか(見分け方)
- インターネットor電話での回収申込み方法
- QUOカード返金の流れと注意点
- よくありそうなギモンQ&A
を順番に整理していきます。
今回の「ポッキー自主回収」はどんな話?
まずは全体像をざっくり押さえましょう。
いつ・誰が・何を発表した?
- 発表日:2025年12月8日
- 発表した会社:江崎グリコ株式会社
- 対象:
- 『ポッキーチョコレート』『ポッキー<極細>』など
- チョコレート製品 20品目
- 合計 約600万個 を自主回収
販売エリアは日本全国で、スーパー、コンビニ、ドラッグストア、通販、オフィスグリコなど、ふつうに私たちが買うお店ほぼ全部が対象に入っています。
なぜ回収するの?原因は?
公式発表によると、原因はかなりシンプルです。
- カカオ豆を保管していた物流倉庫を改修工事していた
- そのあいだ、カカオ豆と香辛料を同じ場所に一時的に置いていた
- その結果、香辛料の香りがカカオ豆に移ってしまった
- それを使って作った一部の商品が、
「チョコなのにスパイシーっぽい」
といった本来と違う風味になった
…という流れです。
危険なの?食べちゃったけど大丈夫?
ここが一番気になるところだと思います。
会社の説明やニュース各社の報道では、
「香辛料由来の風味を感じる場合があるが、そのまま食べても安全性に問題はない」
とはっきり書かれています。FNNプライムオンライン
つまり、
というスタンスです。
回収対象になりうる「ポッキー」商品はどれ?
20品目すべてをここに細かく書くと大変なので、
この記事では「特にポッキー系で気にしておきたいもの」を中心に整理します。
公式資料や詳細にまとめた記事によると、主な対象商品は次のとおりです。
ポッキーシリーズ(代表的なもの)
- ポッキーチョコレート
- ポッキー<極細>
- ポッキーチョコレート<8袋>
- 業務用ポッキーチョコレート
- 景品用ポッキーチョコレート
- 販売促進用ポッキーチョコレート
季節・特別タイプのポッキー
- 冬のくちどけポッキー
- 冬のくちどけポッキー<ふぞろい品>
- ジャイアントポッキー
- ジャイアントドリームポッキー
- ポッキー 女神のルビー
- ポッキー 大人の琥珀
ポッキー以外だけど一緒に回収されるチョコ
- 神戸ローストショコラ(いくつかの種類)
- メンタルバランスチョコレート GABA シリーズ
- LIBERA(ビター・ミルク) など
大事なのは、「商品名だけで決まるわけではない」という点です。
同じ「ポッキーチョコレート」でも、
- 賞味期限
- 記号(ロット記号)
- JANコード(バーコードの数字)
などの条件を組み合わせて、「これは対象」「これは対象外」と決まります。
ここから先は、「家にあるポッキーが対象かどうか」を自分でチェックする方法を見ていきましょう。
家のポッキーが対象かどうかの見分け方【5ステップ】
ステップ0:あわてて捨てない
まずはこれだけ覚えてください。
袋や箱は絶対に捨てないでください。
回収の申し込みには
- 賞味期限
- JANコード
- 必要に応じて記号
など、パッケージに書いてある情報が必要です。中身だけ捨ててしまうと、確認や申請がややこしくなります。
では、順番に見ていきます。
ステップ1:商品名を確認する
箱や袋の表面に書いてある商品名を見ます。
- 「ポッキーチョコレート」
- 「ポッキー<極細>」
- 「冬のくちどけポッキー」
- 「ジャイアントポッキー」
- 「ポッキー女神のルビー」
- 「ポッキー大人の琥珀」
など、先ほど挙げたリストのどれかに当てはまるか確認してください。
ここに入っていないポッキー味の別商品(アイスなど)は、今回の対象ではありません。
ステップ2:賞味期限(年月)を見る
次に、パッケージに書かれた賞味期限をチェックします。
- 裏面や底面に「2026.5」「2026.9」などの形で書かれています。
- ニュースによると、今回の回収対象は「2026年5月〜10月」が賞味期限のものです。FNNプライムオンライン
ざっくり言うと、
「2026年5月」「2026年6月」…「2026年10月」のどれかなら、対象の可能性あり
それより前(2026年4月以前)や後(2026年11月以降)なら、今回の回収対象ではないと考えてOKです。
ステップ3:記号(ロット記号)をチェック
一部の商品では、賞味期限だけでなく、
そのそばに書かれている記号(ロット記号)も条件に入っています。
たとえば、
- 「2026.9」の後に「/SS○○」のような記号が付いていて、
- 「SS」で始まるものだけが対象
といった形です(これはあくまで例ですが、実際にこうした条件が書かれています)。
ポイント
- 賞味期限の近くにある数字やアルファベットの並びも、まとめてメモしておく
- 自分で判断しづらければ、そのままの表示を見ながら公式PDFや問い合わせ窓口で確認する
ステップ4:JANコード(バーコードの数字)を照合する
JANコードとは、バーコードの下に書いてある13桁の数字です。
公式発表のPDFや詳しい解説記事では、
このJANコードまできちんと一覧に載っています。
やり方はシンプルです。
- パッケージ裏のバーコード下の数字をメモする
- 公式の対象商品一覧(PDF)を開く
- 商品名と賞味期限だけでなく、JANコードも同じかどうかを見る
ここまで一致すれば、ほぼ確実に回収対象と言ってよいでしょう。
ステップ5:公式の「対象商品一覧(PDF)」で最終確認
