『教場』前編ネタバレ考察|ボヤの犯人は誰?退校届の意味

『教場』前編ネタバレ考察|ボヤの犯人は誰?退校届のの意味 エンタメ

※この記事は『教場』前編のネタバレを含みます。まだ見ていない方はご注意ください。


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なぜ「ボヤの犯人」と「退校届」がそんなに気になるのか?

『教場』前編を見た人の多くが、X(旧Twitter)でつぶやいているのは、だいたい次の2つです。

  • ボヤ騒ぎって、結局「本当の犯人」は誰だったの?
  • 風間教官が出してくる「退校届」って、ただの“脅し”なの? 本当の意味は?

どちらも、ドラマのテーマのど真ん中にある大事なポイントです。

このブログでは、

  1. 前編の流れをなるべく簡単におさらい
  2. ボヤ事件の「真犯人」が誰なのかを整理
  3. 退校届がこの物語の中で持っている“本当の意味”を考察

という順番で解説していきます。


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『教場』前編のざっくりあらすじ(ボヤ&退校届まわり中心)

まずは、話を思い出すために、ボヤと退校届まわりに関係する部分だけ、ざっくり整理します。

舞台は「警察学校」

舞台は、警察官のタマゴたちが集まる警察学校。
教官の風間公親(木村拓哉)は、白髪で右目が義眼、冷たくて感情をほとんど見せません。

彼の口ぐせの一つが、

「警察学校は、適性のない人間をふるい落とす場だ」

という考え方です。
だからこそ彼は、生徒に対して“優しい先生”ではなく、“フィルター役”として立っています。

その「ふるい落とし」に使われる象徴的なアイテムが、「退校届」です。


日下部准と樫村卓実 ―― ボヤ事件の表と裏

前編の重要人物の1人が、元プロボクサーの日下部 准(三浦翔平)。
もう1人が「調達屋」と呼ばれる樫村 卓実(西畑大吾)です。

  • 日下部:成績があまり良くなく、妻子もいるので「絶対に落ちたくない」と焦っている
  • 樫村:持ち込み禁止の物を外から調達して、生徒たちに売る裏の顔を持つ

ある授業で、日下部が「火の起こし方」について、あまりに完璧な答えをします。
その裏には、樫村から「試験で何が聞かれるか」という“情報”を事前にもらっていた、という事情がありました。

ちょうどその頃、警察学校内では「ボヤ事件」が発生。
校内で火事が起きかけたことで、「火」に詳しく、怪しい行動もある日下部が、徐々に犯人扱いされていきます。

しかし――これは、樫村によって仕組まれた「濡れ衣」でした。


ボヤの“真犯人”は誰だったのか?

ここが、視聴者が一番モヤモヤしやすいポイントです。

結論から言うと、

  • ボヤ(小火)を実際に起こしたのは、先輩の尾崎賢治巡査
  • その罪を日下部になすりつけようとしたのが、調達屋の樫村

という構図です。

尾崎巡査は、学校敷地内の模擬室で、覚醒剤をあぶって吸っていました。
その違法行為の最中に火が出て、ボヤになってしまったのです。

尾崎の犯罪を隠すため、樫村は「日下部が犯人」というストーリーを作り上げました。

  • 日下部に試験情報を渡して「火の起こし方」を完璧に答えさせる
  • その様子を周囲に見せつけて、「火の扱いに詳しい=怪しい」と印象づける
  • 噂や状況証拠を積み上げて、日下部をボヤ犯に仕立て上げる

――という流れです。

ただし、風間教官は最初から「本当の犯人は別にいる」と気づいていました。
そして、樫村と尾崎の裏の関係も見抜き、最終的に樫村には退校届が突きつけられます。


もう一つの軸:楠本と岸川、そして「退校届」

前編では、楠本しのぶ(大島優子)と岸川沙織(葵わかな)のエピソードも大きな柱です。

  • 楠本:色彩感覚に優れた優秀な訓練生
  • 岸川:その友人で、いつも楠本のそばにいる存在

楠本は、過去に恋人をひき逃げで失っており、その犯人を今も追い続けています。
ある写真の車の色を見て、「岸川こそが恋人をひいた犯人だ」と思い込み、彼女に執拗な手紙を送りつけていました。

しかし、風間は「車の色が偏光塗料で、角度によって見え方が変わる」という事実を示し、楠本の思い込みを崩します。

その結果、岸川は退校届を出して学校を去り、楠本は罪悪感と向き合うことになります。
この一連の流れの中でも、「退校届」という紙切れが、生徒の人生に大きく影響することが分かります。


