アルペンスノーボード女子で、いま世界トップクラスの実力を持つ三木つばき選手。
世界選手権優勝、ワールドカップ総合優勝など、ニュースで名前を見る機会も一気に増えましたよね。
一方で、
- 「世界ランキングって、結局どのくらいすごいの?」
- 「いつどんな大会で優勝してきたの?」
- 「どんな経歴の選手なのか、まとめて知りたい」
という人も多いはず。
そこでこの記事では、
- wiki風のプロフィール・経歴
- 世界ランキング(ワールドカップ順位)の推移
- 世界選手権・オリンピックなど主要な戦績
を、時系列で分かりやすく整理していきます。
三木つばきのプロフィール
まずは基本情報から。
三木つばき選手の公式サイトや各種データをまとめると、こんなプロフィールになります。
三木 つばき(みき・つばき)プロフィール
主な肩書き・実績(ざっくり)
- 世界選手権・個人2種目で金メダル(PGS/PSL)
- ワールドカップ・アルペン種目総合優勝(2024–25シーズン、日本勢初)
- FISワールドカップの種目別ランキングで1位シーズン複数回
- 2022年北京冬季オリンピック出場(女子パラレル大回転9位)
“日本のエース”というより、すでに「世界女王クラス」の選手です。
経歴をざっくり時系列で!少年期〜世界トップになるまで
ここからは、子どものころから現在までの流れを、ざっくり追っていきます。
幼少期〜小学生:白馬で生まれ、掛川へ。4歳でスノーボード開始
- 長野県白馬村で生まれる(スキー場だらけの“雪国”)
- その後、静岡県掛川市に移り住む
- 4歳のとき、元アルペンスノーボード選手である父の影響でスノーボードをスタート
小学校低学年の頃にはもう、
「世界一速く山を駆け下りる選手になる」
と宣言していたというエピソードも、インタビューで語られています。
小3〜小6:冬は長野で“山ごもり”修行
静岡・掛川ではほとんど雪が降りません。
そこで三木選手は、小学3年生ごろから冬のあいだは長野県のスキー場近くに単身で滞在し、スノーボード漬けの生活を送ります。
- 12〜3月は、旅館にホームステイ
- 日中はひたすらゲレンデで練習
- 旅館の手伝いもしながら、4年間この生活を継続
この“山ごもり修行”が、のちの世界レベルの土台になっています。
小学6年生のときには、
日本のアルペンスノーボードで史上最年少プロ登録を果たしました。
中学生:世界の舞台へ。13歳で国際大会デビュー
中学時代は、地元・掛川市立桜が丘中学校に通いながら、世界の大会に出場していきます。
- 13歳ごろからヨーロッパを中心に国際大会へ参戦
- 中学3年でFISワールドカップ(W杯)デビュー
- 同年代ではほぼ敵なし、相手はほとんど大人ばかり
「普通の中学生」とはまったく違う、
“学校+世界転戦”の二重生活がスタートします。
高校生:通信制に進学し、五輪&世界一へ
高校は、通信制の勇志国際高等学校トップアスリートコースに進学。
遠征と勉強を両立するための選択でした。
この時期の主な出来事をまとめると——
- 2021年:W杯で初優勝(史上最年少で金メダル)
- 2022年:北京冬季オリンピック出場(女子PGS 9位)
- 2023年:世界選手権パラレル大回転(PGS)で金メダル、日本人初の快挙
高校卒業の頃にはすでに、
「オリンピアン」
「世界選手権の金メダリスト」
という肩書きを持つ、世界トップ選手になっていました。
大学生〜現在:世界ツアーの“年間女王”へ
高校卒業後は日本体育大学に進学し、
学生アスリートとして世界ツアーを転戦しています。
特に最近のシーズン成績は圧巻で、
- 2023–24シーズン:W杯総合2位(パラレル種目全体)
- 2024–25シーズン:W杯アルペン種目総合優勝(日本勢初)
- 2025年世界選手権(サンモリッツ):PSL優勝・PGS2位、2大会連続で金メダル奪取
