この記事の執筆時点(2026年1月10日)では、中川いちの選手の進路(どの大学・どのチームに行くのか)は公式には発表されていません。
中川いちのはどんな選手?
まずは、そもそも「中川いちのって誰?」というところから軽く整理しておきましょう。
- 古川学園高校(宮城)のミドルブロッカー
- 2007年10月23日生まれ、身長は約184cm
- 春高バレーやインターハイで活躍し、「古川学園のエース」として何度もメディアに取り上げられてきた
- U18・U19世代の日本代表にも選ばれている期待の若手
インタビューでは、
「バレーが上手くなりたくて、この古川学園を選んだ」
「この悔しさをバネに、次のカテゴリーではもっと成長したい」
といった言葉も残しています。
さらに、春高2026の試合後には「将来は日の丸を背負う選手になりたい」という趣旨のコメントも報じられています。
つまり、
- 高さとスピードを兼ね備えたミドル
- 若くして日本代表候補に名前が挙がるレベル
- 目標は「日本代表クラスの選手」
という、将来の全日本の“柱候補”と言っていい存在です。
高校を卒業したら、どんな選択肢があるのか?
日本のトップレベルの高校バレー選手が取る進路は、だいたい次の4パターンに分かれます。
- 大学バレーに進む(国内の大学)
- すぐにVリーグ(プロ・実業団)に進む
- 企業の実業団チームに入る(社員+バレー)
- 海外(大学 or クラブ)に挑戦する
中川いちの選手も、このどれか、あるいはいくつかを組み合わせた形になると考えられます。
ここからは、それぞれのルートの「特徴」を、できるだけやさしい言葉で整理していきます。
① 大学バレーに進むルート
大学ルートのメリット
- フィジカルと技術をじっくり伸ばせる
ミドルブロッカーは、身長だけでなく、
- ステップの速さ
- ブロックでの読み
- クイック攻撃のタイミング
- サーブ・レシーブなど総合力
が大事になります。
大学4年間は、体づくりとスキル磨きにとって一番おいしい成長期です。
高校からすぐプロに行くよりも、大学を挟むことで「完成度の高い選手」としてVリーグや日本代表に上がっていくケースは少なくありません。
- 怪我をしにくい体づくりができる
今のバレーはジャンプの回数も多く、ミドルはブロックも攻撃もフル回転。
無理をすると膝・腰・足首を痛めてしまいやすいポジションです。
大学だと、
- トレーナーのサポート
- 体づくりの授業や講義
- トレーニング施設
が整っているところも多く、長くプレーするための体をつくりやすい環境があります。
- 学歴・セカンドキャリアにもプラス
「日の丸を背負う」レベルの選手でも、いつかは引退します。
そのときに、
- 教員になる
- 指導者になる
- 一般企業に就職する
など、人生の選択肢を広げておきたいと考える選手も多いです。
大学でしっかり学んでおけば、引退後の道も選びやすくなります。
大学ルートのデメリット・不安点
- 高校で既にトップレベルだと、「早くプロで戦いたい」という焦りが出る
- 代表争いのスピードが速く、4年後までにポジション争いがさらに激しくなる可能性
- 大学選びを失敗すると、「思ったほど試合に出られない」というリスク
このあたりは、本人と家族、指導者がかなり慎重に考えるポイントになります。
② すぐにVリーグ(プロ・実業団)に進むルート
最近は、高校卒業と同時にVリーグに入る女子選手も増えています。
特にミドルブロッカーは高さが重要なので、184cmの中川選手なら、V1(トップリーグ)から声がかかっても不思議ではありません。
プロ直行ルートのメリット
- 世界レベルの高さ・スピードを若いうちから体感できる
V1のミドルは、
- 190cm前後の外国人選手
- A代表クラスの日本人選手
と毎試合当たる環境です。
高校とは比べものにならない高さやパワーの中でプレーすることで、
「これが世界で戦うための基準か…」
という感覚を、10代のうちから体で覚えられます。
- 日本代表への最短ルートになりやすい
