ニュースなどで名前を見かけて、
「奥下剛光（おくした たけみつ）って誰？」
「どこの議員？どんな人？」
と思いますよね。
まずはポイントだけ、サクッとまとめます。
- 名前：奥下 剛光（おくした たけみつ）
- 生年月日：1975年10月4日生まれ（50歳・2025年時点）
- 出身地：大阪府茨木市
- 所属政党：日本維新の会（大阪維新の会）
- 選挙区：衆議院・大阪府第7区（吹田市・摂津市など）選出の衆議院議員
- 当選回数：衆議院議員 2期（2021年初当選、2024年再選）
一言でいうと、
「大阪7区選出・日本維新の会の若手中堅衆院議員」
という立ち位置の政治家です。
ここから、「どこの議員なのか」「家族や家系は？」「どんなルートで国会議員になったのか」を整理していきます。
どこの議員？──選挙区は「大阪7区」
大阪7区ってどのあたり？
奥下剛光さんは、衆議院・大阪府第7区から選出された議員です。
大阪7区は、おおまかに言うと
- 吹田市
- 摂津市
などを中心としたエリアです（区割りは細かく変わる場合があります）。
地元の話題としては、
- 吹田市といえばエキスポシティ・万博公園
- 摂津市は住宅地と工場地帯が混ざる街
といったイメージの地域を、選挙区の「地元」として活動しています。
維新の会の衆院議員
所属政党は日本維新の会。大阪を地盤とする政党で、奥下さん自身も「大阪維新の会」のメンバーです。
公式サイトでも
「衆議院大阪府第7選挙区 衆議院議員」
と名乗っており、国会では維新の会の一員として各種委員会で活動しています。
学歴まとめ──地元の公立から東京の私大へ
「どんな学校を出てきた人なのか」は、政治家を見るときに多くの人が気にするポイントですよね。
奥下剛光さんの学歴は、公式サイトなどから次のように整理できます。
- 茨木小学校 卒業（地元・茨木市の小学校）
- 大阪青凌中学校 卒業
- 履正社高等学校 卒業
- 専修大学 商学部 卒業
地元で育ち、大学は東京
子どものころから高校までは大阪府で過ごし、大学で専修大学（商学部）に進学。専修大学は東京にキャンパスを持つ私立大学で、経済・商学などの分野に強い学校です。
「地元で育ち、大学で一度東京へ。卒業後は政治の世界へ」
という流れですね。
家系図と家族関係──「建材会社社長の息子」で「橋下徹氏と縁のある家」
親世代：父は建材会社社長、母は橋下徹氏の後援会長
家系図を扱うサイト「閨閥学」やウィキペディアによると、家族関係はおおよそ次の通りです。
- 父：奥下 幸義（おくした ゆきよし）さん
- 建材会社「新建産業」（麻生セメントの特約店）の社長
- 母：素子（もとこ）さん
- 橋下徹氏の後援会長を務めた人物
- 長男：奥下 剛光さん
- 現在の衆議院議員
つまり、かなりざっくりした家系図にするとこんな感じです（イメージ図）：
祖父母（名前は公開情報では不明）
└── 父：奥下幸義（新建産業社長）
＋ 母：素子（橋下徹氏後援会長）
└── 長男：奥下剛光（衆院議員）
※一般の家族なので、公開されているのはここまでのシンプルな情報です。
「政治家二世」ではなく「経営者の息子」
よくある「政治家の息子がそのまま政治家に」というパターンとは少し違い、
- 父は政治家ではなく建材会社の経営者
- その会社が麻生セメントの特約店で、そこから麻生太郎元首相や宮澤喜一元首相との縁が生まれる
という、「経営者の家から政治の世界に近づいた」タイプといえます。
経歴①──学生時代から永田町へ
大学卒業後すぐ「宮澤喜一氏の書生・秘書」に
専修大学商学部を卒業した1998年、奥下剛光さんは、当時の衆議院議員・宮澤喜一氏の書生・秘書として政治の世界に入ります。
その後、
- 自由民主党の衆院議員・宮澤喜一氏の秘書
- 自民党の衆院議員・逢沢一郎氏の秘書
と、「国会議員の秘書」として永田町で経験を積む時期が続きます。
ここで、
- 国会の動き
- 省庁とのやり取り
- 党内政治の実務
などを身近で見てきたことが、その後のキャリアの土台になっていると考えられます。
経歴②──大阪に戻り、橋下徹氏の「特別秘書」に
2005年：家業の建材会社役員に
2005年には、父の会社「新建産業」の取締役にも就任。
「永田町で秘書をしつつ、家業の建材会社にも関わる」
という、政治とビジネスの両方を経験するポジションになっていきます。
2007年：大阪府議選に無所属で挑戦（落選）
2007年の大阪府議会議員選挙では、地元・茨木市選挙区から無所属で立候補しますが、このときは落選。
