入濵輝大(いりはま・きひろ)選手は、大東文化大学のエース格として、
箱根駅伝の「3区」を3年連続で任されてきた、チームの中心選手です。
そんな入濵選手も、いよいよ4年生ラストイヤー。
ファンとして気になるのはやっぱり、
「卒業したらどうするの?実業団に行く?それとも普通に就職?」
という“その先の人生”ですよね。
この記事では、
を解説していきます。
※この記事は 2025年12月末時点 の公開情報をもとにしています。
入濵輝大はどんな選手?プロフィールと特徴
まずは基本的な情報を整理しておきましょう。
プロフィール
- 名前:入濵 輝大(いりはま・きひろ)
※メディアによっては「入浜」と表記されることもあります - 生年月日:2003年10月17日
- 出身地:長崎県長崎市
- 出身中学:長崎市立淵中学校
- 出身高校:瓊浦(けいほ)高校(長崎)
- 大学:大東文化大学・男子長距離ブロック(4年)
- 身長・体重:168cm/52kg前後
高校時代から5000m・10000mで全国レベルの結果を残し、
大東文化大に進学後も「長距離のエース候補」として期待され続けてきた選手です。
自己ベスト(主な記録)
公開されている主な自己ベストは、次のとおりです。
- 5000m:13分54秒97
- 10000m:28分13秒80
- ハーフマラソン:1時間2分07秒
10000mで28分13秒台、ハーフで1時間2分ちょっとというのは、
学生の中でもトップクラス、実業団でもエースに近いレベルの記録です。
走りのタイプ
月陸Onlineの特集記事などを読むと、入濵選手の特徴はこんな感じにまとまります。
- トラック(10000m)ではチーム内トップ、大学歴代2位のタイム
- 出雲駅伝1区5位、全日本大学駅伝4区6位など、「前半から流れを作る区間」が得意
- レース全体をよく見て、ラスト勝負にも対応できる
- 以前は駅伝になると力を出し切れないこともあったが、最近は安定感が増してきた
スピードとスタミナを兼ね備えた、「流れを呼び込めるタイプのエース候補」と言ってよさそうです。
箱根駅伝での戦歴:3区を3年連続で担当
入濵輝大といえば、やはり箱根駅伝3区のイメージが強いですよね。
箱根駅伝公式サイトの過去記録によると、入濵選手は1年生のときから3年連続で「3区」を走っています。
- 第99回箱根駅伝(1年)
→ 3区:18位(1時間4分25秒) - 第100回箱根駅伝(2年)
→ 同じく3区:16位(1時間4分02秒) - 第101回箱根駅伝(3年)
→ 3区:11位(1時間3分06秒)
順位だけ見ても、
18位 → 16位 → 11位
と、少しずつ着実にステップアップしているのがわかります。
4years.の特集記事では、
「4年生で唯一、三大駅伝(出雲・全日本・箱根)のすべてに出走した経験を持つ選手」として、
入濵選手の存在が紹介されています。
つまり、
- 記録だけでなく、
- 大舞台での“経験値”という意味でも、
大東文化大のなかで特別な存在になっているわけです。
箱根ランナーの「よくある進路パターン」
本題の「進路」の話に入る前に、
箱根駅伝を走るような大学長距離選手が、
卒業後にどんな道に進むことが多いのかをざっくり整理しておきます。
① 実業団に入って競技を続ける
いちばんイメージしやすいのがこのパターンです。
- 一般企業に社員として入社する
- その会社の「陸上競技部」に所属し、ニューイヤー駅伝などに出場
- 給料をもらいながら、練習・レースに専念できる
トラックや駅伝の日本トップレベルで戦い続けたい選手は、
基本的にこの「実業団ルート」を目指します。
② 一般企業に就職+クラブチーム・市民ランナー
次によくあるのが、このルートです。
- 普通の会社員として働きながら
- 仕事のあとや休日に練習し、マラソンや駅伝に出る
- 実業団ではなく、市民ランナーやクラブチームとして活動する
この場合は、
「陸上が“人生の中心”から“人生の一部”になる」イメージですね。
③ 教員・公務員・地元企業など
他にも、
- 高校の先生になって、部活の指導をする
- 警察・消防・自衛隊などの公務員として働く
- 地元の企業に入り、地域の駅伝で走る
といった道を選ぶ選手もいます。
最近は「地元の実業団+地元への貢献」という形を選ぶ選手も増えていて、
“走ること”と“地元で働くこと”をセットで考える人も多いです。
入濵輝大は実業団向き?就職向き?数字から冷静にチェック
では、入濵選手はどのタイプに近いのでしょうか。
感情ではなく、まずは数字と実績から冷静に見てみます。
1)記録レベル
