スーツアクター&スタントマンとして活躍する30歳
鍜治洸太朗(かじ こうたろう)さんは、
仮面ライダーやスーパー戦隊シリーズで活躍しているスーツアクター(ヒーローの中の人)&スタントマンです。
- 1995年1月23日生まれ(30歳)
- 出身:長崎県
- 身長:175cm
- 所属:ジャパンアクションエンタープライズ(JAE)
JAEといえば、長年、特撮やアクションドラマを支えてきた有名なアクション集団。
その中で鍜治さんは、若手ながらどんどん存在感を増してきた一人です。
「仮面ライダーガヴ」で一気に名前が知られる
最近の代表的な仕事としては、
- テレビシリーズ『仮面ライダーガヴ』で
仮面ライダーヴァレンのスーツアクターを担当 - 同作のオーディオコメンタリーでも、「ヴァレンの中の人」として出演
などがあり、特撮ファンのあいだでは
「若くてキレのあるアクションをする人」
「お菓子ライダー(ガヴ)の世界観にぴったりな、熱い動きの人」
として注目されていました。
映画では『スーパー戦闘 純烈ジャー』で「純バイオレット」のスーツアクターを担当するなど、
テレビだけでなく映画の世界でも経験を積んでいるアクションマンです。
令和ライダー7作目『仮面ライダーゼッツ』でついに主役に
そして2025年、令和仮面ライダー7作目となる
『仮面ライダーゼッツ』で、主役ライダーを演じるスーツアクターに抜てき。
本人もX(旧Twitter)で
仮面ライダーゼッツを演じさせて頂きます。
たくさんの方から愛される作品になるよう全身全霊でがんばります。
と意気込みを語っていて、
「ついに主役級!」とファンも大いに盛り上がっていました。
そんなタイミングで起きてしまったのが、今回の負傷事故です。
仮面ライダーゼッツの現場で何が起きたのか
いつ、どこで起きた事故?
報道や東映の発表をまとめると、事故のポイントはこんな感じです。
- 日時:2025年11月6日 午前8時ごろ
- 場所:群馬県前橋市のスポーツ施設
- 作品:テレビ朝日系 特撮番組『仮面ライダーゼッツ』の撮影現場
- 状況:アクションシーンのリハーサル中に事故発生
つまり、本番の撮影中ではなく、
「本番の前の練習(リハーサル)」のタイミングで起きた事故ということですね。
どんなシーンのリハーサル中だった?
東映の公式コメントによると、鍜治さんは
ワイヤーで吊られた状態で、壁を蹴るなどの演技リハーサルをしていた
ときに、高さ2~2.5メートルほどの位置から落下したと説明されています。
イメージとしては、
- 天井付近からワイヤーで身体をつるす
- 空中でキックしたり、壁を蹴ったりしながら動く
- それをカメラが下から撮る
といった、かなりハードなワイヤーアクションの練習だったと考えられます。
どれくらいのケガなの?
病院での検査の結果、
- 頭蓋骨骨折などの重傷
- ただし、命に別条はない
- 入院は2週間ほどの見込み
と報じられています。
頭の骨を折るレベルなので、どう考えても軽いケガではありません。
ただ、「命にかかわる状態ではない」「意識はある」といった情報も出ていて、
ファンとしては少しホッとする部分でもあります。
事故後、撮影はどうなった?
- 東映は、事故が起きたアクションシーンの撮影を直ちに中断したと発表。
- 担当スタッフや関係会社と一緒に、
事故の状況把握と原因究明、安全対策の見直しを進めているとのことです。 - 一方で、テレビ朝日は「放送予定への影響はない」とコメントしています。
作品としては続いていくものの、
現場は一度立ち止まって、安全面をしっかり見直す段階に入ったと考えられます。
なぜ負傷事故が起きたのか?今わかっていること・わからないこと
タイトルにもある「なぜ負傷事故が?」という部分ですが、
ここはとても大事なので、事実ベースで冷静に整理してみます。
報道で触れられている「安全装置」のトラブル
一部報道では、警察の話として
ワイヤーに吊られていた鍜治さんの安全装置が、何らかの理由で外れた
と伝えられています。
つまり、
- ワイヤーアクション用の装置で鍜治さんが宙づりになっていた
- ところが、その「命綱」にあたる安全装置が外れてしまった
- その結果、2〜2.5メートルの高さから地面に落下した
という流れです。
ここで注意したいのは、
- 「なぜ外れたのか」は、まだハッキリしていない
- 報道でも「何らかの理由で」と表現されている
という点です。
現時点で言えるのは「まだ調査中」ということ
東映も
「事故発生時の状況把握とさらなる原因究明を進めております」
とコメントしていて、
原因の特定には時間がかかると考えられます。
ですから、
- 「誰のせいだ」と、特定の個人や部署を決めつける
- 「こうに違いない」と、ネット上の憶測だけで断言する
といったことは、現時点ではとても危険です。
あくまで、
- 「安全装置が外れてしまう」という、あってはならない事態が起きた
- その根本原因を、今まさに関係者が調べている
というところまでが、事実として語れる範囲だと考えた方が良さそうです。
