氷の上を「爆走する」ようなスピードで駆け抜けて、
ドカン!と大きな4回転ジャンプを決める三浦佳生選手。
その迫力から
- 「令和のランボルギーニ」
- 「ランボルギーニ・ミウラ」
なんて呼ばれていますよね。
この記事では、そんな三浦佳生選手について、
- 身長はどれくらいなのか
- 「ランボルギーニ・ミウラ」という呼び名の由来
- スピード感あふれるスケーティングとジャンプの特徴
- ジャンプがすごいのは体格と関係があるのか?科学的な話も少し
を解説していきます。
三浦佳生の身長は?フィギュア男子の中で高い?低い?
まずは基本のプロフィールから。
公式に出ている身長は「168cm」
日本語版ウィキペディアやスポーツ専門チャンネルの選手名鑑によると、
三浦佳生選手の身長は 168cm と紹介されています。
日本人男性の平均身長(20歳前後)はだいたい170cm台前半と言われていますから、
平均よりほんの少し低いか、ほぼ同じくらいのイメージです。
フィギュア男子のトップ選手を見てみると、
- 160cm台後半〜170cm台前半くらいの選手が多い
- それより高い選手もいれば、もっと小柄な選手もいる
と、けっこう幅があります。
その中で三浦選手の168cmは、
「大きすぎず、小さすぎず」
「スピードも回転も出しやすい、中くらいのサイズ」
と言えるでしょう。
「ランボルギーニ・ミウラ」って何?あだ名の由来を整理
次は気になるニックネームの話です。
まず「ランボルギーニ・ミウラ」は車の名前
「ランボルギーニ」はイタリアの高級スポーツカーのメーカー。
その中の代表的な名車の1つが 「ランボルギーニ・ミウラ(Lamborghini Miura)」 です。
車名「ミウラ」は、
- スペインの有名な闘牛牧場「ミウラ牧場」
- そこで育てられた闘牛の名前
に由来しており、「闘牛のように力強い車」という意味が込められています。
なぜ三浦佳生が「ランボルギーニ」と呼ばれるようになったのか
三浦選手が「ランボルギーニ」と呼ばれるようになった理由を、
本人へのインタビューをもとに見ていきましょう。
2024年のスポーツナビの単独インタビューの中で、
三浦選手はこんなふうに説明しています。
- 坂本花織選手が、スピードあるスケートから「フェラーリ」と呼ばれていた
- それを見たファンが
「じゃあ佳生くんは何だろう?」と話題に - そこでついた異名が 「ランボルギーニ」
- さらにランボルギーニには「ミウラ」という車種もあるので、
「ランボルギーニ・ミウラ」と呼ばれるようになった
つまり、
① スピードがすごい → スーパーカーにたとえられる
② 名前が「三浦」 → 車の「Miura」とかけやすい
という ダブルの意味 から生まれたニックネームなんですね。
ファンから生まれた“愛称”を、本人も気に入っている
同じインタビューで三浦選手は、
「ランボルギーニ、かっこいいので気に入っています」
と話しています。
あとから「自分で名乗った」のではなく、
ファンの間で自然に広がったあだ名 だというのもポイントです。
「ランボルギーニ」と呼ばれる理由:スピード感とスケーティングの特徴
では、実際に三浦選手のスケーティングはどんな特徴があるのでしょうか。
メディアもそろって「抜群のスピード」と評価
女性誌『non-no』のフィギュア特集では、
三浦選手について
「スピード感満載のスケーティングと、幅のあるゴージャスなジャンプで、見る者を釘づけにする」
と紹介しています。
スポーツ専門チャンネルの選手名鑑でも、
- 「抜群のスピードを武器に、大志を抱く豪快な4回転ジャンパー」
と書かれていて、「スピード」は完全に看板商品です。
テレビの特集でも、
- 「高さとスピードを兼ね備えた4回転ジャンプ」
- 「そのスピード感から“ランボルギーニ”の異名」
と紹介されていて、
“速さ+ジャンプ”のセットが三浦佳生のイメージ になっています。
どうしてあれだけ速く滑れるのか?練習の背景
JBpressのインタビュー記事によると、
三浦選手のスピードの土台には、ジュニア時代の練習があります。
- 小学3年生〜中学1年まで、都築章一郎コーチに指導を受けた
- その頃、早朝ランニングなどのトレーニングが多く、
足腰の強さと持久力を徹底的に鍛えた - それが今のスピードにつながっている
単に「元から速い」わけではなく、
走るトレーニング
体力づくり
リンク上での滑り込み
といった 地道な積み重ね があってこそのスピードだと分かります。
スケーティングの見た目の特徴
解説やレポをもとに、三浦選手の滑り方の特徴を整理すると、だいたいこんな感じです。
- 一歩一歩のストロークが大きく、リンクカバー(移動距離)が長い
- スピードが落ちず、そのままジャンプに入っていく
- ひざをしっかり曲げて沈み込み、グッと伸び上がる動きが大きい
- 4回転ジャンプを跳んだあとも、スピードがあまり落ちない
イメージとしては、
ずっとアクセルを踏んだまま、
コーナーでもあまりスピードを緩めないスポーツカー
に近いかもしれません。
もちろん、実際には細かく減速・加速していますが、
観客から見ると「ずっと速いまま走り抜けている」ように感じる滑り方です。
ジャンプのすごさ:何がそんなに特別なの?