- 2025–26シーズン:2026年シーズンのPGSワールドカップで種目別ランキング1位をキープ(シーズン中)
まさに、
「W杯ツアー全体の年間女王」
「世界ランキング1位を争う存在」
にまで成長しています。
世界ランキングはどのくらい?FISワールドカップの成績から解説
「世界ランキング」と一口にいっても、
アルペンスノーボードの場合はFIS(国際スキー・スノーボード連盟)のワールドカップポイントが基準になります。
種目別スタンディングと“アルペン総合”
FISの公式データベースでは、
- パラレル大回転(PGS)
- パラレル回転(PSL)
- それらを合算したパラレル全体(PAR)
の種目別・総合のスタンディングが公表されています。
ここでは分かりやすく、「PGS」「PSL」「アルペン種目総合」の3つに分けて見てみます。
シーズン別の主なスタンディング(ざっくり)
FIS公式サイトのスタンディングを見ると、最近数シーズンの三木選手はこんな位置にいます。
- 2021–22シーズン
- PGS:総合7位
- PSL:2位
- パラレル総合:4位
- 2022–23シーズン
- PGS:6位
- PSL:6位
- パラレル総合:5位
- 2023–24シーズン
- PGS:2位
- PSL:5位
- パラレル総合:2位
- 2024–25シーズン
- PGS:1位(種目別女王)
- PSL:1位(種目別女王)
- パラレル総合:1位(アルペン種目総合・日本勢初の快挙)
- 2025–26シーズン(進行中)
- PGS:ポイントランキング1位でシーズンを折り返し中(2026年カレンダー上の時点)
特に2024–25シーズンは、
「PGSもPSLも総合も全部1位」
という、“完全制覇”に近いシーズンでした。
主要な戦績まとめ|世界選手権・W杯・オリンピック
ここからは、
「この大会はぜひ押さえておきたい」という結果だけを、なるべくシンプルにピックアップします。
世界選手権の成績
世界一を決める2年に1度の大会・世界選手権。
三木つばき選手は、すでに複数回表彰台に立っています。
三木選手の公式サイトの“大会結果”・“履歴”ページとFISの記事をもとにまとめると、主な戦績は以下の通りです。
- 2023年 世界選手権(ジョージア・バクリアニ)
- パラレル大回転(PGS):優勝(金メダル)
- 日本人として初めて、この種目の世界チャンピオンに
- パラレル大回転(PGS):優勝(金メダル)
- 2025年 世界選手権(スイス・サンモリッツ)
- パラレル回転(PSL):優勝(金メダル)
- パラレル大回転(PGS):2位(銀メダル)
PGSとPSL、両種目で“世界トップ”レベルの実力があることが分かります。
ワールドカップ(W杯)の成績
W杯は、冬のあいだ世界各国を回りながら行われるシーズン戦。
F1のように「年間を通して誰が一番強いか」を決めるシリーズです。
ウィキペディアによると、2024–25シーズン終了時点での通算成績は、
- W杯通算 7勝
- パラレル回転(PSL):3勝
- パラレル大回転(PGS):4勝
となっています。
さらに、公式サイトの“大会結果”から代表的な優勝・表彰台を拾うと——
- 2021年12月:W杯・PGSで史上最年少優勝(18歳)
- 2024–25シーズン:
- バンスコ(ブルガリア)PGS:2位2回
- ログラ(スロベニア)PGS:優勝
- クリニツァ(ポーランド)PGS:優勝 など、表彰台多数
このシーズンの活躍が、
アルペン種目総合優勝へとつながっています。
オリンピックの成績
オリンピックはまだ1大会出場ですが、すでに“次のメダル候補”と言える実績です。
北京2022冬季オリンピック(中国・張家口)
- 種目:女子パラレル大回転(PGS)
- 結果:9位
