「小野光希の板、同じのにしたら自分も高く飛べるかな?」
スノボ好きなら一度は考えたことがあるかもしれません。
この記事では、
- 小野光希が実際に使っているボードのブランドとモデル
- ボードのスペックを、中学生でもわかるレベルの言葉で解説
- 自分用の“ハーフパイプ向きの板”を選ぶときのポイント
を、落ち着いて整理していきます。
小野光希が使っている板は?ブランドとモデルを整理
まず結論から。
ブランドは「Burton(バートン)」
女子ハーフパイプのトップライダー 小野光希 は、世界的スノーボードブランド Burton(バートン) のチームライダーです。
Burton公式サイトのチームページでも、彼女は日本チームの一員として紹介されています。
ここまでは完全に公式情報です。
使用モデルは「Feelgood(フィールグッド)キャンバー」
2022年の 北京オリンピック2022 で、Burtonのどの板を誰が使っていたかをまとめた記事があります。そこでは、
FEEL GOOD:小野光希(JPN/HP), 今井胡桃(JPN/HP)
と、女子ハーフパイプの小野光希選手が Burton Feelgood(フィールグッド) を使用していたことが明記されています。
また、Burtonの英語サイトのチーム紹介でも、彼女のページから 「Women’s Burton Feelgood Camber Snowboard」 にリンクが貼られており、現在のセットアップとしてもこのモデルが紐づいています。
ただし「何センチを使っているか」は非公開
よく「149cmか152cmどっち?」という話題になりますが、
具体的な長さ(サイズ)までは公式には出ていません。
- 142 / 146 / 149 / 152cm の4サイズ展開であること
- 推奨体重の目安(例:149cmは54〜82kgなど)は公開されている
という「板のスペック」はわかりますが、
「光希選手が大会で使っているのはこの長さ」と断定できる公式情報はありません。
この記事では、サイズを特定したりはせず、あくまで一般的な“選び方の考え方”として解説していきます。
Burton「Feelgood」ってどんな板?スペックをやさしく解説
ここからは、「Feelgoodってそもそもどんな板?」という部分をざっくり整理します。
① ボードのタイプ:ウィメンズ最上位クラスのオールマウンテン
Burton公式や販売店の説明を見ると、Feelgoodは
- 女性向けの“最上位オールマウンテンボード”
- どんな地形でも頼れる「ナンバーワンボード」的な位置づけ
と紹介されています。
オールマウンテン=「ゲレンデ全体を楽しめる万能タイプ」ですが、
Feelgoodはその中でも
- 中級〜上級者向け
- スピード、高さ、キレのあるターンを求める人向け
に振った、かなり“攻めた性格”の板です。
② 形状:クラシックな「キャンバー」
Feelgoodはフルキャンバーの板です。
キャンバーとは、
板を横から見たときに 真ん中が少し浮いていて、両端(ノーズとテール)が雪面に付く形 のこと。
- 体重をかけると、板がたわんでエネルギーをためる
- 次のターンやオーリー(飛び出す動き)で、その反発を一気に使える
という特徴があります。
その代わり、
- ある程度スピードが出ていないと扱いが難しい
- 初心者にはシビアに感じる
という“上級者向け”な一面もあります。
③ シェイプ:ディレクショナル(ちょい前寄り)
形状は「ディレクショナルシェイプ」です。
- ノーズ(前側)が少し長く、テール(後ろ側)が短め
- スタンス(ビンディング位置)も、少しテール寄り(セットバック)
という設計で、
- まっすぐのスピード
- 大きなカービングターン
- パウダー(深雪)の浮力
に強い構造になっています。
ただしフレックス(しなりのバランス)は「ツイン(左右対称)」になっていて、
スイッチ(逆向き)でも違和感なく滑れるように作られています。
ざっくり言うと:
“ディレクショナルツイン寄りのキャンバーボード”
ハーフパイプやカービング向きの、かなり“キレッキレ”な板。
④ 硬さ:ミドル〜やや硬め(ハーフパイプ向き)
Feelgoodは、いわゆる ミドル〜やや硬め のフレックス。
- 高速時の安定性
- エアの着地での“踏ん張り”
- 硬いバーンでもズレにくいエッジグリップ
が得られるよう、しっかりした作りになっています。
一般的に、ハーフパイプやビッグエア向けの板は 柔らかすぎない、むしろ硬めが主流 と言われています。
Feelgoodもこの条件にしっかり当てはまります。
⑤ サイズ展開とスペック
Burton公式のサイズ表(例:2024–25モデル)によると、Feelgoodは
- 長さ:142 / 146 / 149 / 152cm
- 推奨体重:
- 142cm → 45〜68kg
- 146 / 149cm → 54〜82kg
- 152cm → 68〜91kg など
