「滝澤愛弥は、実業団に行くの?それとも普通に就職?どっちなんだろう?」
駅伝ファンとしては、めちゃくちゃ気になりますよね。
この記事では、
- 現時点(2025年12月28日)の“公式に出ている情報”
- 記録やこれまでの歩みから考える「進路の可能性」
- 実業団に行くならどんなタイプのチームが合いそうか
- 一般就職という選択肢のリアル
を整理していきます。
滝澤愛弥はどんな選手?プロフィールをざっくり整理
まずは、滝澤愛弥(たきざわ・まなや)選手がどんな選手なのか、基本情報をまとめておきます。
プロフィール
- 所属大学:日本大学(文理学部・4年)
- 種目:長距離(5000m・10000m・ハーフマラソン)
- 生年月日:2004年1月20日(2026年春に大学卒業予定)
- 身長・体重:172cm/56kg
- 出身高校:佐野日大高校(栃木県)
- 出身中学:藤原中(栃木県・日光市)
主な自己ベスト(PB)
大学4年時点での自己ベストは、以下のようにまとめられています。
- 5000m:14分12秒41(2022年4月24日)
- 10000m:28分43秒12(2025年11月29日)
- ハーフマラソン:1時間3分4秒(2025年11月16日)
10000mで28分台、ハーフで63分台というのは、
「実業団も十分に狙えるレベル」といえるタイムです。
中学〜高校時代:栃木を代表する「駅伝の星」
滝澤選手は、中学時代からすでに全国レベルの活躍を見せていました。
中学時代
- 栃木・藤原中に在籍
- サッカー部に所属しながら、陸上の大会にも出場
- 都道府県対抗男子駅伝(中学生区間)で2区22人抜き&区間賞というとんでもない走りを見せる
- 日光市の広報紙でも「数年後、箱根駅伝での活躍が楽しみ」と紹介される
インタビューの中では、
「将来は数学か体育の先生になりたい」
と話していたこともあり、“走れる教師”への憧れも持っていたようです。
高校時代(佐野日大)
高校は、駅伝の強豪・佐野日大高校に進学。長距離に専念してから一気に頭角を現します。
- 1500mで3分台の好記録を連発
- 5000mで14分24秒10(高校PB)
- 全国高校駅伝や各種長距離大会でも上位に入り、栃木を代表するランナーへ
その結果、高校卒業時の進路として日本大学へ進学。
「高校男子長距離主要大会別にみる進路情報」の記事でも、
「佐野日大 → 日本大」として名前が載っています。
日本大学での4年間:苦しみと復活のストーリー
大学での4年間は、順風満帆…とはいきませんでした。
むしろ、“苦しみの3年間+復活の4年目”というストーリーです。
入学直後〜1年目
- 入学して間もなく、5000mで14分12秒41という好記録をマーク
- しかし、コロナの影響や故障、監督不在の時期なども重なり、「やる気をなくしてしまった」と本人も語っています。
2〜3年生:走れない時期
日本大学SPORTSの特集記事では、
「周囲に流され、自分にも負けて、ただチームをサポートしていただけ」
と、自分をかなり厳しく振り返っています。
- 2年時、チームは9年ぶりの箱根駅伝出場で盛り上がるも、メンバー争いに絡めず
- 本戦でも選手ではなく、給水係や付き添い役としてチームを支える立場だった
- 夏合宿で故障し、「本気で競技をやめようと思った」と語るほどメンタル的にもどん底に
4年目:ようやく開花した“復活の年”
しかし、そこで終わらないのが滝澤選手。
- 「最初に自分でやると決めたことは、最後までやりきりなさい」という母の言葉を思い出し、再起を決意
- 4年生になってから、記録会や全日本大学駅伝の予選会で主要レースに抜てきされる
- 2025年11月の日体大記録会で、ついに10000m 28分43秒12と大きな自己ベストを更新
- 同じ秋にはハーフマラソンでも1時間3分4秒と、実業団のスカウトも十分意識するレベルのタイムをマーク
本人も、
「まだ殻を破りきれていないが、チームの起爆剤になれるような走りがしたい」
と語っており、「学生ラストシーズンで一気に存在感を取り戻した4年生」といえます。
現時点の“公式な進路情報”|結論:まだ出ていない
では肝心の「進路」の話に入りましょう。
- 進路まとめ系サイト(大学駅伝進路2026)には、青学や駒澤など一部大学の主力選手の“実業団内定先”が載り始めていますが、日本大学の欄はまだ空欄の状態です。
