結論からお伝えします。
- 近江谷杏菜さんの現在の勤務先は、
女子カーリングチームフォルティウスのトップスポンサーでもある
加茂川啓明電機株式会社・北海道支店です。 - 2022年8月1日から雇用契約を結び、
フォルティウスの公式サイトでも「所属先」として紹介されています。 - 2025年のニュースでは、
大会後に北海道支店に“初出勤”する会社員姿をインスタで公開したことも報じられています。
つまり近江谷さんは、
平日には会社でデスクワーク
週末やシーズン中はカーリング日本代表として世界と戦う
という、本当に文字どおりの“二刀流アスリート”なんですね。
ここからは、
を、順番に見ていきましょう。
近江谷杏菜の基本プロフィールと「今の肩書き」
まずは、本人の基本情報を簡単におさらいしておきます。
- 生年月日:1989年10月12日
- 年齢:36歳(2026年時点)
- 出身地:北海道北見市常呂町
- 競技:カーリング
- 所属チーム:フォルティウス(女子カーリング日本代表)
- ポジション:リード(エンドの最初の2投を担当)
- 利き手:右投げ右利き
そして、スポーツメディアのプロフィールなどでは、
- 「加茂川啓明電機勤務」と明記されています。
つまり近江谷さんは、
- カーリング日本代表・フォルティウスの一員
- 加茂川啓明電機・北海道支店の会社員
という二つの肩書きを同時に持っているわけです。
勤務先:加茂川啓明電機ってどんな会社?
ここで気になるのが、
「そもそも、加茂川啓明電機ってどんな会社?」
という点ですよね。
フォルティウスのニュースリリースによると、加茂川啓明電機は
- 本社:大阪府吹田市
- 事業内容:
- 電気機械全般の販売・輸出入
- 監視制御装置の設計・製作・販売
- 機械器具設置工事の設計・施工
- 自然エネルギー関連の発電事業 など
といった事業を行う電機系の会社です。
2022年には、
「フォルティウスのオフィシャルスポンサーとして日ごろから支援している会社が、
雇用面でもサポートする形で、近江谷杏菜選手を北海道支店の社員として迎え入れました」
という内容のリリースが出されています。
さらに、2024–25シーズンのお知らせでは、
- 近江谷杏菜選手
- 小林未奈選手
- 小谷優奈選手
の「所属先」として引き続き雇用面でも支援することが明記されています。
つまり、
「チームのトップスポンサー兼、選手たちの勤め先」
という、とても頼もしい存在なんですね。
どんな仕事をしているの?デスクワーク+デザイン業務も
では、近江谷さんは会社でどんな仕事をしているのでしょうか。
2025年9月のニュースによると、
大会後に久しぶりに会社へ出勤した近江谷さんは、
- 北海道支店でパソコンの前に座ってデスクワークをしている様子や、
- いちご農園に関するデザインの仕事を担当していること
などを、本人のインスタで報告していたそうです。
記事の中では、
「大会・遠征で不在がちだけれど、
『頑張っておいで!』と温かく送り出してくれる会社と職場の皆さんに、
感謝の気持ちでいっぱいです」
といった内容をつづっていたと紹介されています。
ここから分かるのは、
- 単なる“名目だけの所属”ではなく、
- 実際に北海道支店で事務・デザイン系の仕事もこなしている
ということです。
カーリング選手=体育会系のイメージもありますが、
近江谷さんの場合は、
「氷の上ではアスリート、デスクの前ではクリエイター寄りの会社員」
という、なかなか珍しい働き方をしていると言えます。
過去の勤務先:青森市役所勤務からのキャリアチェンジ
今は加茂川啓明電機で働いている近江谷さんですが、
実は以前はまったく違う職場に勤めていました。
若い頃は「市役所職員+チーム青森の選手」
ウィキペディアによると、
2014年までは、青森県でカーリングをしていた頃、
- 青森市役所で働きながら、チーム青森のメンバーとして活動していた
と書かれています。
しかし、2014年3月に
- チーム青森の脱退
- 青森市役所の退職
を同時に決断し、
地元・北海道に戻ってきました。
北海道銀行フォルティウス時代
その後は、
