この記事では、
- 黒木陽向選手ってどんな選手?
- 進路は「実業団」なのか「普通就職」なのか
- 現時点でわかること・わからないこと
- 一般論として考えられる「有力候補のタイプ」
- ファンが公式発表をチェックするポイント
この流れで解説していきます。
黒木陽向ってどんな選手?
まずはプロフィールから整理します。
- 名前:黒木 陽向(くろき ひなた)
- 生年月日:2003年6月6日生まれ
- 出身地:熊本県
- 中学:八代市立第一中
- 高校:九州学院(熊本)
- 大学:創価大学 経営学部
- 身長:172cm / 体重:53kg
- 創価大学駅伝部では副主将を務めるリーダー格
- 座右の銘:「1日24時間全てがトレーニング」
数字だけ見ると細身ですが、長距離選手らしい“絞れた体”で、駅伝やトラックで安定した走りを見せるタイプの選手です。
中学〜高校時代の実績(ざっくり)
高校時代は、熊本の強豪・九州学院で活躍しました。主な結果をざっくりまとめると…
- 熊本県高校駅伝 2020年:区間賞(1位)
- 熊本市中長距離選手権5000m:14分27秒45(5位)
- 全国高校駅伝2020:7区 14分46秒(19位)
- 全国高校駅伝2021:7区 14分42秒(9位)
都大路(全国高校駅伝)でもアンカー区間を任される信頼度の高い選手で、安定した走りが評価されていました。
創価大学での飛躍と「エース級」への成長
創価大学に進学してから、黒木選手はぐっと成績を伸ばしています。
主な自己ベスト
- 5000m:13分47秒07(2025年6月7日)
- 10000m:28分51秒07(2024年12月1日)
- ハーフマラソン:1時間02分36秒(2025年2月2日)
日本トップクラスの学生長距離ランナーと比べても、十分に実業団レベルと言えるタイムです。
関東インカレでタイトル獲得
- 2年時:関東インカレ2部 3000m障害 3位
- 3年時:関東インカレ2部 3000m障害 優勝
3000m障害は、スピード+スタミナ+障害を越える技術が必要な種目です。ここで優勝しているのは、
「スピードもスタミナもある“オールラウンダー”」
である証拠と言えます。
駅伝での主な活躍
- 出雲駅伝:5区で出走(2024年、3年時)
- 全日本大学駅伝:6区で出走(2024年、3年時)
- EXPO EKIDENでも1区を担うなど、重要区間を任される存在
さらに、創価大学駅伝部では副主将も務め、チームをまとめる役割も担っています。
このあたりからみても、
「タイムが速いだけでなく、チームの精神的な支柱でもある選手」
と言えるでしょう。
進路は「実業団で競技継続」と明言されている
本題の「進路」についてです。
毎日新聞の駅伝特集記事「駅伝365」の中で、黒木陽向選手について、
「大学卒業後は実業団で競技を続ける。」
と、はっきり書かれています。
つまり、
- 大学卒業後も競技を第一線で続ける
- 進路は「一般企業で普通に就職して、ついでに走る」ではなく、「実業団ランナーとして走る」方向
ということが、すでに本人・関係者のコメントとして紹介されている、ということです。
ただし、この毎日新聞の記事や、創価大学駅伝部の公式サイト、「大学駅伝進路2026」などの進路まとめサイトを確認しても、2025年12月28日時点で“具体的なチーム名”は書かれていません。
このため、
「実業団で走るのは確定だが、“どのチームか”はまだ公式情報が出ていない」
というのが、現時点での正しい整理になります。
そもそも「実業団」と「普通の就職」は何が違う?
ここで一度、「実業団」と「一般就職」の違いを、ざっくり整理しておきます。
実業団ランナーのイメージ
- 企業に所属しながら、その会社のチームで競技を続けるスタイル
- 給与は会社から支払われる(契約形態はチームによってさまざま)
- 仕事の多くは「練習」「レース出場」「会社のPR・イベント参加」など
- ニューイヤー駅伝や実業団駅伝、マラソンなどにチームとして出場
たとえば、ニューイヤー駅伝に出る実業団チームとしては、
- 旭化成
- トヨタ自動車
- GMOインターネットグループ
- SGホールディングス
- 中国電力 などが有名です。
一般就職+市民ランナー
一方で、「普通に企業に就職して、市民ランナーとして走り続ける」という道もあります。
- 会社では通常業務がメイン
- 練習時間は仕事の前後や休日が中心
- 実業団のように「走ること」が仕事の中心ではない
- しかし、趣味としてマラソンなどに出て、好記録を出す人もいる
どちらが良い・悪いという話ではなく、「どこまで競技に人生をかけるか」の違いです。
黒木選手の場合は、
「大学を出てもトップレベルで戦うために、実業団という環境を選んだ」
と考えるのが自然でしょう。
黒木陽向はなぜ「実業団向き」だと言えるのか
黒木選手の成績や特徴から、「実業団に向いている理由」を3つにまとめてみます。
① 5000m・10000m・ハーフ、どれもレベルが高い
- 5000m:13分47秒07
- 10000m:28分51秒07
- ハーフ:1時間02分36秒
これは、実業団でも十分に戦力になるレベルです。特にハーフ1時間2分台は、将来的なマラソン転向を考えても魅力的なタイムです。
② 駅伝適性が高い
高校時代から都大路(全国高校駅伝)のアンカー、大学では出雲・全日本の重要区間を経験しています。
- 「プレッシャーのかかる場面でも崩れにくい」
- 「チーム戦で力を発揮できる」
こうした選手は、ニューイヤー駅伝を目指す実業団チームから見ても魅力的です。
③ リーダーシップとメンタル面
創価大学駅伝部で副主将を務めていることからも、人柄やリーダーシップが評価されていることがわかります。
