テレビで見るたびに、こう思ったことはありませんか?
「あれ? 高木美帆と高木菜那って、姉妹なんだよね? なんかあんまり似てない…?」
顔立ちも、雰囲気も、スケートのスタイルも違って見える2人。
でも、ルーツをたどると「同じ家族の物語」の中で育ってきた姉妹です。
この記事では、
- 高木家の家族構成
- 兄弟それぞれのかんたんなプロフィール
- 「似てないようで、実は似ている」ポイント
- 家族で作り上げてきた姉妹のストーリー
をまとめていきます。
まずは整理:高木美帆の家族構成
いちばんベースになる「家族構成」から見ていきましょう。
公表されている情報によると、高木美帆は
父・母・兄・姉・本人の5人家族
です。
家族を並べると、こんな感じです。
- 父:愛徳(よしのり)さん
- 母:美佐子(みさこ)さん
- 長男:大輔(だいすけ)さん
- 長女:高木菜那さん
- 次女:高木美帆さん
5人とも北海道・幕別町にゆかりがあり、
姉妹だけでなくお兄さんもスケート経験者という、まさに「スケート一家」です。
しかも、お母さんは元陸上選手、お父さんもスポーツに理解があるタイプと報じられています。
「運動が得意な家に生まれた3人きょうだい」と言えそうですね。
きっかけは“お兄ちゃん”:長男・大輔さんの存在
姉妹のスケート人生のスタートには、「お兄ちゃん」の存在があります。
いくつかのインタビューによると、
- 長野オリンピックを見て
- 兄・大輔さんが「自分もスピードスケートをやりたい」と言い出し
- そのあとを追うように、菜那・美帆もスケートを始めた
という流れが語られています。
つまり、
兄がスケートを始める
→ 「お留守番はさみしいから」「自分もやってみたい」
→ 姉妹も一緒にリンクへ
という、なんとも“きょうだいらしい”きっかけです。
その結果、
- 兄:全日本レベルで戦ったスケーター
- 姉:平昌オリンピックで金メダル2個
- 妹:3大会連続メダル量産のオールラウンダー
と、3人ともが本格的にスケートに打ち込んでいくことになります。
姉・菜那:小柄で“駆け引き上手”な金メダリスト
基本プロフィール
姉の菜那さんは、
- 1992年生まれ(美帆の2歳上)
- 北海道出身
- 平昌オリンピックで団体パシュートとマススタートの二冠を達成した元選手
として知られています。
特徴的なのは「レースの読み」と「駆け引き」
平昌オリンピックの女子マススタート決勝では、
- ラスト1周のカーブで、前を走る選手の外への動きに合わせて
- その“スキ”をつくようにイン側からスルッと前に出て
- そのままゴールインして金メダル
という、レース展開の読みのうまさが光る勝ち方をしました。
指導者やメディアからは、
- 「負けず嫌い」
- 「状況を読むのがうまい」
という声も多く、
「体格で圧倒するタイプではなく、頭と根性で勝負するタイプ」と言っても良さそうです。
現在は解説やメディアで“姉の視点”を発信
2022年に現役を引退したあと、菜那さんは
- テレビやラジオでの解説
- イベント出演
- 妹・美帆について語るインタビュー
などを通じて、スケートやスポーツの魅力を伝える側に回っています。
現役時代とはまた違った形で、「姉として」「元選手として」妹を支えている姿が印象的です。
妹・美帆:天才少女と呼ばれたオールラウンダー
基本プロフィール
次女の美帆さんは、
- 1994年5月22日生まれ
- 北海道中川郡幕別町出身
- 両親と兄と姉の5人家族で育つ
- 帯広南商業高校 → 日本体育大学を卒業
- 女子1500mの世界記録保持者(記事執筆時点)
という経歴の持ち主です。
「スーパー小学生」と呼ばれた才能
ジュニア時代から頭ひとつ抜けた存在で、
- 中3でバンクーバー五輪代表に選出
- 全日本ジュニアで総合優勝
- ジュニア世界大会でも優勝・上位入賞を連発
と、早くから“天才少女”と呼ばれていました。
姉の菜那さんはラジオで、
「妹の方が“スーパー小学生”って呼ばれてましたね。ずっと速くて、私が中学2年の頃に記録を抜かれて…バチバチでしたよ」
