「骨折してるのに、なんでオリンピックに出てるの?」
「複数箇所の骨折って聞いたけど、体は大丈夫なの?」
ニュースや速報を見て、こんなふうに不安になった人も多いと思います。
しかも、ミラノ・コルティナ冬季オリンピックミラノ・コルティナ冬季オリンピックの
スノーボード男子ハーフパイプ予選には、
その“ケガをしたまま”の状態で、平野歩夢選手が登場しました。
速報では、
- 大会直前に骨折
- 満身創痍(ボロボロの状態)で予選に出場
- 1本目からケガを感じさせない滑り
- 2本目も滑り切り、決勝進出を決めた
という内容が伝えられました。
この記事では、
- そもそも、いつ・どこでケガをしたのか
- 「複数箇所の骨折」とはどういう意味なのか
- 骨折している場所はどこなのか(わかる範囲で)
- それでも予選を滑り、決勝に進めた理由
- 「本当に大丈夫なの?」
を、順番にわかりやすく整理していきます。
どこで何があったの?「ラークスの大転倒」からおさらい
今回のケガは、オリンピックの少し前、
2026年1月17日にスイスのラークスラークスで行われた
ワールドカップ(W杯)男子ハーフパイプの決勝で起きました。
この大会は、ミラノ・コルティナ五輪の直前に行われた、
かなり重要な試合です。
■ とんでもない高さからの転倒
決勝1本目、平野選手は自分が開発した超大技にチャレンジしました。
しかし着地でバランスを崩し、高さ約8メートルから前方に落ちる形で転倒。
- ボードの先が折れるほどの衝撃
- 顔から雪に突っ込み、口や鼻から出血
- 右膝も強く打ち、そのあとのランは棄権
という、見ている側も息を飲むような大転倒でした。
その後、日本に戻って精密検査を受け、
「複数箇所の骨折と打撲」と発表されます。
「複数箇所の骨折」ってどういうこと?バラバラなの?
最初のニュースでは、
「体の複数箇所の骨折と打撲」
という言い方がされました。
これだけ聞くと、
- 「体中あちこちがバラバラに折れている」
- 「もう競技どころじゃないレベルなんじゃ…?」
と、かなりひどい状態をイメージしてしまいますよね。
でも、海外メディアやオリンピック公式など、
いくつかの情報をあわせて見ていくと、
もう少し落ち着いた理解ができます。
■ ポイント①「骨はズレていない」
日本のスキー協会や海外の記事では、
- 複数箇所の骨折と打撲はある
- ただし 骨がズレるような大きな骨折ではない
- 腫れと痛みが引いたら、徐々に練習再開の予定
と説明されています。
「骨がズレる」というのは、
折れた骨の位置がずれてしまうことで、
ときには手術で位置を戻す必要が出てきます。
今回の平野選手の場合、
骨折はあるけれど、ズレてはいないとされているので、
「とんでもなくバラバラになっている」というより、
「ヒビや部分的な骨折が複数+打撲があちこちある」
というイメージが近いと考えてよさそうです。
■ ポイント②「骨折+打撲をまとめて“複数箇所”」
報道をよく読むと、
- 「複数箇所の骨折および打撲」
- 「顔のキズと下半身の痛み」
など、表現が少しずつ違います。
ここから推測できるのは、
- 骨折している場所が複数ある
- それにくわえて、顔や膝などに強い打撲や切り傷もある
という状態を、まとめて
「複数箇所の骨折と打撲」と表現している、ということです。
つまり、
「全身がバラバラ」というより、
「体の数カ所に骨折+あちこちに打撲」というニュアンスに近い
と考えると、現実的なイメージになります。
骨折している場所はどこ?「どこの骨?」に答える
では、いちばん気になる
「結局、どこの骨を折っているの?」
という疑問に答えていきます。
■ 公式の表現は「ヒップ(腰まわり)の骨折」
オリンピック公式サイトなどでは、
- 「fractured hip(ヒップの骨折)」
→ 腰〜股関節あたりの骨に骨折がある - そのほか、顔や体のあちこちに打撲やキズ
という言い方がされています。
「ヒップ」とは、おしりや腰のあたり全体を指す言葉で、
医学的に細かい骨の名前(例:○○骨)までは出ていません。
ですので、現時点でわかる範囲でまとめると、
・腰〜股関節あたり(ヒップ周辺)の骨に複数箇所の骨折
