リード：なぜ今「五十嵐予想」が読まれている？
今年の日本シリーズは、リーグ優勝チーム同士の王道対決。ファンの視線が最も集まるなか、解説者・五十嵐亮太の「4勝2敗でホークス」というズバリ予想が話題です。
彼は阪神の投手力を高く評価しつつも、パ・リーグ全体の地力とホークス救援の厚みを軸にホークス有利を提示。だから「接戦の末にソフトバンク」という読み方になります。
根拠1：2025年は“パが強い年”。数字でハッキリ
今年の交流戦はパ63勝–セ43勝（2分）と、はっきりパ優勢。
パ全球団が5割以上、セは全チームが5割未満という“15年ぶりの上位独占”になりました。交流戦の優勝球団はソフトバンク。この「年の流れ」は、短期決戦の入り口にある重要な前提です。
・交流戦最終成績（公式）＝パ63勝、セ43勝（2分）
・パが上位6枠を独占（スポナビ総括）
・交流戦優勝＝ソフトバンク
こうした“年の傾向”を五十嵐氏は「パは強い」というひと言で要約しています。
根拠2：ホークスの勝ち筋＝“先発→モイネロ”までの道筋が明快
五十嵐氏は、ホークス救援の柱・モイネロを「絶対的」と表現。終盤の逃げ切りプランが描きやすいのがホークスの強みです。実際、CSを勝ち抜いて2年連続の日本シリーズ進出。短期決戦で最後を締められる投手がいることは、シリーズの勝敗を左右します。
- 有原航平が開幕マウンドに立った事実は、先発の柱が明確であることの証拠。そこから“7回以降は継投勝負”の狙いが見えます。
- 周東佑京が第2戦で“1試合5安打”の日本シリーズ新記録。打線は機動力だけでなく、“当たっている”という勢いも示しました。
根拠3：それでも「投手陣は阪神が上」。だから“ロースコア”
五十嵐氏は阪神の投手陣、とくに中継ぎ〜抑えの質を高評価。だからこそ「投手戦が多くなる」という読みです。
実際、第1戦は阪神が投打の主軸で逆転勝ち、ホークスも第2戦で打線爆発と、どちらも一気に崩れない。最終的に1点差や2点差での決着が増えそうです。
根拠4：相性・場所のヒント＝甲子園でホークス勝ち越し
交流戦（甲子園）ではホークスが勝ち越しという実績があります。球場ごとの“空気感”や守備走塁の影響まで含めて考えると、ビジターで勝ち筋を持てたことはシリーズ全体の手がかり。
五十嵐予想（4-2）とも相性が良い事実です。
現在のスコア推移（10/27朝時点）
- 第1戦（10/25）：ホークス先制→阪神が逆転勝ち。
- 第2戦（10/26）：ホークス打線が爆発しタイに。周東佑京が1試合5安打の新記録。
短期決戦らしく“流れが行ったり来たり”。このまま投手戦ベースの拮抗が続く公算が大きいです。
五十嵐“4-2”を図解：どこで2敗、どこで4勝？
- 阪神が取りやすい展開
- 先発が6～7回を最少失点でつなぐ
- 7回以降の勝ちパ継投へ（“総合的に阪神投手陣が上”という評価）
- ロースコアで1点をもぎ取る
→ 1勝は必ず拾える展開。ホームでの勢いがもう1勝を呼ぶイメージ。
- ホークスが4つ勝つ展開
- 有原→救援陣→モイネロの盤面を作る
- 中盤で機動力＋長短打のビッグイニング
- クロスゲームを終盤で上から封じる
→ “最後の1点を渡さない”勝ち方が積み上がると、4勝2敗に着地。
キープレーヤー＆勝負のツボ
ソフトバンク
- モイネロ（救援）：“絶対的”という評価のとおり、彼の状態＝終盤の安心感。接戦で出番が来るほどホークス有利。
- 周東佑京（外野）：第2戦5安打の新記録が象徴。出塁→揺さぶりで投手陣に負荷をかける。
- 有原航平（先発）：開幕カードの柱。初回～3回の立ち上がりをゼロで運べるかがカギ。
阪神
- 村上頌樹（先発）：開幕マウンドの責任。四球を出さないことが最大の武器で、中盤までテンポを維持できれば阪神の時間に。
- 勝ちパ継投：五十嵐評価の根拠。7回以降のゼロ行進をどれだけ積み上げられるか。
さらに深掘り：データが語る3つの論点
① 年間の地合いは“パの年”
- 数字の裏づけ：パ63–セ43（2分）。パ全6球団が勝率5割以上というレアケース。こうした年度の潮目は短期決戦にも反映されやすい。
② ホークスの「最後を締める力」
- CSを勝ち抜き再び頂上決戦へ。救援の軸が明確で、1点差試合を拾う設計ができている。五十嵐氏の「モイネロ絶対的」発言は、まさにこの終盤力の評価。
③ 阪神の「どこからでもゼロで回す」投手運用
- 先発の計算と継投の質が高く、相手の主導権を切る能力がある。だから内容はロースコア寄り、という五十嵐読み。第1戦の逆転も、投打の柱が要所で機能した象徴。
Q&A：よくある疑問に“超やさしく”回答
Q1：そもそも今年の日本シリーズっていつまで？
A：10月25日開幕、順延がなければ最長で11月2日（第7戦）まで。
Q2：開幕カードの先発は？
A：村上頌樹（阪神）×有原航平（ソフトバンク）でした。
Q3：今どっちがリード？
A：1勝1敗。第1戦は阪神、 第2戦はソフトバンク。第2戦では周東佑京が1試合5安打の新記録を樹立。
Q4：五十嵐さんはなぜホークス4-2？
A：“パは強い年”＋“ホークスの終盤力（モイネロ）”を重視。ただし阪神の投手陣は上と見ており、接戦が多いという読み。
予想スコアのイメージ
- 第3〜第5戦あたりで1点差ゲームが連発 → 双方の救援陣の出来が決定打。
- 流れの分岐点は、7回表裏の攻防。そこで“四死球ゼロ”を続けたチームが逃げ切る。
- MVP候補は、ホークスなら救援の柱か“一発で流れを変える主軸”、阪神なら先発エース格か接戦で決めた主砲。
（※具体名はシリーズ中盤の起用状況で変動。10/27時点では上記の構図が濃厚です。）
