岩渕麗楽選手の滑りを見ていると、つい忘れてしまいそうですが──
その後ろには、とてもあたたかくて、ちょっと泣ける家族の物語があります。
この記事では、
- 岩渕家の家族構成
- 父・和宏さんの“鬼だけど愛情たっぷり”なコーチング
- 母・恵里香さんの、縁の下の力持ちエピソード
- 妹・璃音さんとの姉妹ストーリー
などをまとめていきます。
岩渕麗楽の家族構成は「4人家族」
まずは基本の家族構成から整理しておきます。
- 父:岩渕 和宏(いわぶち かずひろ)さん
- 母:岩渕 恵里香(えりか)さん
- 長女:岩渕麗楽
- 次女:岩渕 璃音(りおん)さん
という、4人家族です。
両親は趣味でスノーボードをしていて、その影響で麗楽選手も4歳からボードを始めた、と複数の記事で紹介されています。
今の世界トップレベルの滑りは、
「スノボが大好きな、ふつうのお父さん・お母さん」
から始まった、というのがなんだかグッときますよね。
父・和宏さん|“5回連続成功で初めて合格”の「父ルール」
「世界でもやっていける」と信じたのは父
麗楽選手が10歳のとき、15歳以下の大会で優勝し、海外の大会に招待されたことがありました。
そのとき上位に入り、「世界でも通用するかもしれない」と最初に強く感じたのが父・和宏さんだったと言われています。
それからは、
- 週末ごとに雪山へ連れていく
- 練習メニューを考える
- コーチのように技をチェックする
といった形で、デビュー前までは実質“専属コーチ”のような存在でした。
「5回連続成功して初めて『できた』」父ルール
有名なのが、「5回連続成功ルール」です。
- 1回できても「まだダメ」
- 2回続いても「まだ運かもしれない」
- 5回連続で成功して、初めて「その技はできた」と認める
という、かなりストイックなルール。
数字に強くないとピンとこないかもしれませんが、
成功率8割の技を5回連続で決める確率は3割くらいと言われています。
つまり、
「試合のプレッシャーの中でも決めきれるレベルまで練習する」
というのが、このルールの本当の狙いだったわけです。
表だけ見るとかなり厳しい父親に見えますが、
- 危ないと思った技は無理にやらせない
- ケガをした時はしっかり休ませる
など、安全面にはとても気を配っていたとも紹介されています。
「厳しさ」と「守る優しさ」、両方を持っていたお父さんだからこそ、
麗楽選手も信頼してついていけたんでしょうね。
会社員をしながら、毎週末は“運転手兼コーチ”
和宏さんは、ふつうの会社員として働きながら娘をサポートしていました。
- 岩手の自宅から、雪質の良い福島のスキー場まで
- 片道4〜5時間、往復で9時間以上の運転
- 週末はほぼ毎回、その長距離ドライブ
という生活が、何年も続いたそうです。
さらに、遠征費を節約するために、
- ワンボックスカーをベッド付き仕様に改造
- 金曜の夜に出発し、スキー場の駐車場で家族4人で車中泊
- 土日は朝から晩まで練習
という“岩渕家カー生活”エピソードも語られています。
読んでいるだけで、
「そこまでやるのか…」
と思わされますが、
お父さんにしてみれば
「娘が本気で打ち込んでいるから、親としてできることは全部やりたい」
という気持ちだったのでしょう。
北京五輪での父の言葉「褒めてあげたい」
北京五輪のスロープスタイル決勝で、麗楽選手は5位。
本人は悔しさをにじませていましたが、
テレビで観戦していた両親は違う受け止め方をしていました。
岩手の自宅で試合を見ていた和宏さんは、
「5位というのは立派な成績。褒めてあげたい」
と語っています。
「もっと上を目指してほしい」気持ちはあるはずなのに、
まずは娘の頑張りそのものを認める。
このコメントは、ネットでも
「お父さんの言葉が泣ける」
と話題になりました。
母・恵里香さん|“静かなサポート”がすごい
スノボ好きなお母さんでもある
母・恵里香さんも、もともとスノーボードが趣味。
夫婦そろって雪山が好きだったことが、麗楽選手がボードを始めるきっかけになりました。
つまり、岩渕家は
「家族みんなで雪山に行くのが当たり前」
というおうちだったわけです。
栄養面・生活面を全力サポート
麗楽選手はインタビューで、
「一番支えてくれているのは家族」
と話しています。
その中でもお母さんは、主に
- 食事や栄養バランスの管理
- 体調が崩れそうなときのケア
- 遠征準備や、忘れ物がないかのチェック
など、生活の土台まわりを徹底サポートしてきました。
トップアスリートの体を作っているのは、
ある意味、お母さんの毎日のごはんと言ってもいいかもしれません。
「ダンマリ」でプレッシャーを減らそうとした平昌前
平昌五輪への出場が決まったときの、ちょっとおもしろくて泣けるエピソードもあります。
ある記事によると、