・顔のキズや下半身の打撲もあり、体全体にダメージがある
という感じになります。
■ なぜ細かい骨の名前が出てこないのか
「腸骨なの?股関節なの?」と、
もっと詳しく知りたい人もいると思いますが、
- 公式発表はあくまで「複数箇所の骨折と打撲」レベル
- 海外メディアも「ヒップ(hip)」といったざっくりした表現
にとどまっていて、
どの骨のどの部分かまでは公開されていません。
これは、
- 選手のプライバシー
- 対戦相手に対して、あまり細かい弱点を見せ過ぎない配慮
もあると考えられます。
ですので、この記事では
「腰〜股関節まわり(ヒップ)の骨折が複数箇所」
というレベルで説明しておきます。
それでもなぜ出場できたの?医師とチームの判断
ここで気になるのが、
「そんな状態で、本当に滑って大丈夫なの?」
という点ですよね。
■ 医師の診断:「時間をかければ回復可能」
日本に帰国して検査を受けたあと、
スキー協会やメディアでは、
- 骨折と打撲はあるが、生命に関わるものではない
- 骨がズレるような大きな骨折ではない
- 腫れと痛みが引けば、徐々に練習再開可能
と伝えられました。
ここから分かるのは、
- 「重症で即手術・長期離脱」レベルではない
- とはいえ「軽い打撲だけ」というほど甘くもない
という、かなりギリギリの線のケガだということです。
■ 「チーム+医師+本人」で決めた出場
さらに、
- 日本代表チームのトレーナー・ドクター
- スキー協会
- 本人
が話し合い、
「リスクはあるが、五輪に出場してもよい」
という判断をしたうえで、
代表入り・現地入り・練習再開という流れになりました。
つまり、
“本人が無理やり出ている”というより、
医学的に“ギリギリ許容できる範囲”と判断されたうえで、
本人が覚悟を決めて出場している
と考えるのが自然です。
最新情報:けがを抱えながらも「予選で決勝進出」
ここからが、ユーザーさんが送ってくれた
速報の内容とつながる部分です。
男子ハーフパイプの予選は、
イタリアのリヴィーニョ・スノーパークリヴィーニョ・スノーパークで
2月11日に行われました。
■ ケガを感じさせない1本目
速報では、
- 「満身創痍の中、けがの影響を感じさせない滑り」
- 1本目から上位に入るスコアでスタート
と伝えられていました。
ハーフパイプの予選は、
- 2本滑って、良かった方の1本の点数だけが採用
- 上位12人が決勝進出
というルールです。
平野選手は、ケガ明けとは思えない高さと安定感で、
1本目から決勝圏内に入る滑りを見せました。
■ 2本目もまとめて「決勝進出を決める」
2本目も、
大怪我をしたとは思えない高いエアを連発し、
2本とも転倒なく滑り切ります。
その結果、
- 予選でしっかりと決勝進出ラインをクリア
- 2大会連続金メダルへの挑戦権をキープ
という形で、決勝進出を決めました。
海外メディアも「ディフェンディングチャンピオンは決勝へ」と伝えています。
「複数箇所の骨折なのに飛べるの?」技と体への影響
ここで多くの人が思うのは、
「そんな状態で、本当にあの高さを飛べるの?」
という素朴な疑問だと思います。
■ ハーフパイプは「腰と膝」に大きな負担がかかる競技
ハーフパイプの動きを簡単に言うと、
- 斜面を滑り降りてスピードをつける
- 壁を駆け上がり、空中に飛び出す
- 回転技を決める
- 斜面に戻って着地で全ての衝撃を受け止める
これを左右交互に、何度も繰り返します。
このとき、
- 着地の衝撃は、足首 → 膝 → 股関節 → 腰・骨盤
と、体に一気にかかります
つまり、
腰〜股関節まわり(ヒップ)の骨折+膝の痛み
という今回のケガは、
ハーフパイプにとってかなりきつい場所のダメージです。
■ 「痛くないから大丈夫」ではない
予選を見ていると、
- 高さも出ている
- 技もある程度入っている
- いかにも“普通に戻ってきた”ように見える
かもしれません。
でも、本人のコメントや報道を総合すると、
- 痛みや違和感が完全にゼロになったわけではない
- 本番ぎりぎりまで調整しながら、
「無理なライン」と「攻めるライン」の間で悩んでいる
というのが実際のところだと考えられます。
2連覇への道:何を期待して、どう見守ればいい?