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ボヤの犯人は誰? もう一度整理してみる

ここからは、「ボヤの犯人は誰?」という疑問を、さらに丁寧に整理してみましょう。

表向きの犯人:日下部 准

・生徒たちの間で「ボヤの犯人」として噂されるのは、日下部です。

  • 「火の起こし方」を完璧に答えた
  • 成績不振なのに急に“詳しすぎる”
  • ちょうどボヤ捜査のタイミングと重なる

こういった理由から、「あいつ怪しくない?」と、周囲の目が日下部に向きます。

しかし、これはあくまで“作られたストーリー”です。


真の原因を作った人:尾崎賢治巡査

実際に火を起こしたのは、先輩の尾崎巡査。

  • 覚醒剤をあぶって吸っていた
  • 校内の模擬室で行われたため、火が出てボヤになる
  • 自分の犯罪を隠す必要がある

という状況でした。

もしこれがそのままバレれば、尾崎は警察官どころか、完全に“アウト”です。
そこで、樫村に「なんとかしてくれ」と頼む形になります。


濡れ衣を着せる役割を担ったのが樫村

樫村は「調達屋」として、禁止物の持ち込みや情報の売買で生きている生徒です。

  • 日下部が点数に困っていること
  • 「家族のためにどうしても合格したい」という弱み

ここに目をつけ、試験の想定問答を渡して信用を得ます。

その上で、

  • 火に関する授業の答えを完璧にさせる
  • 周りに「日下部=火に詳しい」と印象づける
  • ボヤとのつながりを、噂と空気によって作り上げる

こうして、日下部をボヤの犯人に仕立て上げようとしました。

樫村は、自分も尾崎も表向き“無傷”で抜けようとしたわけです。
かなり計算高く、冷たいやり方です。


風間教官はどこまで分かっていたのか?

ドラマの中でハッキリ描かれているわけではありませんが、風間が

  • ボヤの真犯人が尾崎
  • 濡れ衣を着せようとしたのが樫村
  • 日下部は「点数欲しさに調達に手を出した」という意味でグレー

という構図を、かなり早い段階で把握していたことは、行動から読み取れます。

風間は、ただ事件の「犯人」を見つけるだけではなく、

  • 誰に「警察官としての資質」が残っているのか
  • 誰は「ここで落とすべき人間」なのか

を見極めるために動いているのがポイントです。

その結果、

  • 樫村:退校処分
  • 日下部:厳しく責めるが、最後は“救い上げる”
  • 尾崎:犯罪の発覚と責任問題(ドラマでは細かい処分までは描かれない)

という形に落ち着きます。


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退校届って何? 「追い出しの紙」ではない理由

次に、「退校届」の意味について考えていきます。

表向きの役割:自主退学のための紙

退校届は、本来は“自分から警察学校をやめる”ための書類です。

  • 自分から「もう続けられない」と判断したとき
  • 家庭の事情や健康問題で続けられないとき

などに出す、いわば「自主的なギブアップ宣言」です。

しかし『教場』では、この退校届が“風間教官の武器”として使われます。


風間が退校届を突きつけるときに見ているもの

風間は、生徒に退校届を見せながら、こう問いかけているように見えます。

  • 「君は本当に警察官としてやっていけるのか?」
  • 「その覚悟は、自分の人生をかけるだけのものか?」

つまり、退校届は「やめさせるための紙」ではなく、

生徒自身に、自分の覚悟と適性を突きつけるための鏡

のような役割をしています。


前編での具体例:誰が退校届を出し、誰が残ったのか

前編では、退校届は主に次のような場面で出てきます。

  1. 樫村:調達屋としての行為と、ボヤ事件への関与が見抜かれ、退校処分
  2. 岸川:楠本への手紙事件などを経て、自ら退校届を出し、学校を去る
  3. 日下部:風間から厳しく詰められ、「ここを去るか」「なお残るか」の選択を迫られる(最終的には残る方向へ)

それぞれの退校届の意味は少しずつ違います。

  • 樫村の場合:
    →「警察官にしてはいけない人間」を、学校から追い出すためのもの
  • 岸川の場合:
    →「自分の甘さと向き合った結果、自分から身を引く」ためのもの
  • 日下部の場合:
    →「ここから逃げるのか、それとも向き合うのか」を試すための“踏み絵”