- 日本大学SPORTSの特集記事でも、「学生ラストシーズン」「箱根を走りたい」という話は出てきますが、卒業後どこへ行くかには触れていません。
- 実業団や企業側からの公式なリリースも、2025年12月28日時点では確認できません。
つまり、
「実業団に行く」「一般就職する」「教員になる」など、具体的な進路は、まだ公表されていない
というのが現状です。
ここから先は、「記録やこれまでの経歴から考えられる“可能性”」として読み進めてもらえると嬉しいです。
実業団に進む可能性は?記録から冷静に見てみる
まず、多くの人が一番気になっているのがここだと思います。
「この記録なら、実業団いけるの? どうなの?」
という視点ですね。
実業団入りをうかがわせるポイント
- 10000m 28分43秒というタイム
- 実業団チームの“募集基準”はチームによって違いますが、
だいたい 28分台〜29分前半 が1つの目安になることが多いです。 - 28分43秒は、いわゆる「実業団ボーダー」にしっかりひっかかるレベルと言えます。
- 実業団チームの“募集基準”はチームによって違いますが、
- ハーフ63分台という伸びしろ
- ハーフ1時間3分4秒は、駅伝やマラソンを見据えた実業団にとっても評価しやすいタイム。
- まだハーフ経験も多くはなく、“走り込み+レース慣れ”でタイムを詰めていけそうです。
- 中学・高校からの“持ち上がり組”としての知名度
- 中学時代には都道府県駅伝2区で22人抜き&区間賞、
- 佐野日大〜日本大という駅伝ファンには馴染み深いライン。
- “4年で仕上げてきたタイプ”であること
- 1〜3年の間は苦しみながらも、最後の年に一気に自己ベスト更新。
- 指導者側から見ると「大学4年でようやく長い距離に慣れてきた」「まだ伸びる22歳」と映ります。
これらを踏まえると、
「実業団を目指しても全く不思議ではない記録と経歴」
であることは、ほぼ間違いありません。
とはいえ、実業団は“椅子の数”が限られている
一方で、現実的な話もしておきます。
- 実業団の長距離・駅伝チームは、全国にいくつもありますが、毎年の採用人数はかなり限られています。
- 箱根で区間上位に入るような“超目玉クラス”の選手にオファーが集中し、
そのあとの枠を、28分台〜29分前半の選手で争う形になります。 - 滝澤選手は、4年目にタイムを伸ばしてきたタイプなので、
早くから目をつけられていた“高校からのスーパースター”勢と比べると、どうしても競争は厳しくなります。
ですので、
「実業団の可能性は十分あるが、決して“確実”とは言い切れない」
というのが、冷静に見た評価になると思います。
一般就職という選択肢も、十分ありえる
もう一つの選択肢が、いわゆる「普通の就職」です。
ここでいう“普通”は、
- 一般企業に就職して、仕事をしながら市民ランナーとして走る
- 学校の先生やコーチになり、教える立場として競技に関わる
- 自治体やスポーツ関連の仕事をしつつ、地元のチームで走る
といったルートのことです。
中学時代からの“先生になりたい”という思い
日光市の広報記事では、
「将来は数学か体育の先生になりたい」
というコメントも出ていました。
もちろん、それが今もそのままの形で残っているのかは本人にしか分かりませんが、
- 教員を目指す
- 学校現場やジュニア世代の指導に関わる
という道は、滝澤選手の“人柄”や“歩み”を考えると、かなりマッチしている選択肢でもあります。
「走ること」と「仕事」を両立させる生き方
最近は、
- 実業団ではないけれど、社内にクラブチームを持っている企業
- 地元のクラブチームやクラブ化した実業団的組織
- 市民ランナーとして高いレベルで走り続ける人
も増えています。
滝澤選手ほどの力があれば、
「表舞台から完全に消える」のではなく、
「形を変えて走り続ける」という生き方も十分ありえる
と考えることができます。
「有力候補先」はどこ?…の前に大事な注意点
ブログタイトル的には、
「どの実業団が有力なの?」「どの会社に就職しそう?」
という“答え”をズバッと書きたくなるところですが…
ここが一番気をつけないといけないポイントです。
- 現時点で、「○○に内定」「○○に進む予定」といった公式情報は一切出ていません。
- 噂レベルの話や、掲示板の推測も見かけますが、信頼できる一次情報とは言えません。
ですので、
具体的な企業名を「有力候補」「内定先」だと断定して書くのは、完全にNG
になります。
この記事ではその代わりに、