続いて、三浦選手の「ジャンプ」に注目してみましょう。
4回転ジャンプが武器
FNNの特集記事では、三浦選手について
- 「高さとスピードを兼ね備えた4回転サルコウ」
- 「4回転トウループ+3回転トウループのコンビネーションジャンプ」
を最大の武器として紹介しています。
また、別の記事でも、
- 「回転速度が速く、飛距離のある4回転ジャンプが最大の武器」
と説明されており、
・回転の速さ
・ジャンプの高さ
・前への飛距離
この3つがバランス良くそろっている選手だと分かります。
中1で「4回転2種類」を習得していた逸材
先ほどの『non-no』の記事には、
- 「中学1年生で既に2種類の4回転ジャンプを習得していた」
と書かれています。
普通の選手なら、シニアに上がってからやっと
4回転に挑戦することが多い世界で、
まだ中学生のうちに4回転を複数種類マスターしていた
というのは、かなりの早さです。
スピードからそのまま跳ぶ“怖さ”と強み
先ほどのインタビューで、
「スピードがないとジャンプが跳べないタイプ」と三浦選手自身が語っています。
- スピードをつけるほど、ジャンプは高く・遠く飛びやすい
- でも、その分コントロールが難しくなる
- 転んだときの衝撃も大きくなる
というリスクもあります。
それでも三浦選手は、
「速さから逃げない」
「スピードを武器として使う」
というスタイルを貫いているので、
見ている側にとってはスリルと爽快感のあるジャンプになるわけです。
ジャンプの高さや回転は「体格」と関係あるの?
ここからは、タイトルの後半のテーマ
「ジャンプがすごいのは体格と関係あるの?」です。
結論を先に言うと、
体格“だけ”で決まるわけではない
けれど、
「筋力」「体脂肪」「身長・体重のバランス」は確かに影響する
というイメージが近いです。
研究①:ジャンプの高さと筋力には強い関係がある
フィギュアスケーターを対象にした古典的な研究があります。
- ジュニアエリートスケーター18人に
- アクセル、ダブルアクセルを跳んでもらう
- そのジャンプの高さを計測
- 同じ選手たちの
- 膝や肩などの筋力(特に膝の伸展)を測定
- 結果:
ジャンプの高さと筋力の間に、はっきりとした相関があった
つまり、技術があるのは大前提として、
「ジャンプを高くしたいなら、膝回りの筋力がとても大事」
だということが分かります。
2024年の別の研究でも、
オンアイスとオフアイスのジャンプの高さ、脚の筋力を調べたところ、
やはり 筋力が強い選手ほどジャンプも高かった という結果が出ています。
研究②:体脂肪が多いとジャンプは不利になりやすい
バレーボール選手を対象にした研究ですが、
体脂肪率が高いほど垂直跳びの高さが低くなる というデータもあります。
これはフィギュアでも感覚的に納得しやすいと思います。
- 体脂肪が多い=「動かしづらい重り」が増える
- その分、同じ力を出しても体が浮きにくい
というイメージです。
フィギュアのジャンプは
「いかに自分の体を、短時間で上に・前に投げ出せるか」
という勝負なので、
- 余計な体脂肪を落としつつ
- 必要な筋肉をしっかりつける
ことが、ジャンプの高さ・回転数の面でも有利になりやすいと考えられます。
じゃあ「背が低い方が有利」なの?