もちろん大学経由でも代表に行けますが、
Vリーグで活躍すると、
- 代表合宿への招集
- U23やB代表への選出
につながりやすくなります。
「日の丸を背負いたい」と語っている中川選手にとって、プロ直行はかなり魅力的な選択肢だと言えます。
- 環境によっては、海外挑戦への足がかりにも
Vリーグで結果を残す → アジアクラブ選手権や世界の大会に出る → 海外クラブからオファー
という流れもあり得ます。
プロ直行ルートの難しさ
- 10代で「結果」を強く求められる世界に飛び込むプレッシャー
- 出場機会があまりない状態が続くと、成長を実感しにくい
- 学業との両立がかなり難しくなる(通信制や単位制で学ぶ選手もいます)
「いきなりプロでベンチ外が多いより、大学で試合に出ながら伸びた方が良い」という考え方も根強くあります。
どちらが正解、というよりその選手の性格や価値観次第です。
③ 実業団チームに入るルート
ここでいう「実業団」は、Vリーグのチームの中でも、特に企業色が強いチームをイメージしてください。
- 企業に就職し、社員として働きながらバレーをする
- 仕事と競技を両立するスタイル
実業団のメリット
- 引退後を見据えた安定感
「会社員」という立場を持ちながらプレーするので、
- 将来の生活基盤
- 引退後の仕事
をイメージしやすくなります。
- チームによっては、社員教育や資格取得もサポート
社会人としての成長もしやすい環境です。
実業団の難しさ
- 練習時間がプロ専門チームよりも限られる場合がある
- バレー以外の仕事の責任もあるため、体力的にも精神的にも負荷が大きい
中川選手ほどの「日本代表を本気で狙う」タイプなら、
まずは専念できる環境(大学 or プロ)に行き、その後に企業チームに移るという流れの方がイメージしやすいかもしれません。
④ 海外(大学 or クラブ)に挑戦するルート
最近は、女子バレーでも高校卒業後に海外へというケースが少しずつ増えています。
たとえば、
- アメリカの大学(NCAA)
- 欧州やアジアのクラブチーム
などです。
海外ルートのメリット
- 世界基準の高さ・パワーを日常にできる
身長184cmのミドルは、世界でも十分「高い部類」です。
ただ、海外のトップリーグでは190cm台のミドルもゴロゴロいます。
そういう環境に10代のうちから飛び込むことで、
- ブロックの位置取り
- サーブ・レシーブの質
- 個人としてのタフさ
が一気に鍛えられます。
- 英語など言語力もセットで伸びる
海外に出ると、どうしても
- 英語(または現地語)
- 異文化理解
が必要になります。
引退後に指導者になったり、海外クラブと関わる仕事をしたりする場合、大きな武器になります。
海外ルートの課題
- 言語の壁、生活の違いによるストレス
- 怪我をしたときのサポート体制への不安
- 若いうちに家族・友人と離れる寂しさ
中川選手がどう感じるか次第ですが、
「まずは日本国内で土台を固め、その後に海外クラブへ」という流れも十分考えられます。
中川いちのの“これまで”から見える価値観
ここまで一般論として4つのルートを見てきました。
では、中川いちの選手本人の言葉や歩みから、どんな進路が似合いそうかを少しだけ考えてみます。
1. 「バレーが上手くなりたくて古川学園へ」
中学時代から既に注目されていた中川選手は、
「バレーが上手くなりたくて、この古川学園を選んだ」
と語っています。
この言葉から伝わってくるのは、
- 強豪校の厳しさを知ったうえで飛び込む覚悟
- 勝ち負け以上に「成長したい」という思い
という、「成長志向」の強さです。
2. 「将来は日の丸を背負う選手に」
春高2026での敗戦後には、
「この悔しさをバネに、次のカテゴリーではもっと成長したい」
「将来は日の丸を背負う選手になりたい」
と話しています。
つまり、ゴールはあくまで
- 日本代表(A代表)
- 国際大会で戦えるレベル
というかなり高いところにあります。
この2つを踏まえると、
「一番強くなれる場所はどこか?」