東映が表明していること
東映はコメントの中で、
- 鍜治洸太朗さんへのお見舞い
- 関係者・視聴者への謝罪
- 安全管理体制や撮影手順の再点検、再発防止策を行う
という方針を発表しています。
つまり、
「現場の安全を守る責任が自分たちにある」という前提に立って、
体制そのものを見直します
と明言している形です。
スーツアクターという仕事のすごさと、隣り合わせの危険
今回の事故をきっかけに、
あらためて「スーツアクターってどんな仕事なの?」と気になった人も多いと思います。
視聴者が見ているのは「キャラクター」、でも中には人がいる
仮面ライダーや戦隊を見ていると、どうしても
- ヒーロー=キャラクターとしての「仮面ライダー◯◯」
- 変身前の俳優さん(顔出しの役者)
のイメージが強くなりがちですよね。
でも実際には、
- 激しいアクション
- 高所からのジャンプ
- ワイヤーでの宙吊り
- 爆発の中を走り抜けるようなシーン
こうした危険な場面の多くを、スーツアクターが体を張って演じています。
今回の鍜治さんも、まさにその最前線に立っていた一人です。
体力・技術・メンタル、すべてが求められる仕事
スーツアクターの大変さは、ざっくり言うとこんな感じです。
- 厚いスーツを着たまま、長時間のアクション
- 真夏の暑さ、冬の寒さとも戦う
- 視界が狭く、呼吸もしにくい中で、正確な動きを求められる
- カメラ位置や爆発のタイミングなど、細かい段取りを全部頭に入れて動く
そして何より、
- 「子どもたちのヒーローを演じる」という責任感
を背負っている人たちでもあります。
そう考えると、今回の事故は
「命がけでヒーローを演じている人たちの、危うさが現れてしまった出来事」
とも言えるかもしれません。
だからこそ、安全対策は「やりすぎなくらい」でちょうどいい
映像業界では近年、世界的に「撮影現場の安全」が強く求められています。
- ワイヤーやハーネスなどの装置を二重三重にチェックする
- 無理なスケジュールや無茶なカットを避ける
- リハーサル段階から、安全スタッフが細かく確認する
こうした取り組みは、日本でもかなり進んできていますが、
それでも「ゼロリスク」にすることは難しいのが現実です。
だからこそ今回の事故をきっかけに、
「さらに安全にできることはないか?」
を、業界全体で考えていくきっかけになってほしいな、と個人的には思います。
ファンとしてできることは?鍜治洸太朗さんへの思いをどう届けるか
ニュースを見て、
- 「大丈夫かな…?」
- 「早く元気になってほしい」
- 「ゼッツ、これからどうなるの?」
と不安になっている人も多いはずです。
そんな中で、ファンとしてできることを少し考えてみます。
① まずは回復を願うこと
シンプルですが、一番大事なのはここです。
- 「早く元気になりますように」
- 「また現場に戻れますように」
こうした願いを、心の中で思うだけでも力になりますし、
Xなどでお見舞いの気持ちを込めたポストをするのも一つの方法です。
鍜治さんのXアカウントは本人が公表しているので、
そこにリプライや引用ポストで、
攻撃的でない、あたたかいメッセージを送るのも良いかもしれません。
(※もちろん、本人や事務所が「静かに見守ってほしい」と発信したら、それを最優先にしましょう)
② 憶測やデマを広げない
事故が起きると、どうしても
- 「〇〇が悪いに違いない」
- 「こういう裏事情があるはずだ」
といった、根拠のない推測がSNSで広がりやすくなります。
でも、今の時点でわかっているのは、
- 高さ2〜2.5メートルから落下した事実
- 頭蓋骨骨折などの重傷だが、命に別条はないこと
- 安全装置が外れたと報じられていること
- 東映や関係者が原因を調査中であること
この「事実として報じられている範囲」を超えた話は、
いったん脇に置いておくのが、ファンとしての誠実さだと思います。
③ 作品を応援し続けること
テレビ朝日は、
「放送予定に影響はない」
とコメントしています。
つまり、『仮面ライダーゼッツ』という作品はこれからも続いていきます。
- 放送を見て応援する
- 感想をポジティブに発信する
- Blu-rayやグッズを買って支える
こうした行動も、鍜治さんを含む制作陣全員へのエールになります。
「安全に配慮しつつ、いい作品を届けたい」と考えているスタッフやキャストはたくさんいます。
視聴者として、その努力を受け取ることも立派な「応援」の形です。
まとめ:鍜治洸太朗という“中の人”に、あらためて拍手を
最後に、この記事のポイントを簡単にまとめます。
ヒーロー番組を見ていると、
どうしても「変身後の姿」ばかりに目がいきがちですが、
その“中”には、命をかけてアクションをしている人がいる。
今回の出来事は、そのことをあらためて強く意識させられる事故でした。
だからこそ、今はただ、
鍜治洸太朗さんが、しっかり治療に専念できますように。
そしてまた、元気な姿で現場に戻ってこられますように。
そう願いながら、『仮面ライダーゼッツ』を見守っていきたいですね。



