「三浦佳生が“イナズマ”で滑ってる動画がバズってる」
「フリーのイナズマ、めちゃくちゃカッコいい!」
そんな声を見て、
・イナズマってどんな曲?
・そもそもフリー曲なの?
・今季フリー、何回も変えてるよね?
と気になっている方も多いと思います。
結論から言うと、
- “イナズマ”は Number_i の「INZM(イナズマ)」という楽曲
- 三浦佳生は、主に エキシビション(EX/ショー用プログラム)として使用
- 一方で、試合のフリープログラム(FS)は
「オペラ座の怪人」→「ラストサムライ」→「シェルブールの雨傘」と
同じシーズンで2回も変更している
という、ちょっとややこしい状況になっています。
この記事では、
- 「イナズマ」=Number_i「INZM」ってどんな曲?
- 三浦佳生がどこで、どう滑っているのか
- 実際の“フリー曲”は何をどう変えたのか
- なぜここまで何度も変更したのか(理由を整理)
を解説していきます。
「イナズマ」ってどんな曲?──Number_i「INZM」の基本情報
まず、曲そのものから整理します。
正式タイトルは「INZM(イナズマ)」
“イナズマ”と呼ばれている曲の正式タイトルは 「INZM」。
TOBE所属の3人組ボーイズグループ Number_i の楽曲です。
- リリース:2024年8月19日 配信スタート
- ジャンル:ヒップホップ/ラップ寄りのJ-POP
- プロデュース:メンバーの神宮寺勇太さんプロデュース曲
アルバム『No.Ⅰ』ではリードトラックとして扱われていて、グループを代表する1曲という位置づけです。
曲の雰囲気・歌詞の世界観
音源配信サイトや歌詞ページの説明をざっくりまとめると、INZMはこんなイメージの曲です。
- 電撃のように一瞬で心をつかむ「イナズマ」がテーマ
- ラップとダンスミュージックを混ぜたような、攻めたサウンド
- 「走るイナズマ」「3人の衝撃」といったワードが散りばめられ、
メンバー3人のパワーやスピード感を表現
歌詞とトラック全体が、
「一撃で場の空気を変える」
「スピードと衝撃で魅了する」
という世界観で統一されています。
この「雷が走るようなスピード感」と「3人の衝撃」というテーマは、
スピードとジャンプが武器の三浦佳生のスケートスタイルと相性抜群です。
三浦佳生はどこで「イナズマ」を滑ったの?
「イナズマ=フリー曲?」と混乱してしまう一番の理由は、
三浦佳生が実際にこの曲で滑っている“場面”が複数あるからです。
プリンスアイスワールドで新EX「INZM」披露
2025年4月、アイスショー「プリンスアイスワールド 2025-2026 横浜公演」で、
三浦佳生は 新しいエキシビションプログラムとして「INZM」を初披露 しました。
記事やレポによると、
- プログラムはNumber_i「INZM」に合わせた ショーナンバー
- 観客からは「ズマズマしてる!」「振付が可愛い&カッコいい」と大盛り上がり
- 本人も「とにかく“ZMZM”していっぱい動くので、全部が見どころ」とコメント
と紹介されています。
メダリスト・オン・アイス2025でもINZM
2025年12月、全日本選手権後のエキシビション
「メダリスト・オン・アイス2025」でも、
三浦佳生は INZMを使用したプログラム を披露しています。
- 曲名:INZM by Number_i
- 振付:三浦佳生本人
- アンコールでは映画『シェルブールの雨傘』の音楽を使用
と記録されており、
「オリンピック代表に内定した選手が、最新のショーナンバーとしてINZMを滑った」
ということで、SNSでもかなり話題になりました。
だから「フリー曲イナズマ」と呼ばれやすい
ここまでで分かるように、INZMは
- 正式には 試合用フリーではなくEX(ショー・エキシビション)曲
- でも
- プリンスアイスワールド
- メダリスト・オン・アイス
といった「大きな舞台」で何度も滑られている
ため、観客の感覚としては
「試合と同じくらいの本気度で見られるプログラム」
になっています。
その結果、
- 「三浦佳生のフリー、イナズマが一番好き」
- 「オリンピックでもイナズマ滑ってほしい」
といった“ざっくりした言い方”がSNSに流れ、それを見た人が
「え、今季のフリー曲ってイナズマなの?」
と誤解しやすい状況になっているわけです。
実際の“フリー曲”は何だった?──怒涛の曲変更の流れ
では、試合用の「フリープログラム」はどうだったのか。
ここが「なぜ何回も変更したの?」の本題です。
今季のスタート:フリーは「オペラ座の怪人」
2025-26シーズンの当初、三浦佳生のフリーは
