『サムギョプサルですが』は、テレビ東京“木ドラ24”枠の深夜ドラマ。
主人公・惟真(いしん)が韓国出張中の“とあるきっかけ”でサムギョプサルに変身してしまう、というシュールなフェイク・ドキュメンタリー設定が特徴です。
制作はテレ東 × 韓国のコンテンツ会社VISUAL ANDWITのタッグ。全編オール韓国ロケで撮られており、日本国内の撮影はありません。まずはここをロケ判定の起点にしてください。
重要:放送開始直後のため、個別店舗・施設の“公式発表リスト”は未公表。本ガイドは、①公式が明かした各話の取材題材・企画設定、②映像の撮影傾向(街並みの質感・被写体との距離・照明・色温度)、③韓国ドラマ/Kカルチャー作品での実績あるロケ地からの照合という、3ステップで“当たりをつける”方法論に沿ってまとめています。
作品データ(ロケ視点の要点だけ)
放送:テレビ東京系(木曜 24:30、初回24:36)/全4話。配信はTVer、U-NEXTほか、YouTubeで全話世界配信もアナウンス。
体制:テレ東×VISUAL ANDWIT。ALL韓国ロケで、K-POP企画やフェイクドキュメンタリー映像に長けた韓国側の撮影・編集流儀が色濃い。
各話の題材(例):第1話=K-POP取材/第2話=“街中・病院を奔走”/第3話=韓国家庭料理の料理教室、など。→場所の性質(イベント会場・練習室・繁華街・生活路地・スクール)が推測軸になります。
まずは「確定」できること
国・範囲:韓国国内のみ。日本での撮影はなし。
画のトーン:K-カルチャー系のフェイクドキュメンタリー文法(手持ちや軽機材でのダイナミックな被写体追従、都会の夜景ネオン、屋内蛍光灯のフラット照明、抜けの良い路地スナップ)が中心。これはVISUAL ANDWITの得意領域です。
題材ロケ:K-POP関連(ダンスパフォーマンスの場/練習室~撮影現場)、料理教室、街中での移動・トイレ駆け込み・病院の外観/受付など。施設種類単位での確定が可能。
有力エリア(場面タイプ×ソウルの地理)
※以下は“推定エリア”です。番組の静止画・動画の看板フォント、道路標識、地下鉄出入口番号、コンビニ看板(CU・GS25・emart24)、背景の建築様式などと現地ストリートビューを照合して確度を上げてください。
A. K-POP取材・ダンス参加(第1話系)→ 弘大(ホンデ)~合井/望遠、江南(カンナム)~清潭、聖水(ソンス)
- 弘大~合井:若者・ストリートダンス文化の中心。路上パフォーマンスやイベントスペースが密集。
- 江南~清潭:事務所系スタジオ・MVスタジオの分布が濃いビジネス街。
- 聖水:倉庫リノベのスタジオやギャラリーが多く、フェイクドキュメンタリーの洒落た画作りと相性が良い。
(※上記は本作限定の確定ではなく、K-カルチャー撮影の一般的な地理的傾向に基づく参考指標)
B. “街中を奔走”“トイレに駆け込め!”(第2話系)→ 明洞(ミョンドン)/乙支路/鍾路~清渓川
歩行者天国、地上看板の密度、夜のネオン、公共トイレや商業施設トイレのアクセスしやすさなど、“動く画”を撮りやすい。
C. “病院や受付のシーン”(第2話系)→ 私立総合病院の外観 or クリニックモール
韓国ドラマの通例では、実在病院の外観+院内は別施設の組み合わせも多い(エントランスのロゴをぼかす、受付は撮影許可の取りやすい医療モール等で代替、など)。本作もこのセオリーに沿う可能性が高い。
D. “韓国家庭料理の料理教室”(第3話系)→ 新沙・狎鴎亭・聖水・延南洞
インバウンド向け料理クラスや多目的キッチンスタジオが多数。背景に白壁・ニュートラルな木目・簡易アイランドキッチンが映るなら、レンタルキッチン系の可能性大。
目視照合のコツ
- 地下鉄出入口の番号と周囲のテナント(看板の組み合わせ)
- 横断歩道の模様・幅、道路標識の英語併記パターン
- コンビニ(CU/GS25/emart24)やコスメ店(olive young)の並び順
これらはその交差点固有の“指紋”になり、現地マップと照らすと高精度で特定できます。
すぐ行ける!韓ドラ実績の“鉄板ロケ地”からの候補
※ここからは「サムギョプサルですが」に登場が“確定した場所”ではありません。ただし韓国ドラマでの実績が豊富で、本作の映像文法とも親和性が高い“有力候補”として、巡りやすい順にセレクトします。