と笑いながら話しています。
1000m〜3000mまでこなすオールラウンダー
美帆さんのすごさは、
- 1000m(スピード勝負)
- 1500m(スピード+持久力+駆け引き)
- 3000m(スタミナ勝負)
- チームパシュート(団体戦)
と、複数の距離で世界トップレベルなところです。
北京オリンピックでは、
- 1000m:金
- 1500m:銀
- チームパシュート:銀
など、メダルを量産し、日本女子としては史上最多クラスのオリンピックメダル数を記録しています。
「似てない?」と言われるポイント①:見た目・雰囲気
まず、いちばん分かりやすいのが見た目の違いです。
姉:柔らかい雰囲気の“小柄なファイター”
メディアの記事などでは、
- 身長は妹より少し低め
- 笑顔が多く、ほんわかした雰囲気
- でもリンクに立つと「負けず嫌い」を前面に出すファイタータイプ
といった印象で紹介されることが多いです。
妹:キリッとした表情の“クールなエース”
一方の美帆さんは、
- すらっとした体格で、フォームもきれい
- レース前の表情はかなりキリッとしている
- インタビューでは、論理的にレースを振り返ることが多い
といった“クールなエース感”が強い選手です。
この違いから、
「優しげなお姉ちゃんと、理系っぽい妹」
のように見える人も多く、「あまり似ていない」と感じる理由のひとつになっています。
「似てない?」と言われるポイント②:スケートのスタイル
同じスピードスケートでも、得意な種目や戦い方はけっこう違います。
菜那:駆け引きと位置取りが命の「マススタートの女王」
マススタートは、
- 大人数が一斉にスタートし
- 位置取り、他選手との駆け引き、ラストスプリント
- まさに“長距離マラソンのラスト数周だけ取り出したような競技”
です。
平昌オリンピックでの金メダルレースでは、
- 体格で押し切るのではなく
- 相手の動きを読み、わずかなスキをつく戦い方
が高く評価されました。
美帆:フォームとスピードで押し切る「中距離のエース」
美帆さんの1500mは、
- 前半からそこそこのペースで入り
- 中盤もフォームを崩さず我慢し
- 最後の1周で一気にギアを上げる
という、“技術とスピードで押し切るレース”が特徴です。
同じ氷の上でも、
- 菜那:位置取りや展開を読む「目」と「判断力」
- 美帆:自分のペースを刻み切る「フォーム」と「加速力」
と、見ているポイントが少し違います。
これも、「スタイルが似ていない」と感じさせる理由のひとつですね。
「似てない?」と言われるポイント③:歩んできた道
オリンピックの“出場順”がバラバラ
実は、オリンピックの出場歴も姉妹で少しずつ違います。
報道などを整理すると、ざっくりこんな流れです。
- バンクーバー:妹・美帆だけ(中学生で代表入り)
- ソチ:姉・菜那だけ
- 平昌:姉妹そろって出場(団体パシュートで金)
- 北京:姉妹そろって出場(姉は今大会後に引退)
「いつも一緒に出ていた」というよりは、
追い抜いたり、追い抜かれたり、また一緒に戦ったり
という入れ替わりの歴史があります。
「美帆ちゃんのお姉ちゃん」と呼ばれた時代
十勝毎日新聞の記事によると、
菜那さんは高校時代、地元で“天才少女”と呼ばれていた妹の陰に隠れるように、
「名前ではなく『美帆ちゃんのお姉ちゃん』と呼ばれることが多かった」
と紹介されています。
背も妹より低く、
「美帆ちゃんに妹がいたの?」
と言われたこともあったそうです。
こうしたエピソードも、
- 見た目
- 注目され方
- 競技の得意分野
などの違いを、私たちが「似てない」と感じる土台になっています。
でも、根っこは「すごく似ている」3つのところ
ここまで“違い”を見てきましたが、
実は 「やっぱり姉妹だな」と思う共通点 もたくさんあります。
① そろって“負けず嫌い”
指導者や家族の言葉を見ると、2人ともとにかく負けず嫌いです。