さきほど挙げた自己ベストをもう一度まとめると…
- 5000m:13分54秒97
- 10000m:28分13秒80
- ハーフ:1時間2分07秒
実業団の「エース級」「主力級」の選手だと、
- 10000m:27分台〜28分前半
- ハーフ:1時間1分〜2分台
あたりに集中していることが多いので、
入濵選手の数字は、
「実業団でも普通に“主力候補”と言えるレベル」
に入ります。
特に10000m 28分13秒80というタイムは、
大東文化大の大学歴代2位で、
チーム内でもトップクラスの記録です。
2)駅伝での実績と成長
駅伝成績を見ると、最初は苦戦もありました。
- 1・2年時の箱根3区では、18位・16位
- 自分の力をうまく出し切れないこともあった
ところが、出雲・全日本・箱根と経験を重ねるなかで、
- 出雲駅伝:1区5位
- 全日本大学駅伝:4区6位
と、「前半で流れを作る区間」で好成績を残すようになりました。
101回箱根では3区11位まで順位を上げており、
監督やメディアからも「ロードでも強さがついてきた」と評価されています。
トラックだけでなく、
駅伝でも“計算できる選手”になってきたというのは、
実業団から見ても非常にプラスです。
3)チーム内での立ち位置
4years.の箱根特集では、
大東文化大について、
- 「3大駅伝の出走経験がある4年生は入濵輝大だけ」
- 「復路の重要区間を担うことになりそう」
と紹介されています。
つまり、
- 記録が速いだけでなく
- チームを引っぱる“経験値持ちの4年生”
として、精神的な柱にもなっているわけです。
この3つを合わせて見ると、
「記録」「駅伝実績」「チーム内での立場」
どれをとっても、実業団側から見て“欲しいタイプの選手”
と言っていいでしょう。
2025年12月時点で「進路」でわかっていること・わからないこと
ここで、いちばん気になる「進路の公式情報」について整理しておきます。
大学・メディアの公式情報には「進路先名」は出ていない
- 大東文化大学のスポーツニュース
- 長距離ブロックの箱根駅伝特集ページ
- 月陸Online・4years.などの主要メディア
を確認しても、
入濵輝大選手の「進路先の会社名」や「実業団チーム名」は、現時点では公表されていません。
箱根駅伝2025(第101回)時点の進路一覧をまとめたサイトでも、
入濵選手の欄は「3年生」で進路欄は空白になっており、
それ以降も「○○に内定」といった公式情報は出ていません。
※2026年春入社組(現在の4年生)の進路一覧は、
まだ更新途中のところが多く、
その中にも入濵選手の名前は見当たりません(2025年12月時点)。
SNSや匿名掲示板の「○○らしい」は、まだ“噂レベル”
X(旧Twitter)や掲示板を見ていると、
- 「○○の実業団に行くらしい」
- 「△△あたりが有力っぽい」
といった書き込みが出ることがあります。
ですが、これらは
- 情報の出どころが不明
- 大学・企業・選手本人などの公式コメントではない
ことがほとんどです。
「らしい」「っぽい」情報は、あくまで噂レベル
だと考えておくのが安全です。
この記事では、
- 「○○の実業団に内定している」
- 「××に就職することが決まった」
といった“断定的な書き方”はしません。
現時点では、「どの会社・どの実業団に行くかは公表されていない」と考えるのがフェアです。
それでも進路を考えたくなる!入濵輝大の「進路の方向性」
公式な「就職先の社名」は出ていませんが、
ここまで見てきた
- 記録レベル
- 駅伝での実績
- チーム内での立ち位置
を考えると、
進路の“方向性”だけなら、かなり絞って考えることができます。
実業団ルートの可能性が高い理由
- タイムが明らかに実業団レベル
- 10000m 28分13秒80
- ハーフ 1時間2分07秒
→ 主力クラスとして即戦力になりうる数字
- 駅伝経験が豊富で、成長も見えている
- 出雲・全日本・箱根で重要区間を経験
- 3区18位→16位→11位と着実にステップアップ
- 4年生で唯一の“三大駅伝経験者”
- チームからの信頼も厚く、メディアからも「次期エース」として注目されている
これだけの材料がそろっていると、
「もう陸上はここでやめます。就職して趣味ランにします」
というルートのほうが、
正直イメージしにくいですよね。
もちろん最終的には本人の意思次第ですが、
- “実業団入りを目指して準備してきた4年間”
- “その力を生かせる環境に行きたい”
と考えるのが自然だろう、というレベルにはあります。