という基準で進路を選ぶタイプ、と考えられます。
進路ごとの「中川いちの像」を勝手にイメージしてみる
※ここから先は完全に「もしこうなったら」という妄想・予想です。
事実ではないので、その点は重ねてご理解ください。
パターンA:強豪大学でエース級に成長
- 関東や関西の強豪女子バレー部を持つ大学に進学
- 1年目から試合に絡み、2〜3年目にエース級ミドルへ
- 全日本インカレやVリーグの「内定選手」として注目を集める
このルートだと、
「大学4年間でさらに完成度が上がった、日本代表クラスのミドル」としてVリーグに入る姿が想像しやすいです。
パターンB:高校卒業後すぐにVリーグへ
- 高校3年の春高が終わる頃には、既に複数クラブから声がかかる
- V1のチームと契約し、最初は第2ミドル、途中出場からスタート
- 2〜3年かけてレギュラー奪取、日本代表合宿メンバーに
このルートでは、
「若くしてVリーグで鍛えられた、世界基準のセンタープレーヤー」というイメージになります。
パターンC:大学→海外クラブの二段階ルート
- 日本の大学で経験を積み、卒業時に海外クラブへ移籍
- 欧州リーグなどでプレーし、日本代表でも海外組としてプレー
バレーだけでなく語学も身につけたいタイプなら、
こうした“日本+海外”ミックス型も十分あり得ると思います。
進路を決めるとき、何を一番大事にするのか?
外から見ている私たちファンが、
「大学がいい」「いやプロだろ」と言いたくなる気持ちはわかります。
ただ、最終的に大事なのは、やはり
- 本人がどこで一番ワクワクできるか
- どの環境なら“日の丸を背負う選手”に近づけると感じるか
- 家族・指導者と話して納得して決められるか
このあたりだと思います。
強豪大学のユニフォームを着たい気持ちもあるかもしれません。
憧れのVリーグの舞台に立ちたい思いもあるはずです。
でも、中川いちの選手のこれまでの言葉を見ていると、
「厳しい環境だけど、自分が一番成長できる場所を選ぶ」
そんな選び方をするのではないか、と個人的には感じています。
ファンとしてできることは何か?
私たちができることは、実はそんなに多くありません。
でも、少ないからこそ、一つひとつが大事です。
- 進路の噂話だけで判断しない
SNSでは「○○大らしい」「△△に内定」といった話が飛び交います。
けれど、本人や公式発表が出るまでは、あくまで「噂」です。
- どんな進路でも応援する姿勢を持つ
- 大学に行っても
- Vリーグに行っても
- 海外に飛び出しても
「いちのなら、きっとまた一回り大きくなって戻ってきてくれる」と信じて応援することが、一番大きな力になります。
- 誹謗中傷ではなく、プレーへのリスペクトを
進路についての意見は人それぞれですが、
- 「あの選択は間違いだ」
- 「○○に行かなかったからダメだ」
といった言葉は、本人にも、周りの選手にも刺さります。
- 「あのブロック、すごかった」
- 「ミドルからの速攻に鳥肌が立った」
そんなプレーを純粋にほめる言葉を届けていきたいですね。
まとめ
あらためて整理すると――
- 中川いちのは、古川学園のエースミドルとして高校バレー界を代表する存在になった
- U18・U19日本代表にも選ばれ、「将来は日の丸を背負う選手」として期待されている
- 進路としては「大学」「プロ(Vリーグ)」「実業団」「海外」など、どれも現実味がある
- どのルートにもメリット・デメリットがあり、「どこで一番成長できるか」が鍵になる
そして、現時点ではまだ公式な進路は発表されていません。
だからこそ今は、
「どのユニフォームを着たいのかな」
「どんなミドルに成長していくのかな」
と想像しながら、春高で見せてくれたプレーを何度も思い返していたい時期なのかもしれません。
いつか実際に、
- Vリーグのコートで
- 日本代表のユニフォームで
- もしかしたら海外リーグの舞台で
ネットの上から相手を見下ろすような大きなブロックを決める中川いちのの姿が見られる日を、静かに、でもワクワクしながら待ちたいですね。