- 妹に記録を抜かれても、姉は「負けたくない」と必死に食らいつく
- 姉の金メダルに刺激を受けて、妹もさらにストイックになる
お父さんのインタビューでは、
「きょうだい平等」が家庭の方針で、どちらかだけを特別扱いしない
という話も出てきます。
だからこそ、姉妹ともに「自分の力で勝ちたい」という気持ちが強くなったのかもしれません。
② コツコツ努力を続けられる
オリンピックでメダルを取る選手は、言うまでもなく努力の人です。
- 姉は、妹と比べられながらも、地道にトレーニングを続けて二冠へ
- 妹は、早くから注目され続けるプレッシャーの中で、フォームや戦略を磨き続けて世界記録へ
「どちらかだけ天才」というより、
「才能に甘えず、2人ともコツコツ型の努力家」
という印象が強いです。
③ 家族思いで、互いの成功を喜べる
姉妹そろってオリンピックに出場したとき、
家族は地元のパブリックビューイング会場で声をからしながら応援していた、と地元紙は伝えています。
また、菜那さんはインタビューで、
「妹に金メダルを取ってほしかった」
と語るなど、妹の成功を心から喜ぶコメントを何度もしています。
見た目やスタイルは違っても、
- きょうだいで高め合う
- お互いの結果を喜べる
という“家族の土台”は、しっかり共有しているように感じられます。
高木家という「チーム」が作った姉妹の物語
ここまでを、少し俯瞰してまとめてみます。
- きっかけは兄
- 長野五輪を見てスケートを始める
- 姉妹もその後を追ってリンクへ
- 姉妹そろって世界の舞台へ
- それぞれ別々のタイミングでオリンピックに出場
- やがて平昌・北京では姉妹そろって五輪のリンクに立つ
- 家庭の方針は「きょうだい平等」
- どちらかだけを特別扱いしない
- だからこそ、それぞれが「自分の力で勝ちたい」と努力
- 結果として、姉はマススタートの女王、妹は中距離の女王に
- 姉:駆け引きと位置取りのスペシャリスト
- 妹:フォームとスピードのオールラウンダー
つまり、高木家は
「3人きょうだいそれぞれの個性を認めつつ、スポーツを通してとことん応援する家族」
と言えそうです。
「似てない姉妹」をもっと楽しむための見方
最後に、「これからテレビやニュースで高木姉妹を見るときのポイント」を、かんたんにまとめておきます。
見た目
- 顔や雰囲気はたしかに違う
→ そこを楽しみつつ、「笑ったときの目元」など、ふとした瞬間の共通点を探してみるのも面白いです。
レーススタイル
- 姉:駆け引き・位置取り・タイミング勝負
- 妹:ペース配分・フォーム・ラストの伸び勝負
→ 何度かレースを見ていると、「あ、今の動き、菜那さんらしい」「今の加速、美帆さんっぽい」と感じられるようになります。
家族ストーリー
- 「兄を追いかけてリンクに行った小さなきょうだい」
- 「妹に記録を抜かれながらも、姉は負けずに食らいつく」
- 「姉妹そろって金メダル・世界記録」
といった背景を知っていると、
ただの“結果”以上のドラマが見えてきます。
まとめ:違いを楽しみつつ、「同じ家族の物語」として見る
改めて、ポイントを整理します。
- 高木家は、父・母・兄・姉・妹の5人家族
- 兄がスケートを始めたのをきっかけに、姉妹もスケートの世界へ
- 姉・菜那は、マススタートと団体パシュートで平昌二冠の“駆け引き名人”
- 妹・美帆は、1500m世界記録を持つ“中距離オールラウンダー”
- 見た目やスタイルはたしかに「似てない」
- でも、
- 負けず嫌い
- コツコツ努力家
- 家族思い
という“根っこ”はとてもよく似ている
これからニュースや試合を観るとき、
「あ、あの“似てないけど似てる”姉妹ね」
という目線で見てみると、
結果だけでなく、その裏側にある家族のドラマも一緒に味わえるはずです。
この記事では、あくまで公表されている情報の範囲で家族構成やエピソードを紹介しました。
プライベートな部分までは踏み込まず、「ファンとして知っておきたい背景」が伝わっていればうれしいです。





