2025年の今、バルミューダ スマホ(BALMUDA Phone)は「メイン機として長くガンガン使うスマホ」ではなく、“小さくてかわいいサブ機”や“バルミューダ好きのコレクション枠”としてならアリ、という立ち位置です。
バルミューダ スマホは今どんな状況?
まずは現状を整理します。
つまり2025年時点では、
もう新品として普通に「新品販売」されているわけではなく、
“終売になったけど、修理はまだギリギリ受けてもらえるスマホ”
という状態です。
スペックと特徴をカンタンにおさらい
基本スペック(ざっくり)
公式スペックから、ポイントだけ抜き出すとこんな感じです。
一番の特徴はサイズ感。
いま主流の6〜6.7インチクラスに比べると、明らかに小さくて、片手にすっぽり収まります。
デザインの方向性
- 背面が丸くカーブしていて、手のひらにフィットする形
- 画面も四角ではなく、少し丸みを帯びた独特のライン
- 時計・スケジューラ・天気など、バルミューダ独自デザインのアプリ群
実機レビューでも、
「1%の人に刺さるデバイス」「持ちやすさは確かに他と違う」
といった評価がされています。
万人ウケではなく、「この世界観が好きな人に刺さる」スマホという立ち位置ですね。
2025年の中古価格はどれくらい?
※価格は日々変わるので、ここでは「2025年時点のざっくり感覚」として読んでください。
① 中古ショップ(ゲオ・イオシスなど)
- ゲオオンラインストアだと、容量128GBの中古が1〜2万円台のレンジで並ぶことが多いです
- 中古ショップ「イオシス」では、2025年2月時点で未使用品が17,800円(税込)というセールも出ていました
「終売前は7万円台〜」だったことを考えると、かなり値下がりした印象です。
② フリマアプリ(メルカリなど)
- メルカリでは、状態によりますが
おおむね1万3,000〜3万円前後で出品されていることが多いです - 「箱あり・付属品完備・美品」だと高め
- キズあり・バッテリー不安ありだと安め
目安としては
・中古ショップ:1〜2万円台
・フリマ:1万3,000〜3万円前後(状態次第)
とイメージしておくと良さそうです。
バッテリー持ちは正直どうなの?
スペック上のバッテリー容量は2,500mAh。
今どきのAndroidスマホだと4,000〜5,000mAhが多いので、数値的にはかなり少なめです。
新品時をイメージすると…
- 4.9インチと画面が小さめ
- Snapdragon 765はそこまで電力食いではない
という点を考えると、
・ライトユーザー:1日はなんとかもつ
・ガッツリ使う人:夕方〜夜に充電したくなる
…くらいのイメージです。
2025年の“中古バッテリー”という現実
ただし、ポイントはここから。
- 発売は2021年
- 多くの個体が3〜4年目のバッテリーに突入
- リチウムイオン電池は、使い方にもよりますが、
2〜3年で体感の持ちがけっこう落ちることが多い
そのため、
- 1日中外出して、
・SNS
・ニュースチェック
・動画視聴(YouTubeなど)
をそこそこ見る人にとっては、
モバイルバッテリー前提で考えた方が安心です。
バッテリー交換はできる?
- バッテリーはユーザー自身でカンタンには交換できない構造
- 修理扱いになり、受付は2026年9月30日まで(在庫次第)
なので、
「長く使う前提で、バッテリーがヘタってきたら交換しよう」
というプランは、時間的な猶予がかなり少ない、ということも頭に入れておきたいポイントです。
実際の使い心地:良いところ・イマイチなところ
良いところ
① とにかく小さくて持ちやすい
- 片手でしっかり握れる幅
- 背面のカーブのおかげで、「丸い小石」を持っているような感覚
- 電車の中やベッドの上で、片手操作しやすい
最近の「大画面スマホにうんざりしてきた人」には、
かなり気持ちいいサイズ感です。
② デザインと世界観が唯一無二
- ホーム画面、時計、スケジュール、天気、メモなど、
すべてバルミューダらしいデザインで統一 - 専用フォント「AXIS Balmuda」など、UIにもこだわりがある
「“かっこいい道具”としてのスマホが欲しい」
「机の上に置いたときに気分が上がるガジェットがいい」
こんな人には刺さります。
③ おサイフケータイ・防水・ワイヤレス充電など、実用面も最低限押さえている
- FeliCa対応で、コンビニや改札でのタッチ決済が使える
- 生活防水レベルとはいえ、ちょっとした水ぬれなら安心
- 置くだけ充電に対応しているので、寝る前にポンと置くだけ
イマイチなところ・注意点
① 性能は「今となっては普通〜やや物足りない」
- Snapdragon 765+6GBメモリは、2025年時点ではミドル帯の下の方という感覚
- SNS、ブラウジング、YouTubeくらいなら問題なし
- 3Dゲームや重いアプリをやり込むと、
「動くけど快適とは言いにくい」場面が出ることも
② OSとセキュリティアップデートが古くなる一方
- OSはAndroid 11で出荷、Android 12までアップデート