- 北海道の北海道銀行女子カーリング部「北海道銀行フォルティウス」に加入し、
- 北海道銀行の支援を受けながらプレーしていました。
銀行時代も、
- チームの一員として日本選手権や世界選手権に出場
- 北海道銀行の社員として支援を受ける
という、今と似た「会社員+アスリート」の形だったことが分かります。
そしてクラブチーム「フォルティウス」へ
2021年に北海道銀行とのスポンサー契約が終了し、
チームはクラブチームとして独立。
そこで、新たなスポンサーとなったのが加茂川啓明電機であり、
2022年からは「加茂川啓明電機の社員+フォルティウスの選手」という現在の形に落ち着いた、という流れです。
「会社員×日本代表」二刀流ライフの1日イメージ
では、実際の生活はどんな感じなのでしょうか。
細かいタイムスケジュールが公表されているわけではありませんが、
- 国内の多くの実業団・企業所属アスリートの例
- 本人やチームのコメント
から、イメージしやすい形で1日を描いてみます。
オフシーズン・平日(例)
朝:
- 出勤前に、軽くストレッチやトレーニング
- 体幹やバランス系のメニューをこなし、体を起こす
日中:
- 北海道支店でデスクワーク
- 社内の資料作成
- スポンサー関連の書類整理
- いちご農園など、取引先に関するデザイン業務 など(報道より)
- 社員として、普通の会社員と同じようにPC作業や会議に出る日もあるはずです。
夕方〜夜:
- 退社後、カーリング場へ移動
- チーム練習(投げ込み、スイープ練習、フィジカルトレーニング)
- ミーティングで戦術の確認や映像チェック
このように、
「日中は会社員、夜はトップアスリート」
という切り替えを、ほぼ毎日のように行っていると考えられます。
シーズン中・大会前後(例)
大会前:
- 大会に向けて、会社側がシフトの調整や休暇取得をサポート
- 試合期間は、ほぼカーリングに専念できるよう配慮されていると見られます。
大会中:
- 遠征先のホテルや会場で生活
- 試合と練習が中心の“アスリートモード”に切り替え
大会後:
- 日本に戻り、少し休んでから会社へ出勤
- ニュースで報じられたように、「大会後初出勤」の様子をインスタで報告することも。
もちろん、実際の細かいスケジュールはチームや会社との調整次第ですが、
おおまかにはこのような流れで「二刀流ライフ」が回っていると考えられます。
職場の理解とサポートがすごい理由
近江谷さんの働き方が成り立っている背景には、
勤務先である加茂川啓明電機の深い理解とサポートがあります。
「所属先」として正式に支える
先ほども触れたとおり、フォルティウスの公式発表では
「雇用面でのご支援として、近江谷杏菜選手らの所属先としてサポートしている」
とはっきり書かれています。
これはつまり、
- 社員として給与を支払う
- そのうえで、試合・遠征に行くための休暇やスケジュールを調整する
という形で、かなり踏み込んだ支援をしているということです。
「遠征で不在がちでも、送り出してくれる職場」
2025年のニュース記事では、
- 近江谷さんが
「大会・遠征で不在がちだが、
“頑張れー!”と温かく送り出してくれる会社と職場に感謝している」
という主旨のコメントが紹介されています。
普通の会社であれば、
- 長期出張
- 長期休暇
が続く社員に対して、
多少の目線や調整の大変さが出てきてもおかしくありません。
それでも、
「日本代表として戦うことを、会社全体で応援する」
というスタンスを取っているのが、
この二刀流ライフを支える大きな土台になっています。
「チームの目標」と「会社の目標」を重ねている
2024–25シーズンのトップスポンサー契約のお知らせでは、
「加茂川啓明電機様の“北海道を元気に”という目標と共に、
新シーズンも2026年のオリンピック出場を目指していきます」
という文章も出てきます。
ここから分かるのは、
- 会社にとっても、
フォルティウスが活躍することは“自分ごと”である - 「北海道を元気にする」という会社の目標の中に、
近江谷さんたちの活躍が組み込まれている
ということです。
単にスポンサー料を出すだけではなく、