ここからは、
決勝に向けて、私たちがどう期待して見ればいいか
という話です。
■ ①「北京と同じ完璧さ」を求めすぎない
もちろん、北京五輪のような
- 超高難度の構成
- ミスなしの3本目
- 文句なしの金メダル
を、もう一度見たいという気持ちはありますよね。
でも今回は、
- 大会直前に大きな転倒
- 複数箇所の骨折と打撲
- 骨折したまま五輪本番に入っている
という、まったく違う前提があります。
ですから、
「北京のときより難易度が落ちたからダメ」
「金メダルじゃなきゃ失敗」
という見方をしてしまうと、
あまりにもハードルが高くなり過ぎてしまいます。
■ ②「どこまで攻めるか」という勝負
今回の見どころは、
- ケガをかかえながら、どこまで高さと技の難しさを上げられるか
- 予選よりどのくらい構成を上げてくるのか
- 1本目・2本目・3本目で、どうリスクを調整してくるか
といった、「攻め方」の部分です。
ライバルとして名前があがる
オーストラリアのスコッティ・ジェームズスコッティ・ジェームズは、
予選トップで決勝に進んでおり、日本勢も
戸塚優斗戸塚優斗や
平野流佳平野流佳らが決勝候補とされています。
その中で、
「ケガを抱えながら、どこまで自分の理想の滑りに近づけるか」
という戦い方になるはずです。
■ ③ ファンにできる応援の仕方
私たちファンにできるのは、
- 「金メダルかどうか」だけで判断しない
- 大怪我からここまで戻してきたプロセスごと、応援する
- 転倒しても、「よくここまで来た」と思える目線を持つ
ことではないでしょうか。
もちろん、
「どうか無事で」「これ以上悪化しないで」という気持ちも、
同時に持っていていいと思います。
まとめ
最後に、この記事のポイントを
Q&A風にぎゅっとまとめます。
Q1.「複数箇所の骨折」って本当?
A.本当です。
公式には「体の複数箇所の骨折と打撲」と発表されています。
ただし、
- 骨が大きくズレるような重症ではない
- ヒビや部分的な骨折が複数+打撲というイメージが近い
という状態だとされています。
Q2.骨折している場所はどこ?
A.腰〜股関節まわり(ヒップ)の骨に骨折がある
と、オリンピック公式などで説明されています。
それに加えて、
- 顔のキズ
- 下半身(とくに膝)などの痛み・打撲
もあり、体全体にダメージを負っています。
Q3.それでもオリンピックに出て大丈夫なの?
A.「まったく問題なし!」という意味での大丈夫ではありません。
- 医師・チーム・本人が話し合い、
「リスクはあるが出場可能」と判断 - 骨はズレておらず、腫れと痛みを見ながら調整している
という、ギリギリのラインでの「大丈夫」です。
Q4.予選の結果はどうだったの?
A.ケガを抱えながらも、予選を通過して決勝進出を決めました。
- 1本目からケガを感じさせない滑り
- 2本目もまとめて、
決勝進出ラインを十分に上回るスコアでフィニッシュ - 2大会連続の金メダルをねらえる位置に立っています



