日本時間11月6日(現地5日)、ロサンゼルスのクリプトドットコム・アリーナで行われた
ロサンゼルス・レイカーズ vs サンアントニオ・スパーズは、
レイカーズ 118 – 116 スパーズ
という、最後までハラハラする大接戦でレイカーズが勝ちました。
この記事では、
を整理していきます。
試合の基本情報まとめ
レイカーズは、今季からエースとなったルカ・ドンチッチを中心に、接戦をひっくり返しての勝利。
スパーズは、ビクター・ウェンバンヤマを軸に粘りましたが、終盤のファウルアウトが響きました。
レイカーズ:誰が何点取った?主なスタッツ
まずは、気になる「誰が何点?」から。
レイカーズ主な選手の得点
(※細かいリバウンド・アシストも一緒に書きます)
チーム全体では、
- FG:37/83(44.6%)
- 3P:10/31(32.3%)
- FT:34/44(77.3%)
と、フリースロー試投数44本がかなり効いています。
スパーズ:誰が何点取った?
一方、スパーズ側の主なスタッツはこんな感じです。
スパーズもチームとしてはFG 48.6%、3P 39.4%と悪くありませんが、フリースローを40本ももらいながら、31/40(77.5%)で9本落としてしまったのが痛いところでした。
八村塁は出場した?→ スタメンでがっつり35分出場!
結論からいうと、
八村塁はスタメン出場&35分プレー
しています。
八村塁のスタッツおさらい
数字だけ見ても、
- 「シュート効率が良い」
- 「3ポイントもしっかり決めている」
- 「長い時間コートに立っていた」
ということが分かります。
八村塁の役割と“目立たないけど効いている仕事”
スタッツシートには出にくいですが、この試合での八村の役割はだいたいこんなイメージです。
レブロン不在という状況で、「サイズがあってシュートも入るフォワード」はかなり貴重です。
そのポジションを35分間任されている=チームからの信頼度が高いということでもあります。
試合の流れをざっくりおさらい
前半:スパーズが先行 → レイカーズが追いつく
- 1Q:スパーズが最大10点リード
- 2Q:レイカーズが反撃し、前半終了時点で レイカーズ 60 – 59 スパーズ と逆転して折り返し
この時点で、
- ドンチッチはすでに22点
- スパーズはバッセルが前半だけで11点
と、エース同士がきっちり仕事をしていました。
第3クォーター:スパーズが再び10点リード
3Qになると、流れがまたスパーズ側に傾きます。
- スパーズが18–6のラン(連続得点の流れ)を作り、一時10点リード
- 3Q終了時点では スパーズ 96 – 88 レイカーズ
「今日はスパーズかな…?」と思わせる展開でした。
第4クォーター:ドンチッチのギアチェンジとウェンバンヤマのファウルトラブル
4Qで試合は一気に動きます。
- 残り10:31:ウェンバンヤマが5ファウル目
- 残り6:38:一度ベンチに下がったのち、スパーズが106–100でリードした状態で復帰
- 残り2:31:ドンチッチが3ポイントを沈め、レイカーズが113–112と逆転
さらに終盤、ウェンバンヤマは残り1:40で6ファウル目を犯し、ファウルアウト。
スパーズはエース不在のまま、なんとか食らいつく展開になります。
ラストプレー:フリースローとチップイン未遂で決着
試合の最後は本当に紙一重でした。
- スパーズのジュリアン・シャンペニが3点差の場面でファウルをもらい、
- フリースロー2本決めれば同点、1本目を外すとかなり苦しくなるシチュエーション
- 結果、1本目を外し、2本目はわざと外してリバウンド→チップインを狙う作戦に
- しかし、ケルドン・ジョンソンのチップインは決まらず、そのまま試合終了
118–116でレイカーズが逃げ切りという形になりました。
勝敗を分けた3つのポイント
① ドンチッチの「最後まで止まらない」ゲームメイク
35点・13アシスト・9リバウンド・5スティールという数字が示す通り、
この試合の主役は完全にルカ・ドンチッチでした。
特に大きかったのは、
- 第4Q、9点ビハインドからの追い上げの中心
- 残り2:31の逆転3ポイント
- 終盤のフリースローでしっかり加点
「得点」「パス」「スティール」と、ほぼすべての要素でスパーズを上回った形です。
② エイトン&八村の“フィジカル勝ち”
スパーズにはウェンバンヤマという超長身センターがいますが、
エイトンの22点&10リバウンドは、その存在感に負けないものでした。
そして、その隣に立つフォワードとして、
- 八村塁が高確率で15点
- ディフェンスでもサイズで押されない
という形で支えたことで、インサイドで大きく崩れずにすみました。
③ ファウルトラブルとメンタル
スパーズ側は、
- ウェンバンヤマ:6ファウルで退場
- ソーハン:6ファウルで退場
- バーンズ:ファウルアウト
と、主力フォワードが全員ファウルトラブルに苦しむ展開になりました。
これによって、
- 終盤、守備の強度を上げづらい
- レイカーズのフリースローが増える
- ベンチメンバーの時間が増える
という悪循環になったのは否めません。
八村塁の評価:数字以上に「チームに欠かせない存在」に
スタッツだけを見ると、
15点・2リバウンド・1スティール
と「大爆発」というほどではありません。
ですが、この試合の文脈の中で八村の存在はかなり大きいです。
レブロン不在の中、“日本人スター”が先発フォワードを務める
レイカーズは今季、レブロン・ジェームズが坐骨神経痛の影響でまだ出場していません。
そんな中で、
- スタメンフォワードとして
- 35分という長時間
- エース級の選手たちと一緒にコートに立ち続ける
というのは、「ただのロールプレーヤー」では任されない役割です。
「外も打てる」「サイズもある」からこそ生まれる価値
今のレイカーズは、
- ドンチッチがボールを持ってゲームを作る
- エイトンがインサイドでフィニッシュ
- その周りを、シュートが入るウイングが固める
という形が理想です。
八村はまさにその「周りを固めるウイング」として、
- 3Pを高確率で沈める(この試合2/3)
- ミスマッチがあればポストアップもできる
- ディフェンスでもサイズがあるので、大きな穴にならない
という“便利屋以上の存在”になっています。
「今日はドンチッチとエイトンが派手に稼いだ試合」ですが、
八村がいるから、この形が成立していると言ってもいい内容でした。
この試合をどう見るべき?ファン目線のポイント
最後に、レイカーズ&八村塁ファンとして押さえておきたいポイントを整理します。
レイカーズ全体として
- ドンチッチ中心のオフェンスが、接戦でも機能している
- クラッチタイム(終盤の接戦)でも、落ち着いて逆転できている
- レブロン&オースティン・リーブス不在でも5連勝中と、チーム力の高さを示した
八村塁について
- スタメンとして35分プレー → コーチからの信頼はかなり厚い
- 3Pも含めて効率よく得点 → 「置いておくだけでディフェンスを広げられる選手」になっている
- スタッツだけでなく、「チームの完成度を高めるピース」としての価値がアップ
まとめ:6日のレイカーズ対スパーズは「ドンチッチ劇場+八村の安定感」
改めて、この記事のポイントをざっくりまとめると──
「八村は出場した? 活躍した?」という問いに対しては、
「しっかりスタメンで出て、数字以上にチームに効いている活躍をした」
と答えていい内容だったと言えます。
このままレイカーズが勝ち星を重ねていけば、
“ドンチッチ×八村”コンビがプレーオフでどこまで行くのかも、ますます楽しみになってきますね。