盤浦大橋 月光レインボー噴水(ソウル・漢江):夜景・橋脚下の開放感はフェイクドキュメンタリーの“移動中”画と好相性。
清渓川/光化門広場~市庁エリア:報道・情報番組の“取材動線”を想起させる都心景。
聖水・カフェ通り:倉庫リノベの白壁・打ちっぱなしが多く、“被写体=肉塊(!)”の異物感を際立てる背景として映える。
弘大ストリート&歩行者天国:第1話の「K-POP取材」にもっとも自然に接続できる生活圏。(実績例の総論は観光系のドラマロケ地特集でも確認できます)
“サムギョプサル”を食べながら回れる:聖地級の実在店
※本作のロケ店としての確定情報ではありません。ただし「サムギョプサル×ドラマ」の親和性が高く、他作のロケ実績や話題性で“巡礼値”の高い店だけを厳選。放送回の雰囲気と合わせてハシゴしやすい動線も提示します。
1) 河南テジチッ(ハナムテジチッ)
2024年の大ヒット『涙の女王』でロケ店として話題に。支店多数で巡りやすく、“サムギョプサル×ドラマ”の象徴格。明洞1号店はアクセス良好。
モデル動線:明洞駅 → 夕食(河南テジチッ)→ 夜の清渓川散歩 → ソウル市庁前の夜景をスナップ
2) サンデポソグムクイ(淑大入口・ソウル駅界隈)
90年代のローカル感を残す老舗。『シークレットガーデン』『梨泰院クラス』ほか多数のロケ実績で名高い。深夜帯でも賑やかで、ネオンの写り込みが豊か。
モデル動線:ソウル駅→ サンデポで夜焼肉 → 南大門~ソウル路7017を撮り歩き
旅行者TIP:注文は三枚肉(サムギョプサル)+青唐辛子+ニンニク+エゴマ葉の“王道”で。ドラマ気分を出すなら、ハサミでのカットの手元を写真に残すと“らしさ”が出ます。
放送回別の“見つけ方”
本作は4話構成でシーンの切り替えが早いため、放送直後の“目視一致”→現地照合が最短ルート。以下テンプレを使えば、1話30分×停止→スクショ→照合の作業が爆速化します。
STEP 1:画面から“識別子”を抜く
看板フォント(ハングルのㅎ/ㅅ/ㅇの形状差)、電話番号の頭2桁(02, 031…)、区役所系の案内板色、地下鉄番線色。
STEP 2:業態で範囲を絞る
- 「K-POP取材」=イベントスペース/レッスンスタジオ/小劇場
- 「料理教室」=多目的キッチンスタジオ/インバウンド向けクッキングクラス
- 「病院」=総合病院外観+モール受付の合成パターンを想定
STEP 3:地図で“交差点の指紋”照合
- コンビニの並び(CU→GS25→emart24 など)
- 交差点の角のR(丸み)とガードレールの形
- 出入口番号の位置と階段の方向(地図写真と一致すれば9割当たり)
1泊2日の“追体験”モデルコース(ロケ地×サムギョプサル)
DAY1(西側)
仁川空港→弘大入口→K-POP系イベントスペースを見学→合井カフェで編集打合せ気分→望遠市場→サムギョプサル@合井~望遠→夜は漢江公園でエンディングカット風の夜景
DAY2(都心~南側)
明洞で“街中奔走”ごっこ→市庁~清渓川でBロール撮影→狎鴎亭の料理クラスで家庭料理体験→河南テジチッで打ち上げ→空港へ
(“サムギョプサル×ロケ”の体験価値を最大化できる動線)
よくある誤認と回避策
「この店に俳優のサインがある=本作のロケ」は誤り。サインは別番組・別作品の可能性が高い。必ず番組の静止画で背景一致を取ること。
“韓国っぽい横丁”の類推だけで特定しない。コンビニの並び順/支店番号/出入口番号を最低3点セットで合わせる。
他作ロケの“伝説店”をそのままクレジットしない(例:サンデポソグムクイはロケ実績多数だが、本作での確定情報は未発表)。
参考資料
まとめ
本作は放送中のオール韓国ロケという性質上、単発の確定情報より「見つけ方の設計」がモノを言います。
- まずは各話の題材=施設種類を拾う(K-POP会場/料理教室/病院・モール)。
- つぎにエリアの地理的“当たり”(弘大・江南・聖水・明洞・清渓川ライン)を設定。
- そして交差点の指紋(看板・出入口番号・コンビニ配列)でピン留め。
最後に:本作は日本側の撮影がなく、すべて韓国国内。日本ロケ候補の記事や地名が出回っても、一次情報(テレ東インフォ/公式イントロ/各話ページ)に立ち返って精査しましょう。