この記事は、2025年12月17日時点の報道をもとにしたまとめです。
登場する人物はあくまで「容疑者」であり、裁判で有罪が確定するまでは無罪と推定されます。
自称・一夫多妻の小野洋平って誰？
X（旧Twitter）やニュースサイトで、
- 「自称・一夫多妻の男」
- 「妻と養女と3人で犯行か」
- 「性行為を盗撮して動画サイトにアップ」
といった見出しを見て、「え、なにそれ？」「誰のこと？」と気になりますよね。
その男として報じられているのが 小野洋平容疑者（39） です。
警視庁は2025年12月16日、SNSで知り合った20代女性との性行為を盗撮し、動画サイトに投稿した疑いで、小野洋平容疑者と、その妻・養女ら3人を逮捕しました。
ニュースでは、彼が自分のことを
「一夫多妻だ」
と名乗っていたことから、「自称・一夫多妻の男」として大きく報じられています。
どんな生活をしていた人？「妻」と「養女」との3人暮らし
報道によると、小野洋平容疑者は
- 39歳の男
- 28歳前後の妻
- 23歳前後の養女（同時に性的なパートナー）
という3人で暮らしていたとされています。
この「妻＋養女＋自分」という形の同居を、本人が
「一夫多妻の生活だ」
と説明していたと伝えられています。
もちろん、日本の法律上、「一夫多妻制」という婚姻制度は認められていません。
戸籍上の配偶者は1人までです。
なので、ここで言われている「一夫多妻」は、
- 法律上の制度ではなく
- 本人が勝手にそう呼んでいた「ライフスタイルの言い方」
くらいに理解したほうがよさそうです。
ただし問題は、「どういう関係で住んでいたか」そのものではなく、その3人でどんなことをしていたのか、という点にあります。
報道されている事件の概要：何をしたと疑われているのか？
① SNSで知り合った女性との性行為を盗撮
まず、今回の逮捕のきっかけとなったとされるのが、
SNS（マッチングアプリなど）で知り合った20代女性と性行為をし、その様子をこっそり盗撮した
という容疑です。
報道では、
- 東京都内のホテルの一室に女性を呼ぶ
- 事前に隠しカメラを仕掛けておく
- 性行為の様子を盗撮する
といった流れがあったとされています。
ここで重要なのは、
女性は「撮影されること」に同意していなかった
とされている点です。
同意なく性行為を撮ることは、日本では「性的姿態撮影等処罰法」という法律によって処罰の対象になります。
② 盗撮した動画を成人向けサイトに投稿・販売か
盗撮した動画は、単に「個人的に見ていた」だけではなく、
成人向けの有料動画サイト（報道では「myfans」とされています）にアップし、販売していた
と報じられています。
報道によれば、
- 自宅からは800本以上のわいせつ動画が押収され
- 被害女性は少なくとも約100人にのぼる可能性がある
とも伝えられています。
これらがすべて事実だとすれば、
- 「盗撮」
- 「わいせつ動画の頒布（配布・販売）」
- 「多数の被害者」
という重い内容になります。
③ さらに「仙人跳（せんにんちょう）」と呼ばれる恐喝行為の疑いも
一部の報道では、小野容疑者ら3人は、
盗撮だけでなく「仙人跳」という手口を使った恐喝も行っていた可能性があると伝えています。
「仙人跳」とは？
「仙人跳（せんにんちょう）」は、中国語圏などで使われる言葉で、
・男女の性行為の場面をこっそり録画しておく
・あとから「この動画をバラされたくなければ金を払え」と脅す
といった「ハニートラップ型の恐喝」を指す言葉です。
報道では、
- 小野容疑者が女性と性行為をする
- 行為が終わったタイミングで、妻と養女が突然部屋に入ってくる
- 「夫が浮気した」などと女性を責めて、数百万円単位のお金を要求する
といった流れが紹介されています。
もしこれが事実なら、
- 盗撮
- 恐喝（お金を脅し取る行為）
の両方が問題になります。
④ 10代少女の監禁・暴行の疑いも報道に
さらに深刻なのが、
10代の少女を自宅に監禁し、暴力をふるい、逃げたら殺すと脅していた
という内容が、メディアを通じて報じられている点です。
- 監禁は約2か月に及んだとされ
- 少女は殴られるなどの暴行を受けていた可能性がある
- 「逃げたら殺す」といった趣旨の脅し文句もあったとされています
これは、事実であれば「監禁」「傷害」「脅迫」などの非常に重い犯罪にあたります。
日本で「一夫多妻」は合法なの？その点も整理しておく
今回のニュースを見て、
「え、日本って一夫多妻OKなの？」
と不安になった人もいるかもしれません。
結論から言うと、
- 日本の法律では 結婚は一夫一妻制
- 戸籍上、配偶者を2人以上持つことはできない
- すでに配偶者がいるのに、別の人と婚姻届を出せば「重婚」として処罰対象
