この記事では、創価大学駅伝部のエース候補・野沢悠真(のざわ・ゆうま)選手の進路について、
実業団に行くのか?
それとも、普通に就職するのか?
もし実業団なら、どんなチームが合いそうか?
というテーマで、ファン目線でわかりやすく整理していきます。
野沢悠真ってどんな選手?まずはプロフィール整理
プロフィール・出身
- 名前:野沢 悠真(のざわ ゆうま)
- 出身地:宮城県仙台市
- 出身校:西多賀中 → 利府高校(宮城県) → 創価大学・経済学部
- 生年月日:2004年1月20日(第102回箱根の時点で21歳)
- 座右の銘:「一意専心」(ひとつのことに心を集中する、という意味)
利府高校時代から5000mで東北トップクラスの力を持ち、宮城県高校駅伝でも活躍。高校の公式サイトでも、箱根駅伝を走った先輩として紹介されています。
このころからすでに「長い距離で勝負するタイプ」の選手でした。
大学での主な記録・実績
大学では創価大駅伝部のエース格として、トラック・ロードの両方で結果を出しています。
- 10000mベスト:28分47秒63(出雲駅伝公式の選手紹介より)
- 5000mベスト:14分11秒91(同上)
- 関東インカレ・ハーフマラソン:2位(2025年、Numberのインタビューより)
- 2025大阪ハーフマラソン:1時間1分54秒で6位(設楽悠太らに次ぐ日本トップクラスのタイム)
- 2025大阪マラソン:2時間15分05秒(初マラソン、MGCシリーズ対象レース)
特に大阪ハーフでは、社会人のトップ選手たちに混ざって総合6位。
タイムも1時間1分台と、マラソンを視野に入れる実業団選手と並ぶレベルです。
さらに、大阪マラソンでは
- 30kmまでハイペース(1時間31分05秒)で通過
- 後半に落ちたとはいえ、2時間15分05秒で完走し、MGCシリーズのポイントも獲得
という内容でした。
Numberの動画インタビューでも、
「自分の持ち味はハーフ以上の距離」
「段階を踏んでいけば、マラソンでもっと勝負できる」
と語っていて、マラソン志向がかなり強いことがわかります。
こうした点を見ると、
- 「駅伝だけで終わり」ではなく
- 社会人になっても長距離・マラソンで勝負したい
という気持ちが強そうだと考えられます。
駅伝エースの「進路パターン」は大きく3つ
箱根駅伝クラスのエース級ランナーが大学を卒業するとき、進路はだいたい次の3パターンに分かれます。
- 実業団チームに入る(駅伝・マラソンを続ける)
- 一般企業に就職し、市民ランナーとして続ける
- 教員・公務員・大学院など、別の道に進む
もちろん、どれが正解ということはありません。
ただ、全国レベルの記録を持つ選手の多くは、やはり「実業団」を選ぶケースが多いです。
理由はシンプルで、
- 給料をもらいながら
- 練習環境・サポート・遠征費を含めて
- 「走ることを仕事にできる」
からです。
逆に、一般企業に普通に就職すると、
- 練習時間の確保が難しい
- レースへの遠征費も自腹
- 競技レベルを維持するのがだんだん大変
になり、全国トップレベルで走り続けるのは相当な覚悟が必要になります。
創価大OBはどんな実業団に進んでいる?
野沢選手の進路を考えるうえで、創価大学OBがどんな実業団に行っているかはかなり重要なヒントになります。
最近の創価大駅伝部OBを見てみると、こんな進路があります。
- 葛西潤 → 旭化成
- 嶋津雄大 → GMOインターネットグループ
- 緒方貴典 → トヨタ自動車九州
- 吉田響 → サンベルクス
- 小暮栄輝 → SUBARU
- 濱口直人 → 黒崎播磨
- 吉田凌 → JR東日本
- 桑田大輔 → 中国電力
いずれも、
- ニューイヤー駅伝に出場するような強豪実業団
- マラソン・駅伝に力を入れているチーム
ばかりです。
つまり創価大のエース級は、
「箱根 → 強豪実業団 → ニューイヤー駅伝・マラソン」
という王道ルートを歩んでいるケースが多い、ということですね。
野沢選手もこの流れに乗る可能性はかなり高い、と考えてよさそうです。
野沢悠真の進路は「実業団」が有力か?
ここまでの情報を整理すると、野沢選手には次の特徴があります。
- ハーフ1時間1分台、マラソン2時間15分台と、すでに全国トップレベルの実績
- Numberのインタビューで、明確にマラソンでの成長を意識しているコメントをしている
- 創価大のOBは、強豪実業団に多く進んでいる
これらを素直に合わせて考えると、
進路としては「実業団入り」がもっとも自然で有力そう
と見るのが妥当です。
もちろん、
- ケガの状況
- 学業や就職活動の状況
- 家族の意向や本人の価値観
など、外からは見えない要素もたくさんあるので、100%とは言えません。
ですが、
- 「学生のうちにフルマラソンに挑戦したい」と早くから決めていた
- 実際に大阪マラソンでMGCシリーズ対象レースを走り、世界と戦うマラソン選手たちと同じ土俵に立った
という流れを見ると、
「走ることを仕事にしたい」
「マラソンでどこまで行けるか挑戦したい」
という気持ちが強いと考えるのが自然です。
「有力候補先」はどんなタイプの実業団か?