といった目安が公開されています。
また、2021年モデルの詳細スペック表では、
- ウエスト幅:238〜244mm
- セットバック:-12.5mm
- 有効エッジ、サイドカット半径なども、かなり“スピード&カービング寄り”の数値
になっていることが分かります。
⑥ コアやベースなどの中身
細かいパーツもざっくり整理すると:
- コア:Super Fly II 700g コア(軽くて反発の強いウッドコア)
- ファイバー:カーボン入りトライアックスファイバー(反発とねじれ剛性アップ)
- ベース:WFOシンタードベース(高密度の焼結ソール+ワックス浸透でよく走る)
- 取り付け:The Channel(Burton独自レールで細かいスタンス調整がしやすい)
…と、性能面もかなりガチな作りです。
まとめると:
「速くてよく走る・よく跳ねる・よく食いつく」
ハーフパイプやカービングに向いた、女子用ハイエンドボードがFeelgoodです。
なぜ小野光希は「Feelgood」を選ぶのか?ハーフパイプ目線で見る
ここからは “ハーフパイプ向け”という視点 で、なぜこの板が選ばれているかをかんたんに整理します。
1. 高さとスピードを出せる「フルキャンバー」
ハーフパイプは、
- 壁を登るスピード
- ボトムでのカービング
- エアからの着地の安定感
すべてが“スピード勝負”です。
フルキャンバーは、
- 高速時でもエッジがしっかり雪をつかむ
- 板にためた反発を使って“高さのあるエア”を出しやすい
という性質があるので、
高さ勝負のハーフパイプと相性がいい形状 とされています。
2. 硬めのフレックス=壁に当て込んでもバタつかない
ハーフパイプ向けの板の特徴として、解説記事などでは
- 「硬い板(ハード〜ミドルフレックス)が向いている」
と繰り返し説明されています。
理由はシンプルで、
- 硬い板ほど高速での安定感が高い
- 壁を蹴るときや着地で、板が“ぐにゃっ”と曲がりすぎない
- 転びかけても、板の反発で体勢を立て直しやすい
からです。
Feelgoodはまさにこの条件を満たす硬さなので、
大技を連発するハーフパイプにはピッタリの性格と言えます。
3. ディレクショナル形状でラインが安定する
ハーフパイプでは、
- ドロップインからボトムまで
- ボトムから反対側の壁まで
「まっすぐ速く滑る力」がとても重要です。
ディレクショナルシェイプは、
- ノーズが長め → 荒れたバーンでもバタつきにくい
- テール短め → しっかり踏み込んでも抜けがよい
という特徴があるので、
スピードを落とさず次の壁に向かう“ラインの安定感”に貢献します。
4. パイプだけじゃなく、フリーランにも強い
大会ではパイプがメインですが、日頃の練習では
- カービング
- 地形遊び
- パーク
など、いろいろな滑り方をします。
Feelgoodは
- オールマウンテン向け
- カービングもパウダーもパークもいける万能型
なので、1本でかなり幅広く練習できる というメリットもあります。
一般スノーボーダー向け:ハーフパイプ板の選び方・基本3ステップ
「自分もハーフパイプに挑戦してみたい」「パイプもフリーランも楽しめる板がほしい」
という人向けに、選び方の“考え方”を整理しておきます。
ステップ1:レベルと目的を決める
まずは、正直に自分のレベルを書き出してみてください。
- まだパイプ未経験 → ちょっと入ってみたい
- パイプの壁を上がってエアターン練習中
- 3〜5mくらいの高さで回転技にもチャレンジしたい
レベルによっておすすめは少し変わります。
まだパイプ未経験〜軽く入るレベル
- オールラウンドボード(柔らかめでもOK)
- ツインチップやディレクショナルツインで、扱いやすい板
で十分、と解説しているサイトも多いです。
まずは「パイプの中でターンできる・ドロップと出口が怖くない」を目標にしましょう。
エアターン練習〜高さを出したいレベル
- キャンバー
- ミドル〜やや硬めフレックス
- 有効エッジがやや長め
の板にステップアップしていくと、パイプの壁で“踏ん張れる感じ”が違ってきます。
このゾーンに入ってくると、Feelgoodのような板が選択肢に入ってきます。
ステップ2:形状(キャンバー)と硬さをチェック
ハーフパイプ目線での“板の性格”は、
- キャンバーかどうか
- フレックス(硬さ)がどのくらいか
で、かなり決まります。
① キャンバー
- 長所:エッジグリップが強く、反発が大きい → 高さとスピードに強い
- 短所:エッジが引っかかりやすく、低速だと扱いにくい
と説明されています。
ハーフパイプでは「高さを出したい」ので、
最終的には フルキャンバー を選ぶ人が多いです。
② フレックス(硬さ)
各メーカーの商品説明やレビューに「柔らかめ / ミドル / 硬め」と書かれていますが、
- ハーフパイプやビッグエア → 硬め寄り
- パークのジブ・BOX遊び → 柔らかめ寄り
が基本です。