- セキュリティアップデートは2023年11月までで定期提供が終了
つまり2025年時点では、
「ある程度古いAndroidを、サポート切れに近づきつつある状態で使う」
ということになります。
ネットバンキングや決済アプリをガンガン使う人は、セキュリティ意識高めに見ておいた方が良いです。
③ カメラは“悪くはないけど、今のハイエンドとは勝負にならない”
- 背面約4,800万画素・F1.8、前面約800万画素
- 日中のスナップならそこそこキレイ
- 夜景・動きもの・ズームなどは、最近の高性能スマホに比べると見劣り
「メモ用の写真ならOK」「SNSに軽く上げるくらいなら十分」と割り切るとちょうどいいイメージです。
今あえて買うべき人/やめておいた方がいい人
買うのに向いている人
① 小さくて個性的なスマホが欲しい人
- 「iPhone SE(第2/3世代)よりももっと“丸っこくて個性的”な端末がいい」
- 「大画面は手が疲れる。片手でラクに持てるスマホがいい」
こういう人には、サイズ感だけでもかなり満足度が高いと思います。
② バルミューダ家電が好き・世界観に惹かれる人
- すでにバルミューダのトースターやランタン、スピーカーなどを愛用している
- 部屋のガジェットを「統一感のあるブランド」で揃えたい
そんな人にとっては、
「バルミューダの哲学をそのままポケットに入れて持ち歩けるプロダクト」
として価値があります。
③ サブ機として遊びたいガジェット好き
- メインは別のスマホを持っている
- 2台目として、小型でデザインの良い端末を試してみたい
- SIMを入れずに、Wi-Fi専用の“ミニタブレット”感覚で使いたい
この使い方なら、
- バッテリーが多少弱っていてもそこまで致命的ではない
- セキュリティアップデートが終わっていても、
重要な情報を入れなければリスクは抑えやすい
というメリットがあります。
やめておいた方がいい人
① スマホ1台で何でもやりたい“ヘビーユーザー”
- 銀行・投資・暗号資産などのアプリを多用
- SNS・動画・ゲームを一日中ヘビーに使う
- 「3〜4年は同じスマホを使い続けたい」
こういう人には、
- バッテリー容量の少なさ
- セキュリティアップデート終了
- 性能の頭打ち
この3つがかなりネックになります。
② スマホにあまり詳しくなく、“とりあえず長く安心して使いたい”人
- スマホを自分で設定したり、トラブル対応するのが苦手
- 「よく分からないから、最新のiPhoneか、Androidなら有名メーカーの新機種がいいかな」というタイプ
この場合は、わざわざ終売・撤退済みの機種を選ぶメリットは薄いです。
素直に現行モデルから選んだ方が、トラブルも少なく安心です。
購入前にチェックしたいポイント
もし「それでも気になる」「サブ機でもいいから欲しい」と思った場合、
中古で買う前にチェックしておきたい項目を挙げておきます。
① バッテリーの状態
- ショップなら「バッテリー状態・劣化具合」のランク表記に注目
- フリマなら、出品者に
- 「1日どれくらい使っていましたか?」
- 「1日どのくらい充電が持ちましたか?」
などを質問してみる
② 外装のキズ・画面の焼き付き
- 小型でよく手に持つスマホなので、角のキズが多い個体もあります
- OLEDではないので焼き付きは少なめですが、念のため写真をよく確認
③ SIMロック・対応バンド
- ソフトバンク版かSIMフリー版かを確認
- 自分が使う予定のキャリア・格安SIMで問題なく使えるか、
事前に対応バンドや動作報告をチェックしておくと安心です
④ 保証・返品可否
- 中古ショップなら「保証期間」があるか
- フリマなら、明らかな不良のときに運営の補償が効くかどうかも大事
まとめ
最後に、このタイトルの問いに戻ります。
【2025年版】バルミューダ スマホは今あえて買うべき?
中古価格・バッテリー持ち・使い心地レビュー
を一言でまとめると——
「メイン機1台持ち」なら、基本的にはおすすめしない
- サポート期限が見えている(2026年9月で修理受付終了)
- セキュリティアップデートも2023年11月で定期提供が止まっている
- バッテリー容量が少なく、中古では劣化している可能性大
この条件で、ここから数年“安心してメインで使う”のは、正直ハードルが高いです。
でも「サブ機」や「バルミューダファンのガジェット」としては“アリ”
- コンパクトで持ちやすい、唯一無二のデザイン
- 1〜2万円台で手に入ることが多く、
「デザイン重視の小型スマホ」としては魅力的な価格帯 - 部屋のインテリアや、ちょっとした外出用のサブ機として楽しむなら十分
結論:
「安全・安心・長く現役で使える1台」を求めるなら、
素直に現行のiPhoneやPixel、Galaxyなどを選ぶのが無難。一方で、
「多少クセがあっても、デザインと世界観に惚れた」
「サブ機として小さくてかわいいAndroidが欲しい」
という人には、2025年の今あえて選ぶ価値はまだ残っている。
こんな位置づけのスマホだと考えると、モヤモヤが少しスッキリすると思います。