よくある疑問がこれです。
「小柄な選手の方がクルクル回れそうだから、有利なんじゃないの?」
確かに、からだが小さい方が回転の“モーメント(慣性)”は小さくなるので、
理論的には回りやすくなります。
実際、伊藤みどりさんは
「身長約145cmと小柄で、強力なジャンプから“ジャンピング・フリー”と呼ばれた」
という記録が残っています。
ただし、だからと言って
「小さければ小さいほど有利」
というわけではありません。
- 小さすぎると、筋肉量も増やしにくい
- 大きくなればなるほど、うまく使えばパワーも大きくなる
- 最終的には、身長・体重・筋力・柔軟性の全体バランス が重要
というのが、最近の研究や現場の感覚です。
三浦佳生の168cmという身長は、ジャンプに有利?不利?
ここまでの話をふまえると、
三浦選手の168cmは、
- 男子トップスケーターとしては中くらいの高さ
- 十分な筋肉をつけられる体格
- それでいて、回転に大きな足かせになるほど「大柄」でもない
という、バランスのよいサイズ感だと言えます。
そこに、
- 早朝ランニングなどで鍛えられた下半身の強さ
- 小さい頃から積み上げてきたジャンプの技術
- そして、スピードを落とさずジャンプに入れるスケーティング
が合わさることで、
「ランボルギーニ」と呼ばれるくらいの
高さ・速さ・飛距離を持ったジャンプ
が生まれている、と考えるのが自然でしょう。
身長だけじゃない。「ランボルギーニ・ミウラ」なジャンプを支える要素
最後に、三浦選手の“ランボルギーニ感”を支えているポイントを、
整理しておきます。
① スピードを怖がらないメンタル
三浦選手は、
- 「小さいころからスピードがないとジャンプが跳べなかった」
- 「今も速いスピードからジャンプに入るスタイル」
と語っています。
普通なら怖くて減速したくなるところを、
あえてスピードを落とさない ところに、彼の強さがあります。
② スケーティング技術(氷の上の“走り方”)
ただスピードを出すだけなら誰でもできますが、
- エッジを深く使いながら
- バランスを崩さず
- 必要な位置でしっかり踏み切る
というのは、高度な技術が必要です。
「スピード感満載のスケーティングと、幅のあるゴージャスなジャンプ」
と評されるのは、この技術があってこそです。
③ 筋力・体づくり
研究が示すとおり、
ジャンプの高さと筋力には強い関係があります。
- しっかりトレーニングされた太ももとお尻
- コア(体幹)の安定
- 体脂肪を必要以上に増やさないコンディション管理
など、普段は見えないところでの努力 が、
あの「ドーン!」と飛び上がる4回転を支えていると考えられます。
④ 体格との“相性”の良さ
そしてもちろん、168cmという身長・体格も、
- 筋力をつけやすい
- それでいて回転もしやすい
という意味で、今の三浦選手のスタイルと相性がよいのでしょう。
ただし大事なのは、
「三浦佳生がすごいジャンプを跳べるのは、身長のおかげだけではない」
ということです。
まとめ:三浦佳生のジャンプは、「体格+努力+スピード」の合作
最後に、この記事の内容をギュッとまとめます。
つまり、
三浦佳生の「ランボルギーニ・ミウラ級」のジャンプは、
168cmという体格に、
早朝ランニングを含むハードなトレーニング、
スピードを恐れないメンタル、
そして細かい技術が合わさった結果
だと言えます。
これから試合を見るときは、
- 身長や体格だけでなく
- どれだけスピードを落とさずにジャンプへ入っているか
- 着氷してもどれくらいスピードが残っているか
に注目してみると、
「ランボルギーニ・ミウラ」と呼ばれる理由が、
さらによく分かってくるはずです。






