父は開業医・祖父は皇室御用達の彫金師という“御曹司伝説”を徹底検証
最近ネットで名前を見ることが増えた俳優・葛飾心(かつしか しん)さん。
ドラマや映画の情報を調べようとしたら、こんなワードも一緒に出てきませんか?
「実家がスゴすぎる」
「父は開業医」
「祖父は皇室御用達の彫金師」
「リアル御曹司」
正直、「どこまで本当で、どこからが盛られた噂なの?」って気になりますよね。
この記事では、公開されている情報や番組での発言、報道などをもとに、
- 事実として語られていること
- 噂レベルの「盛りすぎエピソード」
- そこから見える“御曹司伝説”の実態
を整理していきます。
まずは整理:葛飾心ってどんな俳優?
実家の話に行く前に、本人がどんな人なのかを軽く確認しておきましょう。
基本プロフィール
プロフィール系サイトや事務所情報をまとめると、
ざっくりこんな感じの俳優さんです。
- 名前:葛飾 心(かつしか しん)
- 旧芸名:府川 眞(ふかわ しん)
- 生年月日:1998年11月5日
- 出身:東京都
- 身長:180cm
- 職業:俳優
- 主な出演作:
- Netflix『今際の国のアリス Season2』
- 日テレ『ACMA:GAME アクマゲーム』
- NHK『大奥』
- ABEMA『警視庁麻薬取締課 MOGURA』
- 主演映画『K.A.F.K.A(KAFKA)』 など
特技もなかなか個性的で、
- 剣道:11年、三段
- HIPHOPダンス
- アクション
- 世界遺産検定2級
と、“育ち良さそう+体育会系+インテリっぽさ”の全部乗せみたいな経歴。
ここにさらに、
- 「父は開業医」
- 「祖父は皇室御用達の彫金師」
という情報が重なってくるので、
ネットで「リアル御曹司」と騒がれるわけですね。
「皇室御用達の御曹司」はどこから来たのか?
まずは、一番有名なフレーズから。
「皇室御用達の御曹司」
このキャッチコピーが世に広まったきっかけは、
2019年にAbemaTVで配信された恋愛リアリティ番組
『かぐや姫と7人の王子たち』です。
番組公式X(旧Twitter)では、
当時の名前「府川眞」さんについて、こんな紹介がされています。
「皇室御用達の御曹司 府川眞 叔父は天皇の彫金師!?」
また、週刊誌『NEWSポストセブン』の取材でも、
業界関係者の話として、
- 祖父は有名な彫金師
- 父は開業医
- 番組内で「皇室御用達の御曹司」と紹介された
と書かれています。
つまり、
- 番組の公式な肩書きとして「皇室御用達の御曹司」と付けられた→それがネットで一気に広がった
という流れです。
ここまでは、
「番組でそう紹介された」という事実レベルの話ですね。
徹底検証①:本当に父は“開業医”なのか?
報道・プロフィールサイトでの扱い
複数の芸能系・トレンド系サイトや週刊誌は、
「父は都内の開業医」
と書いています。
たとえば、
- NEWSポストセブン:
「祖父は有名な彫金師で、父は開業医。2019年の恋愛番組で『皇室御用達の御曹司』と紹介された」 - プロフィール系ブログ:
「父は都内でクリニックを開業しているとみられる」「具体的な病院名は非公表」など
と、いくつかの媒体で同じ情報が繰り返し引用されています。
ただし「病院名」「専門科」は出ていない
一方で、
- どこの病院なのか
- 何科の医師なのか
といった具体的な情報は、公には出ていません。
おそらくですが、
- 家族のプライバシー
- 医療機関としての迷惑防止
などを考えると、
これ以上の詮索はあえて伏せているのでしょう。
信憑性としては「かなり高いが、確定情報は父本人のみ」
- 番組内の紹介
- 複数のメディアの記事
- 「開業医」というワードが一貫していること
を考えると、
「父が開業医である可能性はかなり高い」
と言えそうです。
ただし、
- 戸籍や医師名簿を公式に公開しているわけではない
- 本人も「父は開業医です」とプロフィールで宣言しているわけではない
ので、「100%確定」と断言するよりは、
「番組やメディアでそう紹介されている」
という表現が、一番バランスが良さそうです。
徹底検証②:祖父は本当に“皇室御用達の彫金師”なのか?
次は、もっともインパクトの強い部分。
「祖父は皇室御用達の彫金師」
これについては、
いくつか重要なポイントがあります。
恋愛番組で本人が“祖父の職業”を語っている
先ほどのAbemaの恋愛番組『かぐや姫と7人の王子たち』では、
当時「府川眞」として出演していた葛飾さんが、
「祖父が皇室御用達の彫金師」
だと話していた、と複数のサイトが紹介しています。
この“本人談”をもとに、
- 「天皇家御用達の彫金師」
- 「皇室に作品を納めた職人」
といった表現が広まっていきました。
祖父の名前は「深川一即」?「府川一則」?
ここで、少しややこしい話が出てきます。
いくつかの調査系ブログでは、
祖父の人物像について、
- 3代続いた彫金師の家系
- 「三代目 深川一即」または「府川一則」と報じられている
- 刀装具や装飾品などを手がけた職人
と書かれています。
さらに、江戸東京博物館のアーカイブ資料なども調べたうえで、
「番組では“深川一即”とテロップが出ていたが、実際には“府川一則”と混同されている可能性がある」
と指摘している記事もあります。
「皇室御用達」はどういう意味?