最初から一番硬い板に行く必要はありませんが、
- ある程度スピードを出しても板がバタつかない
- 着地で踏ん張れる
くらいの硬さはほしいところです。
ステップ3:長さ(サイズ)と有効エッジ
板の長さ選びは、一般的には
- 身長のマイナス15cm〜マイナス20cm
- もしくはメーカーの「推奨体重表」を参考
と言われます。
ハーフパイプ寄りに考える場合、ポイントは有効エッジの長さです。
- 有効エッジが長い → 高速安定性◎、パイプで高く飛びたい人向き
- 有効エッジが短い → 操作性◎、回し技・ジブ重視向き
と、ムラサキスポーツなどの解説でも説明されています。
目安:
「パイプとカービングをしっかりやりたい」なら 少し長め寄り
「パークのジブやグラトリもたくさんやりたい」なら 少し短め寄り
というイメージでサイズを選ぶと、失敗しにくくなります。
実践編:小野光希の板選びをマネするなら、この流れで考えよう
ここまでを踏まえて、実際に自分の板を選ぶときの流れを簡単にまとめます。
1. まずは「方向性」を決める
- パイプ&カービング重視でガンガン攻めたい
- パイプにも入るけど、パークやフリーランも半々くらい
もし前者なら、Feelgoodのような フルキャンバー+ディレクショナル+硬め の板が本命候補。
後者なら、少しだけ柔らかいツイン寄りのオールマウンテンボードでも十分楽しめます。
2. メーカーのスペック表をじっくり見る
気になるモデルが出てきたら、
- サイズ(長さ)
- 推奨体重
- ウエスト幅
- 有効エッジ
- 形状(キャンバー、ロッカーなど)
- フレックスの目安
をチェックします。
Feelgoodのように、
スペック表がしっかり出ているモデルは「どういうシーンに向いているか」がハッキリしているので、選びやすいです。
3. 可能なら試乗会で乗ってみる
正直、スペックだけでは「しっくりくるか」は分かりません。
- 「思ったより硬く感じる」
- 「数値ほど扱いにくくない」
など、乗ってみないと分からない部分も多いので、
- メーカーやショップ主催の試乗会
- レンタルで1日借りてみる
などで、できれば一度体験してから購入するのがおすすめです。
よくある疑問Q&A
Q1. 小野光希と同じ板を買えば、自分も高く飛べますか?
残念ながら、板を同じにしただけではいきなり世界レベルにはなりません。
ただし、
- ハーフパイプで高さやスピードを出しやすい性能
- 大会で実際に使われている実績
がある板なので、「これでうまくなりたい!」というモチベーションは上がるはずです。
Q2. 初心者がいきなりFeelgoodを買うのはアリ?
「まったくの初心者」であれば、正直あまりおすすめしません。
- フルキャンバー
- 硬め
- 上級〜中級者向け
という性格なので、
- 最初の1〜2シーズン → もっと柔らかい板で基礎練習
- カービングやスピードに慣れてきた → Feelgoodクラスにステップアップ
という流れが現実的です。
Q3. ハーフパイプだけ考えるなら、もっと「パイプ専用板」がいい?
海外ブランドなどを見ると、
ハーフパイプ専用寄りのボードも存在しますが、
- 日本のゲレンデ事情(パイプ常設が少ない)
- 滑りに行くたびにパイプだけ、というわけにはいかない現実
を考えると、
「パイプもフリーランもカービングもこなせるオールマウンテン寄りの板」 のほうが、一般の人には使いやすいことが多いです。
Feelgoodはまさにこのタイプなので、
「パイプにも真剣に取り組みたいけど、1本で全部やりたい」という人にはかなり相性が良い一本と言えます。
まとめ
最後に、この記事のポイントをもう一度整理します。
- 小野光希はBurtonのチームライダーで、北京五輪では「Burton Feelgood」を使用していた
- ブランド:Burton
- モデル:Women’s Burton Feelgood Camber Snowboard
- Feelgoodは、女子向けハイエンド・オールマウンテンボード
- フルキャンバー+ディレクショナル+ツインフレックス
- 硬めで反発が強く、高さとスピードを出しやすい
- ハーフパイプ向けの板のキーワードは「キャンバー」「硬めフレックス」「やや長め」
- 高速での安定感と、壁のエッジグリップが大事
- いきなりプロと同じ板を買う必要はないが、「最終的な目標」としてイメージするのはアリ
- まずは自分のレベルに合った板で基礎
- パイプやカービングに本気になってきたら、Feelgoodクラスを検討
- スペック表+試乗で「自分の一本」を見つけるのがいちばんの近道
テレビや配信で、
小野光希がハーフパイプの高い壁から飛び出す映像を見るとき、
その足元でしっかり仕事をしているのが Burton Feelgood です。
「いつかあの高さに少しでも近づきたいな」と思ったら、
板選びのときに今日の記事のポイントを思い出してもらえたらうれしいです。