いきなり選挙で壁にぶつかる、というスタートでした。
2008年〜2015年：橋下徹氏の私設秘書・特別秘書
その後、大きな転機となるのが橋下徹さんとの関係です。
- 2008年：大阪府知事・橋下徹氏の私設秘書
- 2011年：大阪市長に転じた橋下氏の特別秘書（〜2015年）
として、約8年間にわたり、橋下氏のそばで大阪の行政改革などを支える立場にいました。
橋下氏の改革路線のなかで、
- 府政・市政の内側
- 政策決定の舞台裏
- メディア対応や選挙・住民投票
などを間近で見てきたことは、奥下さん自身にとっても大きな経験だったとされています。
経歴③──維新の会の「大阪7区支部長」から国会へ
2016年：大阪7区支部長に就任
2016年11月、日本維新の会の大阪7区支部長に就任。ここから、現在の地元・吹田市・摂津市を中心にした活動が本格スタートします。
2017年：初挑戦は落選
2017年の第48回衆議院議員総選挙では、大阪7区から維新の公認候補として立候補しますが、当時の現職・渡嘉敷奈緒美氏（自民党）に敗れ、落選します。
「最初の国政選挙は落選」という点は、地方選挙から数えると二度目の“苦いスタート”ですね。
2021年：第49回衆院選で初当選
2021年の第49回衆議院議員総選挙で再挑戦し、大阪7区で当選。念願の初当選を果たします。
2024年：第50回衆院選で2期目当選
さらに2024年10月の第50回衆議院議員総選挙でも大阪7区で再選。当選2回の現職議員となりました。
国会での主な活動分野
奥下剛光さんは、国会では
- 環境関連
- 災害対策
- 通信インフラ
- 教育・子育て支援
などのテーマを中心に発言していると紹介されています。
たとえば、
- 温暖化対策としての「e-fuel（合成燃料）」への関心
- 災害時の通信インフラ整備（Wi-Fiなど）の強化
- 大阪で行われた教育無償化を全国へ広げたいという主張
などが、インタビューや公式サイトで語られています。
ここはまさに「維新っぽいテーマ」という印象を持つ人も多い部分でしょう。
人物像──趣味や性格の一面
趣味はサッカー・フットサル・サウナなど
ウィキペディアなどによると、趣味は
- サッカー
- フットサル
- サウナ
- サッカーゲーム「ウイニングイレブン」歴20年
など、かなり「体育会系＋ちょっとオタク気質」な一面もあるようです。
サウナについては、超党派の「サウナ議連」にも参加していると報じられており、趣味がそのまま仕事につながっているパターンでもあります。
家族構成
公開されている範囲では、
- 家族は妻と息子がいること
- 地元では家族で写った写真が公式サイトなどに掲載されていること
がわかります。
まとめ
ここまでの内容を、最後にもう一度ギュッとまとめてみます。
- 大阪府茨木市出身の日本維新の会・衆議院議員
- 大阪府第7区（吹田市・摂津市など）選出
- 2021年に初当選、2024年に2期目当選
- 学歴は、地元の小中高から専修大学商学部へ
- 茨木小 → 大阪青凌中 → 履正社高 → 専修大学商学部卒
- 家系は「建材会社社長の家」
- 父は新建産業社長・奥下幸義さん
- 母は橋下徹氏の後援会長
- 政治家二世ではなく、「経営者の家から政治家になった人」
- 経歴の柱は「国会議員秘書」と「橋下徹氏の特別秘書」
- 宮澤喜一氏・逢沢一郎氏の秘書を経験
- その後、橋下徹・大阪府知事／大阪市長の私設・特別秘書として約8年
- 今は、環境・災害・教育などに力を入れる維新の国会議員
- e-fuel、災害時通信インフラ、教育無償化の全国展開などをテーマに活動
ここまで読んで、
「なんか、ずいぶん“秘書歴の長い人”だな」
と感じた方も多いかもしれません。
- 宮澤喜一氏の秘書
- 逢沢一郎氏の秘書
- 橋下徹氏の私設秘書・特別秘書
と、長年「誰かのそば」で政治の世界を支えてきた人が、
「じゃあ、今度は自分が表に立つ番だ」
と決めて立候補し、何度か落選もしながら、ようやく国会議員になった──そんなストーリーです。
ある意味、
「秘書として“裏方人生”を歩んできた人が、自分の名前で勝負するようになった」
とも言えます。
…ただ、ここまで経歴を見ると、
「もし政治家をやめても、秘書の仕事にはまず困らなさそう」
という、ちょっとした安心材料（？）も見えてきますね。
裏方も表舞台も経験済み。
有権者としては、せめて「どんな道を歩いてきた人なのか」だけでも知ったうえで、ニュースや発言を見ていきたいところです。