「もし実業団に行くなら、どんなタイプのチームが合いそうか」
という“イメージの話”にとどめますね。
もし実業団に行くなら?合いそうな「チームのタイプ」
※ここから先は、すべて「一般的な話」です。
※特定の企業と滝澤選手を結びつける意図はありません。
① 関東を拠点とする駅伝重視型チーム
- 滝澤選手は、中学〜高校〜大学とずっと関東圏(栃木・東京)で走ってきています。
- 箱根駅伝や関東の記録会に多く出ていることを考えると、
関東拠点の実業団チームの方が、環境的に馴染みやすいでしょう。
箱根経験者や箱根予選会出場者を多く受け入れているチームは、
- ニューイヤー駅伝を目標にしている
- 10000m〜ハーフでのスピードも重視する
という傾向があり、28分43秒・ハーフ63分台の滝澤選手は、タイプとしてはフィットしやすいと言えます。
② マラソン・ハーフに力を入れているチーム
- ハーフマラソン1時間3分台というタイムは、将来マラソンで伸びていきそうな選手が持つ典型的な数字です。
- 「駅伝だけでなく、将来的にマラソンでも勝負したい」というチームにとっては、かなり魅力的な素材です。
大学で苦しい時期を経験し、最後にもう一度這い上がってきたメンタルも、
マラソンのような“我慢の競技”とは相性がよさそうですよね。
③ 地元・栃木や北関東ゆかりの企業
- 中学・高校時代は栃木県で活躍し、地元紙や市の広報にも取り上げられる存在でした。
- 「地元出身の有望選手を応援したい」という企業からすると、
地域貢献の意味でも魅力的なランナーです。
地元密着型の企業チームやクラブチームであれば、
- 仕事と競技を両立しながら
- 地元のイベントや子どもたちへの指導にも関わる
といった形の活動もありえるでしょう。
「実業団か就職か」で迷っている人へ:滝澤選手から学べること
この記事を読んでいる方の中には、
「自分も大学で長距離をやっていて、将来どうしようか迷っている」
という人もいるかもしれません。
そんな方に向けて、滝澤選手の歩みから、進路を考えるヒントを少しだけ。
1. “どこへ行くか”より “どう走るか”
滝澤選手は、大学2〜3年でほとんど結果を出せない時期がありました。
それでも、
- 「もう一度学年トップを獲りたい」
- 「チームの役に立つ走りをしたい」
という思いで走り続け、4年目に復活しています。
どのチームに入るかも大事ですが、
「どんな気持ちで走るか」 のほうが、長い目で見るとずっと大事
というメッセージを感じませんか?
2. “一度あきらめかけた夢”を、別ルートで叶えるのもアリ
中学生の頃は「箱根駅伝に出たい」「先生になりたい」という夢を語っていた滝澤選手。
- 箱根はまだ走れていない(2025年12月時点)ものの、
大学4年でしっかり復活し、箱根メンバー争いに食い込める位置まで戻ってきました。 - 教師になる夢も、「実業団で走ったあとに教員」「コーチとして指導」など、
ルートはいくらでも考えられます。
夢は「一発勝負」で決めなくてもいい。
少し遠回りしても、形を変えて叶えられる ことも多い
ということを、滝澤選手の経歴は教えてくれているように感じます。
今後の最新情報の追い方
「で、結局いつ進路が分かるの?」という人向けに、
今後チェックしておきたい情報源もまとめておきます。
- 日本大学SPORTS(公式サイト・特集ページ)
- 競技部の特集記事や「社会で輝く卒業生」などで、進路が紹介される可能性があります。
- 大学駅伝の進路まとめサイト(大学駅伝進路2026 など)
- 青学や駒澤の主力選手の進路が更新されているので、
日本大学の欄も今後追記されるかもしれません。
- 青学や駒澤の主力選手の進路が更新されているので、
- 実業団チーム・企業のリリース/ニュース
- 年明け〜春にかけて、「新加入選手のお知らせ」などで各チームが発表します。
- 箱根駅伝関連メディア(名鑑・大会特集)
- 箱根直前・直後の記事の中で、「進路:○○」と紹介される場合もあります。
まとめ
最後に、この記事のポイントをもう一度整理します。
現時点で言えるいちばん正直な答えは、
「実業団か就職か、有力候補先は“まだ分からない”。
ただし、どの道へ進んでも、これだけの経験と実力があれば、きっとまたどこかで大きく輝くだろう」
ということだと思います。
ファンとしては、まずは間近に迫った箱根路を全力で応援しつつ、
その先にどんなニュースが飛び込んでくるのか、楽しみに待ちたいですね。