- 予選3位通過という快走を見せるも、決勝トーナメントで敗退
10代で初出場ながら、
「世界のトップと十分戦えることを示した大会」となりました。
その後、世界選手権優勝・W杯総合優勝を経験したことで、
次のミラノ・コルチナ2026冬季オリンピックでは
「本格的に金メダルを狙う立場」
として注目されています。
三木つばきの“強さの理由”を3つに分解してみる
経歴と戦績をざっくり追ってきたところで、
なぜ三木選手がここまで勝てているのか、
わかりやすく3つに整理してみます。
① 子どものころからの「山ごもり」で身につけた雪上感覚
小学3年生から、毎年冬は長野で“山ごもり”。
旅館に住み込みで、毎日雪上に立つ生活を続けてきました。
この経験で、
- 雪質の違いへの対応力
- 急斜面やアイスバーンへの慣れ
- 長時間滑り続けるスタミナ
が、普通の選手とは段違いに身についていると考えられます。
② “男子並み”のパワーを目指したフィジカルトレーニング
本人はインタビューで、
「男子選手のような滑りが目標」
と語り、下半身や体幹の筋力アップに力を入れてきたと話しています。
- 遠心力に負けない脚力
- 板を強くたわませる押し込み
- 加速するときの瞬発力
こうした部分で、欧州の大柄な選手にも負けないパワーを手に入れたことが、
PGS/PSL両方で勝てる理由のひとつです。
③ 数値で目標を立てる“戦略思考”
W杯総合優勝を決めたシーズン前には、
「全レースの70%でベスト4入り」
という具体的な数値目標を自分に課していたと、インタビューで明かしています。
- 子どものころのマラソン大会で最下位付近 → 「6年生までに優勝する」と目標設定
- そこから毎日ランニングして、本当に優勝を達成
という経験から、
「目標を数字で決めて、逆算して努力する」
スタイルが身についたそうです。
“感覚で頑張る”のではなく、
数字で自分を管理するタイプの天才と言えるかもしれません。
これからの見どころ|ミラノ五輪に向けての注目ポイント
最後に、「これからどこを見て応援すると楽しいか」を簡単に整理します。
W杯ツアーでの“安定感”はどこまで続く?
すでに、
- 1シーズンの表彰台が2桁
- ベスト4進出率70%以上
といった“安定して上位”の成績を残しています。
ミラノ・コルチナ五輪に向けては、
「1シーズンまるまる“世界最強クラス”の成績を出し続けられるか?」
という点がポイントになってきます。
世界選手権&五輪での「PGS完全制覇」
三木選手はすでに、
- 世界選手権:PGSで金メダル
- 世界選手権:PSLでも金メダル
を手に入れていますが、
五輪の正式種目はPGSのみです。
ミラノ五輪でPGSの金メダルまで獲れば、
「世界選手権&五輪のPGS両方で世界一」
という“完全制覇”になります。
「楽しむ」がキーワードのメンタル
本人は公式インタビューで、
「“楽しい”こそが“最強”なんだ」
と語っています。
- プレッシャーを力に変えられるか
- 勝ち負けに縛られすぎず、心からレースを楽しめるか
このメンタル面が、
メダルの色を左右する大きな要素になりそうです。
まとめ|“世界女王”の今を押さえて、ミラノ五輪をもっと楽しもう
この記事では、
- プロフィール・経歴(wiki風)
- 世界ランキング(W杯スタンディング)の位置づけ
- 世界選手権・W杯・五輪の主な戦績
- 強さの理由と、今後の見どころ
をざっくり整理してきました。
改めてポイントだけまとめると——
テレビや配信でレースを見るとき、
「この選手は、子どものころから山ごもりして、
オリンピックも世界選手権も制してきた“本物の世界トップ”なんだ」
という背景を少し知っているだけで、
一本一本の滑りの重みが、きっと違って見えてくるはずです。
ミラノ・コルチナ五輪のスタートゲートに立つ三木つばきから、
まだまだ目が離せませんね。







