先に結論(2025年10月時点)
つまり、「競技継続=実業団入り」を前提に動いている可能性は高い。一方で“どのチームか”は未公表。そこで本稿では地理・チーム事情・走力適性から有力候補先をていねいに絞り込みます。
プロフィールと最新の強み(ざっくり把握)
進路の大枠:実業団か?就職か?
有力候補先の考え方(3つの軸)
- 地理・文化適合:出身地や大学エリアに近いか(岡山=中国地方/立命館=関西)。
- チーム事情:女子長距離で駅伝に強く、若手育成やマラソン志向が太いか。
- 競技適性:ロードで勝負できるか。ハーフで国際メダル級 → 駅伝の要&将来マラソンの原石。
この3軸で、最有力/有力/ダークホースに層別します(※以下は公式発表がない段階の“合理的予想”です)。
最有力(◎):地元・中国地方でロードに強い 天満屋
- 理由(地理):岡山出身。地元フラグの象徴的チーム。岡山の女子長距離を長年支える名門。
- 理由(競技):チームは駅伝・マラソンで人材が厚く、ロード育成の文脈が強い。土屋選手のハーフ銀や駅伝アンカー経験との相性良好。
- 補足(現勢):中国実業団などでの活動報告も継続。地元回帰でファン受けも良く、地域の“顔”として育成しやすい。
「地元×ロード適性×名門の育成力」がきれいに重なります。最有力の第一候補。
有力(○):中国~関西圏の駅伝常連・シード級チーム
エディオン(広島)/パナソニック(関西)/岩谷産業(関西)
有力(○):全国区の超強豪(関東拠点多)
JP日本郵政グループ/積水化学/資生堂/第一生命グループ/しまむら
ダークホース(△):関西の別有力、その他の伸び盛りチーム
一般就職・指導者志向の可能性(補足)
「実業団向きの強み」をもう少しだけ深掘り
- アンカー経験×区間賞=勝負強さ
大学駅伝の最終区で“任される側”。勝ち切る力は即戦力の指標になります。 - ハーフで国際銀=ロード適性の裏づけ
ハーフ1時間12分台でメダル級の実戦値。駅伝の“ロング区間”や将来のマラソンへ直結します。 - 継続成長の文脈
ケガの時期を乗り越え、競技×学びで前進したというレジリエンス(折れにくさ)。長距離選手の伸びしろ要因です。 - トラックのベース
5000m15分台/10000m33分台のベースがあるから、ロードでの再現性が高い。
進路発表の“時期感”とチェック先
予想まとめ
いずれに進んでも、“駅伝の要+将来のマラソン有望株”として楽しみな存在。実業団の長距離戦線に、確実に新しい風を吹き込むはずです。
よくある疑問に先回りQ&A
Q1. もう内定は出ている?
A. 公的な所属先の発表は未確認です。大学公式インタビューでは「実業団が第一目標」と発言(2025年5月取材)。正式な加入先は各チームの公式発表を待つのが安全です。
Q2. マラソンはやる? いつ頃?
A. “ハーフ銀”のロード適性から将来のマラソンは十分想像できます。ただ、大学→実業団の初期は駅伝中心+ハーフで地力を固めるのが一般的。チーム方針と本人の成長度に合わせて段階的に狙うのが現実的です。
Q3. トラックを伸ばす選択肢は?
A. 5000m/10000mのベースは既に全国上位クラス。実業団でも夏はトラック、秋冬は駅伝・ロードの二本立てが王道。どのチームでも成立する戦略です。
この記事で使った主な一次情報
- 大学駅伝アンカー区間賞&優勝の事実(写真付き取材)
- ユニバーシアード女子ハーフ銀(1:12:58)=大学公式の英語/日本語ニュースで確認。 Ritsumeikan University
- 自己記録の目安(5000/10000)・在籍情報=駅伝データサイト。 駅伝歴ドットコム|駅伝選手の経歴名鑑
- 進路の志向(“実業団が第一目標”)=学部公式インタビュー(2025年5月取材注記つき)。 立命館大学
- 女子実業団のシード級チーム=クイーンズ駅伝 出場チーム(2025シーズン)。 月陸Online|月刊陸上競技
- 天満屋(岡山)のチーム情報=公式サイトのメンバー紹介・活動レポート。 tenmaya.co.jp
土屋舞琴選手は、「勝負どころで強いロードランナー」という希少な色を持つ選手です。
地元・中国~関西ラインの名門か、全国区の強豪か──。どこに入っても駅伝の空気を一段上げる存在になるはず。
正式発表の日を楽しみに待ちながら、今は大学ラストシーズンの走りをしっかり目に焼きつけましょう。