「同じ目標を持つ仲間として、働き方もサポートする」
という姿勢があるからこそ、
二刀流ライフがスムーズに回っているのでしょう。
二刀流だからこそ生まれる「強さ」と「説得力」
ここまで読むと、
「そんなに忙しくて大変じゃないの?」
と思う方もいるかもしれません。
ですが、近江谷さんの場合、
この“二刀流”がプレーにも良い影響を与えている面もありそうです。
社会人としての視点が、チームにもプラスに
- 会社の中で、年齢も立場も違う人たちと一緒に働く
- 仕事の納期や責任を背負う
- お客様や社内の人とコミュニケーションを取る
こうした経験は、
- チーム内でのコミュニケーション
- 試合中の声かけ
- 若手への接し方
にも生きてきます。
実際、フォルティウスのインタビューでは、
近江谷さんが“チームの精神的支柱”のような存在として語られることもあります。
「カーリングだけじゃない自分」がある安心感
アスリートにとって、
- ケガ
- 不調
- 代表落ち
は、いつ起きてもおかしくない現実です。
そんな中で、
「自分には会社員としての仕事もある」
「競技が終わったあとも、社会の中で役に立つスキルがある」
という感覚は、
精神的な安定にもつながります。
近江谷さんが落ち着いた表情でプレーしているのは、
こうした“二本の柱”があることも関係しているのかもしれません。
「二刀流アスリート」という働き方は今後のモデルケース?
近江谷さんの働き方は、
今後の日本スポーツ界にとっても一つのモデルケースになりそうです。
- 競技だけでは生活が成り立ちにくいマイナースポーツ
- それでも世界を目指したい選手たち
- 地域を盛り上げたい企業
この三つをうまくつなげる形が、
「企業に所属しながら、日本代表としても戦う二刀流アスリート」
というスタイルです。
特にカーリングのように、
- 日本選手権や世界選手権
- 五輪予選
- 海外遠征
と長期のスケジュールが組まれる競技では、
「理解のある勤務先があるかどうか」
が、選手人生に大きく影響します。
近江谷さん+加茂川啓明電機+フォルティウスという組み合わせは、
- 選手
- チーム
- 企業
それぞれにメリットがある、
とてもバランスの良い“三方よし”の形に見えます。
まとめ
最後に、この記事の内容を整理しておきます。
近江谷杏菜の勤務先
- 勤務先:加茂川啓明電機株式会社・北海道支店(フォルティウスのトップスポンサー)
- 2022年8月1日から雇用契約を締結し、選手の所属先としてサポートされている。
会社での仕事
- 北海道支店でのデスクワークが中心
- いちご農園関連のデザインなど、クリエイティブ寄りの業務も担当していると報じられている。
過去の勤務先とキャリア
- 若い頃は青森市役所で働きながら、チーム青森のメンバーとしてプレー。
- その後、北海道銀行フォルティウスに移籍し、北海道銀行の支援を受けつつ選手として活躍。
- スポンサー体制の変化を経て、現在はフォルティウス+加茂川啓明電機という形に。
二刀流ライフのポイント
- 平日は会社員として働き、仕事終わりに練習へ
- 大会期間中は会社が休みやスケジュールを調整し、遠征や試合に専念できる環境を整えている。
- 本人も「送り出してくれる職場への感謝」をインスタなどで繰り返し発信している。
テレビで見るとき、
つい「日本代表のカーリング選手」としての顔だけに目が行きがちですが、
「実は平日は普通に会社に出勤している」
「パソコンの前で仕事をしながら、夜や週末はリンクに立っている」
と知ると、
試合を見る目線も少し変わってきますよね。
今度フォルティウスの試合を観るときは、
- 「この人、さっきまでオフィスで仕事してたかもしれないんだよな」
- 「会社の人たちが“頑張っておいで”って送り出してくれたんだろうな」
そんな“裏側”も想像しながら応援してみると、
一投一投が、もっと胸に響いてくるはずです。
会社員としても、日本代表としても、
どちらも全力で取り組んでいる近江谷杏菜さんの“二刀流ライフ”。
これからも、リンクの上でもデスクの前でも、
どんな姿を見せてくれるのか、とても楽しみですね。





