維新から除名された3人の衆院議員。
阿部弘樹(あべ ひろき)・斉木武志(さいき たけし)・守島正(もりしま ただし)。
「結局、この3人どうなったの?」
この記事では、
- 3人に何が起きたのか(時系列)
- なぜ維新を離党して、除名までされたのか
- いま3人はどこにいて、何をしようとしているのか
- 与党の議席数や今後の政治にどう関わるのか
を整理していきます。
超ざっくり結論:3人は「自民党の会派」に合流した
まず、一番気になる「いまどうなっているの?」の答えから。
ポイントは、
3人は「議員辞職していない」。
むしろ、自民会派入りで与党側を“支える側”に回った。
ということです。
では、ここまでどういう流れで来たのか、順番に見ていきます。
3人はどんな人?ざっくりプロフィール
阿部弘樹(あべ ひろき)議員
- 選出:比例代表・九州ブロック(福岡4区が地盤)
- 元・精神科医で、熊本大学医学部出身。地方では津屋崎町長、福岡県議としても活動してきた政治家です
医師としての視点を生かし、医療・福祉の分野にも関心が強いタイプの議員と言えます。
斉木武志(さいき たけし)議員
- 選出:比例代表・北陸信越ブロック(福井2区が地盤)
- 元・NHKアナウンサーで、「クローズアップ現代」など報道番組に関わってきた経歴の持ち主
しゃべりや説明が得意な「元アナウンサー系」の政治家で、会派「改革の会」の代表も務めていました
守島正(もりしま ただし)議員
- 選出:大阪2区(阿倍野区・生野区・東住吉区・平野区など)
- 元・大阪市議。大阪維新の会の政調会長を務めるなど、「大阪維新」の中心に近いポジションにもいた人です
大阪ローカルでは、維新の“顔の一人”として知る人も多いタイプの議員ですね。
なぜ3人は維新を離党し、除名までされたのか
きっかけは「党運営への不満」
2025年9月、阿部・斉木・守島の3人は、日本維新の会に離党届を出しました。
理由として報道されているのは、
- 「改革政党だと思っていた維新が、保守政党に変わってしまった」
- 党執行部(藤田幹事長ら)の党運営のやり方に不満があった
といった点です
簡単に言うと、
「もっと改革色の強い野党でいたいのに、
維新の路線が変わってきたのでは?」
という違和感が大きくなった、という説明です。
維新側の受け止め方はかなり厳しい
一方、日本維新の会の側は、3人の行動をかなり重く見ました。
- 他の所属議員にも離党を働きかけていた疑いがある
- 公認のときに「除名になったら議員辞職する」という誓約書を出しているのに、辞職する気配がない
として、2025年9月17日に除名処分を決定します
吉村代表は、この誓約書について
「本来の筋なら、議員辞職をして議席を維新に返すべきだ」
と発言し、3人を強く批判しました
ここが、世論から見て
- 「約束を破っているのでは?」
- 「いや、誓約書といっても法的な効力はないのでは?」
というモヤモヤを生んでいるポイントです。
「改革の会」を作って無所属で活動
新会派「改革の会」を結成
維新を除名された3人は、そのまま議員を辞めるのではなく、
衆議院で新しい会派 「改革の会」 を立ち上げます。
会派(かいは)とは?