です。
今回のケースで「一夫多妻」と呼ばれているのは、
- 法律上の婚姻関係ではなく
- 男1人＋妻1人＋養女（兼パートナー）という「同居スタイル」を本人がそう呼んでいた
という意味合いが強いと考えられます。
つまり、
- 「一夫多妻だから逮捕された」のではなく
- 盗撮、わいせつ動画の販売、恐喝、監禁などの疑いが問題になっている
という点をおさえておく必要があります。
法律的にどこがアウト？ざっくり3つに分けて解説
ここまでの報道内容を、法律上のポイントでざっくり分けると、次の3つになります。
① 同意のない性行為の撮影（盗撮）
- 相手の同意なく、性行為の様子を撮影する
- 自分だけで見るつもりでもアウトになり得る
こうした行為は、「性的姿態撮影等処罰法」などで処罰の対象です。
ましてや、それを商売に使っていたとすればより重くなります。
② わいせつ動画の販売・配布
- 成人向けサイトにアップロードし
- お金を受け取る形で販売していた
と報じられている部分です。
もしこれが事実であれば、
- わいせつ電磁的記録の頒布
- 犯罪による収益の問題
など、多くの法律に触れる可能性があります。
③ 恐喝・監禁・暴行など
- 「仙人跳」のように動画をネタにお金を要求する行為は、「恐喝」にあたる可能性大
- 女性を無理やり家に閉じ込め、逃がさないようにしたとすれば「監禁」
- 暴力をふるえば「傷害」や「暴行」
などが問題となります。
どこまでが事実として認定されるかは、今後の捜査・裁判次第ですが、
報道ベースで見る限り、かなり重い内容の疑いが次々に出てきている状態です。
「自分には関係ない話」ではない理由
ここまで読むと、
「なんかとんでもない人の話だな…」
「自分の生活とは住む世界が違う」
と感じるかもしれません。
でも、実は 他人事で済ませないほうがいいポイント もいくつかあります。
SNSでの出会いが入口になっている
報道では、
- 交流サイト（SNS）やマッチングアプリで女性と知り合う
- 「会おうよ」「飲みに行こう」と誘う
- ホテルに行く流れに持っていく
という形が紹介されています。
これは、今の日本でかなり多くの人がやっている「普通の出会い方」ですよね。
だからこそ、
- 会う場所は安全か
- 相手の部屋やホテルで、変な行動をしていないか
- 部屋の中をさりげなく見て、隠しカメラらしきものがないか
など、自分で少しでも「防御力」を上げておくことが大事になります。
「撮影OK」と言ったからといって安心ではない
もっと言うと、たとえその場で
「撮影していいよ」
と自分が言ってしまったとしても、
- その動画を勝手にネットに上げる
- 顔や体を特定できる状態で公開する
- それをビジネスに使う
といったことは、別の問題として違法になる可能性が高いです。
なので、
- 「酔った勢いでOKしてしまう」
- 「その場の空気に飲まれて、断れない」
といった状況に自分を置かないだけでも、かなり自衛になります。
事件のポイントをもう一度、やさしく整理
ここまでの内容を、ニュースを見てモヤモヤしている人向けに、
あらためてシンプルにまとめると、次の通りです。
- 自称・一夫多妻の小野洋平容疑者（39）ら3人が逮捕された
┗ SNSで知り合った20代女性との性行為を盗撮し、動画サイトに投稿した疑い。 - 3人の同居スタイルは「妻＋養女＋自分」で、本人はそれを一夫多妻と呼んでいた
┗ ただし、法律上の「制度」ではなく、あくまで本人の言い方にすぎない。 - 盗撮した動画は成人向けサイトで販売され、800本以上、被害者は約100人と報じられている
┗ 事実ならかなり悪質なビジネスモデル。 - 一部報道では「仙人跳」と呼ばれる恐喝や、10代少女の監禁・暴力の疑いも伝えられている
┗ こちらも、事実かどうかは今後の捜査・裁判で明らかになる。 - 日本の法律では一夫多妻制の婚姻は認められていない
┗ 今回問題になっているのは、一夫多妻という「名乗り」ではなく、盗撮やわいせつ動画の販売、恐喝、監禁などの疑い。
まとめ
この事件は、かなり衝撃的なワードが並んでいるので、
- 「すごい変な人がいるなあ」
- 「とんでもない世界の話だ」
と感じてしまいがちです。
でも、よく見ていくと
- 出会いはSNSやマッチングアプリ
- 会う場所はホテル
- その場で相手を信じてしまうと危ない
といった、今の時代なら誰にでも起こり得るシチュエーション がベースにあります。
だからこそ、私たちができることは、
- 「会うときの場所やタイミングをちゃんと選ぶ」
- 「撮影されることには、基本的にNOと言う」
- 「違和感を覚えたら、とにかく距離を取る」
といった、ごく基本的な自衛を、軽く見ないことだと思います。