実業団は「大人の集団」なので、
- 練習だけでなく、チーム内の人間関係
- 会社行事やイベント
- 若手の面倒を見る役割
なども大事になります。副主将としてチームを引っ張ってきた経験は、実業団でも活きてくるでしょう。
有力候補先は?「わかっていること」と「わからないこと」
ここが一番気になるところだと思いますが、結論から言うと 「チーム名までは断定できる情報が出ていない」 状態です。
現時点で「わかっていること」
- 毎日新聞の記事で、
「大学卒業後は実業団で競技を続ける」と明言されている - 大学公式サイトや駅伝部サイト、進路まとめブログを見ても、
創価大学の2026年卒メンバーの“具体的な進路一覧”はまだ更新途中
現時点で「わからないこと」
- 「どの企業のチームに入るのか」
- 「いつ正式に発表されるのか」
この2点については、信頼できる一次情報(公式発表)がまだ出ていません。
一部のファンサイトやSNSで「○○っぽい」「△△に行ってほしい」といった話が出る可能性はありますが、公式ソースがない段階で“有力候補先○社”と特定するのは、デマにつながるおそれがあります。
この記事では、
「黒木陽向選手の進路について、事実として確認できる範囲にとどめる」
ことを最優先にして、具体的な企業名の“当てずっぽう”はあえて書きません。
一般論としての「有力候補になりやすい実業団のタイプ」
とはいえ、「大体どんなチームが候補になりやすいの?」というイメージは持っておきたいところですよね。
ここからは黒木選手に限らず、同レベルの長距離選手が選びやすい実業団の“タイプ”を、一般論として整理してみます。
① ニューイヤー駅伝重視の「駅伝名門チーム」
例として名前が挙がることが多いのは、
- 旭化成
- トヨタ自動車
- GMOインターネットグループ
- SGホールディングス
- 中国電力 など、ニューイヤー駅伝の常連チームです。
これらのチームは、
- 駅伝での優勝や上位入賞を強く狙っている
- 5000m〜ハーフまで対応できる“オールラウンダー”を歓迎しやすい
という傾向があります。
② トラックでも世界を狙う「スピード型チーム」
最近は、トラックの5000m・10000m、さらには世界大会を見据えた選手育成に力を入れるチームも増えています。
- ダイヤモンドリーグや世界陸上に選手を送り出すようなチーム
- 海外合宿を積極的に行うチーム など
黒木選手のように13分台の5000m、28分台の10000mを持つ選手は、こうしたチームからも注目されやすい存在です。
③ マラソン強化型チーム
ハーフで1時間2分台を持つ選手は、マラソンへの適性も期待されます。
- 社会人になって数年後、フルマラソンに挑戦させたい
- 将来的なオリンピック代表候補として育てたい
という狙いを持つ「マラソン強化型」の実業団チームも、こうした選手を欲しがる傾向があります。
もし「一般就職+市民ランナー」という道だったら?
タイトルが「実業団か就職か?」なので、一般就職ルートについても少し触れておきます。
もし黒木選手が、
- 一般企業に就職して
- 市民ランナーとしてマラソンやロードレースに出る
という道を選んでいたとしたら、どうだったでしょうか。
メリット
- 競技引退後を早めに見据えたキャリアを築きやすい
- 心身のプレッシャーは、実業団よりは少なめ
- 仕事とランニングを両立する「新しいロールモデル」になれる
デメリット
- 練習時間の確保が難しく、世界・日本トップクラスとの勝負は現実的に厳しい
- ニューイヤー駅伝や実業団駅伝といった大舞台に立つチャンスはほぼなくなる
黒木選手の能力や、これまで積み上げてきた実績を考えると、
「まだ伸びしろが大きい今のうちに、最高の環境で勝負したい」
と思うのは、ごく自然な考え方と言えます。
だからこそ、実業団という選択は、本人のポテンシャルに見合った“攻めの進路”だと感じます。
ファンとしてできる「公式情報チェック」のコツ
「じゃあ、具体的なチーム名が分かるのはいつ?どこを見ればいいの?」
という方のために、チェックすべき情報源を整理しておきます。
① 創価大学・駅伝部の「卒業生の進路」ページ
創価大学駅伝部の公式サイトには「卒業生の進路」というページがあります。ここに、例年、卒業した選手の進路が一覧で掲載されます。
黒木陽向(実業団 ○○)
のような形で掲載される可能性が高いので、要チェックです。
② 実業団チームの公式サイト・ニュースリリース
多くの実業団チームは、
- 新加入選手の発表
- ニューイヤー駅伝前のエントリーメンバー
などを公式サイトやニュースで発表します。
③ 駅伝メディアや進路まとめサイト
今回も参照した「大学駅伝進路2026」や、ニューイヤー駅伝のエントリー一覧、駅伝専門メディアなども、進路情報をまとめてくれることが多いです。
④ 選手本人のSNS
- X(旧Twitter):黒木陽向選手のアカウントが存在します
- Instagram:練習や大会の写真を投稿しているアカウントもあります
このあたりで、
「この春から○○でお世話になります」
といった本人コメントが出る可能性も高いです。
まとめ
最後に、この記事のポイントを整理します。
黒木陽向選手にとって、実業団はまさに
「ランナーとしての第2章のスタートライン」
です。
箱根駅伝や大学駅伝で名前を覚えたファンとしては、
- ニューイヤー駅伝のスタートラインに立つ姿
- 実業団でのトラックレース
- 将来のマラソン挑戦
など、楽しみな場面がまだまだたくさん残っています。
具体的なチーム名が公式に発表されたら、その時点であらためて、
「どんなチームカラーと相性が良さそうか」
「どのレースで活躍が期待できるか」
といった視点で、じっくり追いかけていきたいところですね。