最終チェックは、グリコ公式サイトの一覧を見るのが一番確実です。
- 江崎グリコ公式サイト
→ ニュースセンター
→ 「商品回収に関するお詫びとお知らせ」(2025年12月8日)ページ
→ 中ほどにPDFリンク(対象商品一覧)が用意されています。グリコ
PDFには、
- 商品名
- 内容量
- 賞味期限の範囲
- JANコード
- 一部商品の場合は記号の条件
などが、表形式でまとまっています。
「自分で見てもよく分からない…」
という場合は、パッケージを手元に置いた状態で、
このあと紹介する電話窓口に聞くのがいちばん安心です。
回収を申し込む手順【インターネット/電話】
「どうやら対象っぽいぞ」というポッキーがあったら、
次は回収の申し込みです。
基本の流れ(ざっくり)
公式の案内をまとめると、流れはこうです。リコールプラス
- インターネット受付フォーム または 電話で連絡する
- グリコ側で情報を確認
- 宅配業者が自宅などに引き取りに来る(送料はかからない)
- 後日、商品代金相当のQUOカードが郵送(宅配)で届く
インターネットから申し込む場合
インターネットが使える人は、こちらが基本です。
- 公式サイトの「商品回収に関するお詫びとお知らせ」ページから
→ 専用の受付フォームにアクセスできます。リコールプラス
フォームには、次のような項目を入力します(例):
- 名前
- 住所・電話番号
- 対象商品の商品名
- 個数
- 賞味期限
- JANコード など
入力が終わると、受付メールが届くか、画面上で受付完了の表示がされます。
その後、グリコが手配した宅配業者が自宅に回収に来てくれるという仕組みです。
電話で申し込む場合
インターネットが苦手な場合は、電話窓口を使えます。
- 窓口名:グリコお客様センター「商品回収係」
- フリーダイヤル:0120-122-859
- 受付時間:月〜金 9:00〜17:00
- 2025年12月13日・14日(週末)も臨時で受付
電話する前に、
- 商品名
- 賞味期限
- JANコード
- 個数
あたりをメモしておくと、会話がスムーズです。
QUOカードはどうやって届く?いつ頃?金額は?
QUOカードの基本ルール
今回のポッキー回収では、
「後日、商品代金相当のQUOカードをお送りいたします」
という形になっています。リコールプラス
つまり、
- お金そのものが振り込まれるわけではなく
- コンビニや書店などで使えるプリペイドカード(QUOカード)で返金される
というイメージです。
どのくらいで届くの?
今回の発表では、
「何週間後に届きます」といった具体的な日数は明記されていません。
ただし、グリコが過去に行った別の自主回収では、
- 商品到着後、数週間〜1か月ほどでQUOカードを発送
という目安が示されていた例があります。
今回は対象が約600万個と非常に多いため、
通常より時間がかかる可能性もあると考えておくと、気持ち的に楽かもしれません。
金額はいくら分?
公式の説明では「商品代金相当」とのみ書かれており、
個々のケースで具体的な金額までは公表されていません。
過去の例では、
購入額より少し多めの金額分のQUOカードが届いたケースもあったようですが、
今回も同じとは限らないので、「だいたい商品代くらい」と思っておくのがよさそうです。
よくありそうなギモンQ&A
Q1. もう食べちゃったけど、どうしたらいい?
A. 公式の説明では、
香辛料由来の風味を感じる場合はあるが、
そのまま食べても安全性に問題はない
とされています。
つまり、
- すでに食べてしまったからといって、
「今すぐ病院へ!」という話ではありません。
ただし、
- 体調に不安がある場合は、ふだん通っている医療機関や
お住まいの自治体の相談窓口などに、念のため相談してください。
Q2. 中身はもうないけど、箱だけ残っている。回収してもらえる?
A. グリコの公式案内では「回収方法」の細かい条件までは一般向けには書かれていません。
ですが、過去の自主回収では、
「パッケージがあれば対応できた」ケースも報告されています。
今回も状況によって対応が変わる可能性があるため、
- パッケージを手元に残したうえで
- まずはインターネットフォームか電話で相談
するのが確実です。
Q3. どこで買ったものが対象なの?
A. 販売地域は全国で、以下のようなお店で販売された商品が想定されています。
- スーパー
- コンビニ
- ドラッグストア
- 通販サイト
- オフィスグリコ
- グリコピアの売店 など
日本国内でふつうに買ったポッキーなら、
賞味期限などが合えば、対象になりうると思ってチェックしたほうが安心です。
Q4. 海外で買ったポッキーも対象?
A. 今回の発表は「日本国内で販売された商品」が前提になっています。
海外で買ったポッキーについては、
現地のグリコ関連会社や販売元が、別途案内を出しているかどうかを確認してください。
まとめ:落ち着いて「確認 → 申込み → QUOカード」を
最後に、この記事の内容をコンパクトにまとめます。
最後に
今回のニュースで、
「え、じゃあポッキー買い占めて、全部QUOカードに変えたら得じゃない?」
…と一瞬でも頭をよぎったあなた。
その発想力はすごいですが、
まずは回収対象を「増やす」より、自分のチョコの食べ過ぎを「減らす」ことから始めたほうがいいかもしれません。
なにしろ、ポッキーより先に、
あなたのお腹と体重計が“自主回収”を始めるかもしれませんからね。