→ 国会の中で「一緒に行動するグループ」のこと。
同じ政党どうしで組むことが多いですが、無所属同士で組むこともできます。
3人は、
- 政党としては「無所属」
- でも国会内では「改革の会」というグループで動く
というスタイルを選びました
途中で「有志・改革の会」に合流 → ふたたび分裂
その後、一時期は他の無所属議員のグループと合流し、
「有志・改革の会」という会派になったこともあります。
しかし、
- 首相指名選挙(高市早苗氏を支持)などをめぐり、
グループ内で考え方の違いが出る - 結局、「有志・改革の会」は短期間で解散し、
また3人で「改革の会」に戻る
という“くっついたり離れたり”の動きが続きました
このあたりから、
「この3人、どこへ向かっているの?」
「維新を出て、結局どこと組むの?」
と、政治ウォッチャーの間でも注目度が高まっていきます。
そして2025年11月:自民党の会派に合流
自民党側からの“お誘い”
2025年11月末、空気が大きく変わります。
- 3人が所属する「改革の会」のメンバーと、
自民党の鈴木俊一幹事長らが会談 - 「自民党の会派に入って、一緒に政権運営を支えてほしい」
という形で、与党側からの“誘い”が報じられます
3人もこれに応じる方向で調整を進め、
11月28日、正式に自民党の衆院会派に合流することになりました。
与党が衆院で「過半数」を回復
この3人の会派入りにより、
- 自民党会派:199議席
- 維新会派:34議席
- 合計:233議席(衆議院465のちょうど過半数)
となり、与党会派は約1年ぶりに過半数を回復しました
与党側から見ると、
「少数与党でギリギリだったところに、
3議席分の“保険”ができた」
という形です。
3人側も、
- 「物価高騰対策などの予算を通すために、
与党側で支える必要がある」
といった趣旨の発言をしています
「議員辞職すべき?」というモヤモヤ
維新は「筋が通らない」と批判
日本維新の会の吉村代表は、3人の自民会派入りを受けて、
- 公認の際、「除名されたら議員辞職する」という誓約書を書いている
- その約束を守らず、逆に与党側に行くのは
「本来の筋としておかしい」
という趣旨で、かなり強い言葉で批判しています
ネット上でも、
- 「節操がなさすぎる」
- 「維新を出た理由と、今やっていることが矛盾してないか?」
という厳しい声が多く見られます
法律上は「辞職しなくてもOK」
一方、法律の面だけを見ると、
- 国会議員は、有権者の選挙で選ばれた「個人」
- 「政党を除名されたからといって、必ず議員を辞めないといけない」という法律はない
- 「誓約書」も、党と本人の間の約束であって、
法律で強制できるものではない
というのが実情です(一般的な解説レベル)。
つまり、
法律的には問題なし。
しかし「約束」「筋」「信義」という点でどう見るかは、
有権者それぞれの判断に委ねられている。
という状態になっています。
3人の「その後」をどう見ればいいのか
ここまでをざっくりまとめると、3人の「その後」はこうです。
- 維新の党運営に不満を持ち、離党届 → 除名
- 誓約書の話もあり、維新側は「議員辞職すべき」と強く批判
- 3人は国会内で「改革の会」を作り、無所属として活動
- 政局が動く中で自民党会派に合流し、与党の過半数回復に貢献
- 法的には問題ないが、「筋が通っているのか?」というモヤモヤは残る
今後、どこをチェックしておくといい?
この3人の動きを追いかけるときに、今後チェックしておきたいポイントは次の3つです。
① 3人は「どんな法案・政策」を推していくのか
与党側に回ったことで、
- 物価高対策
- 地元のインフラ・地方政策
- 行政改革や規制改革
などで、具体的にどんな成果を出そうとするのか。
「改革の会」と名乗っていた頃と、
言っていること・やっていることがズレてこないか、
ここはチェックポイントになります。
② 次の衆院選で、有権者がどう判断するか
- 阿部議員:九州ブロック(福岡4区)
- 斉木議員:北陸信越ブロック(福井2区)
- 守島議員:大阪2区
という地元ごとに、有権者の受け止め方は違うはずです
- 「政権与党に入って、地元のために動いてくれるなら、それでいい」
- 「誓約書を出していたのに辞職しないのは信用できない」
など、いろいろな見方が出てくるでしょう。
最終的には、次の選挙の結果が、有権者の評価の“答え合わせ”になります。
③ 維新・自民・他野党の関係がどう変わるか
3人の動きは、単なる3議席の話で終わりません。
- 与党が少数与党状態を脱し、過半数を取り戻した
- 今後の予算案や重要法案の審議で、与党側に「少し余裕」ができる
- 維新と自民の距離感、他野党との駆け引きにも影響してくる
つまり、
「3人の“その後”」は、
日本全体の政治の動きにもつながっている
ということです。
まとめ:3人の「その後」をどう評価するかは、私たち次第
最後に、この記事のポイントをもう一度整理します。
「維新除名の3人どうなった?」と検索している人の多くは、
「裏切りなのか、現実的な選択なのか」
「結局、自分の選挙区のためになるのか、ならないのか」
を知りたいのだと思います。
この記事が、その判断材料の一つになればうれしいです。
あなたの地元が3人の誰かの選挙区であれば、
今後の発言や行動を、ぜひじっくり見てみてください。


