名城大学女子駅伝部の新星、力丸楓。高校時代は無名だったが、大学1年で全日本大学女子駅伝2区を区間2位の快走。着実に記録を更新し、駅伝の舞台で輝きを放つ彼女の成長と挑戦の軌跡に迫る。
力丸楓選手の基本情報
- 所属：名城大学女子駅伝部
- 学年：2年生（2024年12月現在）
- 出身地：宮城県
- 出身高校：宮城県仙台第一高等学校
力丸選手は、名城大学農学部応用生物化学科に所属しており、文武両道を実践しています。大学の授業と練習の両立に励んでおり、その姿勢が周囲の選手たちにも良い影響を与えています。
力丸楓選手の自己ベストタイム
力丸選手の自己ベストタイムは以下の通りです
- 1500m：4分22秒74（2022年、インターハイ東北地区予選）
- 3000m：9分24秒98（2023年、ホクレン・ディスタンスチャレンジ士別大会）
- 5000m：16分11秒04（2023年、新潟アスレチックチャレンジ）
特に3000mでは、2023年のホクレン・ディスタンスチャレンジ士別大会で自己ベストを更新し、着実に記録を伸ばしています。
力丸楓選手の経歴
中学時代
- 宮城教育大学附属中学校に在籍
- 全日本中学選手権2019で1500mに出場（予選13位、4分45秒92）
高校時代（仙台第一高校）
- インターハイ宮城予選
- 1500m：3位（4分26秒21）
- 3000m：3位（9分48秒60）
- インターハイ東北地区予選
- 1500m：7位（4分22秒74）
- 3000m：7位（9分33秒20）
大学時代（名城大学）
- 2023年4月：名城大学入学、女子駅伝部入部
- 2023年9月：全日本インカレ女子1500m予選8位（4分31秒06）
- 2023年10月：全日本大学女子駅伝で2区を走り、チームの7連覇に貢献（区間2位）
力丸楓選手の強み
力丸選手の強みは以下の点にあります
- 怖いもの知らずの精神力：全日本大学女子駅伝では、駅伝デビュー戦にもかかわらず、「死に物狂いで走りました」と語るほどの気迫を見せました。
- 地元での走りに強さ：仙台で開催される全日本大学女子駅伝では、高校時代に練習で走った道を含むコースで力を発揮しています。
- 学業との両立：農学部に所属し、他の部員とは異なる授業スケジュールながら、練習に遅れることなく参加する努力家です。
今後の目標と展望
力丸選手は、自身の記録向上と共に、チームの目標である大学女子駅伝2冠獲得に向けて邁進しています。特に以下の点に注力しています
- 5000m以上の長距離種目での記録向上
- 全日本大学女子駅伝での更なる貢献
- 日本インカレでの好成績
米田勝朗監督は、「夏場の走り込みを経て、秋に（5000m以上の種目で）しっかり走れる選手が出てくると思います」と期待を寄せており、力丸選手の更なる飛躍が期待されています。
力丸楓選手のトレーニング方法
力丸選手のトレーニングは、名城大学女子駅伝部の伝統的な方法に則っています
- 夏季合宿での走り込み：
- 長野・富士見高原での体力づくり
- 岐阜・飛騨御嶽高原でのスピード強化
- 日々の練習：
- 授業終了後、すぐに練習に合流
- 練習場所への移動をウォーミングアップとして活用
- トラックレースでの実戦経験：
- 日本インカレなどの大会に出場し、個人の仕上がりをチェック
まとめ
力丸楓選手は、名城大学女子駅伝部の新たな戦力として、着実に力をつけています。高校時代から文武両道を実践し、大学でもその姿勢を貫いている彼女の成長は目覚ましいものがあります。
特に、2023年の全日本大学女子駅伝での活躍は、彼女の潜在能力の高さを示すものでした。駅伝デビュー戦にもかかわらず、2区を区間2位の好走で走り抜き、チームの7連覇に大きく貢献しました。
今後は、5000m以上の長距離種目での記録向上が課題となりますが、夏季合宿での走り込みや日々の練習を通じて、着実に力をつけていくことが期待されます。
また、地元仙台で開催される全日本大学女子駅伝では、さらなる活躍が期待されています。力丸選手自身も「もうちょっとレベルの高い結果を出したかった」と語っており、その向上心は今後の成長を予感させるものです。
名城大学女子駅伝部の新たな主力選手として、そして日本の女子長距離界の新星として、力丸楓選手の今後の活躍から目が離せません。