有力候補先は?「チームのタイプ」で考えてみる
ここから先は、あくまで一般論+イメージの話です。
具体的な企業名をあげると完全な憶測になってしまうので、
ここでは
「もし実業団に行くなら、どんな“タイプ”のチームが有力になりそうか」
という観点で整理してみます。
パターンA:ニューイヤー駅伝上位を狙う“強豪実業団”
入濵選手の記録や実績を考えると、
- すでにニューイヤー駅伝の常連
- 優勝争い、あるいは上位争いをする大手企業チーム
から声がかかっていてもおかしくありません。
こうした強豪チームでは、
- 2区・3区・4区など「勝負区間」を任せられる選手
- 流れを呼び込み、かつ大崩れしない選手
を常に探しています。
出雲1区・全日本4区と、
「前半の流れを作る区間」で結果を出している入濵選手は、
まさにそのニーズにぴったりです。
パターンB:これから伸びたい“中堅〜新興チームの柱”
もう1つ考えられるのが、
「優勝候補ではないけれど、上位進出を狙う成長中のチーム」
に入るパターンです。
こうしたチームは、
- 「エース候補」を欲しがっている
- 20km前後のロードに強く、箱根の3区も経験している選手は魅力的
という特徴があります。
入濵選手のようなタイプなら、
- チームの“顔”として駅伝で目立ち
- そのままチームの看板選手になっていく
というキャリアも十分考えられます。
パターンC:地元・九州エリアとつながりのあるチーム
入濵選手は長崎県出身です。
最近は、
- 地元に本社や拠点を持つ企業の実業団
- 九州・西日本エリアのチーム
が、地元出身の箱根ランナーを積極的に獲得するケースも増えています。
- 家族や地元の友人が応援しやすい
- 「地元の星」として注目されやすい
- 将来的に地元密着の仕事にもつなげやすい
といったメリットもあり、
「地元に近い実業団で走る」という選択肢も、有力な候補パターンのひとつ
と言えるでしょう。
もし「一般就職」を選んだら?
ここまで読むと、
「いやいや、もう実業団一択でしょ?」
と思うかもしれませんが、
選手本人の価値観によっては、
もちろん一般就職を選ぶ可能性もゼロではありません。
一般就職+市民ランナーという生き方
その場合は、
- 一般企業に就職して、仕事を覚えつつ
- 休日にはマラソン大会や駅伝に出る
- 地元の駅伝やクラブチームで走る
という形になるでしょう。
箱根ランナーの中には、
- 実業団には行かず、一般企業で働きつつ
- サブ2時間10分〜20分台のマラソンを走る
という“ガチ市民ランナー”もいます。
ただし、入濵選手の記録や今のチームでの役割を考えると、
「まずは実業団に進んで、競技者としてやれるところまでやる」
→ そのあとで、
一般企業や指導者の道に移っていく
という流れの方が“しっくり来る”印象はあります。
進路情報を追うときのコツ:どこをチェックすべき?
「入濵輝大 進路」でググりまくる気持ち、
駅伝ファンならよく分かります。
でも、誤情報に振り回されないためには、
見る情報源をちょっとだけ絞るのがおすすめです。
チェックしたい情報源
- 大東文化大学・陸上競技部の公式サイト
- 箱根駅伝後に「4年生の進路」をまとめて掲載することが多い
- 実業団チームの公式サイト・ニュースリリース
- 「2026年度新加入選手のお知らせ」などの形で発表される
- 主要な陸上メディア
- 月陸Online
- 4years.(朝日新聞の学生スポーツサイト)
- 各種駅伝データサイトの「進路一覧」ページ
- 選手本人や大学アカウントのX(旧Twitter)・Instagram
- 進路が決まったタイミングで、
自分の言葉で報告してくれることもあります
- 進路が決まったタイミングで、
逆に、注意したい情報源
- 匿名掲示板の書き込み
- 出どころが不明な「○○らしい」「聞いた話だと△△」というポスト
こういったものは、
「当たることもあるけど、外れることも多い」
くらいに思っておくのが無難です。
まとめ
最後に、この記事のポイントを整理します。
結論として、現時点で言えるのは、
「入濵輝大は、実業団レベルの実力と実績を持つ“次期エース候補”。
進路はおそらく実業団が本命だが、どのチームに行くかはまだ公式には出ていない。」
というところです。
ファンとしては、
- ラストイヤーの箱根駅伝で、
彼がどんな走りを見せてくれるかしっかり見届けること。 - そのあとに出てくる「新加入選手のお知らせ」や
大東文化大の「4年生進路一覧」をチェックすること。
この2つを楽しみにしながら、
入濵輝大というランナーの“次の章”を待ちたいですね。