では、もし野沢選手が実業団に進むとしたら、どんなチームが「合いそう」でしょうか。
ここからは、完全に予想レベルの話ですが、条件を整理してみます。
条件① マラソン・ハーフに強いチーム
野沢選手の武器は、本人も語っている通り「ハーフ以上の距離」です。
- ハーフマラソン
- 30kmレース
- フルマラソン
で強い選手が多いチームと相性が良さそうです。
実際、旭化成やGMOインターネットグループ、トヨタ自動車九州、九電工、Hondaなどは、マラソンでも世界・日本のトップレベルの選手を多く抱えているチームとして知られています。
こうしたマラソン強化型の実業団は、野沢選手の「将来マラソンでもっと勝負したい」というビジョンとマッチしやすいでしょう。
条件② 創価大OBとのつながりがあるチーム
先ほど挙げたように、創価大OBは、
- 葛西潤 → 旭化成
- 嶋津雄大 → GMOインターネットグループ
- 緒方貴典 → トヨタ自動車九州
- 吉田響 → サンベルクス
- 吉田凌 → JR東日本
- 小暮栄輝 → SUBARU
- 桑田大輔 → 中国電力 など
に進んでいます。
OBがすでにいるチームは、
- 指導者側も「創価大の練習スタイル」を理解している
- 寮生活やチーム文化に入りやすい
- 先輩がいて、相談しやすい
などのメリットがあるため、後輩が同じチームに入るケースは多いです。
その意味で、
- 旭化成
- GMOインターネットグループ
- トヨタ自動車九州
- サンベルクス
- JR東日本
- SUBARU
- 黒崎播磨
- 中国電力
などのチームは、「候補に入りやすいタイプの実業団」と言えるでしょう。
あくまで「タイプ」の話であって、
「野沢選手がこのチームに行く」という情報があるわけではありません。
条件③ ロード適性を生かせる駅伝があるチーム
Numberの記事では「自他ともに認めるロード適性」と紹介されていました。
全日本大学駅伝でアンカー区間を任され、区間上位でまとめるなど、公道コースの駅伝で強さを発揮するタイプです。
社会人になると、主なターゲットは
- ニューイヤー駅伝(全日本実業団駅伝)
- その前後のハーフ・マラソン
になるので、ロードに強い選手を重視するチームとも相性が良さそうです。
一般就職という選択肢はある?
ここまで読むと「実業団一択では?」と感じるかもしれませんが、一般就職の可能性がゼロとは言い切れません。
野沢選手は経済学部に所属しており、普通に考えれば
- 一般企業(メーカー、金融、サービス業など)への就職
- 地元・東北や首都圏での就職
という道もあります。
ただし、
- ここまでマラソン・長距離に力を入れていること
- わざわざ学生のうちにフルマラソンに挑戦し、MGCシリーズのレースまで走っていること
を考えると、
「ここで競技をやめて普通に就職」というイメージは、正直あまり湧きにくい
というのが多くのファンの本音ではないでしょうか。
もちろん、
- 走ることよりも別の夢を優先したい
- ケガや体調の問題で、競技を続けるのが難しくなる
といった状況になれば、一般就職ルートを選ぶことも十分あり得ます。
ですが、現時点の情報だけを見ると「実業団>一般就職」という確率バランスに見える、という整理です。
進路発表まで、ファンとしてどう楽しむ?
最後に、「進路がまだ出ていない今だからこそ、ファンとしてどう楽しむか?」という話で締めておきます。
① まずはラスト箱根の走りを全力で楽しむ
第102回箱根駅伝(2026年大会)は、野沢選手にとって最後の箱根。
創価大の公式パンフレットでも「最後の箱根、区間賞獲ります!」と力強く宣言しています。
- どの区間を走るのか
- どんな展開になるのか
- マラソン経験がどう生きるのか
を意識して観ると、レースが何倍も面白くなります。
② 創価大OBの活躍と重ねて見る
ニューイヤー駅伝や各地のマラソンでは、すでに何人もの創価大OBが活躍中です。
- 「このチーム、創価の先輩がいるな」
- 「ここに野沢が入ったら面白そう」
と想像しながら観戦すると、自然と「進路予想ゲーム」みたいになって楽しめます。
③ 情報は「公式発表」を最優先でチェック
進路の正式な情報が出るとしたら、
- 創価大学駅伝部の公式サイト・SNS
- 実業団チームの公式リリース
- 信頼できるスポーツメディア
あたりが最初の発信源になります。
SNS上のうわさや、真偽不明の情報に振り回されず、
「公式に出るまでは、あくまで予想として楽しむ」
というスタンスが安心です。
まとめ
この記事のポイントをまとめると、
という形になります。
ファンとしては、
- まずはラスト箱根の走りを全力で応援しつつ
- ニューイヤー駅伝やマラソンでOBの活躍をチェックしながら
- 「どんなチームで走る姿が一番しっくりくるかな?」と想像して楽しむ
のが、一番健全で楽しい過ごし方かなと思います。
正式な進路が発表されたら、そのチームの特徴や、そこでの役割予想などもまた整理できますので、そのときは改めてまとめていきましょう。