出場が決まったあと、両親はあえてあまり反応を見せなかったそうです。
最初、麗楽選手は
「あれ?うちの親、あんまり喜んでない…?」
と少し不安になったそうですが、
後で聞いてみると、
「変に騒ぐとプレッシャーになりそうで、あえて普通にしていた」
という“親なりの気遣い”だったとのこと。
嬉しいのに、あえて普通を装う。
これも、静かだけど強い愛情ですよね。
北京では自宅でテレビ観戦しながら涙
北京五輪のときは、コロナの影響もあり、現地には行かず自宅でテレビ観戦。
- スロープスタイル:5位
- ビッグエア:4位(大技に挑戦)
という結果でしたが、
お母さんは「ケガなく終わってよかった」とホッとした様子だったと報じられています。
成績以上に、無事に戻ってくることが一番の願い。
親としては当たり前だけれど、トップレベルのリスク競技だからこそ、より重い言葉です。
妹・璃音さん|2歳下の「良きライバル」であり「一番の味方」
妹は体操選手として別の道へ
麗楽選手には、2歳年下の妹・璃音(りおん)さんがいます。
昔のインタビューでは、
- 子どものころは妹さんもスノーボードをしていた
- その後、体操(新体操)を本格的にやるようになった
と紹介されています。
つまり、姉妹そろってスポーツ少女。
今は競技は違いますが、「体で魅せるスポーツ」という意味では通じるものがありますね。
練習に付き合ってくれた、かけがえのない相棒
麗楽選手は、あるインタビューで
「妹も途中まで一緒に競技をやっていて、私の練習にも付き合ってくれた」
と話しています。
- 同じ雪山に立って、一緒に滑る
- ときには動画を撮ってくれる
- 失敗して落ち込んだときに、そばにいてくれる
そんな時間を、姉妹でたくさん過ごしてきたのでしょう。
スポーツの世界では、
「親やコーチには言えない本音を、兄弟姉妹には話せる」
ということもよくあります。
妹の璃音さんは、
麗楽選手にとって
- 練習仲間
- 良き相談相手
- 家に帰ったときにホッとできる存在
という、かなり大きな支えだったはずです。
祖母や地元も「チーム岩渕」の一員
おばあちゃんもいつも電話で応援
麗楽選手は、家族について語るとき、
祖母のこともよく話題に出しています。
「大会を見に来てくれたり、来られないときは電話で心配してくれたりする」
と話しており、遠くからいつも気にかけてくれている存在です。
- 試合前に「ケガしないようにね」と電話が来る
- 結果が出たらすぐに連絡が来る
そんな光景が目に浮かびますよね。
地元・岩手県一関市も全力応援
実家があるのは、岩手県一関市東山町。
人口が多い街ではありませんが、
地元紙や地元企業が中心となって応援会をつくったり、横断幕を出したりして、ずっと支えてきました。
地元の人たちも、テレビの前で
「麗楽ちゃん、飛べー!」
と叫んでいるはずです。
家族+祖母+地元
この大きな輪が、「チーム岩渕」として彼女を支えているんですね。
家族の支えが、麗楽の“攻める滑り”を作った
ここまで見てきた家族エピソードを、少し整理してみましょう。
技術面を作ったのは「お父さんのルールとカー生活」
- 週末ごとの長距離運転
- 車中泊しながらの練習遠征
- 「5回連続成功で初めて『できた』」ルール
これらは、技術だけでなくメンタルも鍛える環境でした。
高さのあるビッグエア台から迷いなく飛べるのは、
「ここまでやってきたんだから、できるはず」
という自信が芯にあるからこそ。
その土台を作ったのが、お父さんの存在です。
体と心を支えたのは「お母さんの静かな献身」
- 毎日の食事
- 遠征の準備
- 試合前後の体調管理
- あえて平静を装う“ダンマリ作戦”
こうした目に見えにくいサポートが、
麗楽選手のコンディションを整え、怪我をせず戦い続ける力になっています。
日常を取り戻してくれる「妹と祖母、地元」
- 妹・璃音さんとの姉妹トーク
- 「大丈夫?」と電話をくれるおばあちゃん
- 「うちの町の誇りだ」と応援してくれる地元の人たち
こうした存在は、
世界の大舞台で戦うトップアスリートにとって、心の帰る場所です。
まとめ
最後に、この記事のポイントをギュッとまとめます。
こうして並べてみると、
麗楽選手のジャンプは、決して一人だけの力ではないことがよくわかります。
高く飛ぶためには、大きな“土台”が必要。
その土台が、岩渕家の家族と地元の人たち。
ミラノ・コルティナ五輪に向けて、これからも彼女はさらに大きな技に挑み続けるはずです。
そのたびに、あのジャンプの裏側には
- 車の中で眠っていた夜
- 両親のさりげない一言
- 妹と笑い合った時間
- 祖母や地元の「がんばれ」の声
が詰まっているんだろうな……と、少し思い出してもらえたらうれしいです。
これからも、「チーム岩渕」の物語ごと、応援していきたいですね。