ミュージカル映画 The Phantom of the Opera の音楽を使った「オペラ座の怪人」プログラムでした。
- 振付:ブノワ・リショー
- 大きなドラマ性と重厚な世界観が特徴のプログラム
として準備されていたと言われています。
1回目の変更:「ラストサムライ」へ
しかし、シーズン途中で 1回目のフリー曲変更 が行われました。
- 変更後のフリー曲:映画 The Last Samurai の音楽(通称「ラストサムライ」)
- 木下グループ杯(CS大会)で「ラストサムライ」フリーを披露
三浦本人や関係者のコメントによると、主な理由は
- 「オペラ座の怪人」は
- プログラム全体のつながりが弱く
- 見た目が少し“淡泊”になってしまっていた
- もともと「ラストサムライ」も並行して準備しており、
五輪シーズンにふさわしい“侍魂”を見せたいと考えた
と報じられています。
2回目の変更:昨季フリー「シェルブールの雨傘」へ“戻す”
ところが、その「ラストサムライ」でもなかなか調子が上がらず、
2025年10月、さらに 2回目のフリー曲変更 が行われました。
- 新フリー曲:昨季も滑っていた
映画 The Umbrellas of Cherbourg の音楽「シェルブールの雨傘」 - ISU公式バイオのプログラム欄が
「オペラ座の怪人」→「ラストサムライ」→「シェルブールの雨傘」に更新されたことから判明
一部メディアは、
「今季フリーをシェルブールの雨傘に戻したことで、
怪我や不調で長く続いたトンネルから抜け出すきっかけになった」
と分析しています。
シーズン全体では「フリーを2回変更」「SPも含めると計3回の演目変更」
毎日新聞の記事では、
- 今季、三浦佳生は SPで1回、フリーで2回、合計3回のプログラム変更
- 試行錯誤の末に「ここから変える必要はない」と思える構成にたどり着いた
という経緯が紹介されています。
さらに、Number Webのインタビュー動画のタイトルには、
「僕がやりたいフィギュアスケートなのかな?」
「フリー曲2度変更の理由」
「一番は心の状態」
とあり、心やメンタルの部分も大きかったことがうかがえます。
なぜ何回もフリー曲を変えたの?──理由をかみ砕いて整理
ここからは、報道されている内容をもとに、「なぜそこまで変えたのか」を分かりやすく整理してみます。
理由① 技術的・構成的な問題
まずは、プログラムそのものの“出来”の問題です。
- 「オペラ座の怪人」については
- 全体のつながりが弱く、一本の物語として見えづらい
- 技術的には難しいのに、印象として“淡泊”に見えてしまう
という指摘があり、より自分の武器が引き立つプログラムを求めて、
「ラストサムライ」へ変更したと報じられています。
三浦佳生の武器は、
- 4回転ループを含む高難度ジャンプ
- 鋭いスピードとリンクカバー
なので、
「ジャンプとスピードがより映える構成にしたい」
という狙いがあったと考えられます。
理由② メンタル・“心の状態”との相性
しかし、「ラストサムライ」に変えても、すぐに全てがうまくいったわけではありません。
Number Webの特集タイトルにあるように、
- 「僕がやりたいフィギュアスケートなのかな?」
- 「一番は心の状態」
と本人が語っていることからも分かるように、
「技術的には悪くないけれど、
自分の心とプログラムが噛み合っていない感じ」
があったようです。
試合で極限状態の中滑るフリーでは、
- 曲の世界観が自分の感情とフィットしているか
- 苦しい場面で「この音楽と一緒に戦いたい」と思えるか
といった メンタル面の相性 が、とても大きく影響します。
そこで、
「一番自分が信じられるプログラムに戻そう」
という判断で、昨季の「シェルブールの雨傘」へと戻した――
という流れだと考えられます。
理由③ 五輪シーズンならではの“勝負”と“安全”
このシーズンは、ミラノ・コルティナ五輪代表を決める、とても大事な年です。
- 「オペラ座の怪人」:新しい挑戦だが、完成度にまだ不安
- 「ラストサムライ」:五輪を意識した“日本らしさ”を打ち出せる
- 「シェルブールの雨傘」:既に実績があり、自信を持って滑れる
という3つの選択肢の中で、
「本番で自分の力を一番発揮できるのはどれか?」
をシビアに考え続けた結果が、“2回の変更”だったと言えるでしょう。
じゃあ「イナズマ(INZM)」はどこに入るの?
ここまで聞くと、こう思うかもしれません。
「オペラ座の怪人」「ラストサムライ」「シェルブールの雨傘」
それにINZM(イナズマ)まで出てきて、正直ややこしい…!