同じ「退校届」でも、それぞれの人物にとって意味が変わっているのが分かります。


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退校届の“本当の意味”を考察する

では、『教場』という作品全体の中で、退校届はどんな“象徴”になっているのでしょうか。

「警察官という仕事」は、そもそも“自分で選ぶ”もの

風間は、「警察学校は、適性のない人間をふるい落とす場だ」と言いますが、それはつまり、

「ここに残るかどうかは、最終的には『自分の選択』だ」

ということでもあります。

退校届は、その“選択の紙”です。

  • ただ流されて入ってきた人
  • 覚悟がないまま、なんとなく警察官になろうとしている人

こういった人たちは、退校届を前にしたとき、「ここまでして続けるべきか?」と自分に問い直さざるを得ません。

「逃げるための紙」にするか、「覚悟を固める紙」にするか

退校届は、2つの使われ方をします。

  1. 逃げるための出口
  2. 覚悟を固めるための最後のテスト

例えば、笠原のエピソード(後編寄りですが)では、彼が退校届を出したことで逆に覚悟を認められ、風間は退校届を破り捨てます。

つまり風間にとって退校届は、

  • 「やめたいなら、ここでやめなさい」という逃げ道
  • でも、「それでもここに残りたい」と言えるかどうかを見る試金石

という、両方の意味を持っています。


風間の“冷たさ”は、本当に冷たいのか?

退校届を突きつける姿だけを見ると、風間はとても冷たい人間に見えます。

しかし、ボヤ事件や楠本・岸川のエピソードを通して見えてくるのは、

  • 本当に危険な人間(樫村たち)は、きちんと排除する
  • でも、罪を犯しかけたとしても「警察官として立ち直れる余地がある人間」は、ギリギリで救い上げる

というスタンスです。

退校届は、その線引きをするための“道具”であり、
同時に「自分の人生に責任を持てるか?」を生徒に問うための紙でもあります。


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ボヤ事件と退校届から見える『教場』のテーマ

最後に、「ボヤの犯人」と「退校届」の話を、作品全体のテーマと結びつけてみましょう。

ボヤ事件が教えてくれるもの

ボヤ事件は、単なる「犯人探しのミステリー」ではありません。

  • 弱みを持つ人間(日下部)が、どこで“線”を越えてしまうのか
  • その弱みにつけ込む人間(樫村)の冷酷さ
  • 身内の犯罪(尾崎)をどう扱うか

こうした要素が重なり、「警察組織の中でも、同じ人間同士の弱さや欲が渦巻いている」という現実を、少し誇張しつつも描いています。

そして、その中で風間は

「弱いままなら、ここから出ていきなさい」
「それでも立ち直れるなら、徹底的に鍛え直す」

という判断を下していきます。


退校届が象徴しているもの

退校届は、

  • 覚悟のない人間を“外に出すための扉”
  • 覚悟を決めた人間の“通過儀礼”

この2つを同時に象徴しています。

紙切れ一枚ですが、その裏には、

  • 自分は本当に人の命を預かる仕事に向いているのか
  • 過去の罪や弱さと、きちんと向き合えているのか
  • 単なる「安定した公務員」というイメージで来ていないか

こうした問いが詰まっています。


視聴者への問いかけとしての『教場』

『教場』は、一見すると「怖い教官が生徒を追い詰めるドラマ」に見えます。

でも、ボヤ事件や退校届の描写をよく見ると、

「あなたは、自分の仕事にそこまでの覚悟を持っているか?」

という問いが、視聴者にも突きつけられているように感じます。

  • なんとなく会社に入った
  • とりあえず資格を取ってみた
  • 周りがそうしているから、自分もそうしている

そういう“流される生き方”をしていると、風間に退校届を静かに差し出されそうな気がして、ちょっと背筋が伸びます。


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まとめ:ボヤの犯人と退校届の意味

最後に、本記事のポイントをまとめます。

  • ボヤ事件の「真犯人」は、覚醒剤をあぶっていた先輩の尾崎賢治巡査
  • 日下部が犯人扱いされたのは、調達屋・樫村が尾崎を守るために仕組んだ“濡れ衣”だった
  • 風間教官は、かなり早い段階で真相を見抜き、「誰を残し、誰を落とすか」を見極めていた
  • 退校届は、「ただの追い出しの紙」ではなく、
    • 覚悟のない人間をふるい落とす
    • 覚悟を固めた人間を試す
      という二重の意味を持つ
  • 『教場』前編は、「ボヤの犯人探し」と「退校届」を通して、
    • 警察官という仕事の重さ
    • 自分の人生をどう選ぶか
      を視聴者に問いかけている

もしあなたが今、仕事や進路で迷っているなら、
「自分だったら風間に退校届を突きつけられたとき、どうするだろう?」
と一度考えてみると、『教場』がただのサスペンスではなく、自分ごととして見えてくるはずです。

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