ここで、「皇室御用達」の意味も整理しておきましょう。
一般的に、
- 皇室や宮内庁から正式な注文を受けて
- 献上品や儀礼用の品を納める職人・店
のことを「皇室御用達」と呼びます。
彫金師の場合、
- 刀の装飾(刀装具)
- 勲章、徽章の一部
- 特別なブレスレットやネックレスなどの工芸品
を制作することが多いようです。
複数のサイトが、
「葛飾心さんの祖父は、天皇家にも作品を納めた彫金師」
と紹介していることから、
皇室または宮内庁との何らかの関わりがあった職人である可能性は高そうです。
信憑性としては「本人談+複数メディアで高め」
- 本人が番組で語っている
- 週刊誌やプロフィール記事でも、同じ内容が何度も引用されている
ことを考えると、
「祖父が皇室や天皇家に作品を納めた彫金師である」
という部分は、かなり信憑性が高いと見てよさそうです。
どこまでが「公式な肩書き」なのかまでは分かりませんが、
少なくとも「ただの噂話」と片付けるレベルではありません。
徹底検証③:葛飾北斎との関係は本当なの?
ネットを見ていると、
もうひとつやたら目につくのがこの説です。
「葛飾心は、葛飾北斎の子孫?」
「あるいは、その弟子・府川一則の末裔?」
これも、ちょっとロマンのある話ですよね。
葛飾北斎“直系の子孫”説
一部のサイトでは、
- 「葛飾心」という名字
- 旧芸名「府川眞」
から、
「もしかして、葛飾北斎とつながっているのでは?」
と推測しています。
ただし、北斎研究の資料などによると、
葛飾北斎の直系の家系は
- 「加瀬」姓
- 「白井」姓
など、別の名字で続いていると言われています。
そのため、
「“葛飾”という名字だけを根拠に、北斎の子孫と言い切るのはかなり無理がある」
というのが、冷静な見方です。
弟子の彫金師「府川一則」の末裔説
一方で、より現実味があると言われているのが、
「北斎の弟子・府川一則(あるいはその流れをくむ彫金師)の子孫ではないか」
という説です。
理由としては、
- 旧芸名に「府川」という名字を使っていた
- 祖父が彫金師である
- 府川家は代々の彫金師として、幕府や皇族の刀装具を手がけていた
といった点が挙げられます。
とはいえ、これもあくまで
「家系図が公表されているわけではない、推測レベル」
です。
まとめると…
- 北斎“直系の子孫”説
→ 苗字などの情報から見て、信憑性はかなり低め。 - 北斎の弟子・府川一則の系譜説
→ 旧芸名や祖父の職業からして、それなりに筋は通っているが、公式な証拠はない。
くらいの温度感で受け止めておくのが、現実的です。
ロマンとして楽しむのはアリですが、
「実は北斎の末裔なんだって!」
と断定して言い切るのは、ちょっと危ないラインですね。
“御曹司伝説”を整理してみると…
ここまでの話を一度整理して、
「何がどのくらい本当っぽいのか」をざっくりランク分けしてみましょう。
確度★★★(かなり高い)
- 2019年Abema恋愛番組で
「皇室御用達の御曹司」と紹介された - 祖父が「皇室・天皇家にも作品を納めた彫金師」であると本人が語っている
- 週刊誌・複数メディアが
「祖父は有名な彫金師」「父は開業医」と報じている
確度★★☆(まあまあ高いが、詳細は不明)
- 父が都内でクリニックを開業している医師である
→ 病院名や専門科目は非公表。記事ベースで語られている情報。 - 祖父が「府川(一則)」「深川(一即)」と表記ゆれのある彫金師である
→ アーカイブ資料からも、府川家の彫金師の存在は確認されているが、番組側の誤記の可能性も指摘されている。
確度★☆☆(ロマンはあるけど、ほぼ噂の域)
- 葛飾北斎の“直系子孫”説
→ 北斎の家系研究から見ても、苗字の違いなどから信憑性は低いとされている。 - 「資産総額3億円以上」といった金額ベースの噂
→ ブログの試算や推測であり、公式な証拠はなし。
こうして並べてみると、
「祖父と父がすごい経歴を持っている」というのはかなり本当っぽい
「北斎の子孫」「資産いくら」あたりは、エンタメとしての“盛り”がだいぶ入っている
というのが、冷静な結論です。
実家がすごくても、人生はチートモードじゃない
「祖父は皇室御用達の彫金師で、父は開業医」
たしかに字面だけ見ると、
「チートみたいな家に生まれてるな…」
と思いますよね。
でも、少し視点を変えると、
- 皇室に品を納めるレベルの彫金師 → 職人としてのプレッシャーもすごい
- 開業医 → 長い勉強と責任の大きい仕事
という世界です。
そんな家で育つということは、
- 「ちゃんとしなきゃ」という空気
- 「何かしら一流を目指せ」という期待
も、セットでついてきます。
葛飾心さん自身も、
- 剣道を11年続けて三段を取る
- ダンスとアクションを磨いて俳優の道へ
- 舞台から映像作品まで、コツコツ出演作を積む
というふうに、
ちゃんと自分の努力でキャリアを作ってきているのが分かります。
“御曹司”と呼ばれると、
「ズルいくらい恵まれてる人」
というイメージになりがちですが、
背景を知ると、
「たしかに家柄はすごいけど、そのぶん求められるハードルも高そうだな…」
と感じる部分もありますね。
まとめ:御曹司伝説は「ほぼ本当+ちょっと盛ってある」
ここまでの内容を、もう一度ギュッとまとめると――
という感じになります。
なので、
「御曹司伝説は、だいたい本当。ただし一部はネットのサービス精神で盛られている」
くらいに理解しておくのがちょうど良さそうです。