ポイントを整理すると、以下のようになります。
競技用フリー(FS)
- オペラ座の怪人 → ラストサムライ → シェルブールの雨傘
- これは 「試合で滑る4分超のフリー」 の話
エキシビション(EX)・ショーナンバー
- INZM(イナズマ) by Number_i
- こちらは
- プリンスアイスワールド
- メダリスト・オン・アイス
などで滑っている ショー用プログラム
つまり、
「INZM(イナズマ)は“今季のフリー曲”ではなく、
“今季を代表するEX曲”」
という位置づけが正確です。
ただし、
- ショーでもジャンプをたくさん入れて本気で滑る
- 演出も“試合並み”に力が入っている
- 時期的に、フリーを何度も変えていたタイミングと重なる
といった理由から、
「三浦佳生=イナズマの曲で滑ってる人」
「イナズマのプログラムが一番印象に残っている」
というイメージが強くなり、
結果として「フリー曲イナズマ」と言われることが多くなっているわけです。
なぜEXに「イナズマ(INZM)」を選んだのか?三浦佳生との相性
では、なぜ三浦佳生はEXにINZMを選んだのでしょうか。
公式に「こうです」と語られているわけではありませんが、
曲とスケートの特徴を照らし合わせると、理由が見えてきます。
曲の“スピード感”とジャンプの相性
INZMは、
- ビートがはっきりしていてテンポが速い
- ラップとダンスミュージックが混ざった攻めのサウンド
という特徴があります。
一方、三浦佳生のスケートは、
- ひと蹴りで伸びるスピード
- リンクを縦横無尽に使うダイナミックなジャンプ
が武器です。
「走るイナズマ」
「3人の衝撃」
といったワードで描かれる世界観と、
「リンクを駆け抜ける雷のようなスケート」
という彼のスタイルは、非常に相性が良いと言えます。
若い世代ならではのポップカルチャーとのコラボ
INZMは、今をときめくボーイズグループ Number_i の代表曲。
- 人気アイドルグループの楽曲
- バズりやすいサウンドと振付
- ファンと一緒に盛り上がれる「ZMZM」ポーズ
など、ポップカルチャーとしての強さ がある曲です。
そこに、
- 若い世代のトップスケーター
- 現役の五輪代表候補
である三浦佳生が乗ることで、
「今の日本のエンタメ」を象徴するようなコラボレーション
になっています。
実際に、アイスショーのレポートでも
- 「フィギュア×INZMという発想が斬新でカッコいい」
- 「ズマズマの振付を一緒にやりたくなる」
といった声が多く見られました。
競技の重圧から少し離れた“遊び心”
五輪シーズンの真っ只中、
試合用のフリーを2度も変えて戦っている三浦佳生にとって、
- シリアスでドラマチックな「シェルブールの雨傘」
- “侍魂”を背負う「ラストサムライ」
とは別に、
「思いきり走って、踊って、遊べる」EXプログラム
としてINZMを滑ることは、
心のバランスを取るうえでも大切な時間だったのかもしれません。
まとめ
最後に、この記事のポイントを整理します。
「フリー曲イナズマ」の正体
- 「イナズマ」はNumber_iの楽曲「INZM」のこと
- 三浦佳生は、この曲を エキシビション用プログラムとして使用
- プリンスアイスワールド2025-26 横浜公演
- メダリスト・オン・アイス2025 などで披露
- 正式な 試合用フリー(FS)の曲ではない が、
ショーでのインパクトが強く、「フリー曲」と呼ばれがちになっている
本当の“フリー曲の変更”の中身
2025-26シーズンのフリーは、
- オペラ座の怪人
- ラストサムライ
- シェルブールの雨傘
と、同じシーズン中に 2回の変更 が行われました。
さらにSPの変更も含めると、
シーズン全体で3回の演目変更 を経験しています。
なぜそこまで変えたのか?
理由として考えられるのは、
- 「オペラ座の怪人」が構成的に“淡泊”で、自分の良さが出し切れないと感じた
- 「ラストサムライ」でも、心とプログラムが完全には噛み合わず、
「一番は心の状態」と感じていた - 五輪シーズンという勝負の年に、
一番自信を持って滑れる「シェルブールの雨傘」に戻した
という流れです。
イナズマ(INZM)から見える三浦佳生の“今”
INZMという曲での滑り方を見ると、
- ポップカルチャーとのコラボを楽しむ柔軟さ
- 雷のようなスピードとジャンプを武器にするスタイル
- それでも、試合では自分の心と向き合いながらプログラムを選び直す真面目さ
といった、三浦佳生の“今の姿”が浮かび上がってきます。
「フリー曲イナズマって、結局どういうこと?」
とモヤモヤしていた方は、
- 「試合のフリーは
オペラ座 → ラストサムライ → シェルブール」 - 「イナズマ(INZM)は
ショー用のEXだけど、
あまりにもハマっているから“フリーっぽく”語られることが多い」
と覚えておくとスッキリするはずです。
これからテレビや動画で三浦佳生の演技を見るときは、
- シリアスで物語性の強いフリー(シェルブールの雨傘)
- ポップでスピード全開のEX(INZM/イナズマ)
という “二つの顔” に注目して見てみると、
よりいっそう楽しめると思います。






