「たくろうのネタで出てきた KSD って何?」
「京都産業大学って、略すなら KSU じゃないの?」
「なんでわざわざ“KSD”って言ったの?」
結論から言うと――
- 京都産業大学の“公式寄り”の略称はKSU(大学の公式サイトでもKSUが使われています)
- でも、M-1優勝コンビ「たくろう」がネタ内で 「KSD=京都産業大学」 みたいに言って、そこが刺さって話題に
- さらに、京都産業大学の公式Xが「KSUよりKSDのほうが一般的に…笑」と祝福して、決定的にバズった
…という流れです。
ここから先は、放送を見てない人にも分かるように「KSUとKSDの違い」「なぜKSDがウケたか」「元ネタの背景」をほどいていきます。
まず前提:たくろうのM-1優勝で
2025年のM-1グランプリで、お笑いコンビ たくろう が優勝しました。過去最多のエントリー数の頂点、っていう派手なニュースです。
優勝すると何が起きるかというと、当然こうなります。
- 「たくろうって誰?」
- 「決勝ネタ、どこが面白かった?」
- 「ネタのあの言葉、意味なに?」
で、今回の“あの言葉”の1つが KSD だったわけです。
KSDって何の略?超シンプルに言うとこう
KSDは、ネタの中で出てきた 「京都産業大学」っぽい略し方です。
ここ、いったん落ち着いて分解します。
- 京都 = Kyoto
- 産業 = Sangyo
- 大学 = Daigaku
つまり、Kyoto Sangyo Daigaku の頭文字を取って KSD。
めちゃくちゃ「それっぽい」んですよ。
ただし!
一般的に、京都産業大学の英語名は Kyoto Sangyo University なので、普通に考えると KSU が自然です。
「え、じゃあKSDは間違い?」
ここがモヤっとポイントですよね。
京都産業大学の略称はKSUが“公式寄り”
大学の公式サイトを見ても、KSUという表記が普通に使われています。たとえば「KSU-EAP」という名称で、KSUを「Kyoto Sangyo University」の略だと説明しています。
だから、ネット上でもよく言われるのはこう。
- 京都産業大学 = KSU
- なのにネタで KSD って言ってる
この“ズレ”が笑いの入口です。
じゃあ、なぜ「KSD」がウケたの?
理由は大きく3つあります。
1)「それっぽいのに、ちょっと違う」ズレが面白い
KSUは“正しいっぽい”。
でもKSDも“正しそうに見える”。
しかもKSDって、「大学=Daigaku」のDを入れてるから、妙に“日本語っぽい頭文字”なんです。
正解っぽいのに、ほんの少しズレてる。
このズレって、人間が一番笑いやすいポイントなんですよ。
2)略称って、みんな一度は迷った経験がある
たとえば会社でも学校でも、
- 「正式名称、長っ…」
- 「略称って何が正解?」
- 「部署名、アルファベット化したら意味不明」
こういうの、誰でも一回はありますよね。
だから、KSDの話は「一部の人だけのネタ」じゃなくて、意外と多くの人に刺さる。
3)“母校いじり”として気持ちいい
そしてここ大事。
日刊スポーツの記事によると、たくろうの赤木さんは 京都産業大学(経営学部)出身。その上で決勝1本目のネタで「KSD=京都産業大学」と母校をネタにしてSNSで話題になった、と書かれています。
つまりKSDは、ただの思いつきじゃなくて「母校」を絡めたボケとして成立してるんです。
決定打:京都産業大学公式Xが“自分から乗っかった”
ここが今回いちばん美味しいところ。
京都産業大学の公式X(「むすぶくん」)が、優勝したたくろうに対して、
- 「おめでとうございます!!」
- 「(公式表記の)KSUよりもKSDのほうが一般的になってしまったのでは…笑」
と投稿しました。
この一文で、空気が一気にこう変わります。
「KSDって間違いだよね?」
じゃなくて、
「公式が言うなら、KSDでもいい気がしてきた」
っていう“嬉しい混乱”。
企業・学校公式のSNSって、堅い発信が多いイメージですが、こういう「笑いの分かる乗り方」をされると、みんな気持ちよく盛り上がれるんですよね。
ここで整理:「KSU」と「KSD」はどっちが正しいの?
答えはこうです。
- 公式寄り・英語寄りの略称:KSU(Kyoto Sangyo University)
- ネタとしての略し方:KSD(Kyoto Sangyo Daigakuっぽい、わざとズラした言い方)
つまり「正誤」というより、使いどころが違う。
たとえるなら、
- スーツの場:KSU
- 居酒屋の場:KSD
みたいな感じです(※たとえが雑)。
なんで「大学」をDにするの?(ここが元ネタの“理屈”)
「University」をUにするのは、英語として自然。
でも日本語だと、大学って“だいがく”って言うじゃないですか。
だから頭文字文化で遊ぶと、
- だいがく = D
- せんせい = S
- こうこう = H(High school)
みたいに、日本語の読みをアルファベット化してふざけるノリが生まれます。
KSDは、この“日本語読みのアルファベット化”のノリに近い。
だから「意味が分かるとジワる」タイプの笑いなんです。
余談:公式が“笑える祝福”をすると、なぜこんなに強いのか
今回、京都産業大学の公式Xが上手かったのは、
- 優勝をちゃんと祝福する(礼儀正しい)
- でもネタは分かってる(距離感が近い)
- しかも自虐っぽく「KSUよりKSD…」と言う(嫌味がない)
この3つがそろっていたからです。
結果として、
- たくろうファンも嬉しい
- 京産大の人も嬉しい
- ただの視聴者も面白い
みんな得する形になりました。
まとめ:なぜKSD?元ネタは「わざとズラした略称」+「母校」+「公式のノリ」
最後に、今日のポイントを1分で復習します。
- 京都産業大学の略称は、公式寄りには KSU が使われる
- たくろうがM-1決勝ネタで 「KSD=京都産業大学」 的に言って話題になった
- 京都産業大学の公式Xが 「KSUよりKSD…笑」 と祝福してバズが加速した
これが「たくろう KSD 京都産業大学」が検索される理由です。
最後に
“略称”を見直そうと思って、さっそく家で奥さんに言ったんです。
「今日から俺のこと、HSDって呼んで」
奥さん:「何それ?」
僕:「Hideの Super Danna(最高の旦那)」
奥さん:「……じゃあ私は?」
僕:「もちろんKSU!」
奥さん:「京都産業大学?」
僕:「違う違う、Kirei de Saikyo de Utsukushii(綺麗で最強で美しい)!」
奥さん:「……はいはい。じゃああなたはAHBね」
僕:「え、なんで?」
奥さん:「Anta Hontoni Bakadane(あんた、本当にバカだね)」
……略称って、ほんとに“誰が作るか”で運命が決まりますね。

